ウォッカは料理にも使える?映画007の定番カクテルから料理レシピまで

2019.07.08

世界4大スピリッツの一つであるウォッカは、ビールなどと比べても非常にアルコール度数が高いお酒です。そのままストレートやロックでも楽しめますが、カクテルのベースとしてもよく使われています。ウォッカの美味しい飲み方や定番商品などを紹介します。

ウォッカの基礎知識

『ウォッカ』は、アルコール度数40%程度のものが多く、非常に強いお酒です。そのため、名前は知っていても飲んだことがない人も多いのではないでしょうか?

ウォッカは、ロシアやヨーロッパなど広い範囲で生産されており、種類も豊富にあります。ウォッカを大きく分けると下記の2タイプです。

  • ピュアウォッカ
  • フレーバードウォッカ

ピュアウォッカとは、無色透明でクセのないウォッカのことです。一方フレーバードウォッカとは、ピュアウォッカをベースに、ハーブや果実などで味や香りが付けられたものです。そんなウォッカの基礎知識について紹介します。

世界四大スピリッツの一つ

ウォッカは、ジン、テキーラ、ラムと並ぶ『世界4大スピリッツ』の一つです。スピリッツとは『蒸留酒』のことで、米や麦、芋などの穀物から発酵させて作られた醸造酒を、さらに蒸留することでアルコール度数が高く作られています。

ウォッカは、蒸留の過程で白樺の炭でろ過するため、クセのないすっきりとした味わいが特徴です。

ウォッカの原料と由来

ウォッカは大麦、じゃがいも、ライ麦などの『穀物』を原料としています。これらから作ったお酒を蒸留し、さらに『白樺の炭』でろ過しているため、無色透明で水のようにクセがありません。

同じ世界4大スピリッツである『ジン』も原料は同じです。しかし、蒸留したお酒をろ過するウォッカに対し、ジンは蒸留するときに『薬草成分』を加えるため、独特の風味があるなどの違いがあります。

ウォッカの起源については、12世紀ごろからロシアの地酒として農民の間で飲まれていたという説や、11世紀ごろには隣国ポーランドに存在していたという説など、諸説あります。

このように、発祥の地については定かではありませんが、12世紀ごろにはウォッカが飲まれていたことが確認されています。

エンプティカロリーの蒸留酒

蒸留酒は『エンプティカロリー』だから飲んでも太りにくい、という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

エンプティカロリーの本来の意味は、カロリーは高くても、栄養素を含まない食品のことです。カロリーはゼロではありませんが、優先的に熱として放出されるため、体内に吸収されにくいと言われています。

ビールやワイン、日本酒のような糖質が残っている『醸造酒』に比べ、蒸留によって糖質が抜けた『蒸溜酒』は、確かにエンプティカロリーということになります。

しかし、忘れてはならないのがおつまみの存在です。飲みながら食べ過ぎてしまうと結局カロリーをとり過ぎてしまうため、過信しないよう気をつけましょう。

ウォッカを楽しむ基本的な飲み方

ウォッカの基礎知識を学んだら、次は、ウォッカの『基本的な飲み方』を理解しておきましょう。

ウォッカの楽しみ方は、本来の味わいを感じられるストレートのほか、水割り、ソーダ割り、カクテルのベースなどさまざまです。また、国によっても飲み方は異なります。ここでは、ウォッカを楽しむ基本的な飲み方を紹介します。

まずはストレートで

ウォッカの本場であるロシアでは、ストレートで飲む人が多いです。それは、ウォッカ本来の風味や味わい、高いアルコール度数を最も楽しめる方法だからでしょう。

ウォッカをボトルごと凍らせて、冷やしたショットグラスに注ぐ飲み方もおススメです。アルコール度数が高いウォッカは、冷凍庫に入れても完全には凍らずに、とろりとした液体になります。

ショットグラスに注いだ後に、レモンやライムの輪切り、粗塩と一緒に口に含めば、とろりとした口溶けとともに、ウォッカのきりっとした味わいが楽しめます。

キツければロックや水割りも

ウォッカは、非常にアルコール度数が高いため、ストレートで楽しめる人は、お酒が強い人に限られてしまうかもしれません。

お酒にあまり自信のない人は、『ロック』や『水割り』でもウォッカを楽しめます。

ロックでの飲み方は、ロックグラスに大きな丸いロックアイスを入れ、そこにウォッカを注ぐというものです。注がれるウォッカの量はあまり多くありません。また、氷がとけることで、ウォッカも薄まります。

水割りも、ウォッカを楽しむのにはおすすめの飲み方です。特に、プレミアムウォッカと呼ばれる香り、味ともに優れたウォッカならば、なおさら少量の水で割ってみましょう。

少量の水で割ることで、アルコールに邪魔されることなく、微妙な芳香や口あたりの変化を存分に感じられるはずです。

定番のウォッカブランド

ロシア、ヨーロッパを中心とした幅広い地域で生産されているウォッカは、ブランドも多数あります。ブランドによっても味や香りに違いがあるので、自分好みのブランドを見つけてみましょう。定番の3ブランドを紹介します。

スミノフ

『スミノフ』は1864年にロシアで生まれたウォッカブランドです。ロシア皇帝御用達の品に選ばれた実績もあります。

スミノフのウォッカは、クセのないきりっとしたウォッカ本来の味わいをストレートで楽しめるのが特徴です。

また、クセがないことから、さまざまなカクテルのベースとして使うこともできます。現在ではウォッカの販売量世界1位を誇る、世界的なウォッカブランドです。

  • 商品名:スミノフ ウォッカ 750ml
  • 価格:1457円(税込)
  • Amazon:商品ページ

アブソルート

『アブソルート』は、スウェーデンの蒸留所で製造から管理まで徹底して行われているウォッカのブランドです。

アブソルートが作るウォッカは、小麦を原料としており、ほのかな穀物の香りとドライフルーツのような香りが楽しめます。

世界的に有名なブランドであり、スピリッツのなかではバカルディやスミノフに次ぐ、世界第3位の販売量を誇ります。連続蒸留法を行うことで、不純物を一切含まず、クリアで滑らかな口あたりに仕上がっています。

  • 商品名:アブソルート ウオッカ 750ml
  • 価格:1419円(税込)
  • Amazon:商品ページ

フィンランディア

寒い地域での生産が多いウォッカですが、『フィンランディア』もその一つです。

フィンランディアは、寒い地域であるフィンランドに誕生したウォッカブランドで、氷河期から存在する氷堆石で濾過された湧き水を使ったプレミアムウォッカを作っています。

フィンランディアのプレミアムウォッカは、味や香りの障害となる油分が抑えられた麦を原料としているため、クリアで切れのよい味わいが特徴です。

  • 商品名:フィンランディア ウォッカ 700ml
  • 価格:1443円(税込)
  • Amazon:商品ページ

国産ウォッカも押さえよう

ウォッカは、日本でも作られています。海外のウォッカに劣らないほどの仕上がりの高さから、国産ウォッカも人気です。ここでは、ウォッカ本来の香り、味が楽しめる国産ウォッカ3商品を紹介します。

ウヰルキンソン・ウオッカ40度

『ウヰルキンソン ウオッカ40度』は、日本のブランドであるニッカウヰスキーが1995年から販売している国産ウォッカです。

炭ろ過の過程に使用する白樺炭の形を変えることで、ウォッカらしい香り、味にコクがプラスされています。ほのかに甘いまろやかな味わいと、すっきりとした飲み心地が特徴です。

  • 商品名:ウヰルキンソン ウオッカ40度 720ml
  • 価格:940円(税込)
  • Amazon:商品ページ

高木酒造 奥飛騨 ウオッカ55度

高木酒造の『奥飛騨 ウオッカ55度』は、2016年12月にロシアのプーチン大統領が来日した時に提供された国産ウォッカです。

高木酒造は、1720年創業の歴史ある酒造会社で、1959年にウォッカ酒造免許を取得して以来、国産ウォッカの製造に励んでいます。

白樺炭でろ過し、貯蔵熟成された奥飛騨 ウオッカ55度は、なめらかで、甘みの残る味わいが特徴です。

  • 商品名:高木酒造 奥飛騨 ウオッカ55度 720ml
  • 価格:3400円(税込)
  • Amazon:商品ページ

サントリー ジャパニーズ クラフトウォッカ Haku

サントリーの『ジャパニーズ クラフトウォッカ Haku』は、厳選した国産米を100%使用して作られた国産ウォッカです。

3種の異なる蒸溜器によって、原料となる酒を作り分け、竹炭ろ過技術によって仕上げています。口あたりが柔らかく、まろやかな甘さが楽しめるのが特徴です。

  • 商品名:ジャパニーズ クラフトウォッカ Haku 700ml
  • 価格:3240円(税込)
  • Amazon:商品ページ

おすすめのロングカクテル

ウォッカは、無色透明なので、カクテルのベースとしてもよく使われています。カクテルには、ロングカクテルとショートカクテルの2種類があり、長細いグラスに氷を入れたものが、ロングカクテルです。

ここでは、ウォッカを使ったおすすめのロングカクテル3種類とそれぞれのレシピを紹介します。

甘さが人気のスクリュードライバー

『スクリュードライバー』という言葉は、ネジ回し(ドライバー)という意味です。

油田の労働者たちが、ウオッカとオレンジジュースを混ぜ、マドラーの代わりにネジ回しを使ってかき混ぜて飲んだことから、このネーミングが付けられたと言われています。

クリアなクセのない味わいのウォッカと、爽やかな甘さと酸味のオレンジジュースを組み合わせたているため、口あたりのよい甘いカクテルとして人気です。スクリュードライバーの下記の手順で作れます。

  1. 氷を入れたグラスにウォッカを45ml、オレンジジュース105mlを入れる
  2. マドラーで軽くかき混ぜて完成

[関連記事] レディキラー・カクテルの代名詞、スクリュードライバー。由来や基本レシピを紹介

爽やかさを楽しむモスコミュール

『モスコミュール』は、ジンジャーエールとライムの爽やかな飲み口で、ピリッとした刺激のあるウォッカカクテルです。

程よい酸味が効いているため、爽やかな味わいが楽しめます。モスコミュールの作り方は下記のとおりです。

  1. グラスにカットライムを1切れ分絞り、そのままライムの果実もグラスに入れる
  2. グラスに氷を入れ、ウォッカ45ml、ライムジュース15ml、冷えたジンジャーエール90mlを注ぐ
  3. マドラーで軽く混ぜて完成

[関連記事] モスコミュールは英語で通じない?名前の由来や度数、作り方まとめ

スパイスが効いたブラッディメアリー

『ブラッディメアリー』は、ウォッカにトマトジュースとスパイスを加えたカクテルです。『血まみれメアリー』の異名で有名なイングランド女王・メアリー1世からネーミングされました。

トマトジュースの真っ赤な色合いが、血を表現していると言われています。ブラッディメアリーの作り方は下記の手順です。

  1. 氷の入ったグラスに、ウォッカ45ml、トマトジュース100mlを注ぐ
  2. マドラーでよく混ぜて完成

塩、胡椒、タバスコ、ウスターソース、レモンなどを加えて、自分好みに味を調整しましょう。

[関連記事] 人気のブラッディメアリーってどんなカクテル?有名な都市伝説も紹介

おすすめのショートカクテル

氷が入った長細いグラスに入ったロングカクテルに対し、円錐型のグラスに氷を入れないタイプがショートカクテルです。

ショートカクテルの場合、ロングカクテルのように、マドラーで混ぜられません。カクテルシェイカーがあれば、自宅でも簡単に作れます。

ここでは、ウォッカを使ったおすすめのショートカクテル3品と、作り方を紹介します。

見た目も綺麗なコスモポリタン

『コスモポリタン』は、クランベリージュースを使ったフルーティーな味わいのカクテルです。

美しい赤色は、見た目も楽しめます。クランベリーの甘酸っぱさと、ウォッカの切れのある味わいの相性は抜群です。コスモポリタンは下記の手順で作りましょう。

  1. シェイカーに、ウォッカ30ml、ホワイトキュラソー10ml、クランベリージュース10ml、ライムジュース10mlを入れてシェイクする
  2. カクテルグラスに注いで完成

パンチの効いたバラライカ

ロシアの民族楽器である『バラライカ』からネーミングされたカクテルです。パンチのきいた味わいに柑橘系のさわやかさがほのかに香ります。バラライカの作り方の手順は、下記のとおりです。

  1. シェイカーに、ウォッカ30ml、ホワイトキュラソー15ml、レモンジュース15mlを入れてシェイクする
  2. カクテルグラスに注いで完成

さっぱりしたブルー・ラグーン

『ブルー・ラグーン』は、文豪ヘミングウェイも愛したと言われる『ハリーズ・バー』のアンディ・マッケルホルン氏が作ったカクテルです。

青い湖という意味を持つブルー・ラグーンは、鮮やかな青色と、さっぱりとした味わいが楽しめます。作り方は下記の手順です。

  1. シェイカーに、ウォッカ30ml、ブルーキュラソー10ml、レモンジュース20mlを入れてシェイクする
  2. カクテルグラスに注いで完成

まだある、ウォッカにまつわるエトセトラ

世界中で愛されているウォッカについて、基本的な知識や飲み方だけでなく、もっと知りたい人もいるでしょう。ここでは、ウォッカにまつわる面白い知識を三つ紹介します。

007のウォッカマティーニ

ウォッカを使ったカクテルをすでに紹介しましたが、『ウォッカマティーニ』もウォッカを使ったカクテルの一つです。

ウォッカマティーニは、1962年に公開された映画『007』の第1作から、007シリーズにたびたび登場しています。

初めてウォッカマティーニが登場したのは、007シリーズ第1作『ドクター・ノオ』で、南国のホテルのスイートにて、ジェームズ・ボンドがルームサービスを頼んだシーンです。

ウォッカマティーニは、クセのないウォッカによって、より淡泊な味わいが楽しめます。

ウォッカ48ml、ドライベルガモット12mlをカクテルシェイカーでシェイクしてカクテルグラスに注ぐだけで簡単に作れます。仕上げにオリーブをあしらえば完成です。

[関連記事] 映画007に登場するウォッカマティーニ。特徴と魅力を解説

フレーバードウォッカという選択肢

ウォッカは、無色透明でクセがあまりないことから、カクテルとの相性が抜群です。そして、そのウォッカの特性を活かして、フルーツやハーブ、スパイスなどで香りづけをしたものがフレーバードウォッカです。

フレーバードウォッカは、ストレートで飲むことが多いロシアよりもカクテルなどでウォッカを飲むことが多いポーランド周辺で生産されています。

さまざまな種類のフルーツやハーブなどを使っているため、商品数も豊富です。ストレートで飲むだけでなく、ソーダで割れば、炭酸がはじけることで、より香りを楽しめることでしょう。

パスタに合わせるウォッカソース

『ペンネ・ア・ラ・ヴォッカ』とは、トマトクリームソースに加えられたウォッカの香りとコクが特徴のパスタです。必要な材料は下記のとおりです。

  • 生クリーム50g
  • 無塩バター5g
  • ペンネマカロニ100g
  • トマトソース75g
  • ベーコン40g
  • 玉葱20g
  • ニンニク0.5片
  • 鷹の爪0.5本
  • ウォッカ20g
  • オリーブオイル8g
  • 塩、胡椒、パセリ適量

作り方は下記の手順で行います。

  1. ペンネを茹でる
  2. 鍋でオリーブオイルとみじん切りのニンニク、バター、鷹の爪、スライス玉葱を炒める
  3. 細切りにしたベーコンを加え炒める
  4. 鍋にウォッカを加えてアルコールを飛ばす
  5. トマトソースを加えてひと煮立ちさせる
  6. 生クリームを加え混ぜる
  7. 塩、胡椒で味を調えて、仕上げにパセリを散らして完成

ふところの深さがウォッカの魅力

ウォッカは、ストレートやロックのほか、カクテルなどたくさんの楽しみ方があります。

また、ブランドによっても香り、味が異なるため、自分好みのウォッカを見つけてウォッカの魅力を存分に味わってみましょう。

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