卓球ラケットの持ち方を解説。基本からサーブの種類ごとの持ち方まで

2018.09.12

卓球ではラケットの持ち方はとても大切です。持ち方ひとつでプレーまで変わってくることをご存知でしょうか。卓球ラケットの持ち方の主流『ペンホルダー』と『シェーク』について紹介するので、違いを確認し、自分に合った持ち方を見つけてください。

卓球ラケットの持ち方にルールはない

卓球ラケットの持ち方は『ルール』で決められているわけではなく、間違った持ち方をしたからといって反則になることはありません。

とはいえ、卓球のスキルを着実にアップさせたいなら、自己流よりも正しい持ち方で練習することをおすすめします。

卓球プレーヤーは『シェーク派』か『ペンホルダー派』に分類されます。まずはシェークとペンホルダーとはどんな持ち方なのかを見てみましょう。

シェークはプロ選手にも多い

現在主流のシェークは後ろからみると『握手』(シェークハンド)している時の形に似ているので、こう呼ばれています。

もともとヨーロッパの選手が好む持ち方でしたが、今ではプロ選手の約8割がシェークを採用していると言われるほど、主流の持ち方となっています。日本でも石川佳純選手や福原愛選手をはじめ、多くのトッププロがシェークを採用しています。

ペンホルダーは20年程前に主流だった

『ペンホルダー』は、ペンを持つように卓球ラケットのグリップを握ります。

20年ほど前のアジアでは、このペンホルダーが圧倒的に主流でした。卓球王国である中国選手のほとんどがペンホルダーで、日本の有名選手もペンホルダーを採用していたので、広く一般プレーヤーにも浸透したのです。

しかしその後シェークの人気が高くなり、現在ではペンホルダーとシェークの比率が逆転しています。

どっちの持ち方も一長一短

現状ではシェーク派が圧倒的に多いのですが、だからといってペンホルダーが劣っているわけではありません。

どちらの持ち方にもメリット・デメリットがあるので、それぞれの特徴を見てみましょう。

メリット デメリット
シェーク バックハンドが打ちやすい、スイングが安定する 小技に向かない
ペンホルダー フォアハンドが打ちやすい、手首の可動性が良く繊細なプレーができる バックハンドが弱い

またペンホルダーにも種類があり、ラケットの仕様も異なります。『日本式ペンホルダー』では主に片面ラバーを使い、『中国式ペンホルダー』は両面ラバー仕様です。ラケットの違いから、メリット・デメリットも若干異なります。

メリット デメリット
日本式ペン 軽い・グリップが安定している バックハンドに弱い
中国式ペン バックハンドに強い・グリップの自由度が高い 重い

持ち方を決める時は、ラケットの重さや仕様も確認することをおすすめします。

グリップの正しい握り方とは

ラケットのグリップの握り方は、プレースタイルや得意技にも影響するほど大切です。ここではシェーク、日本式ペン、中国式ペンのそれぞれについて、正しい握り方について説明します。

自分では正しく握っているつもりでも、実は間違っているかもしれません。もう一度、自分の持ち方を見直してみてください。

シェークの握り方

現在、卓球ラケットの持ち方の主流は『シェーク』です。シェークでは、ラケットを人差し指と親指の間に持ち、伸ばした人差し指で背面を支えるような形を意識してください。

握る時に力を入れるのは、薬指と小指のみでOKです。あとの指はリラックスさせ、握手のように軽く握ってください。

親指に近い位置にラケットが来るように持つとフォアを打ちやすい『フォアグリップ』に、人差し指に近い位置に持つとバックハンドが打ちやすい『バックグリップ』、その中間だと『バランスグリップ』になります。

日本式ペンの握り方

ペンホルダーでは、グリップ部分に人差し指と親指を当て、ペンのように持ってください。

この時、日本式ペンでは、表側の親指と人差し指がくっつかないように注意し、どちらの指にも均等に力が加わるようにします。

裏面は中指と薬指の2本で、ラケットを支えるように持ちましょう。小指はラケットには密着させず、薬指に添えておきます。

中国式ペンの握り方

中国式ペンで使うラケットは、シェークの柄を切り落としたような形状です。人差し指をひっかける部分がないので、『鷲掴み』で持つと言われています。

日本式ペンと同様に親指と人差し指を離して持ち、どちらの指にも均等に力を入れます。裏面も日本式と同様で、中指と薬指でラケットを支え、小指は薬指に添えるだけです。

日本式とあまり差がないように見えますが、力を入れる場所が異なります。日本式は指の腹に力を入れて持つのに対し、中国式は指先に力を入れます。

微妙な差ですが、扱いやすさに違いが出るので、ラケットに合った正しい持ち方をしましょう。

誤った持ち方は上達を妨げてしまう

卓球を始めた頃は正しい持ち方をしていても、いつの間にか我流の癖がついてしまうことがあります。誤った持ち方はプレーにも影響を与え、思うような上達も期待できないかもしれません。

ここではシェーク、ペンホルダーのやってしまいがちなNG例を紹介するので、自分の持ち方と比べてチェックしてみてください。

シェークで見かけるNGの持ち方

シェークの持ち方では、親指の位置が上過ぎたり下過ぎたりしている人が多く見られます。親指はグリップの先端部分に置き、軽い力で持つようにしてください。

テニスラケットのように持つ

シェークでは、背面に置く人差し指は、腕と一直線になるよう置くのが基本ですが、中にはグリップをがっちり握り、人差し指を使わない人もいます。

テニスラケットを持つようなこの持ち方は背面が安定しないため、思ったような返球ができません。卓球はコントロールが重要なので、きちんと背面に人差し指を置き、安定した持ち方を心がけましょう。

ペンホルダーで見かけるNGの持ち方

ペンホルダーでよく見かける間違いは、背面の中指だけを立て、他の指を曲げた持ち方です。

この持ち方ではラケットが安定しないうえ、次第に指が疲れて握りづらく感じるでしょう。指先に無駄な力が加わるので、手首や指を傷めてしまう可能性もあります。正しい持ち方を意識し、余計なリスクを負わないようにしましょう。

卓球ラケットの持ち方に合った戦型

どんなラケットを使うかで、卓球の『戦型』は変わってきます。ここでは卓球における戦型について、さらにそれぞれの持ち方に適した戦型を紹介します。

卓球においての戦型とは

卓球での戦型とは、いわゆる『プレースタイル』を指します。戦型は使っているラケット、個人スキル、身体能力など、あらゆる側面を考慮して決定する必要があります。

シェークに適した戦型

シェークに適した戦型としては以下の3つがあります。

  • シェークドライブ型:多くの選手が好む主流の戦型。得点を取りに行く攻撃的なスタイル
  • シェーク異質攻撃型:速さと変化で相手を揺さぶる戦型。リズム感や素早い動きが必要
  • シェークカット型:防御から得点チャンスを狙う守備的な戦型。粘り強さと耐久力が必要

卓球初心者はまず、オールラウンドなプレーができるシェークドライブ型から入ることが多いようです。

ペンホルダーに適した戦型

ペンホルダーに適した戦型としては以下の3つがあります。

  • ペン即攻型:スピードのある連続攻撃を繰り出す戦型。瞬発力や素早い動きが必要
  • ペンドライブ型:フォアハンドで豪快に攻める戦型。スタミナ、フットワークの軽さが必要
  • ペン粒高攻守型:粒高の変形ラバーを貼り、独特の回転球で攻める戦型。スピード感が必要

ペン粒高攻守型は変形ラバーの扱いが難しいため、卓球初心者は避けた方が無難です。

さまざまなサーブに適した持ち方は?

卓球でのサーブは、誰にも邪魔されずストレートに得点を得るチャンスです。サーブを着実に決めるためにも、サーブの種類と適した持ち方について見てみましょう。

ロングサーブ

ロングサーブはボールに強い前進回転がかかったサーブです。フォアハンドでボールの上側をこすって上回転をかけ、相手コートのエンドラインぎりぎりを狙って、早いスピードで叩き込みます。

ただし甘く決まるとたやすく返球されてしまうので、サーブ後はすぐに攻撃の構えに入りましょう。

持ち方はシェーク、ペンホルダーのどちらでもOKです。ロングサーブはコツをつかめば比較的簡単にマスターできるので、初心者にもおすすめです。

下回転と横回転サーブ

回転系のサーブの中で最も基本となるのが下回転サーブです。ボールの底を切るように打つことでバックスピンをかけると、手前に跳ね返って相手のリズムを崩すことができます。

横回転サーブはラケットの先を下に向けて振り抜き、横回転をかけます。下回転サーブより難易度が高いので、まずは下回転サーブをマスターしてからトライするのがおすすめです。

回転のあるサーブは、手首の柔軟な動きがポイントです。持ち方はシェークでもペンホルダーでも構いませんが、手首の可動域が広いペンホルダーの方がやりやすいという人もいます。

ナックルサーブ

グリップの近くでボールをとらえることで、回転をできるだけかけずにストレートに伸びていくのがナックルサーブです。

サーブ自体の威力はあまりありませんが、回転系のサーブに混ぜて使うことで相手のミスを誘うことができます。

ナックルサーブを打つ時はシェークでもペンホルダーでも問題ありません。

しゃがみこみサーブ

しゃがみこんだ姿勢からサーブを放ち、全身で強い回転をかけるのがしゃがみこみサーブです。子供の頃の福原愛選手が使っていた『王子サーブ』も、しゃがみこみサーブの上級者バージョンです。

体全体を使って多方向に回転を加えることができるので、相手は返球しづらく感じます。握り方に関わらずトライできるサーブです。

自分に適した卓球ラケットの持ち方で練習を

卓球ではラケットの持ち方がプレースタイルに大きく関わってきます。

現在圧倒的に多いのはシェークですが、近年のオリンピックや世界大会でのトップ選手には、ペンホルダーを採用している人も大勢います。

自分の適性を考えた持ち方、何より正しい持ち方を覚えてください。自分に適した正しい持ち方が分かれば、卓球がもっと楽しくなり上達も早くなるでしょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME