泡盛のコーヒー割がうまい!?泡盛の基本とコーヒー割レシピを紹介

2019.07.07

泡盛は米を原料とした沖縄伝統の蒸留酒です。他の蒸留酒と同じく、ストレートやロックで飲んでもおいしい泡盛ですが、近年では泡盛をコーヒーで割った泡盛コーヒーが若い世代を中心に注目されています。そんな泡盛コーヒーについて紹介します。

泡盛とは

泡盛は沖縄伝統のお酒です。焼酎やウイスキーと同じく蒸留酒ですが、泡盛ならではの特徴が数多くあります。まずは泡盛の特徴や焼酎との違いについて解説します。

泡盛の原料や特徴

泡盛は原料に米、中でもタイ米を使います。泡盛にタイ米が使われるようになったのは昭和に入ってからのことです。それまでは米に粟を混ぜたものや、中国などから輸入していた唐米(とうぐみ)、ベトナムや台湾から輸入していたアジア米が使われていました。

タイ米は他の米に比べて扱いやすく、高いアルコールを生成する特徴があります。そのことから泡盛の原料として定着しました。

このタイ米に黒麹菌を混ぜて米麹を作り、さらに水と酵母を加えてもろみにします。2週間かけて発酵させ、単式蒸留器と呼ばれる蒸留器を使って蒸留したら泡盛の完成です。

濃厚な甘みと豊かな香りが特徴の泡盛は『古酒(クース)』の存在も忘れてはいけません。古酒は3年以上寝かせた泡盛のことを指します。長期間熟成させた古酒は香りや甘み、口当たりがまろやかになるため、まさに琉球の宝物だと言えるでしょう。

焼酎との違い

焼酎も泡盛と同様に麹と酵母を使い、発酵させて作る蒸留酒ですが、何点か違いが見られます。

まずは原料の違いです。泡盛は原料にタイ米を使用しますが、焼酎は日本米や麦を使って麹を作ります。

次に泡盛が黒麹菌を使用するのに対し、焼酎は白麹菌を使います。黒麹菌が生成するクエン酸が雑菌の繁殖を抑えるため、温暖な沖縄での酒造りに使われるようになったそうです。

さらに仕込みの方法も違います。泡盛は原料のタイ米を全て米麹にし、そこに水と酵母を加えて発酵させる全麹仕込みです。それに対し、焼酎は米麹に水と酵母を加えてもろみを作った後に、米や芋などの原料を加えて発酵させる二次仕込みという方法で仕込みます。

製造工程は似ていますが、細かなところで異なっているのが泡盛と焼酎の違いです。

泡盛のカロリー

泡盛(100ml)のカロリーは、アルコール度数1%につき7kcalです。例えばアルコール度数が30%の泡盛であれば、100mlで210kcalという計算になります。

以下に主なお酒100mlあたりのアルコール度数をまとめておきます。

  • ビール:40kcal
  • マッコリ:46kcal
  • 赤ワイン:73kcal
  • 日本酒(純米酒):104kcal
  • 焼酎(乙類):146kcal
  • ウイスキー:237kcal

また、主なお酒100mlあたりの糖質は以下のとおりです。

  • ビール:3~4g
  • マッコリ:1.2g
  • 赤ワイン:1.5g
  • 日本酒(純米酒):3.6g
  • 焼酎(乙類):0g
  • ウイスキー:0g
  • 泡盛:0g

泡盛は焼酎やウイスキーと同じく蒸留酒なので糖質は0gです。

ただし、アルコールのカロリーは血行の促進や体温上昇に使われるため、あまりカロリーを気にする必要はないと言われています。

お酒を飲んでいるときはついおつまみを食べすぎてしまうことが多いため、アルコールよりもおつまみのカロリーに気をつけた方が良いでしょう。

泡盛の飲み方

泡盛は焼酎やウイスキーと同じく蒸留酒ですから、これらのお酒と飲み方はほぼ同じです。主な泡盛の飲み方を紹介します。

ロックやストレート

泡盛の持つ甘みや芳醇な香りを楽しむのであれば、ロックやストレートがおすすめです。

飲み口の広いロックグラスに大きめの氷を入れて冷やし、そこに泡盛をゆっくりと注ぎ入れます。泡盛が氷となじむように軽く混ぜれば泡盛ロックの完成です。氷が溶けるにしたがって徐々に味が変化する泡盛を楽しむことができます。

ストレートで飲めば、ロック以上に泡盛の濃厚な味わいを感じることができます。特に10年物以上の古酒であれば、ぜひストレートにチャレンジしてみましょう。

あおるように飲むのではなく、おちょこやグラスに少しだけ泡盛を注ぎ、なめるように飲むのがお作法です。

間にチェイサーを挟んで舌をリセットさせながら飲めば、口に広がる甘みと、鼻に抜ける芳醇な香りをじっくりと楽しむことができます。

水割りやお湯割り

水割りは沖縄で最も一般的な泡盛の飲み方です。グラスに氷を入れ、泡盛を半分くらいまで注ぎます。マドラーで泡盛と氷をなじませ、ミネラルウォーターを入れれば完成です。

泡盛のクセの少なさが料理の味を邪魔しないため、沖縄では食中酒として泡盛の水割りがよく飲まれています。また、泡盛はアルコール度数が30度のものが多いため、水割りにした方が料理の味を引き立てるそうです。

寒い時期であればお湯割りもおすすめです。器に70℃ほどのお湯を入れ、そこに泡盛を注ぎ入れます。ポイントは先にお湯を入れておくことです。お湯と泡盛がよく混ざり、まろやかな味わいになります。

お湯と泡盛の割合は5対5、または4対6にすると程よくアルコール度数が下がり、飲みやすくなるはずです。

湯気と一緒に漂ってくる泡盛の香りと、体にじんわりと染み渡るアルコールが心も体もほぐしてくれるでしょう。

その他の割り方

前述した飲み方以外にも、泡盛はさまざまな割り方で楽しむことができます。

まずは料理にも合うソーダ割りです。炭酸水を使うことで水割りよりも口当たりが良くなり、気軽に泡盛を味わうことができます。背の高いグラスに氷と泡盛を入れ、そこにそっと炭酸水を注いでマドラーでかき混ぜれば完成です。シークヮーサーやレモンを絞ってもおいしく飲めるでしょう。

また、泡盛はカクテルベースとしても使うことができます。トニックとライムで泡盛トニック、炭酸水とミントを使った泡盛モヒートなど、さまざまなカクテルにチャレンジしてみましょう。ただし古酒を使うのはもったいないので注意が必要です。

暑い時期にはボトルごと冷凍庫で冷やしてパーシャルショットにするのもおすすめです。泡盛はアルコール度数が高いため冷凍庫に入れても凍ることはありません。キンキンに冷えた泡盛はトロリとした感触になり、暑い日にピッタリのお酒になります。

泡盛とコーヒーは相性が良い?

泡盛の飲み方についていろいろと紹介しましたが、実は泡盛はコーヒーとも相性がよく、沖縄では泡盛コーヒーとして飲まれています。泡盛コーヒーの概要について解説します。

泡盛コーヒーとは

泡盛コーヒーは沖縄独特の飲み方で、その名のとおり泡盛をコーヒーで割ったものです。

泡盛コーヒーは若者の泡盛離れに対する一手として、沖縄県那覇市の久米仙酒造が2008年10月に発売した商品です。若者をターゲットにしているため、やや甘めの味わいで作られています。

発売にこぎつけるまではさまざまな苦労があったそうですが、いざフタを開けてみると発売から2カ月で出荷本数1万4000本の大ヒット商品となりました。

コーヒーで割る人が沖縄では多い

実は泡盛コーヒーは沖縄ではかなり一般的な飲み方として浸透しています。泡盛には独特の香りがありますが、コーヒーによってこの香りが薄れるため、非常に飲みやすくなるそうです。

泡盛コーヒーはコーヒー感覚でスイスイと飲めそうですが、アルコール度数は15%前後とかなり高めです。おいしいからと言って飲みすぎると後々大変なことになるので程々にしておきましょう。

おすすめの泡盛コーヒー

泡盛をコーヒーで割った泡盛コーヒーにはさまざまな種類のものが販売されています。その中からおすすめのものを紹介します。

苦みと酸味のバランス 南都酒造所 南都 35

南都酒造所は沖縄県南城市のおきなわワールド内にある酒造所です。ハブ酒やクラフトビールで有名な南都酒造所ですが、泡盛コーヒーも製造しています。

『南都酒造所 南都 35』は、風化サンゴを使って焙煎熟成したコーヒー豆を泡盛に1カ月漬けて作られた泡盛コーヒーです。風味豊かなサンゴ焙煎コーヒーの持つ苦味や酸味と泡盛の香りのバランスが取れた絶妙な風味が特徴で、お土産としても人気があります。

甘味料を使っていないシュガーレスリキュールなので、ロックや水割り、カクテルベースとしても楽しめるでしょう。

  • 商品名:南都 35コーヒーリキュール 12度 500ml
  • 価格:1388円(税込)
  • Amazon:商品ページ

沖縄のファミマ限定 泡盛コーヒー[BLACK]

『泡盛コーヒー[BLACK] 』は沖縄県のファミリーマートのみで販売されている泡盛コーヒーです。

2016年の販売以来、若い女性や観光客を中心にSNSで話題となり、「おいしい」「飲みやすい」と高い評判を得ています。

泡盛によってコーヒーの苦味がまろやかになり、コーヒーによって泡盛独特の香りを感じにくくなるため、非常にバランスが良く、スイスイと飲めてしまうそうです。牛乳を入れてカルーアミルク風にしても良いでしょう。

コーヒー割りで新たな発見を

沖縄伝統の泡盛は、従来の飲み方だけでなくコーヒー割りのような新しい飲み方でも楽しむことができるお酒です。

普通の泡盛ではちょっと物足りないというときには、泡盛コーヒーで新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。

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