恋愛下手な人へ。心理学を応用した恋愛テクニックとは?

2019.07.05

心と行動の謎を解き明かす心理学を学ぶことは、人と人の親密な関係である恋愛に強くなることにもつながります。心理学の観点から見た恋愛にまつわるさまざまな理論と実践方法を紹介します。心理テクニックを用いて有意義な時間を過ごしましょう。

心理学における恋愛

医療・教育・人工知能開発とさまざまな分野に応用されている『心理学』ですが、共通するのは「心と行動」を研究対象としている点です。

恋愛においてもさまざまな心の働きがあり、また繊細なコミュニケーションがあります。心理学を恋愛にどのように応用できるのかを考えてみましょう。

恋愛を6つに分類するラブスタイル類型論

恋愛観は人それぞれですが、心理学の観点から見るといくつかのタイプに分類することができます。

恋愛に関する心理学の研究者であったジョン・アラン・リーは1973年に『ラブスタイル類型論』を提唱しました。リーによる恋愛観の六つの分類は以下の通りです。

  • エロス : 恋愛の本質をロマンスと捉えた情熱的・性愛的な恋愛
  • ルダス : ゲームの駆け引きの様に楽しむ遊びの恋愛
  • ストロゲー : 友情のように穏やかで長続きする恋愛
  • プラグマ : 自分の目的達成の手段として捉える恋愛
  • マニア : 相手に強迫的にのめり込む偏執狂的な恋愛
  • アガペー : 見返りを求めない献身的な恋愛

これらの類型は対称関係も考えられており、エロスがプラグマを、ルダスがアガペーを、ストロゲーがマニアを相互に理解できないとされています。

印象を変える心理学の効果

同じ行動を取っても特定の状況下では心理的な効果が異なる、ということがあります。良い面ではより良く、悪い面ではより悪く働く場合もあるので、より良く印象づけられる方法を見てみましょう。

不安を一緒に体験する吊り橋効果

『吊り橋効果』とは、揺れる吊り橋の上で感じる緊張からの動悸を、恋愛における胸の高鳴りと勘違いすることで、居合わせた異性が忘れられなくなる現象です。『恋の吊り橋理論』とも呼ばれます。

実際に行われた実験では、揺れない橋の上での出会いより、吊り橋の上での出会いの方が4倍も恋に落ちる(また会おうとする)確率が高いという結果が示されました。

ただしこれは相手がそもそも好みのタイプである場合で、好みでない相手との出会いではむしろ吊り橋は逆効果に働く(より興醒める)という結果も出ています。

吊り橋効果を応用して、ジェットコースター・お化け屋敷・ホラー映画などでも同様の効果が期待できますので、心理テクニックとして覚えておいて損はないでしょう。

評価の信頼性が上がるウインザー効果

SNSや口コミなどで不特定多数からの評価を見聞きすると、元々なんとも思っていなかった物事が妙に良く思えたり悪く思えたりしてきた、という経験はないでしょうか。

こういった第三者からの評価で自分の持っている認識が歪められる現象を『ウィンザー効果』と呼びます。

対人関係においても、噂話に引きずられて会ったこともない人を高く評価してしまっているケースもあるでしょう。

恋愛においては、気になる異性に自分の良い点をアピールし過ぎると逆に怪しまれたり疎ましく思われたりするかもしれません。

そこでウィンザー効果を応用し、共通の友人など第三者経由で自分の良い面や純粋な好意をさりげなく伝えてもらう、ということを考えてみるのも良いでしょう。

ギャップで心を掴むゲインロス効果

『ゲインロス効果』とは、コミュニケーションの中で、マイナス(不快)な態度とプラス(快)な態度の差が大きいとき、最初の印象よりも結果的に好印象を与えたり、逆に悪い印象を与えたりする心理現象で、『利得・損失効果』とも呼ばれます。

例えば、一貫して柔らかい態度を取るよりも、はじめに冷たくあしらってから優しい言葉をかける方がより好意的に受け止められる、という実験結果があり、これを『ゲイン(gain)効果』と呼びます。

逆に、褒めておいてから後でけなすことを『ロス(loss)効果』といい、けなし続けるより不快に受け止められるといわれています。

恋愛においては、「チャラチャラしているように見えるけど、実は真面目だった」というようなマイナスからプラスに転じることをさす場合もあり、この効果を使って、相手の印象に残るテクニックとしても使われているようです。

ときに気のないフリをするなどして、ゲイン効果を狙ってみるのも良いでしょう。

恋愛に使える行動のテクニック

心理学の行動に関する知見を、恋愛で実践できるテクニックとして応用することを考えてみましょう。

相手の行動を真似るミラーリング

心理学における『ミラーリング』とは、ジェスチャーや話し方の癖などの、相手の言動を鏡に写したように真似て行うコミュニケーション手法です。

例えば人間の幼児は親の言動をミラーリングして「大人に伝わる」感情の表現方法を学び取っていきます。

男女間のコミュニケーションでは、年齢やこれまでの環境が離れているほどスタンスが異なり、表情や仕草で表す本音も一目では気づけない場合があるでしょう。

そんなときに、話し方を合わせるなどのミラーリングを行うことで、相手が伝えようとする内容をよく理解することができ、相手からも理解を得られているという安心感を得ることにつながります。

女性の心をより深く掴むコミュニケーションを求めるなら、ミラーリングを行う心構えを持っておくと良いでしょう。

誘うときに使えるダブルバインド

コミュニケーションの中で言葉にされた表向きのメッセージと、表情などで表される『メタメッセージ』(隠れた真意)が矛盾した状況で、緊張状態に置かれることを『ダブルバインド』と呼びます。

簡単にいうと、口にしていることと態度が異なる状況のことで、例えば何か要求されたとき「良いですよ」と返答しても表情がNOといっていれば、相手からすればYESなのかNOなのかわからず混乱するでしょう。

こうしたダブルハンドは日常生活などでは、結果的にどうすべきかはっきりしないため、避けたい事例となりますが、これを恋愛で応用すると、デートの誘いなどでも、簡単に断られない状況を生み出せることができます。

好意を返したくなる好意の返報性

人は他者から何かをもらい受けたとき、お返しして報いなければならないという気持ちが起こりますが、これを心理学では『返報性の原理』と呼びます。

例えば無料試供品のシャンプーや全額返金保証のトライアルキットを手に入れて実際に使用したとき、何かこのままではいけない気がして、一つくらいなら1カ月だけならと購入する心理です。

恋愛においても、好意を向けられた相手からプレゼントをもらったなら、何かで返さなければという心理が働きます。

また、この心理を応用した交渉術の一つに『ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック』と呼ばれるものがあります。

これは、ハードルの高い要求をされてから小さな要求に切り替えられると、それくらいならと相手の譲歩に報いようとするもので、恋愛の駆け引きに応用することができるでしょう。

女性の好意を見抜く心理学

ではここで女性が普段行なっている行動にはどんな意味があるのかを考えてみましょう。心は常にストレートに表現されるとは限りらないので、メタメッセージを読み取る工夫が必要です。

日常での行動パターン

人は誰しも親しい人以外を入れると不快に感じる領域『パーソナルスペース』を持っています。男性が手で触れることができる範囲に自分から入り込んでくる女性は、少なくとも男性を警戒していない状態といえるでしょう。

さらに近づくのが正面でなく真横なら、気になる男性の顔を直視せずに話せる位置取りを狙っているかもしれません。

また恋愛事情などプライベートな質問をしてきたり、SNSなどで積極的に連絡してくるなら脈アリといえそうです。

仕事の話をしていないのに日々の疲れをねぎらう言葉をかけてくるのは、その男性のことを思っているというアピールでもあります。

また、他の友人と話している時よりも自分に話すときの方が声のトーンが高かったり上ずっていたり、語尾が伸ばし気味になっていれば、感情を抑え切れていない証拠かもしれません。

デートでの行動パターン

好意を寄せる男性とデートするとき、女性はヘアスタイルや服装を女性らしく飾って普段とは違う自分を演出します。

日常生活とは話す内容も変わってきますが、デートが楽しいということを男性に伝えようとしてくるなら好感触といえるでしょう。

また女性から次のデートの予定を立てようとしたり、それをほのめかす発言があったりすれば、今後の関係を前向きに考えているサインで、デート終盤で帰り際を惜しむそぶりは、もっと時間を共有したいという意思表示といえます。

加えて、女性は普段、男性を強く意識するほどに目を直視できなくなるものといわれていますが、心を開いているデート中では無意識に男性を見つめ、観察しようとすることも多くなるようです。

職場での行動パターン

これはどんなケースでもいえることですが、女性は良い意味でも悪い意味でも気になる男性を目で追います。仕事中でも手を止めて視線を送って来るなら強く意識されているといえるでしょう。

また仕事上の相談相手として選ばれるなら信頼されていることの表れといえ、限られた時間の中で好意を伝えようとしているとも考えられます。

会話の間を持たせるわけでもなく恋愛事情や趣味など私的な質問をしてくるなら、プライベートな関係を意識していると見て良いでしょう。

また女性から出退勤の時間を合わせようとしたり、業務時間外で2人の時間を作ろうとしたりと、職場の外での関係を始めようとしているなら返答を用意する必要があるかもしれません。

恋愛心理学が学べるおすすめの本

もっと深く恋愛にまつわる心理学について学ぶなら、読んでおきたい3冊の書籍を紹介します。

「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学

本書は『「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』というタイトルですが、マンガは理解を助ける導入のためといった位置付けで、図や表を用いてコミュニケーションに関わる心理作用を詳細かつ分かりやすく解説しています。

男性にも読みやすく、恋愛だけでなく人の関係性一般を専門用語を使って説明できるようになれる、おすすめの1冊です。

  • 商品名 : 「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学 [女子力アップシリーズ]
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男と女の心が底まで見える心理学―愛される理由、愛されない理由

『男と女の心が底まで見える心理学―愛される理由、愛されない理由』では、男女の関係性の「隙間」やすれ違いから生じるさまざまな問題を女性視点で論じています。

性生活を含めた広い意味でのコミュニケーションをテーマにしており、特に女性の気持ちを理解しようとする人におすすめの1冊です。

  • 商品名 : 男と女の心が底まで見える心理学―愛される理由、愛されない理由 (知的生きかた文庫)
  • 価格 : 535円(税込)
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メンタリズム 恋愛の絶対法則

『メンタリズム 恋愛の絶対法則』は、「メンタリスト」として著名な心理学の実践者DaiGo氏が、恋愛に特化した心理テクニックを網羅しています。

本心の見分け方や気持ちを通わせる技術を丁寧に解説しているので、実践までは難しくても、知識として持っておくだけでも心強いでしょう。

  • 商品名 : メンタリズム 恋愛の絶対法則
  • 価格 : 1404円(税込)
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心理学は恋愛のテクニック

心理学にはさまざまな研究対象がありますが、心と行動の謎を解き明かす学問なので、心の関わり合いが重要になる恋愛にも広く応用することができます。

心理学を学ぶほどに、相手の気持ちや行動の意味が深く理解できるようになり、男女の関係をより実りあるものにして行くことにつながるでしょう。

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