観葉植物の入門編。育て方から虫対策まで一挙公開

2019.07.05

自宅にインテリアグリーンとして観葉植物を置くためには、まず、育て方を知ることが大切です。観葉植物には、さまざまな種類があり、それぞれ特性が異なります。基本的な観葉植物の育て方と、メジャーな種類ごとのポイントを紹介します。

観葉植物の基本的な育て方

観葉植物を上手に育てるためには、いくつかのポイントに注意しなければなりません。種類によっても多少、育て方が異なりますが、基本的な育て方はほとんど同じです。

初心者は、まず基本的な育て方と、そのポイントを覚えておきましょう。ここでは、観葉植物の基本的な育て方について解説します。

置き場所を確認しよう

観葉植物は、日光が好きな種類もあれば、直射日光に弱い種類もあります。そのため、置き場所の『日当たり』を確認しておきましょう。

日光が良く当たる窓辺には日光が好きな種類を、玄関やトイレなどの日当たりがあまり良くない場所には、耐陰性のある種類を置きます。

また、多くの観葉植物は湿気が苦手です。湿気が溜まることで、鉢のなかが湿り、根本が蒸れて病害虫が発生する原因となったり、枯れてしまう可能性もあるので、通気性の良い場所に置くように心がけましょう。

土が乾いたら水やり

植物が育つためには、『光』と『水』が必要です。ただし、水は与えすぎても、与えなさ過ぎてもいけません。土の表面が乾いたら、鉢底から水があふれるほどにたっぷりと水を与えましょう。

『水やり』のタイミングは、土が白茶色になり、触っても手につかない状態になった頃が目安です。

水やりには、植物に水を補給するためだけでなく、肥料や養分を溶かす役割や、土の内にたまった二酸化炭素を押し出し、新鮮な空気を入れるという役割もあります。

毎日水を与えると、鉢内が酸素不足になり、根が呼吸できません。この状態が長く続くと、根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。

調子が悪いときは肥料以外にも注意を

観葉植物を育てていると、葉に元気が無くなったり、花が咲かなくなったりなど調子が悪いときもあります。

栄養が足りていないと思われるときには、『肥料』を与えてあげましょう。ただし、調子が悪いからと言って、肥料を与えすぎてもいけません。

土のなかの肥料濃度が高くなり、根から栄養を吸収できず、さらには根の水分を奪われてしまうからです。肥料をあげるときには、『適量を適切なタイミング』で与えましょう。

ほかにも、肥料を与えると逆効果になるケースもあります。たとえば、鉢内に根が詰まって根が弱っているときには、まずは植え替えなど、根の『環境を整えてあげる』ことが大切です。

剪定による手入れ

『剪定』とは、植物が生長して要らなくなった枝を切って、『形を整える作業』のことです。見た目が良くなるだけでなく、密度が高くなった葉や枝を切ることで、風通しが良くなり、病気を予防する効果もあります。

また、要らない枝や葉を切ることで、新芽などに必要な栄養分が十分に行き渡るため、より元気に植物が成長することに繋がります。

剪定の方法

植物の成長を促す剪定は、種類によっても多少の違いはありますが、一般的には『春から夏』の成長期に合わせて行います。

また、切り口が湿っていると病気や病害虫の発生の原因となるので、切り口が乾燥しやすい晴天の日に行うようにしましょう。

葉のみを切る剪定ならば、晴天でなくても大丈夫です。剪定の方法は、観葉植物の成長点(観葉植物の幹の部分でボコッと小さく出ている場所)を残して、切るだけです。

成長点は、1本の幹に複数あります。全体のバランス見ながら、成長点の少し上をはさみで切りましょう。剪定でカットした切り口は、『癒合剤』を塗って菌が入らないようにしてください。

切り口に癒合剤を塗ったあとは、日光の当たる場所に移動させて、植物の成長を促します。

良いことだらけの切り戻し

『切り戻し』とは、伸びすぎた枝や茎を切り取って、株を短くし、樹形を整える作業のことです。剪定の種類の一つで、切り戻し剪定とも呼びます。下葉が落ちたりして、株が見苦しくなった場合などには、切り戻しを行いましょう。

早く成長してほしければ成長点を残し、管理がしばらくできない時には成長点ごとカットします。切り戻しの効果をまとめると、下記のようになります。

  • どんどん成長するのを防ぎ、サイズをキープできる
  • 葉や茎が傷んでしまっても、傷んだ部分を切り戻しすることで、株全体が腐るのを防止できる

挿し木して簡単に増やすことも

切り戻しでカットした枝がもったいないと感じる人も多いでしょう。そんな人は、切り戻してカットした部分を挿し木すれば、簡単に新しい株を作れます。植物の世話に慣れてきたら、剪定と同時に挿し木を行うのもいいでしょう。

観葉植物に湧く虫対策

観葉植物は、管理をしっかりとしておかないと虫が発生してしまいます。室内に虫が発生すると、虫が苦手な人でなくても、あまり気持ちの良いものではないでしょう。ここでは、観葉植物に発生する虫の対策方法を2種類紹介します。

忌避剤を使う

観葉植物は、虫が発生しやすいため、事前に虫が発生しないように予防対策をして置くことも重要なポイントです。予防対策には『忌避剤』を使用しても良いでしょう。忌避剤には、さまざまな種類があります。

ペットのいる家庭などでは、水に溶かして使うタイプを選ぶなど、シーンに合わせて選べて便利です。

虫が湧いた際の対処

虫が発生しないように管理をしていても、いざ発生してしまった場合には、どのように対処すれば良いのでしょうか?

万が一、虫が発生したら、原因を突き止め、早めに除去することが大切です。そのまま放置しておくと、大量発生してしまうので注意しましょう。

観葉植物に発生しやすいコバエの場合は、飛んでいるコバエは掃除機などで吸い取り、土の表面を取り除いて新しい土に入れ替えるようにします。

植え替えをしてあげよう

観葉植物を長く育てていくためには、適切なタイミングで『植え替え』をしなくてはなりません。成長して大きくなってきたら、ぜひ検討しましょう。

植え替えは、大きく成長してきて根詰まりした根を整理し、新しい用土で植え替えることを意味します。

植え替えをすれば、観葉植物をさらに元気に育てていくことが可能です。ここでは、一般的な植え替えについて解説します。

植え替え時期を知るチェックポイント

観葉植物が成長していくと、鉢やプランターの土の中は根でいっぱいになります。こうした『根詰まり』になった状態では、十分に栄養や水分を吸収できなくなるため、植え替えが必要となるのです。

植え替えの時期を知るための、具体的なポイントとしては下記が挙げられます。1つでも当てはまったら、植え替えを行うようにしましょう。

  • 鉢に対して株が大きく、バランスが悪い
  • 購入してから2年以上経っている
  • 鉢底の穴または、表面から根が張り出している
  • 水やりをしても、土にしみ込まない

また、観葉植物の植え替えは、行う時期も大切です。植え替えに適した時期とされる5月中旬~9月中旬に行うようにしてください。

実際の植え替え方法

それでは、実際に植え替えを行ってみましょう。植え替えに必要なものは、最適な土と、ワンサイズ大きい鉢です。植え替えの手順は下記のとおりです。

  1. 鉢から、そっと観葉植物を土ごと抜く
  2. ぎっしりと詰まった根と土を、根を切らないように全体の1/3ほどほぐす
  3. 新しい鉢に鉢底石を敷く
  4. 3の上に薄く土を入れる
  5. 観葉植物を新しい鉢に入れる
  6. 観葉植物が傾かないように根の隙間に土を入れていく
  7. 水を与えた際に水が溜まる水しろを残して土を入れる
  8. たっぷりと水やりをする

定番の観葉植物の育て方を知ろう

観葉植物には、種類によっても、微妙に育て方が違ってきます。まずポピュラーの観葉植物の育て方を押さえておくと便利です。ここでは、定番の観葉植物の育て方を紹介します。

ドラセナの育て方

色鮮やかな種類が豊富な『ドラセナ』は、丈夫で育てやすいため、初心者を始めとする幅広い人に人気の観葉植物です。

ドラセナは日当たりの良い場所で元気に育ちます。しかし、耐陰性も強いため、日当たりの良い場所だけでなく、ある程度明るい日陰や、蛍光灯の明かりの部屋などでも生育可能です。

日光の好きなドラセナですが、直射日光に当たると、葉が黄色く変色する『葉焼け』を起こしてしまいます。葉焼けした葉は、元には戻らないので注意してください。

育て方での1番の注意点は、水やりです。水を与えすぎると枯れてしまうので、しっかりと土が乾いてから水やりを行います。また、寒さに弱い品種なので、最低でも5℃以上の温度を保つようにしましょう。

モンステラの育て方

ハートのかわいらしい葉の形が特徴的な『モンステラ』は、日光が良く当たる5℃以上の空間で育てると元気に育ちます。秋から春までは、日光のよく当たる明るい場所、夏は直射日光が当たらないレースのカーテン越しで管理しましょう。

耐陰性もあるため、光が無くても生育可能ですが、まったく光を当てずに育てるのではなく、定期的に全体にバランス良く日光に当ててあげると、葉姿が美しく育ちます。

水やりは、春から秋にかけては、土の表面が乾いたときに、乾燥しやすい夏には毎日たっぷりと与えましょう。

また、モンステラは挿し木などで株を増やしやすい品種です。生命力が強く、初心者でも手軽に増やせるので、ぜひ挑戦してみましょう。

ガジュマルの育て方

『ガジュマル』は、多幸の木とも呼ばれ、風水では『金運UPの木』としても知られる人気の観葉植物です。沖縄地方では『キジムナー』と呼ばれる火の精霊が宿るとされています。

ガジュマルの成長期は、春から夏です。成長期には、屋外で栽培している場合には毎日水やりを行います。しかし、室内で育てている場合には、土の表面が乾いてから水やりをするようにしてください。

秋から冬(10℃以下)の休眠期は、土の表面の乾き具合に応じて、月に1~2回程度の水やりで大丈夫です。休眠期に水を与えすぎると、根腐れを起こす可能性があるので注意してください。

肥料は与えなくても丈夫にぐんぐんと育ちますが、枝が伸び広がるため、剪定が必要です。

基本を押さえてお好みの観葉植物を探そう

観葉植物は育て方によって、長く楽しめます。お気に入りの観葉植物を枯らさないようにするためにも、基本の育て方を押さえておきましょう。

また、定番の観葉植物は、初心者でも育てやすいものが多いです。剪定や切り戻しなどもマスターして、形を美しく整えることも楽しんでください。

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