映画を彩る音楽の基礎知識。音楽好きにおすすめの映画6選

2019.07.04

人気映画には、必ずといってよいほど『すばらしい音楽』の存在があります。映画を観る人にとって音楽は、効果音の一つにすぎないでしょう。しかし、音楽は効果音以上の役目を担うものです。映画における音楽の役割や音楽好きにおすすめの映画を紹介します。

映画と音楽の関係

映画における音楽の役割とは、どのようなものなのでしょうか。一見、映画の効果音として見過ごされそうな音楽ですが、実際には多大な貢献をしています。

ここでは、映画と音楽の切っても切れない関係について深掘りしていきましょう。

サイレント映画のサウンド版とは

最初に公開された『サイレント映画』は、音が一切ない映像のみの映画です。『無声映画』とも呼ばれることがあります。当時放映していたサイレント映画は、主に2種類ありました。

一つは『セリフや効果音が一切ない』動きのみの映画、もう一つが『サウンド版』といわれる『セリフなしで音楽を流す』映画です。

現代の映画の先駆けは、サウンド版とされています。セリフがないサイレント映画では、俳優の表情やしぐさだけがストーリーを理解する唯一の手段といっても過言ではありません。

サウンド版は、音楽を流すことによって『豊かな感情表現の演出』を可能にしたといえるでしょう。

感情を表し、シーンを印象付ける効果

音楽は、登場人物の感情を表現できます。『より印象付けたいシーン』での音楽の効果は絶大です。セリフは、受け取る側の人によって微妙な『ニュアンスのズレ』が生じる可能性があります。

求めている感情を引き出す音楽をタイミングよくかければ、より多くの人が登場人物の感情に寄り添いやすくなるでしょう。

実際に、大ヒット映画では『テーマ曲』をアレンジして、劇中で繰り返し使用されているものもあります。

同じメロディは、観客に愛着を抱かせたり、作品全体に統一感を持たせたりする効果が魅力です。舞台が古い時代なら『当時の流行曲』を使用すると、時代背景をリアルに表現できるでしょう。

映画音楽はどのようにして生まれるか

映画にとって重要な存在である音楽は、どのように誕生しているのでしょうか。映画音楽に興味がある人にとっても、気になるところです。

ここでは、映画音楽が誕生するまでの道筋を紹介します。

映画に合わせた音楽を目的とする

『映画音楽』は、音楽そのものを楽しむためのものではありません。音楽を題材にした映画については異なるものの、基本的には、音楽は映画の引き立て役の一つにすぎないでしょう。

すばらしい映画を作るために、監督や俳優がいて・セリフがあり・そして音楽があります。

映画音楽は『空気のような存在感』を持てるかどうかがポイントといえるでしょう。主張しすぎず、存在感を示すことが必要です。

映画音楽家は『映画を第1に考えた音楽』を作曲することを求められています。

イメージを膨らませ、多くの曲が用意される

映画音楽づくりは、脚本をベースに『旋律や使用する楽器のイメージ』を膨らませて作曲していきます。映像の編集後に曲を合わせてから、アレンジ作業へと進む流れです。

映画音楽は、楽器のシミュレーションができるソフトを使用して作曲・アレンジします。全曲のデモができあがると、スタジオで生音の録音作業に映画用にアレンジを加えて完成です。

映画音楽家は、登場人物や音楽が流れるシーンなどを理解するために『監督との意見交換』が欠かせません。1本の映画で用意される曲数は、数十曲にも及ぶ場合もあります。

音楽がよい映画とは

映画音楽に魅了されると「音楽がよい映画を観たい!」と考える人もいることでしょう。実際に、名作にはよい音楽がつきものです。

ここでは、音楽がよい映画について解説していきます。

作品の雰囲気にベストマッチ

ときには、テーマ曲が映画に大きな影響を与えることがあります。

たとえば『007 スペクター(SPECTRE)』では、アーティストサイドからの打診により、早い段階で主題歌が決まったようです。

映画関係者のなかには「優れた主題歌は映画のストーリーを支える存在である」考える人もいます。早い時期に出会えれば、作品そのものにも影響を与える可能性もあるでしょう。

映画の主題歌が持つ世界観やメッセージには、作品製作の『インスピレーション』を高める効果も期待できます。

映画『007 スペクター』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

映画音楽家の巨匠が手掛けている

時代を超えて愛される映画は、映画音楽家の巨匠が手がけた音楽であふれています。たとえば、『JAWS(ジョウズ)』や『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』『スーパーマン』などです。

映画のストーリーを思い出すのと同様に、テーマ曲が自然に頭の中で流れます。このように、音楽がよい映画は『人の記憶に刻まれやすい』といえるでしょう。

よい映画には必ずといってよいほど、多くの人の心に残るよい音楽が存在します。映画音楽家と映画監督のタッグを調べてみるのも面白いかもしれません。

映画音楽が題材 すばらしき映画音楽たち

ここまで、映画における音楽について紹介してきましたが、映画音楽を題材にした映画も存在します。その一つが『すばらしき映画音楽たち』です。名作映画の映画音楽家にフォーカスしています。

取り上げられる映画音楽家のなかには『シリーズ映画の音楽』を任される人も多いのが特徴です。それだけ、映画音楽は映画にとって重要な存在であることがうかがえます。

時代ごとに音楽の使われ方がどのように変化しているのかを確かめるうえでも、おすすめの映画です。

すばらしき映画音楽たち

音楽系のおすすめ洋画

ここでは、音楽好きな人におすすめの洋画を紹介します。

名曲の数々が誕生する瞬間に興奮する音楽ファンもいることでしょう。「音楽なしでは生きられない!」そんな人は必見です。

クイーンと生きた人生 ボヘミアン・ラプソディ

2018年、イギリスの伝説的なロックバンド『クイーン(Queen)』のボーカルを題材にした映画が公開されました。

クイーンの代名詞ともいえる名曲『ボヘミアン・ラプソディ』が映画のタイトルです。世界を魅了したロックバンドですが、栄光の裏には人知れぬ努力や苦悩があります。

スターの生々しい日常や音楽への愛情がリアルに描かれている映画です。今は亡きボーカルの生きざまを後世につなぐ作品になることでしょう。

誰もが一度は聞いたことがあるクイーンの名曲の数々が誕生するシーンも必見です。

ボヘミアン・ラプソディ

伝説を作る ジャージー・ボーイズ

映画『ジャージー・ボーイズ』も、音楽好きに欠かせない映画の一つにあげられます。

主人公は、アメリカ・ジャージー州で犯罪が絶えない貧しい地区出身の4人の若者です。お金のない彼らが町を出るためには、ギャングか軍人か、有名人になるかの3択しかありませんでした。

それぞれに音楽の才能を秘めていた彼らは名曲に恵まれ、いつしか『伝説』と呼ばれるようになります。

まさに命がけでスターダムにのし上がった彼らは、その後美しいハーモニーで人々を魅了する一方で、挫折を経験し……。

映画を観終わったとき、あなたは彼らの真実の生き証人になっていることでしょう。

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努力は無駄にならない アリー/スター誕生

『アリー/スター誕生』は、歌手を夢見る女性の成功に至るまでを描いています。世界的な歌姫レディー・ガガの主演で、一気に注目を集めました。

そんな歌姫が演じるヒロインは、小さなバーが唯一のステージです。世界的なロックスターとの出会いが、彼女の夢を実現に向かわせていきます。

歌にも自分自身にも自信がないヒロインが成長していく姿は、胸を打たれるものです。なかでも、ヒロインの熱唱シーンは心を揺さぶられる人も多いことでしょう。

アリー/ スター誕生

美しい演奏が聴ける映画

音楽を題材にした映画のなかには『美しい演奏』を楽しめる映画があります。美しい音色が楽しめる映画は、音楽好きにとっても一度は観ておきたいものです。

ここでは、そんな美しい楽器の音色やハーモニーを堪能できる映画を紹介します。

音大生の奮闘 のだめカンタービレ

コミックが原作の『のだめカンタービレ』もおすすめの音楽映画です。映画のテーマはヒロインの恋ですが、音大生たちが奮闘する様子がコミカルに描かれています。

まとまりのないオーケストラが成長していく姿も必見です。音楽に携わった経験がある人なら、彼らの苦悩に共感する人も多いことでしょう。

まさに笑いあり、涙ありの青春音楽映画です。音大生たちが奏でるハーモニーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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偽の楽団を結成 オーケストラ!

本格的なオーケストラの演奏を楽しみたいなら『オーケストラ!』もおすすめです。天才指揮者と呼ばれていた男がついた嘘から、思わぬ奇跡を起こしていきます。

主人公は小さな劇場の清掃員で、天才指揮者と呼ばれていたのは過去の栄光でした。

あるとき、急きょ出られなくなった楽団の代役を募集する紙を偶然目にした彼は、偶然巡ってきたチャンスに応募するため偽の楽団を結成します。

かつてともにオーケストラを組んでいた仲間を集め、彼らの再起をかけた挑戦が始まったのです。次第に輝きを取り戻していく元楽団員と主人公の姿に、勇気づけられる人も多いことでしょう。

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生きがいは音楽 戦場のピアニスト

『戦場のピアニスト』は、ナチス・ドイツがユダヤ人を迫害した事実を描いた映画です。一見、戦争映画の残酷さを物語っているようにも思えるかもしれません。

この映画をおすすめする理由は、主人公が奏でるピアノの美しい音色です。演奏シーンは代役を置くことがほとんどですが、特訓を重ねた主演俳優が自らピアノを弾いています。

彼の役づくりへの熱意に脱帽する人もいることでしょう。努力の賜物の演奏シーンは必見です。実在したピアニストの半生とともに、切なく奏でられる音色を堪能してみてはいかがでしょうか。

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細部まで制作陣のこだわりが詰まっている

映画で流れる音楽は、映画の一部でしかありません。しかし、それぞれの音楽には、制作陣のこだわりが詰まっています。

映画音楽の役割を知ったことで、映画の楽しみ方がまた一つ増えたことでしょう。これからは、映像とともに流れる音楽にも注目してみてはいかがでしょうか。

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