バイクオイルのおすすめを紹介。商品の違いや選ぶコツとは

2019.07.04

バイクオイルの交換は、バイクを適切に管理するために必要なメンテナンスの1つです。消耗品なので定期的に交換しなくてなりません。一口にバイクオイルといっても、さまざまなメーカーから多くの種類が販売されています。ここではバイクオイルのおすすめを紹介します。

バイクオイルの種類

バイク初心者には、バイクオイルについてよくわからない人も多いのではないでしょうか?ここでは、バイクオイルの種類について解説します。

エンジンオイルを指すことがほとんど

バイク用オイルといえば、ほとんどの場合で『エンジンオイル』を意味しています。エンジンオイルとは、バイクの心臓部分であるエンジンの血液的存在です。

エンジンオイル以外のオイル

バイクオイルには、エンジンオイル以外のほかのオイルもあります。たとえば、ブレーキオイル・トランスミッションオイル・ギアオイルなどもバイク用オイルです。

エンジンオイルの役割

エンジンオイルは、エンジンを正常に動かすために不可欠なバイクオイルです。

バイクで安全に走行するためには、しっかりとその役割についても理解しておきましょう。

ここでは、エンジンオイルの持つ役割について解説します。

エンジンの性能維持のために必須

エンジオイルは、エンジン本来の性能維持のために必須なオイルです。エンジンオイルが無いと、エンジンは正常に動きません。

また、自動車とは異なってバイク用のエンジンは、パワーの源となる部分変速装置が一体になっているため、バイクのエンジンオイルはこれらの装置で働きます。

エンジンオイルの作用

エンジンオイルがエンジンにもたらす作用は、下記の表のとおりです。さまざまな役割を果たしていることがわかります。

  • 潤滑:油膜を作ってこれらの金属同士の摩擦を低減し潤滑にする
  • 洗浄:オイルが循環することでエンジン内部にある汚れを洗浄する
  • 冷却:オイルがエンジン内部を流れることで、内部で発生した熱を冷却する
  • 密封:シリンダー・ピストン・ピストンリングの間の隙間を埋めて、未封する
  • 防錆:エンジン内部の金属面に油膜をつくることで、空気や水分に触れにくくなり錆びを防ぐ

適切なエンジンオイル選びと管理の重要性

高価なオイル=よいオイルと考えている人が多く見られます。しかし、高価なオイルが全てのバイクにとって最適というわけではありません。

バイクの種類によっても、搭載されているエンジンタイプが異なります。それに応じて、エンジンオイルは搭載されているエンジンタイプに合ったものを選ばないといけません。

ここでは、適切なエンジンオイル選びと管理の重要性について解説します。

トラブルの原因になる

自分の乗っているバイクに搭載されているエンジンに合ったものでない場合や、管理を怠っていると、下記のようなトラブルが起こる可能性が高まります。

  • エンジンオイルが多すぎることによるパワーロス・始動性の低下・オイル滲み
  • エンジンオイルが少なすぎることによるエンジンの焼き付け
  • オイル劣化によるエンジンの不調
  • オイル粘度の選択ミスによるエンジン損傷

パフォーマンスへの影響

エンジン本来のパフォーマンスを最大限に発揮するためには、適切なエンジンオイル選びと管理が基本です。

せっかくお気に入りの愛車を購入しても、バイクの心臓部分であるエンジンがしっかり性能を発揮してくれなくては、意味がありません。

定期的にメンテナンスを行い、バイク本来の優れたパフォーマンスを維持するように心がけましょう。

エンジンオイル選びのポイント

国内外のたくさんのメーカーから、幅広い種類のエンジンオイルが販売されています。豊富な商品から適したオイルを選ぶことを、難しく感じてしまう初心者もいるのではないでしょうか?

エンジンオイル選びで基準となるポイントは、『品質規格』『ベースオイル』『粘度』です。ここでは、エンジンオイル選びに必要な3つのポイントについて、それぞれ紹介します。

品質規格

品質規格として、よく目にするマークが『API規格適合マーク(通称ドーナッツマーク)』です。この規格に承認されているオイルの缶のみに表示されています。API規格は、品質により現在12段階でグレードされており、SAからSNに向かってグレードが高いことを意味します。

バイク用エンジンオイルでは、SLやSMあたりのグレードだと低粘度・低摩擦で扱いやすいでしょう。

また、添加剤が入っているとクラッチが滑ったり、ミッションにダメージを与えたりする場合がありますが、API規格では添加剤の含有量は判断できません。そのためAPI規格だけでは、バイクのエンジンオイルとしての適合性の判断が難しいのが現実です。

そこで、新たに制定された規格が『JASO(公益社団法人 自動車技術会)規格』です。国内でのエンジンオイルの標準規格は、JASOによって決められています。

JASOが定めたエンジンオイルには、エンジンオイルは酸化安定性や防サビ・防食、磨耗防止性など、その品質のグレードを示す規格表示が新たに設けられています。

ベースオイルと添加剤

エンジンオイルには、3種類あります。これらの3種類は、ベースオイルの種類です。このベースオイルに添加物が加わりエンジンオイルになります。ベースオイルの3種類は下記のとおりです。

  • 鉱物油
  • 化学合成油
  • 部分合成油

『鉱物油』は、原油から作られた最もベーシックなエンジンオイルです。比較的安価に購入できますが、劣化が早いというデメリットもあります。

『化学合成油』は、原油から不純物を取り除いた高純度エンジンオイルです。鉱物油とは異なり、現代のエンジン用に開発されたため、現代のエンジンに適していると言えるでしょう。

『部分合成油』は、鉱物油と化学合成油のブレンドです。価格が安い点と、性能が優れているという両方のメリットを持ち合わせています。

粘度

オイル缶に表示されているパッケージに15W-50などの数値が記載されているのをご存知ですか?このWというのは、『Winter』の略です。 エンジンオイルは、もともとは粘性があります。しかし、熱を加えることでサラサラに変化するのです。

左側の数値は、低温側の粘度指数は『エンジンが始動可能な最も低い気温』を表しています。この数値が小さいオイルは低温でもサラサラとしていて、エンジンが始動しやすくなります。

また、右側の数値は『オイル温度100℃における動粘度』を示す数値です。この数値が高いほど高温でも粘り強いオイルとなります。

エンジンオイル選びの基本

エンジンオイル選びの基本となるポイントは、以下の3点です。

  • 純正品を使うか、汎用品を使うか
  • 性能と価格が自分のニーズと合致しているか
  • 使用する季節に合ったオイルかどうか

ここでは、初心者におすすめのエンジンオイルの選び方を紹介します。

迷ったら純正オイルが無難

似たような商品がたくさんありすぎて、どれを選んでよいのかわからずに迷ったら、まずは、『純正オイル』を購入しましょう。バイクの各メーカーからは、純正オイルが販売されています。

純正品ならば、バイクに搭載されているエンジンに最適なエンジンオイルなので、安心です。

求める性能と価格で判断

バイクメーカーの純正品以外にも、エンジンオイルのメーカーはたくさんあります。純正メーカーよりも価格が安価でありながら、性能もあまり変わらないものもあります。

安全性が高いのは純正オイルですが、純正でないオイルでもトラブルを起こすことはあまりありません。求める性能と価格で判断するとよいでしょう。

季節、気温で最適なオイルは変わる

購入する季節や気温によっても、最適なオイルは変わります。すでに紹介しているように、エンジンオイルには粘度があります。

冬には、Wの左側の数値が小さいものを選びましょう。また、夏であればWの右側の数値が大きいものを選ぶとよいと言われています。

タイプ別エンジンオイルの選び方

バイクのタイプによってもエンジンオイルを変える必要があります。ここでは、タイプ別でのエンジンオイルの選び方を紹介します。

大型バイク用

大型バイクであれば、JASO規格のMA2が適していると言われています。MA1では、摩擦特性の粘度が低いので、排気量が大きく高温になりやすい大型バイクには適していません。

MA2ならば粘度が高く、高温になってもその粘度がキープできます。

空冷バイク用

空冷バイクは、バイクの基本とも呼ばれ、最もスタンダードなタイプです。空冷エンジンは走行風でエンジンの冷却をするものですから、大渋滞のときのようにエンジンがかかったまま停止している状態ではエンジンの冷却がほとんど期待できません。

そのため、空冷バイクでは『耐熱性の高い』の高いオイルを選びましょう。ただし、初心者が耐熱性を判断するのは難易度が高いので、バイクに指定された『粘度グレード』に合わせた合成油を購入するのも1つの方法です。

旧車向け

旧車の場合、添加物を加えたベースオイルのエンジンオイルは適していません。化学合成油が作られるよりも以前の旧車は、エンジンのバルブシールなどに使われているゴムが化学合成油に対応しておらず、侵食されてしまうからです。

その結果、オイル下がりを起こす可能性が高くなります。

旧車には、鉱物油をベースオイルとしたエンジンオイルを使用しましょう。また、粘度が高く、添加剤が少ないものであれば、なお旧車のエンジン本来の性能を維持できます。

オススメの4ST用エンジンオイル

吸気・圧縮・爆発・排気の工程で、燃費がよいことでも知られる4ST(4ストローク)にはどのエンジンオイルが適しているのでしょうか?

ここでは、たくさんある4ST用エンジンオイルのなかからオススメの商品3選を紹介します。

ホンダ ウルトラ G4 SL 0W-30

『ホンダ ウルトラ G4 SL 0W-30』は、高温で多用されるエンジン向けの、低燃費マルチタイプオイルです。 さまざまな規格・品質・性能をクリアしています。品質規格は下記のとおりです。

  • API規格SL
  • SAE規格0W-30
  • JASO規格MA

100%化学合成油をベースオイルとしています。ホンダオリジナルのエンジンオイルなので、オイルの単独性能だけではなく、ホンダのバイクに適した設計で作られている点も特徴です。

ホンダのバイクを所有している人は、ぜひ購入を検討してみましょう。

  • 商品名:ホンダ 2輪用エンジンオイル ウルトラ G4 SL 0W-30 4サイクル用 1L
  • 価格:1940円(税込)
  • Amazon:商品ページ

モチュール 300V 4T ファクトリーライン

モチュールは、フランスに本社を置く潤滑油・カーメンテナンスケミカルメーカーです。モチュールの『300V 4T ファクトリーライン』は、メーカー独自のテクノロジーによって開発された100%化学合成油の4ST用エンジンオイルとして人気があります。

独自のテクノロジーとは、エステルを核とした配合技術のことです。この技術は、モチュールが世界最高峰のレースに参戦するファクトリーチームとのパートナーシップによって誕生しました。

革新的な配合技術によって作られたベースオイルに、バイク専用に開発された添加剤を加えることで、従来の300V 4T ファクトリーラインと比べてパワーとトルクのアップが実現しました。

耐摩耗性をキープしつつ、優れたギア保護性能とウエット・クラッチの性能を誇ります。幅広いバイクの種類に使用できる信頼性の高いエンジンオイルです。

  • 商品名:MOTUL 300V FACTORY LINE ROAD RACING 10W40 バイク用100%化学合成オイル 1L
  • 価格:2968円(税込)
  • Amazon:商品ページ

A.S.H. FSE E-Spec 5W-40

A.S.H.(アッシュ)の『FSEE-SPEC 5W-40』は、国際的にも開発が難しいと言われているエステル100%の化学合成油です。

最も低フリクション性能を持つ植物油系のエステルをベースとすることで、オイル分子の吸着膜によるデュアルプロテクションを追及しています。エステル100%と表示でいる化学合成油は国内でもあまり多くありません。

究極のノーポリマーエンジンオイルとしても人気が高く、本格的なモータースポーツユースにも適応しています。ポリマーは、低~高温まで、幅広く対応するオイルをリーズナブルに作れるという特徴がありますが、熱に弱く汚れの最大の原因になる物質です。

FSEE-SPEC 5W-40は、増粘剤という添加剤であるポリマーを使用せずに作られているため、エンジン内が汚れません。また、オイル自体が汚れにくいノーポリマーオイルは、劣化しにくいというメリットもあります。

省燃費性能にも優れているオールマイティーオイルです。

  • 商品名:A.S.H. FSE E-Spec 5W-40
  • 価格:4644円(税込)
  • Amazon:商品ページ

エンジンオイルは定期交換が必要

エンジンオイルは、走り方や使用頻度などの状況によっても交換時期が異なりますが、走行することで劣化・消耗します。そのままの状態で走行し続けると、安全性に問題が生じるので気をつけてください。

ここでは、初心者におすすめの交換方法と、交換タイミングについて解説します。

交換のタイミング

エンジンオイルは、適切なタイミングで交換しなくてはなりません。交換をせずに、少なくなってしまった状態で走行し続けると、エンジンオイルの働きが正常でなくなります。

その結果、エンジンの焼き付けなど重大なトラブルに発展する可能性があるため、注意が必要です。

走り方などによっても異なりますが、一般的な走り方であれば、走行距離3000~5000km、もしくは半年に1度を目安に交換するとよいでしょう。

オイル交換の方法

エンジンオイルの交換方法には、バイクショップに依頼するか、自分で交換する方法があります。

初心者が自分でオイル交換をすると、オイルの入れ過ぎなどのトラブルが考えられるので、バイクショップへ依頼しましょう。専門知識のある人が交換作業をするため、安心です。

エンジンオイルは定期的に交換する必要があるため、毎回バイクショップへ持って行くのは面倒に感じることもあるかもしれません。そんな人は、自分で交換することも可能です。交換するためには、下記の道具をそろえましょう。

  • 新しいエンジンオイル
  • ドレンワッシャー(ドレンパッキン)
  • オイルジョッキ
  • 廃油BOX
  • メガネレンチ or ソケットレンチ

オイル交換の手順は下記のとおりです。

  1. エンジンを暖気してオイルをあたためる
  2. 廃油BOXをセットする
  3. メガネレンチorソケットレンチを使ってドレンボルトを外す
  4. 古いオイルをすべて抜く
  5. ドレンワッシャーを付け替えてドレンボルトを締める
  6. 既定のオイル量を計ってから入れる
  7. 蓋をして、エンジンを始動させる
  8. オイル漏れがないか確認して完了

車体と利用シーンに合ったエンジンオイルを見つけよう

バイクには種類があります。その種類によっても、搭載されているエンジンタイプが異なるため、タイプに合ったエンジンオイルを使うことが大切です。

また、季節などの利用シーンに応じてエンジンオイルを変えてもよいでしょう。適切な管理でメンテナンスを行うことが、バイク本来の性能を引き出すポイントだということを忘れないようにしましょう。

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