緑茶一杯のカフェインはどれくらい?コーヒーとの比較とおいしい入れ方

2019.07.04

緑茶は、日本で最も馴染深いお茶の一つと言えます。普段から飲むことも多い緑茶には、カフェインが含まれているのをご存知でしょうか。今回は、カフェインが多く含まれるコーヒーと比較してその違いや、美味しい入れ方について検討します。

緑茶の基礎知識

まずは緑茶の基本について解説します。普段何気なく飲んでいる緑茶も、その歴史や知識を理解して飲めば、少し変わった風味を感じられるかもしれません。

緑茶の起源と伝来

緑茶の起源は日本ではなく、中国です。初めてお茶が飲まれたのは、紀元前2700年頃にさかのぼります。神農という古代中国の神は、自ら実際に草木の薬効を飲んで試した際、その毒素をお茶で解毒したとされています。

「お茶を一服」という言い方は、このとき神農がお茶を薬代わりとして飲んでいたことが由来です。

日本へお茶が伝来したのは、奈良・平安時代のことです。中国へ行った僧が持って帰ってきたのがきっかけとなり、お茶は非常に貴重なものとして、高い身分の人しか飲めないものでした。

鎌倉時代になると抹茶に近いお茶が庶民の間でも飲まれるようになり、江戸時代にようやく現在のような煎茶が普及し始めたのです。

緑茶の種類とは

一口に緑茶といっても、非常に豊富な種類があります。

茶葉をお湯で煮出して成分を抽出する煎じ茶を『煎茶(せんちゃ)』と呼びます。ちょうどよい渋みと爽やかな香りが特徴的なスタンダードな緑茶です。

緑茶の中でも高級茶として知られているのが、『玉露(ぎょくろ)』です。煎茶よりも甘みやコクが深く、渋み成分であるカテキンが少ない分、カフェイン量が多くなっています。

石臼で粉末状にした緑茶を『抹茶(まっちゃ)』と呼びます。茶葉の粉末をそのまま味わえるのが特徴で、ビタミンAや繊維質などの緑茶の栄養分を十分にとることができます。

お茶と温度の関係

お湯の温度は、お茶のおいしさを引き出す重要な要素です。カテキンは80度以上で溶け出すのに対し、アミノ酸は50度以上と30度以上も低い温度で溶け出します。

お茶の種類によって温度を変えると、お茶の味わいの違うを楽しむことができるでしょう。

煎茶の場合ですと、70~80度の中高温で入れると渋みが抑えられ、まろやかな味わいになります。玉露はうまみと甘みを出したほうがおいしく入るので、低温の50度前後で入れるようにしましょう。

おいしいお茶の入れ方

煎茶はできるだけ短い時間で急速に出すことで渋みが抑えられます。そのため、茶葉を一気に抽出できるよう、急須や茶碗はやや小振りのものを選びます。上等な煎茶なら、茶葉の量は1人分3g程度で構いません。普段飲む用のものなら、茶葉を大目にしましょう。

お湯の温度は60~70度前後で整え、抽出時間は1、2分で十分です。その間に余ったお湯で茶碗を温めておいてください。注ぐ際には、味が均等になるように少しずつ回し入れましょう。

コーヒーの基礎知識

緑茶の基礎知識がわかったところで、比較対象となるコーヒーにまつわる知識も得ておきましょう。

コーヒーの起源と伝来

コーヒーは、アラビアを起源に持つとされ、実は初めから飲料目的ではなく、実をつぶして団子として食用にしていました。

それが実と葉を煮てその汁を飲むようになり、最終的に実の皮と種子を天日で乾かして煮出したのが、コーヒーの原型と言われています。

アラビア起源のコーヒーが日本へ伝わったのは、江戸時代に入ってからです。

長崎出島にオランダの商人が持ち込んだといわれており、はじめは風味や見た目から、あまり庶民には親しまれなかったようです。明治になると東京で珈琲茶館が生まれ、一般の人々の間にも広まっていくようになっていきました。

コーヒー豆の種類とは

コーヒー豆はアラビカ種とロブスタ種の2種類に分けられます。アフリカのエチオピアが原産のアラビカ種は、フローラルな香りが風味高く、酸味が強めなのが特徴です。栽培が難しく手間がかかるので、高価で取引されています。

一方のロブスタ種は、自然災害に強く栽培がしやすいことから、比較的安価で取引されている豆です。独特の風味があるので単体で飲まれることはまれで、ブレンドで使われることが多いようです。缶コーヒーの豆としても使われています。

家庭でコーヒーを楽しむなら、 ペーパードリップが一般的です。 細口でゆっくりお湯をそそげるポットがあれば入れやすくなります 。注ぎ始めから3分ほどかけて入れるので、 コーヒーを入れている間に冷めないように器具を予め温めて使いま しょう。

おいしいコーヒーの入れ方

お湯は入れる杯数の1.5から2倍ほど準備します。 沸騰した状態から30秒ほど待ち、 落ち着いた位の温度がベストです。熱すぎると苦味が出て、 ぬるすぎると酸味がでやすくなってしまいます。

ペーパーをドリッパーにセットし、コーヒーの豆を入れたら、 ドリッパーを持って手で軽く叩いて平らに慣らしておきます。 ここからお湯を注ぎます。

最初はお湯を豆に染み込ませるように回し入れてゆき、 水滴が落ちてきはじめたらお湯を入れるのをやめます。そのまま、 30秒ほど蒸らすのがポイントです。

豆の中心から ゆっくりと円を描きながらお湯を注ぎます。 お湯は3回に分け注ぐようにしましょう。最初はたっぷり、 だんだん少なくして、 最後はより繊細にお湯を落とすとまろやかで口当たりの良い、 飲みやすいコーヒーに仕上がります。

緑茶とコーヒーに含まれるカフェイン

緑茶とコーヒーについての基礎知識が理解できたところで、ここからはカフェインとの関係性について解説していきます。まずは、カフェインとは何か、どのように付き合っていけばいいのかについて知りましょう。

カフェインとは

『カフェイン』とは、アルカロイドの一つです。主にコーヒーやココア、お茶などに含まれ、純粋なものは銀白色の針状結晶をしています。温水に良く溶ける水溶性なので、日常生活でカフェインの結晶体を見ることはほとんどありません。

カフェインとの付き合い方

多少のカフェイン摂取はほとんどの人に影響はありませんので、過剰な心配はしなくてもよいでしょう。

ただ、1日にあまりに多くのカフェインを摂取すると不眠症や緊張感を引き起こす可能性もありますので、1日2~3杯程度にとどめておくと安心です。

緑茶とコーヒーのカフェイン含有量の違い

緑茶とコーヒーでは、カフェイン含有量に違いがあります。カフェインを取りすぎないよう、バランスを見て飲むものを変えるのがベストです。ここでは、その差について見ていきましょう。

緑茶や紅茶、コーヒーの目安

カフェインの量は、お茶・紅茶・コーヒーの銘柄や、入れ方によっても差が出てきます。今回紹介するのはあくまで目安量だととらえておいてください。100g当たりのカフェイン量は、紅茶は30㎎、コーヒーになると40㎎になります。

それに対して、緑茶は最も少ない番茶ならば10㎎と非常に少ないですが、玉露は160㎎と、コーヒーをはるかに上回ります。

緑茶は種類によって変わる

緑茶のカフェインはその種類によって大きな差があります。若葉に多く含まれ、玉露は160㎎、煎茶は20㎎、番茶になると10㎎です。

ちなみに、ほうじ茶なら20㎎、玄米茶は10㎎となっています。カフェインはお茶の苦み成分なので、苦く濃いお茶になれば、当然カフェイン量が多くなります。つまり、煎茶や番茶でも長く抽出すればするほど、カフェイン量が増えるということです。

組み合わせのダイエットも話題

緑茶とコーヒーは一見ミスマッチにも思えますが、実は組み合わせると女性に嬉しいダイエット効果を得られると話題になっているようです。緑茶とコーヒーのどちらも好きでダイエットを検討している人は、ぜひ試してみてください。

緑茶コーヒーダイエット

緑茶とブラックコーヒーを半々で割ったものが、緑茶コーヒーです。

グリーンティーコーヒーとして缶飲料でも発売されていました。当初は驚かれた組み合わせですが、意外にも緑茶の丸い甘さとコーヒーの苦みが見事にマッチして、非常においしいのです。

緑茶コーヒーダイエットは、この緑茶コーヒーを家で作って持ち運び、1日3回食前に飲んだり、コーヒー替わりやお茶替わりに飲むダイエット法です。

おからパウダーコーヒーダイエット

おからパウダーをコーヒーに混ぜて飲むダイエット方法もあります。インスタントコーヒーでできるので、お手軽なのもうれしいポイントです。インスタントコーヒーをお湯で溶かしたあと、おからパウダーを入れて、よく混ぜて飲みます。

満腹感を感じやすいので、食べすぎの抑止になります。おからパウダーは完全には溶けることがないため、よく混ぜることもポイントです。

特徴を知っておいしく入れよう

緑茶とコーヒーはそれぞれ単体で楽しめるのはもちろん、混ぜても両者の良さを生かせる意外な関係性でもあります。二つの特徴を知り、ブレイクタイムにおいしく楽しんでくださいね。

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