おしゃれ男性のための香水の基本。種類や人気ブランド、付け方など

2020.04.01

ほのかに香る香水は心理面をリラックスさせ、周囲にも良い印象を与えることができます。おしゃれな男性の身だしなみとして、自分に合った香水を身に付けてみませんか?香水の付け方の基本や人気ブランドを紹介します。

香水の種類を知っておこう

香水は濃度や香りの持続時間によって、以下の4種類に大別できます。それぞれ適した付け方(量・位置など)が異なるため、香水選びの際は、最初に種類を確認しましょう。

濃度が濃い パルファム

香水の種類の中で、最も濃厚な香りを放つのが『パルファム』です。アルコール中に溶かした香料の割合を『賦香率(ふこうりつ)』と呼びますが、パルファムは15.0~30.0%と高めです。

濃度が濃い分、香りの持続時間は5~12時間程度と長めで、朝付けたら夕方まで香りが続くでしょう。どちらかと言えば、カジュアルシーンよりもフォーマルシーン向けで、ごく少量を『点』で肌に乗せていくのがポイントです。

香りのエッセンスを凝縮したようなパルファムは、『オードパルファム』や『オードトワレ』と比べてラインナップが少なく、ほとんどのどのメーカーでもシリーズの最高級に位置付けされていることもあります。

なお、賦香率の割合は法律で定められているわけではないため、メーカーごとに違いがある点も覚えておきましょう。

蒸留水が特徴 オードパルファム

『オードパルファム』の『オード』とはフランス語で『水の(water of)』を意味し、パルファムに蒸留水を加えて濃度をやや薄めたものを指します。

賦香率(エタノール濃度)は7.0~15.0%、香りの持続時間は5~7時間が平均です。パルファンに近い濃度ながら種類が豊富で、かつ価格がリーズナブルなのがメリットではないでしょうか。

肌に付ける時は、1~3滴または1、2プッシュほどの量を『線』を描くようにして広げるのがポイントです。

なお、オードパルファムは『eau de parfum』の頭文字をとって『EDP』と表記される場合もあります。

普段使いにも合う オードトワレ

『オードトワレ』は、オードパルファムよりもさらに濃度を薄めたもので、香水初心者や普段使いに最適です。

『トワレ(Toilette)』とはフランス語で『化粧水』の意味があり、昔は身支度に使う『芳香水』を指していました。賦香率は5.0~10.0%、持続時間は2~5時間ほどでしょう。

2~4プッシュほどを『線』を描くようにして付けていきますが、メーカーによっては、オードパルファムのように香りが強いものもあるので、くれぐれも付けすぎには注意しましょう。

濃度が低い オーデコロン

『オーデコロン』は香水の種類の中でも最も濃度が低く、お風呂上りやスポーツ後の気分転換などで気軽に使えるのが特徴です。賦香率は1.0~5.0%、持続時間は1~2時間でしょう。

香りがすぐに飛んでしまうため、肌に付ける時は、ある程度の部位にまとまって付けるイメージの『面』を意識するのがポイントです。一カ所に集中して付けるよりは、シャワーを浴びる感覚で均等にスプレーしてみましょう。

価格は安価で、スプレータイプの大きめのボトルに入っているものがほとんどです。

ちなみに『オーデコロン』は『ケルンの水』という意味があり、1709年にドイツ・ケルンでイタリア人香水職人によって製造されたのが始まりと言われています。

現在、オーデコロンにはさまざまな香りの種類がありますが、一般的にはシトラス系(柑橘)が中心です。

香水の香りは時間によって変化する

香水の醍醐味と言えば、時間の経過による『香りの微妙な変化』ではないでしょうか。香水はたくさんの香料から成り立っており、時間と共に『香り立ち』がグラデーションのように変化していきます。一般的に香りの変化は以下の三段階で表示されます。

はっきりした香り トップノート

香水における『ノート』とは、香りの成分が発揮する『発揮速度』を示し、『トップノート(ヘッドノート)』は香りの『第一印象』で、肌に付けてから5~10分ぐらいに発揮する香りを指します。

トップノートの代表は、レモンやベルガモットなどの柑橘系や、ラベンダーやタイムなどのハーブ系などです。これらは、数ある香料の中でも『発揮性が高い香料』に分類されています。

1時間経過した後が魅力的 ミドルノート

『ミドルノート(ハートノート)』は、肌に付けてから30分~2時間後に立ち上る香りです。香りを調合する上で『核』となる部分で、調香師の表現したいテーマや香りの個性が最も表れやすいとも言えるでしょう。

ミドルノートには、ゼラニウム・ローズ・イランイラン・ジャスミンなどのフローラル系のほか、コリアンダー・ナツメグ・レモングラスなどのスパイス系の香料も含まれます。

配合されている全ての香料がバランスよく香るので、香水選びの時は、トップノートだけでなくミドルノートにも注目して購入すると良いでしょう。

残りの香りも楽しめる ラストノート

『ラストノート』は香りを付けてから2時間後に感じる『残り香』を指します。香水自体の香りは淡くなり、肌本来の匂いと混じり合って『その人だけの独特の香り』になるのです。

複数の人が同じ香水を使ったとしても、ラストノートが全く同じになることはありません。

ムスクやアンバーなどの動物性香料や、サンダルウッド・バニラ・パチュリ・オークモスなど『残香性の高い香料』が使われるのが一般的です。

香水選びのポイント

香水を選ぶ時は、上記で紹介した『香りの濃度』や『香りの立ち上り方』を参考にするのはもちろん、『香水をまとうシーン』や『形状(容器の形状や状態)』も考慮するのがポイントです。

シーンに合わせて選ぶ

香水と一口にいっても、さまざまな香調があります。TPOに合った香りを選ぶのが香水上級者と言えるでしょう。

例えば、多くの人が集まるオフィスシーンでは、重い香りよりも、すっきりとした爽やかな香りが好まれます。フレッシュな『シトラス系』や『グリーン系』、落ち着きとぬくもりのある『ウッディ系』などが良いでしょう。

また、クマリンやラベンダー、オークモスなどを基調とした『フゼア系』は、穏やかで落ち着いた男性を演出してくれます。オフィスやフォーマルシーンはもちろん、デートにも最適です。

セクシーな男性を印象付けたい場合は、スパイスや動物性香料でエキゾチックさを出した『オリエンタル系』を選んでみてはいかがでしょうか。

香水の形状から選ぶ

香水は形状によって以下の三つに大別できます。

  • スプレータイプ
  • ロールオンタイプ
  • 固形タイプ

『スプレータイプ』はプッシュ回数や噴射距離によって香りの調節がしやすいのが特徴です。容器大きく重いため、持ち運ぶ時はアドマイザーに移し替えると良いでしょう。

『ロールオンタイプ』は、持ち運びに優れたスティック状の容器で、ヘッド部分にロールが付いています。肌に直接塗布できるので香りが周囲に拡散せず、ワンポイントで少量付けたい時や重ね付けしたい時に重宝するでしょう。

『固形タイプ』は香料をミツロウなどで固めた『練り香水』を指します。香りはほのかですが、アルコール特有の揮発がないため、香りの持続性は長めとなっています。

穏やかな香りを長く楽しみたいという人や、アルコールを肌に付けるのが苦手な人に向いているのではないでしょうか。

押さえておきたい人気のメンズ香水ブランド

日本で高い人気を誇るメンズ向け香水のブランドと代表作を紹介します。人気の香水は他の人と一緒になる可能性もありますが、その人の体温や付け方によって、さまざまな香りに変化するでしょう。

男らしい香り ブルガリ

『ブルガリ』はイタリアを代表する高級ジュエリーメーカーですが、1993年にお茶からインスパイアされた『オ・パフメ』を発表して以来、数多くの香水を手掛けています。

メンズの香水ランキングで常に上位に位置する『プールオム』は清潔感とスパイシーさをあわせもったロングセラーで、幅広い年齢層に人気です。

パワフルで爽やかな大西洋をイメージした『ブルガリアクアプールオム』やウッディの温かさにスパイシーさを加えた『ブループールオム』など、男らしさを感じさせるアイテムが充実しています。

ブルガリ/公式サイト | ブルガリ オンラインショップ‎

クセのない爽やかな香り サムライ

『サムライ』は、フランスの俳優アラン・ドロンが、 『三船敏郎』をイメージして誕生した香水で、美しいブルーと武士のかみしもをイメージしたデザインが魅力的です。

トップやミドルはフローラルやシダーがフレッシュに香りますが、ラストに近づくにつれ、東洋的な落ち着きや甘さが現れはじめます。

また、クセがない『フレッシュアロマティックノート』は万人に好かれやすい爽やかな香りと言えるでしょう。

より軽さを出した『サムライ ライト』やシトラスとウッディがバランスよく香る『サムライ エア』など、その他にもさまざまなラインナップがあります。

サムライ公式サイト | SAMOURAI OFFICIAL SITE

落ち着きのある大人の香り カルバンクライン

アメリカの人気ファッションブランド『カルバンクライン』はメンズ用香水にも力を入れており、気軽に使えるリーズナブルさと、シンプルで洗練された大人っぽい香りが特徴的です。

例えば、カルバンクラインの代表作である『シーケーワン』は、男女共有で使える『シェアフレグランス』の先駆けとなった1本です。ピュアさや清潔感の中に見え隠れするセクシーさが魅力で、世代を超えて愛される名香と言えるでしょう。

また、森のぬくもりとすがすがしさを両立した『エタニティフォーメン』は男性らしさを演出したい時に最適です。

205W39NYC – Calvin Klein

香水の正しい付け方とは

同じ香水を付けていても、『素敵な香り』と称賛される人と『匂いがキツイ』とあまり好まれない人もいるでしょう。『香水の正しい付け方』を知り、良い香りをほのかに漂わせましょう。

香水を付ける場所を清潔に

香水を付ける部分は『清潔であること』が基本です。肌に汗や皮脂が付着していると、せっかくの香水も嫌な匂いに変わってしまうでしょう。

香水を付ける前は、シャワーを浴びる、ウェットタオルで汗を拭きとるなどして体を清潔に保ちましょう。香水を付ける部位は、汗や皮脂、体臭が強く出る部分を避けるのがベターです。

会う30分以上前に付ける

香水を付けてすぐは、香りがきつく、アルコールの匂いが前面に出ることがあります。30分以上経って、ミドルノートに変化しくると全ての香料がバランスよく香り始めます。

時間が経つことによって、肌にほどよく馴染んでまろやかになり、相手に好印象を与えるのではないでしょうか。

肌に直接香水を付ける

肌本来の匂いと混じり合い、体温で温められることで香り立つのが香水の魅力です。洋服の上からでは香りの絶妙なグラデーションや独特の深みは感じにくいでしょう。

ジャケットなどのアウターの上に香水をシュッとスプレーする人もいますが、洗濯の頻度が少ないと生地が不自然な匂いを発するようになります。香水に含まれるアルコール香料で洋服がシミになる恐れもあるでしょう。

稀に髪の毛に付ける人もいますが、アルコール成分がキューティクルにダメージを与える上、皮脂と混じるのであまりおすすめではありません。

香水を付けるおすすめの体の部位

『香水をどの部分に付けるか』によって、香りの立ち方や広がり方が変わります。同じ香水を使うにしても印象ががらりと変わるので、場面に応じた付け方を目指しましょう。

最も王道は手首の内側

『脈のある部分』や『体温が高い部分』に付けると香りが早く広がります。手首の内側には大きな血管があり、手首を動かすたびに周囲に香りが広がっていくので、『少し強めに香らせたい場合』におすすめです。

両手首をこすり合わせると、香りの粒子がつぶれてしまうので、手首に1~2滴たらした後はそのまま香りを楽しみましょう。

香りやすい耳の後ろ、うなじ

耳の後ろやうなじは、体の中でも体温が比較的高い場所で、香りが広がりやすい傾向があります。相手が近づいた時にダイレクトに香りが伝わるので、異性とのデート時におすすめです。

一方、洋服に隠れていない部分で、かつ相手の鼻に近い位置は、量が多すぎると『香害』になってしまいます。日中、人と会う時は胸より下に香水を使うほうが良いでしょう。TPOを考えながら量を調節することも大切です。

ほのかに香る太ももの内側、ヒザ裏

香りは、下から上に立ち上る性質があります。下半身に香水をスプレーすると香りがマイルドになり、上品な印象を与えることができるでしょう。

太ももの内側やヒザ裏に付ければ、歩いたり、立ったりするたびに香りがほのかに拡散します。濃厚な『パルファム』は一歩間違えると香害になりますが、この方法なら少しでも相手にも迷惑にならない方法ではないでしょうか。

香水は飛行機に持ち込める?

国内線、国際線ともに、飛行機には『液体物の機内持ち込み制限』があります。香水もその例外ではなく、容量を超えていたり、パッキング方法が不十分だったりすると、没収されてしまうこともあるのです。

国内線、国際線の香水について、液体物の機内持ち込み制限を知っておきましょう。

国内線の場合

国内線においては、香水は『化粧品』に分類され、規定の重量・容量内であれば機内持ち込みが可能です。

機内持ち込みが可能なのは、1人合計2l以下または2kg以下までで、それぞれの容器は500ml以下に限られます。500mlを超える香水はほとんどないので、特に問題はないでしょう。500ml以上を超える香水の場合は、詰め替えをしてみるのも一つの方法ではないでしょうか。

国際線の場合

国際線は液体物の持ち込みに対して、厳格なルールが定められています。

  • あらゆる液体物は100ml以下の容器に入れる
  • 各容器を縦横の辺の合計が40cm以内(容量1l以下)の透明なプラスチック袋にまとめる
  • 袋は1人1袋まで

規定を守らない場合は保安検査の際に没収されるため、荷物のパッキング時にはしっかり確認する必要があります。ほとんどの香水は100mlですが、容量がオーバーするようであれば最初から『受託手荷物』に預けましょう。

税関での申告は必要?

海外で香水を購入して日本に帰国する場合、『税関での申告』は必要なのでしょうか?

香水の免税範囲は2オンスまでと規定されています。よって、2オンス以下なら申告は不要ですが、2オンスを超えたら申告が必要です。(1オンス=28ml)

なお、このルールが当てはまるのは、一般的に『PARFUM・PERFUME(香水)』に該当する『パルファム』や『オードパルファム』のみで、『オードトワレ』『オーデコロン』は対象外です。

また、種類にかかわらず、総額が20万円(海外市価)を超えた場合は全てが申告の対象になることを覚えておきましょう。

さまざまなメンズ向けの香水を楽しもう

香水は、その人の価値観・ライフスタイル・個性・美意識をあらわす『自己表現』の一つとも言えるのではないでしょうか。

自分が気に入ったものを自由に選んで良いですが、付け方や量、TOPには十分配慮しなければなりません。また、時間経過による香りの変化を活用し、相手に好印象を与えたいものです。

最低限のマナーを守りながら、さまざまなメンズ向け香水を楽しみましょう。

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