日本人が知らないラム酒カクテルの世界。自分好みの飲み方を見つけよう

2019.07.02

豊かな香りとほのかな甘みを感じられるラムは、カクテルのベースやスイーツの香りづけとして幅広く活用されている人気のお酒です。代表的なメーカーからおいしいカクテルの作り方まで、ラムを使いこなすための基礎知識を紹介します。

ラムの基礎知識

世の中にはビールやワイン、焼酎など、さまざまなお酒がありますが、ラムはどのようなジャンルのお酒なのでしょうか。まずはラムの原料や産地、味の特徴についてみていきましょう。

ラムとはどんなお酒?

ラムは、キューバやジャマイカなど、カリブ海周辺の温かい地域で生産されている『蒸留酒』です。ジンやウォッカ、テキーラとともに、世界4大蒸留酒に数えられています。

蒸留酒とは、原料をアルコール発酵させた後、蒸留器で加熱して、さらにアルコール濃度を高めた酒を指します。ビールなどの蒸留しない『醸造酒』に比べると、アルコール度数が40~50%ほどと、非常に高いのが特徴です。

ラムの原料には、サトウキビの搾り汁や、砂糖を精製した際にできる『モラセス』という糖蜜が使われています。このため砂糖を煮詰めて作るカラメルのような、ほろ苦さと甘さを味わえます。

ウイスキーやブランデーのように、ストレートやオンザロックで飲むのはもちろん、カクテルのベースやお菓子作りの材料としても人気です。

製造方法や軽さによる分類がある

ラムは製造方法によって色の濃さが変わり、『ホワイトラム』『ゴールドラム』『ダークラム』の3種類に分けられます。蒸留後、樽に入れて一定期間熟成させた薄い褐色のものが、ゴールドラムです。

ホワイトラムは、ゴールドラムを活性炭でろ過して、無色透明に仕上げたものです。ろ過することでクセが少なく、口当たりが軽くなります。

ダークラムは蒸留後のラムを、内面を焦がした特製の樽で3年以上じっくりと熟成させて作ります。色は濃い褐色で、焦げた木による独特な香りと深いコクが特徴です。

有名なラムメーカーを知ろう

次に、ラムを製造している主なメーカーを3社紹介します。いずれもサトウキビの生産に適した地域で創業し、古くからラムを作っている老舗のメーカーです。

バカルディ

『バカルディ』は、スペイン人のドン・ファクンド・バカルディが1862年にキューバのサンティアゴで創業したラムメーカーです。品質にこだわったバカルディは試行錯誤を繰り返し、それまでにない繊細な味わいのラムを製造することに成功しました。

その結果、バカルディのラムはさまざまなカクテルのベースとして世界中で重宝されるようになり、現在ではラム以外の蒸留酒も幅広く手掛ける世界的な大企業に発展しています。

スペインで健康や幸せのシンボルとされるコウモリがロゴマークに使われていることから、『コウモリのラム』とも呼ばれています。

バカルディ ジャパン株式会社

マイヤーズラム

『マイヤーズラム』は、1879年にジャマイカ北部でサトウキビ農園を経営していた、フレット・ルイス・マイヤーズが創業したラムメーカーです。樽詰めしたラムを気候のよいイギリスに運んでから熟成させる、独自の方法で製造しています。

ホワイトオーク製の樽で4年間熟成し、オリジナルのブレンド技術を使って作る本格的なダークラム、『オリジナルダーク』が有名です。

マイヤーズ ラム|スピリッツ・リキュール|商品情報|キリン

アプルトン

『アプルトン』は、ジャマイカで最初にラムを製造したことで有名なメーカーです。1749年の創業以来、原料のサトウキビ栽培からビン詰めまで、すべての工程を自社で行っています。

ジャマイカ国内でも、もっともラムの製造に適している高地『ナッソーヴァレー』にあるサトウキビ農場と蒸留所は、ジャマイカの人気観光スポットになっています。

 アプルトン エステート(ブランドの歩み) | アサヒビール

おすすめのラムを紹介

続いてカクテルのベースに使いやすい、おすすめのラムを各メーカーから一つずつピックアップして紹介します。

バカルディ スペリオール

バカルディのスペリオールは、フルーティーな香りとライトな甘さが特徴のホワイトラムです。バカルディのラムの中でも、もっともカクテルベースに適しています。とくにフルーツとの相性がよいので、フルーツ系カクテルが好きな方におすすめです。

活性炭で一度ろ過したあとに、再びホワイトオークの樽で熟成し、再度ろ過をするという丁寧な製法で、プロのバーテンダーからも高い支持を得ています。

  • 商品名:バカルディ スペリオール(ホワイト) ラム 750ml
  • 価格:1990円(税込)
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マイヤーズラム オリジナルダーク

マイヤーズラムの代表的な商品、オリジナルダークは洋菓子やラムレーズンの材料として人気の高いダークラムです。香りがとても芳醇で甘味が強いため、コーヒーや紅茶、アイスクリームにもよく合います。

ウイスキーやブランデーにも匹敵する香りの高さは、カクテルベースとして使うのはもちろん、ストレートやオンザロックで飲むのもおすすめです。

  • 商品名:マイヤーズラム オリジナルダーク ラム 700ml
  • 価格:1389円(税込)
  • Amazon:商品ページ

アプルトン ホワイト

アプルトンのホワイトは、すっきりとしたキレのある味わいが特徴のホワイトラムです。活性炭でじっくりとろ過しているため透明度が高く、あらゆるカクテルのベースとして使えます。

同じホワイトラムの、バカルディのスペリオールと比べて価格が安いのもポイントです。いろいろなカクテルを試してみたい方には、とても使いやすい商品といえるでしょう。

  • 商品名:アプルトン ホワイト ラム 750ml
  • 価格:1242円(税込)
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人気のロングカクテル3レシピ

次はラムを使ったカクテルの作り方をみていきましょう。カクテルには『ロングカクテル』と『ショートカクテル』の、二つのスタイルがあります。

ロングカクテルは、大きなグラスを使い氷を入れて飲むカクテルです。ぬるくなりにくく、長い時間楽しめることからロングカクテルと呼ばれています。

ロングカクテルは炭酸水やジュースで割るため、アルコール度数が10度以下と低いのが特徴です。ビールや酎ハイのような感覚で楽しめるので、レストランや居酒屋のドリンクメニューにもよく登場します。

ここでは手軽なロングカクテルのおすすめレシピを三つ紹介します。基本的には氷を入れたグラスに、材料を順に注いで混ぜるだけで、簡単に作れます。分量はすべて1杯分です。

定番のモヒート

モヒートは、ラムを使ったロングカクテルの中でも定番的な存在です。ホワイトラムと炭酸水のクリアなベースに、ライムとミントの明るいグリーンがよく映えます。

味も爽やかなので、暑い夏や気分をすっきりさせたいときに飲むとよいでしょう。分量と作り方のコツは、下記のとおりです。

  • ミントの葉:約20枚
  • ライム:1/2個分
  • 砂糖(ガムシロップでも可):適量
  • ホワイトラム:50ml
  • 炭酸水:50ml

グラスにミントとライム、砂糖を入れて大まかにつぶします。ミントの葉をつぶし過ぎると、苦くなるので注意しましょう。砂糖の量は、好みに合わせて調整します。氷、ホワイトラム、炭酸水の順に注いで完成です。

甘さが人気なピニャ・コラーダ

『ピニャ・コラーダ』は、スペイン語で『裏ごししたパイナップル』のことです。その名の通り、パイナップルジュースを使ったトロピカルカクテルで、甘みが強いことから食後のデザートカクテルとしても人気があります。

それぞれ下記の分量をシェイクし、クラッシュドアイスを入れたグラスに注ぎます。お好みでカットしたパイナップルやバナナなど、南国のフルーツを飾るとおしゃれです。

  • ホワイトラム:30ml
  • パイナップルジュース:80ml
  • ココナッツミルク:45ml

飲みやすいラムコーク

ラムをコーラで割った『ラムコーク』はとても飲みやすく、世界中で愛飲されています。ベースにホワイトラムを使えばすっきりした味わいに、ダークラムを使えばコクのある味わいになります。

コーラの量はラムの3倍程度が目安ですが、お好みで調整して構いません。ライムジュースがなければ、レモン果汁でも代用できます。仕上げにカットしたライムやレモンを飾ると、より涼し気な雰囲気になります。

  • ラム:45ml
  • ライムジュース:10ml
  • コーラ:約150ml

人気のショートカクテル3レシピ

最後に、ショートカクテルの人気レシピを紹介します。ショートカクテルは、小さなグラスで飲む、氷を入れないカクテルです。ぬるくならないうちに短時間で飲むため、ショートカクテルと呼ばれています。

『シェーカー』と呼ばれる専用の道具に氷と材料を入れ、よく振ってから液体だけをグラスに注ぎます。手の温度が伝わらないように、バーなどでは長い脚付きのグラスに入れて提供されるのが一般的です。

炭酸水やジュースで割らない分、ロングカクテルに比べるとアルコール度数が高いので、飲み過ぎには注意しましょう。

爽やかなダイキリ

『ダイキリ』はラムにライムジュースを少し加えた、とても爽やかなショートカクテルです。

以下の材料をよくシェークしてグラスに注いだら、仕上げにミントの葉やチェリーなどを飾りましょう。同じ材料にクラッシュアイスを加えてシャーベット状にすると、『フローズンダイキリ』になります。

  • ホワイトラム:45ml
  • ライムジュース:15ml
  • ガムシロップ:少々

カクテル言葉でも有名なXYZ

『XYZ(エックスワイジー)』は、『究極』というカクテル言葉で有名なショートカクテルです。アルファベットの最後の3文字を名前に使うことで、『もうこれ以上のカクテルはない』という意味が込められているという説があります。

以下の分量をシェイクしてカクテルグラスに注げば完成です。オレンジ風味のリキュール、コアントローとレモンジュースが醸し出す、柑橘系のすっきりとした味わいを楽しめます。

  • ホワイトラム:40ml
  • レモンジュース:10ml
  • コアントロー:10ml

濃厚な口当たりのクレオパトラ

『クレオパトラ』は世界3大美女の1人、クレオパトラの名にふさわしいおしゃれなデザートカクテルです。コーヒーリキュールと生クリームを使っており、甘く濃厚な味わいを楽しめます。

生クリームは液体のままシェイクしてもよいですが、ホイップして飾り付けるとデザートらしい雰囲気を演出できます。

  • ホワイトラム:25ml
  • コーヒーリキュール:25ml
  • 生クリーム:15ml

ラムカクテルを美味しく飲もう

ラムがあれば、爽やかなものからデザート系まで、さまざまなテイストのカクテルを楽しめます。この記事を参考にお気に入りのラムを探して、香り豊かなカクテルを味わってみてはいかがでしょうか。

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