ガーデニングで家庭菜園を楽しもう。育て方のポイントを紹介

2019.07.01

ガーデニングに家庭菜園を取り入れることで、草花の鑑賞と作物の収穫を同時に楽しめます。自分で育てた野菜や果物は、味もまた格別です。土選びや種のまき方など、家庭菜園で美味しい野菜を育てるコツと、簡単に育つおすすめ野菜を紹介します。

家庭菜園の基礎知識

庭やベランダを畑代わりに使って、自分で育てた野菜を食べられるのが、家庭菜園の一番の魅力です。野菜の植え方やプランターを工夫すれば、ガーデニングのようなおしゃれな演出もできます。まずは家庭菜園の基本的な楽しみ方をみていきましょう。

ガーデニングと家庭菜園の違い

ガーデニングと家庭菜園の違いは、その目的にあります。ガーデニングは花や草木などを手入れして、見て楽しむのが主な目的ですが、家庭菜園の場合は野菜や果物を育てて食べることが目的です。

とはいえ、庭やベランダを使って植物を育てるという点ではどちらも同じですから、ガーデニングの中に家庭菜園が含まれていると考えてよいでしょう。

ベランダでも楽しめる

家庭菜園は、庭がない家やマンションでも、ベランダがあれば気軽に楽しめます。ベランダは手すりなどで日陰になってしまうこともありますが、プランターを台の上に置いたり、日陰でも育ちやすい品種を選んだりするなど、工夫の余地はたくさんあります。

ベランダ栽培に適した土や、野菜の種も販売されているので、庭がない方はベランダ菜園にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

おしゃれな庭づくりにも活かせる

家庭菜園を作るなら、きれいな花やハーブを一緒に植えて、目と舌の両方で楽しめるおしゃれな庭を目指しましょう。野菜と相性のよい花やハーブを組み合わせることで、虫や病気から野菜を守ったり、美味しくなったりする効果も期待できます。

たとえばトマトとバジルを一緒に植えると虫よけになるほか、バジルが水分を吸収してトマトが甘くなります。野菜の周囲に防虫効果のあるマリーゴールドやカモミール、ラベンダーなどの草花を植えるのもおすすめです。

土の作り方を知ろう

美味しい野菜を育てるためには、それぞれの野菜に適した土作りが欠かせません。家庭菜園の第一歩として、土作りの基本を押さえておきましょう。

土作りの要素と手順

植物が育ちやすい土の条件は、以下の通りです。

  • 水はけがよい
  • 新鮮な空気が含まれている
  • 適度な保水力がある
  • 肥料が流されにくい
  • 有機物を多く含んでいる
  • 雑草の種や害虫が混ざっていない
  • 酸度が適正である

このような条件を整えるためには、まず耕すことが重要です。耕すことで空気がたくさん送り込まれ、水や肥料が通りやすい柔らかい土になります。

同時に腐葉土やたい肥などの有機物を混ぜ込んで、土中の微生物を増やしましょう。微生物には病害虫の発生を抑える働きがあるため、農薬や殺虫剤の使用を減らせます。

また、土の酸度は弱酸性(pH5.5~6.5)が適切とされます。日本の土壌は酸性に傾きやすいので、気になる場合はアルカリ性の石灰を撒いて調整するとよいでしょう。

土の種類を押さえよう

庭に土をプラスするときや、プランターを使うときは、ホームセンターなどで家庭菜園用の土を購入します。店頭ではさまざまな種類の土が販売されているので、混乱しないように、基本の買い方を押さえておきましょう。

土はおおまかに『赤玉土』や『黒土』などの基本用土と、『腐葉土』や『ピートモス』などの土壌改良用の土に分けられます。基本用土に、改良用の土を適宜配合するのが一般的な使い方です。

初めての方は、基本用土と改良用土をあらかじめ野菜用にブレンドしてある『培養土』を使ってもよいでしょう。

野菜の育て方を知ろう

続いて鉢やプランターの選び方や種まき方法や連作のコツなど、野菜の栽培に必要な知識をみていきましょう。

鉢の選び方

鉢には素材やサイズによって、さまざまな種類があります。野菜の栽培には、軽くて丈夫なプラスチック素材のプランターがおすすめです。

鉢のサイズは大きければよいというわけではなく、植物の大きさに合うサイズを選ぶ必要があります。

植物の根は少しでも空気の多いほうへ向かって伸びる性質があるため、最初は空気の少ない中心部よりも、通気性のよい外側に向かって伸びていきます。鉢の壁にぶつかるとそこで枝分かれして、中心に向かって伸びはじめます。

植物に対して鉢が大きすぎると、根がなかなか壁にぶつからないため中心部の土が有効に使われず、無駄になってしまうのです。適切なサイズの鉢を使うことで、少ない土を有効に活用できます。

種まきのポイント

土や鉢の準備ができたら、いよいよ種まきです。種にはそれぞれ、まくのに適した時期があります。時期はパッケージの裏に表示されているので、必ず確かめてからまきましょう。

種のまき方には1カ所に数粒ずつまく『点まき』、土の表面にまんべんなくまく『ばらまき』、溝のようなすじを作ってまく『すじまき』があります。点まきは豆類や大根、ばらまきはホウレン草やネギ、すじまきはレタスやキャベツなどに適しています。

まき終わったら種の厚さの2~3倍になるように土をかけ、軽く押さえます。深く埋めたり、かけた土を固めたりすると芽が出にくくなるので要注意です。最後にかけた土が流れないように、じょうろや霧吹きを使ってやさしく水を与えます。

連作障害に気をつけよう

同じ場所に、同じ野菜や、同じ科に属する野菜を続けて栽培すると、生育が悪くなったり、病害虫が発生したりといった『連作障害』が起こります。

連作することで土の成分が偏って病原菌が増えることや、必要な養分が足りなくなることが主な原因です。

家庭菜園でも人気の高い、ナス・トマト・きゅうり・水菜・レタスなどは連作障害が起こりやすいので、植える場所やプランターを毎回変えるとよいでしょう。

家庭菜園におすすめの野菜

最後に料理に使いやすい、家庭菜園向きの野菜を紹介します。庭でもベランダでもよく育ち、小さなプランターでも簡単に作れるのが魅力です。種まきの時期や栽培のコツも、あわせてみていきましょう。

トマト

作りやすくて収穫量が多いトマトは、家庭菜園の定番野菜です。栄養価が高く、さまざまな料理に活用できます。いろいろな品種がありますが、なかでも害虫に強く、実が甘い『桃太郎』がおすすめです。

トマトは4~6月に種をまいて、5~8月には収穫できます。太陽の光と乾燥気味の状態を好むので、日がよく当たり、水はけのよい環境で栽培しましょう。

プランターの場合はサイズに合わせて収穫量を決め、余分な枝は摘み取ります。収穫はできるだけ朝の涼しい時間帯に行うと、美味しく食べられます。

小松菜

小松菜も、炒め物やおひたしなどに幅広く活用できる野菜です。種まきの時期が長いうえに、種をまいてから1~2カ月で収穫できます。連作障害も出にくいことから、家庭菜園に非常に向いている野菜といえるでしょう。

種まきは3月から10月まで可能ですが、春や夏よりも虫がつきにくい秋のほうがおすすめです。小松菜は寒さにも強いので、冬野菜として栽培してはいかがでしょうか。

ハーブ類

料理のアクセントに少しあると便利なハーブ類も、家庭菜園に最適です。とくにバジルは丈夫で、日当たりと水やりにさえ注意すれば、初心者でも簡単に栽培できます。

ミントやタイムも、基本的にほとんど手がかかりません。ミントはお茶やお菓子作りに、タイムは料理の香りづけなどに使えます。

庭をおしゃれに彩るなら、ラベンダーもおすすめです。きれいな花や香りを楽しめるほか、蚊を寄せ付けないのでガーデニング作業が楽になります。

庭やベランダで家庭菜園を楽しもう

庭やベランダを植物で飾ることで、毎日の暮らしが楽しくなります。家庭菜園なら、料理にも活用できて一石二鳥です。

この記事を参考に、栄養たっぷりの美味しい野菜を、楽しみながら育ててみてはいかがでしょうか。

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