ビスコッティの美味しい食べ方。プロも使うレシピやおすすめを紹介

2020.05.01

ビスコッティというお菓子をご存知でしょうか?なんとなく名前は知っていて甘いものを想像する人は多いと思いますが、具体的にどのような食べ物か知らないことも多いかと思います。今回は、ビスコッティの詳細と美味しい食べ方をご紹介します。

ビスコッティとは?

ビスコッティとはどのようなお菓子でしょうか。どこで食べられているのか、名前の由来は何かなど、基本的な知識をご紹介します。

イタリアの伝統的なお菓子

ビスコッティはイタリア・トスカーナ地方で『カントゥッチ』とも呼ばれる伝統的なお菓子です。クッキーよりは分厚く、硬い食感のビスケットのようなスイーツで、イタリアでは朝食に食べることもあります。

基本的にはアーモンドなどのナッツ類を入れて焼きますが、チョコやドライフルーツを入れて焼くものもあり、イタリアの家庭ではそれぞれにレシピや食べ方があるほ馴染み深いお菓子です。

硬いビスケットなので噛めば噛むほど味わい深く、水分をあまり含まないため保存食としても使うことができます。

名前の由来

英語表記では『biscotti』と書きますが、ラテン語の『ビス』=『2』、『コッティ』=『焼く』という意味を組み合わせた名前と言われています。これは、ビスコッティの作り方が2回オーブンで焼くことから名付けられました。

一方、発祥と言われるイタリア・トスカーナ地方では食べる時に出る小さな音から、小さな歌という意味のある『cantocci』となり、最終的に『cantucci』と変化したそうです。

19世紀後半にカントゥッチが作られ、これが最初のビスコッティのレシピになりました。今でもトスカーナ地方ではカントゥッチと呼び、他の地域ではビスコッティと呼んでいます。

ビスコッティの美味しい食べ方

ただそれだけ食べても美味しいビスコッティですが、さらに美味しく食べる方法があります。本場イタリアでの食べ方や、大人の楽しみ方をご紹介します。

コーヒーに浸して食べる

イタリアなどヨーロッパへ行くと、コーヒーはエスプレッソが主流です。エスプレッソとは蒸気で高圧をかけ短時間で抽出するコーヒーのことで、濃厚で香り高く、デミタスカップという小さなコーヒーカップで飲みます。

苦みが特徴的でもあるエスプレッソは、歯ごたえのある甘いビスコッティとの相性が抜群です。硬いビスコッティをコーヒーに浸して食べるのがイタリア流で、ビスコッティが少し柔らかくなるだけでなく、コーヒーが染みてより味わい深くなります。

ワインと一緒に

ビスコッティは、『ヴィンサント』というデザートワインに浸して食べられることもあります。ヴィンサントとは、通常のワインより長い年月をかけて醸造され、琥珀色が美しい甘口のワインです。

甘味の強いもの、酸味があってスパイシーなものなど、様々な味わいのヴィンサントがありますが、いずれも芳醇な香りと風味がビスコッティの香ばしさとよくマッチします。

トスカーナではワインにカントゥッチ(ビスコッティ)をたっぷり浸して味わう習慣があり、大人の贅沢な時間が楽しめます。

デザートに添えることも

ビスコッティはデザートにもよく添えられています。ビスコッティは2度焼きするために硬いのが特徴ですが、アイスクリームやジェラートなどに添えると、溶けたアイスで柔らかくなり、食べやすくなるのです。

また、溶けたアイスが浸ったビスコッティも美味しくなり、デザートをより好みに合わせて楽しむことができるようになります。好みに合わせてさまざまな食べ方を試してみるのも楽しみのひとつです。

ビスコッティの選び方

シンプルな材料で作るビスコッティだからこそ、お店ごとの特徴が出やすくなります。お気に入りの味を見つけるために、どのようなことに注目すればよいのかご紹介します。

食べ方に合わせる

ハードな食感が魅力のビスコッティですが、お店によって硬さには違いがあり、アレンジ次第で様々な食べ方ができます。

ビスコッティを選ぶ時は、まずそのまま食べてみましょう。特にビスコッティを初めて食べるなら、ぜひそのまま食べてみてください。アレンジせず、そのまま食べる場合は、硬すぎずサクサクの食感のものがおすすめです。

アイスクリームなどデザートに添えたい場合は、ビスコッティが溶けたアイスを吸って柔らかくなり甘くなるため、甘さ控えめで塩味のビスコッティだと相性がよいでしょう。

飲み物に合わせる

本場イタリアのように飲み物に浸しながら食べたい場合は、水分を吸ってしんなりするため、しっかり硬めのものにします。昼間のティータイムなのか、夜のワインに合わせるのかで、ビスコッティの味を考えると美味しくいただけます。

ビスコッティにはナッツ類をはじめ、ドライフルーツやチーズといった種類があります。飲み物に合わせてビスコッティの味を選んでみましょう。

例えば、甘いココアに合わせるなら何も入っていないシンプルなビスコッティを、そしてデザートワインに合わせるならチーズ味といった風に、飲み物との相性を考えてみます。家族や友人と楽しい一時にも、1人での読書や映画鑑賞にもおすすめです。

材料に注目

ビスコッティは基本的に小麦粉と砂糖というシンプルな材料で作られています。だからこそ、素材にこだわりたい健康志向の人にとっても選びやすく人気があります。

小麦粉のグルテンが小麦アレルギーや腸内環境によくないと話題になっていますが、最近ではグルテンフリーのビスコッティも販売されています。糖質も低くなりますので、糖質制限が必要な人にもおすすめです。

また、小麦粉の代わりにおからや米粉を使ったビスコッティもあります。アレルギー対策はもちろん、ヘルシー志向の人でも安心して食べられるよう配慮してあるので、手土産にしても喜ばれます。

ビスコッティのカロリーはどれくらい?

ビスコッティはお菓子なので、やはりカロリーは気になります。食感がいいのでついつい手が伸びてしまうビスコッティですが、カロリーはどのくらいあるのでしょうか。

プレーンのビスコッティは低カロリー

何も入っていないプレーンなビスコッティは1つ約12.5g程度とすると、約50kcalです。ごはん1杯(140g)が235kcal、ショートケーキ1カットが約390kcalであることを考えると、ビスコッティは低カロリーのお菓子と言えます。

ただし、ビスコッティには1つ当たり9.8gの糖質が含まれています。カロリーが低いからといくつも食べてしまうと、糖質を取り過ぎてしまう可能性があるので、ダイエット中や糖質制限中の方は気をつけましょう。

アーモンドを使うと少し高めに

アーモンドはビスコッティに入れるものの定番ですが、アーモンドが入ることでビスコッティ1つに付き、約30kcalプラスになります。

しかし、アーモンドには抗酸化作用が強いビタミンEが豊富に含まれ、美容にもいいと注目の食べ物です。さらにはオレイン酸や食物繊維も含まれているので、腸内環境を整える効果があります。

たくさん食べるとカロリーオーバーになってしまいますが、アーモンド入りのビスコッティは、子供のおやつや女性のお茶会にも最適なお菓子です。

ドライフルーツを使うと低カロリーに

現在はカロリーよりも糖質を気にする傾向にありますが、それでもカロリーが気になるなら、ドライフルーツを使ったビスコッティにするとより低カロリーに抑えることができます。

ドライいちじくやアプリコットならカロリーはアーモンドの約2分の1となり、ビスコッティに入っていても1つ当たり約65kcal程度になります。

フルーツの栄養素であるビタミン類なども摂れるので、ドライフルーツ入りのビスコッティはおすすめです。ただし、フルーツには果糖があるため糖質が高めになることを忘れないようにしましょう。

ビスコッティの作り方とは

子どもから大人まで楽しめるビスコッティは、どのように作るのでしょう。基本を押さえておけばアレンジが効くビスコッティの作り方をご紹介します。

小麦粉や卵、砂糖などをよく混ぜる

材料は、小麦粉(強力粉)と砂糖、卵、ベーキングパウダーとトッピングのアーモンドやドライフルーツなどです。家庭にあるもので作れるので、思い立ったらすぐにできるのもイタリアで愛されている理由かもしれません。

基本のプレーンビスコッティの作り方は、ふるった粉に、溶いた卵と砂糖を加えて泡立てたものを混ぜ合わせていきます。この時、ローズマリーやバニラ香料などで風味付けをするのもおすすめです。

ここで生地を冷蔵庫で寝かせるのがポイントとなります。これは粉と水分を全体になじませ、焼き上がりの風味や食感を美味しくするために行います。美味しいビスコッティのためには、生地を寝かせるのが大切です。

寝かせた生地はバケットのような棒状に成形して、オーブンで焼いていきます。1度焼いたら少し冷まし、切り分けてから再びオーブンで焼きます。この2度焼く工程が、ビスコッティの特徴であり、ハードな食感を生み出すのです。

ナッツを加えて香ばしさをアップ

基本のプレーンビスコッティは、基本的に水分や油分を使いません。だからこそ、サクサクとした食感が実現し、保存もきくのですが、ナッツ類を加えることで香ばしい風味のあるビスコッティになります。

ナッツ類はお好みで何でもよいのですが、アーモンドなら150℃のオーブンで15分、くるみなら10分焼いてから生地に加えましょう。まず単独でナッツ類をローストすることで、より香ばしい香りに仕上がります。

人気のビスコッティ専門店

日本にもビスコッティ専門店があります。それぞれにオリジナルのものやこだわりの材料を使っているおすすめの人気店を紹介します。

さまざまな味が楽しめる ココユタ

ビスコッティは硬いからよく噛む、よく噛むから素材の味がよくわかるということで、『ココユタ』では材料にこだわったビスコッティを提供しています。

材料には北海道産小麦粉、同じく北海道産のビートグラニュー糖、黄味が濃い地元養鶏場の新鮮な卵を厳選し、調理器具にもアルミニウムの入っていないものを使うなど、人への優しさにこだわっています。

ビートグラニュー糖とは、甜菜(てんさい)から作られる砂糖で、アレルギーにも配慮したやさしい味です。定番ビスコッティから味噌とカシューナッツ、抹茶と甘納豆など種類もたくさんあります。

『夜のおやつ』シリーズは、ワインともよく合う贅沢なビスコッティで、お取り寄せにも対応しています。1度は食べてみたくなるラインナップです。

  • 店舗名:ココユタ
  • 住所:神奈川県川崎市麻生区東百合丘2-3-6(工房のみ)
  • 電話番号:044-577-6971
  • 営業時間:各販売店による
  • 定休日:各販売店による
  • 公式HP

日本人好みに仕上げた nico

本場イタリアをはじめ、広く世界でも知られているビスコッティですが、日本ではあまり馴染みがないお菓子です。そんなビスコッティを日本文化に合うようにしたのが『nico』のビスコッティです。

日本文化に合うのは浸さない、硬すぎないビスコッティだと考え、硬さの好みを選べるビスコッティを作っています。ビスコッティは日持ちするためギフト用のセットも充実しており、贈る方も贈られた方も嬉しいビスコッティの詰め合わせができるでしょう。

ビスコッティはプレーンをはじめ、黒糖くるみや、レモン、ココナッツなど、硬さや味の違うフレーバーが10種類以上揃えられており、自分の好みを探すのも楽しみです。

  • 店舗名:nico
  • 住所:神奈川県中郡大磯町神台2-3-5
  • 電話番号:0463-73-8898
  • 営業時間:24時間(自動販売機)
  • 定休日:荒天時に自動販売機を中止
  • 公式HP

可能な限り無添加 Binasce

イタリアでの料理修業中にビスコッティに出会った店主が、2014年に開店したビスコッティ専門店です。イタリアの老舗レストランでビスコッティを初めて食し、もっと美味しく作りたいという思いから研究に研究を重ねたビスコッティです。

そんな店主だからこそ、素材にもこだわり抜き、可能な限り安全で無添加のものを使っています。様々な角度から材料ひとつひとつを丁寧に選び、本当によいと思えるものしか使わないこだわりようは、一度食べたくなる心意気です。

ビスコッティをただ焼くのではなく、職人としてほんの少しの差も見逃さないように最後の瞬間まで気を抜かずに焼いています。本場イタリアで研鑽を積んだこだわりのビスコッティを味わってみてください。

  • 店舗名:Binasce
  • 住所:千葉県 松戸市 新松戸北 2-11-1-3-908
  • 電話番号:090-5763-8966
  • 営業時間:24時間(インターネットのみ受付)
  • 定休日:なし
  • 公式HP

通販で買えるおすすめのビスコッティ

ビスコッティ専門店は、日本であまり見かけることはありません。しかし、近くに店舗がないという方向けに、お取り寄せできるビスコッティを紹介します。ギフトにもおすすめです。

アントニオマッテイ カントチーニ

『アントニオマッティ カントチーニ』はイタリアの老舗で、150年変わらないレシピのビスコッティを販売しています。ナッツが香ばしく、サクサクとした食感は硬すぎず日本人にも食べやすいでしょう。

イタリアから入荷しても即完売となってしまうほど人気があります。濃い黄色の生地部分が特徴的で、シンプルなのに噛むほどに深い味わいが湧いてきます。

パッケージのブルーもとても鮮やかで美しく、賞味期限も6ヶ月と長いので、贈答用にもおすすめです。

  • 商品名:アントニオマッテイ カントチーニ
  • 価格:1728円(税込)
  • 楽天:商品ページ

TEN-TWO おからビスコッティ

カロリーが気になる、糖質が気になるという人におすすめなのが、『TEN-TWO』のおからビスコッティです。おからとは、豆腐を作る過程で出る大豆のしぼりかすですが、新鮮なため大豆イソフラボンが豊富でカロリーも低くなります。

さらに豆乳が使われており卵は不使用なので、アレルギーが心配な方にもおすすめできます。香料や保存料も入っていませんので、小さな子供でも安心して食べることができます。

抹茶や紅茶など種類も豊富なので、好きな飲み物と組み合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

  • 商品名:TEN-TWO おからビスコッティ
  • 価格:398円(税込)
  • Amazon:商品ページ

さくら工房 グルテンフリー ビスコッティ

『さくら工房』のグルテンフリービスコッティは国産米粉を100%使用したグルテンフリーの商品です。小麦アレルギーのある人でも食べられるので、アレルギーだけどビスコッティを食べてみたい方におすすめできます。

味はココアベースのいちじくとアーモンド、クランベリー、はちみつハーブに加え、『くしやきはまさか8目bar』の4種類がセットになっています。『くしやきはまさか』という呪文のような言葉は『果物、種子、野菜、キノコ、発酵、豆、魚、海藻』の頭文字を取った言葉で、さくら工房がおぎない食として推進している栄養素のことです。

栄養にも配慮されたグルテンフリーなので、子供のおやつとしてもおすすめです。

  • 商品名:さくら工房 グルテンフリービスコッティ
  • 価格:2000円(税込)
  • Amazon:商品ページ

アンティカ・オステリア・デル・ポンテ アーモンドビスコッティ

『アンティカ・オステリア・デル・ポンテ』といえば、イタリアはミラノに本店がある最上級レストランです。東京丸の内にも日本店があり、各国のセレブリティたちをもてなしてきました。

そんな老舗レストランのビスコッティは、ローストアーモンドがふんだんに入った香り高い味わいです。深いグリーンの缶に、個包装されたビスコッティが並んで入っており、大切な人へのギフトとしてもおすすめできます。

アーモンドの香ばしさと、噛むたびにオレンジピールやレモンピールが爽やかに口に拡がり、大人のティータイムや食後のワインにもぴったりです。

  • 商品名:アンティカ・オステリア・デル・ポンテ アーモンドビスコッティ
  • 価格:3780円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ビスコッティを美味しく食べよう

イタリア・トスカーナ地方で生まれたビスコッティは、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。しかし、ほどよい硬さとサクサクの食感、シンプルな材料である故の香りや噛みしめる味わいがやみつきになるお菓子です。

朝食にしても、おやつにしても、ワインのお供にさえなるビスコッティは、日持ちもよく子どもから大人まで家族全員で楽しむことができるのも魅力のひとつです。

本場イタリア風に食べてみたり、自分流にアレンジしたりして、ビスコッティを美味しく楽しんでみてください。

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