知っておきたいワインの基礎知識。バーやレストランで楽しむ準備を

2019.06.30

ワインの知識を押さえれば、その味わいの違いも理解しやすくなります。種類や作り方、ぶどうの品種などを覚えて、バーやレストランで好みのワインを楽しみましょう。知れば知るほど奥深い、ワインの世界を堪能するきっかけにしてみてください。

ワインとはどんなお酒?

ワインの基本的な種類をそれぞれチェックしていきましょう。見た目だけでなく、味も大きく違ってくる大切な要素です。

赤ワインの種類

赤ワインは、『黒ぶどう』と呼ばれる黒い皮が特徴の品種を使って作られたワインです。果汁だけでなく、皮や種もそのまま使っているため、タンニンが含まれており、渋みを感じる特徴があります。

一言に赤ワインと言っても、さらに以下の3つの種類に分類できます。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

  • フルボディ:渋みが強く香りも味も濃厚。色が濃く味わいに重みがある
  • ライトボディ:色が薄く渋みが少ない。口当たりがよく味わいが軽い
  • ミディアムボディ:フルボディとライトボディの中間。バランスが取れていて飲みやすい

レストランでおすすめのワインを頼むと、重めや軽めのリクエストを聞かれることもあります。上記の特徴を覚えておくと注文しやすいでしょう。

白ワインの種類

『白ぶどう』と呼ばれる、皮が黄緑色の品種で作られたワインです。黒ぶどうを使って作られた白ワインもありますが、一般的に流通している白ワインのほとんどが白ぶどうの皮や種を取り除いてから発酵する製法で作られています。

白ワインには、赤ワインのような種類はありません。味わいによって、以下の2種類に分類するのが基本です。

  • 辛口系:糖分のほとんどを発酵によってアルコール化したもの。色が薄く酸味が強い
  • 甘口系:発酵を途中で止めて甘味を残したもの。色が濃く酸味が穏やかなためまろやかな味わいがある

辛口や甘口と指定しておすすめを注文すると、スムーズに頼めます。黒ぶどうを使ったものと飲み比べてみると、味わいの違いが楽しめるでしょう。

シャンパンとスパークリングワイン

スパークリングワインとは、炭酸を含んだ『発泡性』のワインのことで、そのスパークリングワインの一種がシャンパンです。

炭酸が含まれているため、爽やかな口当たりと飲みやすさがあり、ワインに飲み慣れていなくてもすっきりと味わえます。

スパークリングワインの中でも、高品質なぶどうが栽培されているシャンパーニュ地方で作られていることを最低条件とし、そこからさまざまな厳しい基準をクリアしたものだけが『シャンパン』と呼ばれる決まりです。

両者は基本的には同じものですが、基準などが大きく異なるため、シャンパンとスパークリングワインという名前の違いがあるということを、最低限の知識として覚えておきましょう。

ワインの作り方を知ろう

大まかな種類が分かりましたが、そもそもワインはどのようにして作られているのでしょうか。今度は、それぞれのワインの作り方の違いをチェックしていきましょう。

赤ワインと白ワインの作り方の違い

『赤ワイン』ができるまでには収穫・発酵・圧搾(あっさく)・熟成・瓶詰め・瓶内熟成といった工程が必要です。『白ワイン』での工程は赤ワインと異なり、圧搾をしてから発酵させて作られています。

両者の作り方には、『ぶどうをいつ搾るのか』という点で違いがあります。白ワインはぶどうをすぐに絞り発酵させますが、赤ワインはぶどうを潰して発酵させてから搾るので、皮や種などの成分まで濃厚に含まれているのです。

また、赤ワインは皮と種を果汁と一緒に発酵させているため、色素がタンニンとともに溶け出してくることで、全体の色が赤くなります。白ワインとの搾り方の違いで、見た目と味にこのような差が生じるのです。

スパークリングワインの作り方

『スパークリングワイン』では、アルコールを得るための一次発酵を行い、ワインを作り上げてから、さらに糖分と酵母を加えて二次発酵を行うという製法が行われています。

泡を得るための発酵に使われる容器によって製法が2種類あり、複雑な味わいを持つ伝統的製法と、フレッシュ感があり大量生産に向く製法のどちらかが採用されます。

二次発酵が終わった時点では完全な辛口ですが、そこからリキュールを加えて甘味をプラスしていきます。どれだけ入れるかで甘さや味わいに違いが出てくるので、ラベルに記載されている甘辛表示を見てみるとよいでしょう。

甘口ワインの作り方

『甘口ワイン』作りは、まず糖分の高いぶどうを作るところから始まります。通常、酵母によって糖分はすべてアルコールへ変化しますが、高すぎる糖分はアルコールに変化しないため、甘味が残り、甘口のワインができあがるのです。

さらに、遅摘みや貴腐、陰干しなどの工程をプラスして甘味を引き出す工夫が凝らされています。甘口ワインを作るために培われてきた、甘味を極限まで高める知恵と言えるでしょう。

自然の条件が整わなければ作れない甘口ワインは、昔から珍重されてきたといいます。現代においても、貴重なワインであることい変わりはありません。

ブドウの品種はさまざま

ワインに使われるぶどうの品種はさまざまですが、中でも代表的な3つのぶどうについて知っておきましょう。使われているぶどうの品種による味わいの違いを楽しむのも、ワインならではの楽しみです。

カベルネ・ソーヴィニヨン

『カベルネ・ソーヴィニヨン』は、赤ワインに使われる黒ぶどうの中でも特に有名な品種です。カシスやブルーベリーなどに近い香りを持ち、ぶどうの渋みであるタンニンによって重みのあるワインに活かされます。

メルロー

プラムやブラックチェリーに似た香りを持った『メルロー』は、カベルネ・ソーヴィニヨンよりも渋みや酸味が落ち着いており、マイルドな味わいが特徴のぶどうです。

赤ワインの渋みが苦手という人は、飲み口がよく爽やかなメルローの名が付いたものから始めるといいでしょう。

シャルドネ

『シャルドネ』は主に白ワインに使われるぶどうで、栽培されている土地によって味わいの変化があるという特徴を持っています。

このため、同じシャルドネの名を持っていても違う味わいのワインが多く、その違いを比較し堪能するという楽しみ方が可能です。

初心者がワインを勉強するなら、まずは本

最後に、ワインの勉強にとても便利な本を2点紹介します。ここで紹介したこと以外にも、ワインを語る上で覚えておきたい知識が満載なので、ぜひチェックしてみてください。

新星出版社 ワインの基礎知識

ワインの知識の基盤を作るのに最適と言われ、多くの人に活用されているのが新星出版社の『ワインの基礎知識』です。

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知れば知るほど、ワインは楽しくなる

ワインの世界は知れば知るほど奥深く、生産された年によって味わいの違いも大きいことから、多くの愛好家を生み出しています。

飲みやすいマイルドなものから、渋みのあるものまで、ある意味で人生が反映されているとも言えるワインは、酸いも甘いも嚙み分けた大人に相応しい趣味になるでしょう。

本から知識を得たり、実際に飲んでみてその味わいを楽しむなど、ゆっくりとでも奥深いワインの世界に分け入ってみてはいかがでしょうか。

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