意外と知らない香水の成分。香料の香り方や種類まで一挙解説

2019.06.30

香水はアルコールと香料を混ぜて作られています。ただ香水によってはそれ以外の成分も含まれていることがあります。また、香料自体にもかなり多くの種類があります。この記事では香水の成分について、どのような性質があるのかを解説していきます。

香水の成分表にある「トップノート」って何?

香水の成分表を見ると、「トップノート」などと成分名が書かれていることがあります。この「○○ノート」とは一体何なのでしょうか。

トップノートは初めに来る香りのこと

トップノートは「トップ」という名の通り最初に香ってくる香りのことです。

大体香水をつけてから5分ほどで香りが立ってきますので、香水の第一印象になりえる香りです。

他にもミドルノートとラストノートがある

トップノートの他には「ミドルノート」と「ラストノート」があります。順番としては、

  1. トップノート
  2. ミドルノート
  3. ラストノート

の順で香ります。ミドルノートはその香水のメインとなるボディの部分で、ラストノートは香水の余韻となる香りです。それらが出てくる時間や強さを計算して香水は作られています。

ワンノート・シングルノートもある

「ワンノート」とは香りが最初から最後まで同じ調子で続くもののことを指しています。「シングルノート」は一見ワンノートと同じに見えますが、こちらは複数のノートを組み合わせたもので、気候や肌の温度によって香りが変わるのが特徴です。

香水の成分について、香料の種類を解説

香水に含まれている成分のうち、香料には特に多くの種類があります。大きく分けると天然香料と合成香料の2つに分けることができます。

天然香料

天然香料はその名の通り自然にあるものから取れる天然の香料のことです。こちらは大きく分けて2種類に分けられます。

動物性香料

動物の生殖腺から出る分泌液をもとに作られた香料が、こちらの動物性香料。ジャコウネコやジャコウジカ、ジャコウネズミ、マッコウクジラ、ビーバーから香料を取ることができます。

植物性香料

花や葉っぱ、樹皮などの植物から取れる香料が植物性香料です。水蒸気蒸留法という方法で香りを抽出することで、精油という天然成分100%のアロマオイルを作ることができます。

合成香料

合成香料は、天然香料を研究材料として化合物を組み合わせた化学的な香料のことです。天然香料としては取ることができない香りを作り出すこともできるので、合成香料があることでより香水の種類の幅が広がります。

単離香料も合成香料の一種

天然の香料から香りの部分を一部分だけ分離させて得た香料を、単離香料と呼びます。ハッカやメントールなどはこの製法で作られた単離香料です。

香料の成分によって変わる「香調」とは?

香水には「香調」と呼ばれる香りの種類があります。通販で香水を買うときにどのような香りなのかイメージが付かない場合、この香調をチェックするとおおよそのイメージが湧いてきます。

香調(ノート)は20種類以上ある

香調は「Note(ノート)」と呼ばれることもあります。その種類は20種類をゆうに超えます。一例は以下の通りです。

植物系のノート

植物系のノートには以下のような種類があります。

  • フローラルノート……花の香り。ローズやジャスミンなどが有名です。
  • シトラスノート……レモンやライムなどの柑橘系の香りです。
  • フルーティーノート……柑橘系以外のピーチやベリーなどのフルーツの香りです。
  • グリーンノート……青々しい若葉のような香りです。
  • ハーバルノート……バジルやセージなどのハーブの香りです。
  • ミントノート……ペパーミント、スペアミントなどのすーっとする香りです。
  • ウッディーノート……樹木の香りがします。サンダルウッドやシダーウッドが代表的です。
  • スパイシーノート……ペッパーやジンジャーなどの刺激的な香りです。
  • バルサムノート……樹脂のようなまったりとした甘い香りです。
  • モッシーノート……苔の香りです。深い森のような香りがします。
  • アニスノート……中華料理で使われる八角(スターアニス)を始めとする薬のような甘い香りです。
  • アロマティックノート……植物が複数混ざり合った香りです。

動物系のノート

動物系のノート、いわゆるアニマルノートも香水に使われることは珍しくありません。

  • ムスキーノート……ムスクというと耳馴染みがいいかもしれません。このムスキーノートはまさにそのムスクの香りです。ジャコウジカの分泌液がもとになっています。
  • アンバーノート……アンバーグリスと呼ばれ、とても複雑な香りがします。マッコウクジラの貴重な結石から取れる香料です。

その他のノート

  • スイートノート……甘い香りのことで、アロマオイルだとバニラが代表的です。
  • レザーノート……革製品のような香りがします。植物が原料となっているものもあります。
  • パウダリーノート……化粧品であるおしろいを付けたときのような香りがします。バニラの香りにも近いと言われていますが、とても希少な香りです。
  • メディシナルノート……薬を連想させる香りで、つんとしたものが多いです。
  • マリンノート……海藻や海を連想させる香りですが、天然ではなく合成で作られる香料です。
  • ワキシーノート……ワックスの香りです。ロウをイメージすると連想しやすいでしょう。
  • タバコノート……名前の通りタバコを彷彿とさせる香りです。
  • アルデヒドノート……合成香料です。化学成分由来の香りで、シャネルNo.5に使われています。
  • オリエンタルノート……アニマルノートやスイートノートが混ざったような不思議な香りです。
  • シプレノート……Coty社が販売したシプレという香水が由来の香りで、シトラスやアニマルなどの複数の香りが混ざっています。
  • フゼアノート……ポマードのような香りがします。

香水の成分にはアンモニアが含まれている?

香水からアンモニア臭を感じるという方が少なからずいます。なぜ香水からアンモニア臭がするのでしょうか。

アンモニア臭が潜むフェロモン系香水

ムスクを始めとするフェロモン系の香水・香料は、動物の生殖器付近から出る分泌液がもとになっています。それゆえ、動物独特のアンモニアの香りが奥底に残っているのです。かなり鼻がいい人であれば気づくかもしれませんが、少量付けるだけだと普通は気づきません。よってムスク系は付けすぎには注意が必要と言えるでしょう。

劣化によりアルコール臭が変化することも

香水が空気に触れて参加してしまうことで、アルコールがアンモニアのようなつんとした香りに変化してしまうことがあります。

なるべく冷暗所で保管し、早めに使い切るように意識することで香水の劣化を防ぐことができます。

香水の含まれる成分を把握して香りを楽しもう

香水には多種多様な香料だけでなく、その他の成分も多く含まれています。何が含まれているのかをまず知って、それに合った使い方をすることで香りを最大限に楽しめることでしょう。

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