温泉巡りの手引き。湯めぐりの魅力やマナーと人気の温泉宿もご紹介

2018.09.04

日本の各地にある温泉は、同じ温泉地でも、それぞれの温泉によっても異なる魅力があります。色々な場所の温泉を訪れる湯めぐりは、日ごろの疲れを癒し、リフレッシュしたい大人に大人気です。温泉巡りに必要な物やマナーについて、さらにはおすすめの温泉宿も紹介します。

温泉巡りの魅力とは

大人に人気の温泉巡りの魅力とは、何といっても日常の喧騒から離れてゆったりと過ごせる点が挙げられます。

主に旅館やホテルのほか、自然の中にある温泉は、景色・効能などそれぞれ異なった魅力を持っています。

また、温泉巡りは1ヶ所で温泉に浸かるよりも、温泉巡りは、温泉に浸かる・散策する(歩く)・グルメを堪能する(栄養補給)ことで、健康増進に効果的と言われています。

ここでは、温泉巡りの魅力について詳しく紹介しましょう。

風情ある街並みを楽しむ

温泉は、昔から日本人の生活に欠かせない生活習慣の1つでした。その時代の面影を残した温泉地には、風情ある街並みが広がっています。

浴衣を着て、昔ながらの情緒あふれる温泉街を散策するだけでも、気分をリフレッシュできます。

温泉に入ってのんびりと過ごすのもよいですが、散策=歩くということで、適度な運動もできます。

また、温泉街には気軽に温泉を楽しめる足湯などもある場合があります。足湯をみつけたら、散策で疲れた足を、ぜひ足湯に浸けてみましょう。

各々の温泉施設で異なる魅力に出会える

日本には、全国各地にたくさんの温泉がありますが、まったく同じ温泉は1つとしてありません。同じ温泉地でも、旅館やホテルなどのそれぞれの温泉施設で魅力が異なります。

一般的な露天風呂・大浴場のほかにも、五右衛門風呂や立ち湯などの色々なタイプの温泉があります。

様々な温泉施設を訪れることで、自分流の温泉の楽しみ方を見つけられます。

旅先での様々なグルメを堪能する

海の近くであれば新鮮な魚介類、山であれば旬の山菜や川魚など温泉を旅行で訪れたら、その地のグルメを堪能しましょう。

その地でしか味わえない料理を楽しむことも、温泉巡りの楽しみの1つです。

温泉巡りの持ち物は?

温泉巡りをする際には、あまり荷物を多く持ち歩かないことが基本です。必要最低限の物を持って出かけましょう。

ここでは、温泉巡りに必要な荷物を紹介します。

タオル類

温泉巡りに必要な物と言えば、タオル類です。旅館やホテルなどの温泉施設にはタオル類が常備されている施設もありますが、用意されていない場合もあります。

また、自然の中にある温泉には、タオルが用意されていません。足湯に使った際などにも使うので、体を拭く用のタオルと体を洗う用のタオルをそれぞれ持っていきましょう。

小銭程度のお金

温泉に入る為に入浴料を支払う場合があります。また、のどが渇いた際など飲み物を買えるだけのお金を持っていきましょう。

ただし、あまりたくさんのお金を持って歩くのはNGです。温泉によっては金庫などが設置されていない場所があるので、必要最低限の小銭のみ持参しましょう。

温泉巡りのマナーや注意点

大勢の人が温泉を楽しむためには、マナーを守ることが大切です。また、温泉巡りは、健康的に温泉を楽しむためにも、いくつかの点に注意しなくてはなりません。

ここでは、温泉巡りのマナーや注意点を解説します。

入浴前は掛け湯が基本

温泉は、たくさんの人が同じお湯に浸かります。そのため、入浴前には掛け湯をしてから入りましょう。

掛け湯は、熱いお湯に浸かって血圧が急激に変化しないようにするため、また体の汗や汚れをあらかじめ流しておくため必要なことです。下半身などの汚れやすい場所は、石鹸を使って洗ってから入る方がよいでしょう。

浴場から出る前に水分を拭っておく

温泉を満喫した後は、浴場から出る前に体の水分をタオルで拭いてから出るのがマナーです。そのまま、脱衣所に出てしまうと脱衣所の床が濡れて、足元が滑りやすくなる危険があります。

水が垂れない程度に軽く全身を拭きましょう。髪の毛からも水が垂れるので、注意してください。

入浴は1日2~3回までを目安に

温泉は、私たちの体を健康に導いてくれる効果があります。しかし、入り過ぎは禁物です。1日2~3回までを目安に入りましょう。

それ以上入ると、体に負担がかかってしまいます。温泉の種類によっては、肌の皮脂が温泉で過剰に取り除かれてしまい、肌が乾燥してしまう可能性も高いです。

関東方面の温泉巡りにおすすめな温泉地3選

関東近郊には、日本3名泉の1つとして知られる草津をはじめとする温泉地がたくさんあります。交通の便も良く、気軽に温泉巡りができるという点も人気の理由の1つです。

ここでは、関東方面で温泉巡りができるおすすめの温泉地3選を紹介します。

静岡県 熱海温泉

静岡県にある熱海温泉は、日本3大温泉の1つとして知られる温泉地です。熱海には、自噴の温泉で熱海の名湯としても有名な『熱海七湯』があります。熱海七湯は下記の7カ所です。

  • 大湯間欠泉
  • 佐治郎の湯
  • 清左衛門の湯
  • 風呂の湯・水の湯
  • 河原湯
  • 小沢の湯
  • 野中の湯

これらの7つの源泉は入浴施設ではなく温泉施設を復元したモニュメントです。小説『金色夜叉』の舞台としても使われた、『お宮の松』周辺に位置しており、熱海の温泉の歴史に触れながら熱海散策を楽しめます。

また、熱海駅近くには、家康の湯と熱海駅前平和通り商店街近くにある日本3大古泉・走り湯があります。

走り湯は、日本でもめずらしい横穴式源泉で、洞窟内には約70℃の源泉が流れています。徒歩で奥に進むにつれ、蒸気がこもり、まるでサウナにいるかのようです。

熱海の温泉街は、昭和のレトロな雰囲気を漂う商店街がいくつかあります。温泉まんじゅう・干物・お土産などの買い物も湯めぐりとともに楽しめます。

創業200年の老舗旅館。『熱海温泉 古屋旅館』

そんな熱海温泉街を代表する老舗宿が、『熱海温泉 古屋旅館(ふるやりょかん)』です。1806年に創業された歴史と伝統が息づく、数寄屋造りの日本家屋風の建物になっています。

温泉はもちろんのこと、京懐石をベースにしたこだわりの料理も非常に評判が高く、熱海随一の宿といっても過言ではありません。熱海温泉を味わい尽くしたい方には、ぜひ一度足を運んでいただきたい宿です。

  • 施設名:熱海温泉 古屋旅館
  • 所在地:静岡県熱海市東海岸町5-24
  • アクセス:JR熱海駅からタクシーで5分、徒歩13分
  • 詳しく見る

群馬県 草津温泉

群馬県は、大衆浴場の数が関東1位を誇る温泉大国です。そんな群馬県の温泉地の中でも、1番人気の草津温泉は、日本3名泉の1つとしても知られています。

草津温泉街の中心には、巨大な湯畑が広がります。湯畑とは、温泉成分である湯の花を採取する場所のことです。

草津の源泉温度は約50~90℃と高温なので、7本の湯桶を使って外気に触れさせて温度を下げる役割もあります。湯桶を通して温度が下がった源泉が、各温泉施設へと運ばれているのです。

草津温泉には、無料で入れる地元住民用の共同浴場が全部で19カ所ありますが、観光客が入浴できるのは白旗の湯・千代の湯・地蔵の湯の3カ所のみです。

また、草津温泉ではたくさんある草津温泉で気軽に温泉巡りを楽しめる『ちょいな三湯めぐり手形』も発行されています。

この手形で湯めぐりできるのは、御座之湯(ござのゆ)・西の河原(さいのかわら)・大滝乃湯の3カ所です。

手形を使えば、これらの3つの温泉施設を個別で巡るよりもお得に入浴できます。また、有効期限が無いので一度に回れなくても、次回利用することも可能です。

各温泉にアクセス抜群。『ホテル一井』

湯めぐりプランが充実している草津温泉では、やはり中心地である草津湯畑に宿を構え、そこをベースにして色々な温泉施設を巡るというのがアクセス的にもおすすめです。

湯めぐりを楽しみたい方におすすめなのが、『ホテル一井(いちい)』です。湯畑のど真ん中にあるこちらのホテルは、さきほど紹介した湯めぐりできる各施設へのアクセスが抜群なだけでなく、草津温泉街を一望できる景観が圧巻です。ホテルを楽しみ、景観を楽しみ、湯めぐりまで楽しめてしまう一石三鳥の宿といえます。

  • 施設名:草津温泉 ホテル一井
  • 所在地:群馬県吾妻郡草津町411
  • アクセス:JR吾妻線 長野原草津口駅より路線バス25分(※湯畑まで徒歩0分)
  • 詳しく見る

神奈川県 箱根温泉

首都圏からも、アクセス便利な神奈川県の箱根温泉は、20もの温泉街で形成されていますが、大きく分けると下記の5つのエリアに分けられます。

  • 箱根湯本・塔ノ沢エリア
  • 宮ノ下・小涌谷エリア
  • 強羅エリア
  • 仙石原エリア
  • 芦ノ湖・芦之湯エリア

それぞれのエリアによっても温泉の効能・温泉街の雰囲気が異なるため、温泉巡りに最適です。

箱根温泉には、共同浴場以外にも、温泉が楽しめる日帰り温泉施設や温泉宿泊施設が提供する日帰り温泉サービスが豊富にあります。

また、箱根温泉の塔ノ沢・仙石原・芦ノ湖エリアで温泉宿泊施設を展開している『一の湯』グループでは、全7カ所あるホテルのうち、5カ所の対象ホテルで立ち寄り湯(日帰り温泉)を提供しています。

対象ホテルで立ち寄り湯をした場合には、当日に限り他の4カ所のホテルでも温泉巡りを無料で楽しめます。

箱根湯本ほど近く、魅力満載の『元湯 環翠楼』

箱根は湯めぐりできる温泉地だけでなく、周囲にたくさんの観光地があり、とてもではありませんが一日で回りきるのは難しいでしょう。エリアごとに宿を構えて、2度・3度と通って初めて箱根を楽しみ尽くせるというものです。

その中でも定番の箱根湯本エリアでおすすめしたいのが、『元湯 環翠楼(かんすいろう)』。こちらは400年の歴史のある由緒正しい宿で、なんと建屋全体が国の登録有形文化財に指定されています。箱根駅から徒歩13分とアクセスも良好にもかかわらず、喧騒を離れた落ち着いた雰囲気を存分に楽しめます。

  • 施設名:塔ノ沢温泉 元湯 環翠楼
  • 所在地:神奈川県足柄下郡箱根町塔之沢88
  • アクセス:箱根湯本駅から徒歩13分/小田原駅からバス25分
  • 詳しく見る

 

関西・九州方面の温泉巡りにおすすめな温泉地3選

関西方面にも、温泉地がたくさんあります。関西地方の温泉地の中には、1つの温泉地で朝から夜まで温泉だけでなく、温泉街散策・グルメ等が楽しめる温泉地もあり、一年を通して多くの観光客が訪れています。

ここでは、関西方面で温泉巡りができるおすすめの温泉地3選を紹介します。

兵庫県 城崎温泉

兵庫県の城崎温泉は、浴衣を着て湯めぐりができる温泉地です。城崎温泉には、外湯が7つあり、昔から外湯めぐりができる温泉街として人気がありました。そのため、日本で一番浴衣が似合うまちとしても知られています。

城崎温泉の外湯は下記の7カ所です。

  • 駅舎温泉 さとの湯
  • 一の湯
  • 御所の湯
  • まんだら湯
  • 地蔵湯
  • 鴻の湯
  • 柳湯

それぞれの趣が異なる外湯施設は、600~800円の入浴料がかかりますが、外湯めぐりの手形を購入すれば、1200円ですべての外湯を楽しめるのでお得です。

文豪・志賀直哉も愛した名宿『三木屋』

志賀直哉の短編小説「城の崎にて」は、大正6年(1917)に発表されたものですが、その題材となり彼自身も宿泊していた宿が現存するというから驚きです。

彼が宿泊した『三木屋(みきや)』は、城崎温泉駅から徒歩13分の好立地にある旅館で、城崎温泉街の古き良き魅力を存分に楽しめます。また、2013年11月にリニューアルオープンしているため、創業300年の伝統を残しながらも古さを感じさせない、伝統とモダンの融合が味わえる最高の宿となっています。

今から100年以上も前に宿泊していた文豪の息遣いを感じながら、ノスタルジーに浸ってみるのも悪くないかもしれません。

  • 施設名:城崎温泉 三木屋
  • 所在地:兵庫県豊岡市城崎町湯島487
  • アクセス:城崎温泉駅から徒歩13分
  • 詳しく見る

大分県 別府温泉

大分県の別府市内には『別府八湯』と呼ばれる8つの温泉があります。別府温泉には、別府市内の温泉と別府駅周辺の温泉の2つの意味があります。ここでは、8つの温泉巡りが楽しめる別府八湯を別府温泉として紹介します。

別府八湯とは、下記の8つの温泉のことです。

  • 別府温泉
  • 鉄輪温泉
  • 明礬温泉
  • 柴石温泉
  • 亀川温泉
  • 浜脇温泉
  • 観海寺温泉
  • 堀田温泉

別府八湯にはそれぞれ、外湯(日帰り温泉)を提供している温泉施設があります。また、別府温泉巡りが初めてという人は、別府市内のコンビニエンスストアなどで別府八湯温泉本(税込み500円)を購入するのも良いでしょう。

この別府八湯温泉本には、別府温泉内の旅館の地図や入湯料金のほか、温泉旅館の無料入湯券や割引券や、別府市内の街歩き情報などが掲載されているので、別府温泉の湯めぐり本として使えます。

別府温泉は、源泉数・湧出量ともに日本で1番を誇ります。数百あると言われている別府温泉にある各温泉の雰囲気はもちろん、泉質や効能もそれぞれ異なるため、何度訪れても新鮮さを味わえます。

別府地獄めぐりにアクセス抜群『山荘 神和苑』

別府温泉は街のいたるところで温泉がわき出しており、入るだけでなく見ても楽しめる温泉がたくさんあります。これらの温泉は総じて『地獄』と呼ばれ、青く輝く『海地獄』やおどろおどろしい赤色が特徴の『血の池地獄』など、多くの人気スポットがあります。

これらの『地獄めぐり』に最適なのが『山荘 神和苑(かんなわえん)』です。徒歩圏内に主要な『地獄』があり、ゆっくりと腰を据えて観光を楽しむことができます。もちろんのこと、宿に備え付けの温泉も楽しむことができますよ。

  • 施設名:別府鉄輪温泉 山荘 神和苑
  • 所在地:大分県別府市鉄輪345
  • アクセス:JR別府駅からタクシーで20分/鉄輪口バス停から徒歩5分
  • 詳しく見る

和歌山県 白浜温泉

日本3古湯・3大温泉地の1つである和歌山県の白浜温泉は、美しい南紀白浜の海を眺めながら、または美しい樹々に囲まれて温泉を楽しめると人気の温泉地です。

白浜温泉の湯めぐりをする際におすすめなのが、『南紀白浜温泉 湯めぐり札』です。湯めぐり札は、1,800円で白浜温泉内の旅館・ホテル・コンビニなどで購入できます。

湯めぐり札とは、絵馬のような札にパンダのシールが5枚付いてきます。このパンダシールを、17カ所の提携温泉施設の中からお好きな温泉で1~2枚使って湯めぐりができるシステムです。

宿泊客のみが入湯可能な温泉施設でも、この湯めぐり札を利用すれば、外湯として入湯できる施設もあります。また、通常の入湯料金よりも割安で入れるのも魅力です。

抜けるような絶景が魅力『白良荘グランドホテル』

白浜温泉は、半島状になっている海岸沿いの温泉群のため、海との距離が非常に近いことも特徴の一つです。

『白良荘(しららそう)グランドホテル』は、リゾートホテルでありながら温泉も楽しめる、近代的なゴージャスホテルです。2階の露天風呂から見える抜けるようなオーシャンビューは圧巻の一言。その名の通りの真っ白な砂浜のビーチがすぐ近くにあるため、夏に行けば海でのアクティビティも楽しめますし、冬もまた違った趣を見せてくれます。

  • 施設名:白浜温泉 白良荘グランドホテル
  • 所在地:和歌山県西牟婁郡白浜町868
  • アクセス:JR白浜駅から路線バスで15分
  • 詳しく見る

温泉大国日本で湯めぐりを楽しもう

日本には、全国各地に名湯と呼ばれる温泉地がたくさんあります。大人になってからの湯めぐりは、若い頃には見つけられなかった新たな魅力を発見できるはずです。

週末のドライブがてら、色々な温泉地を訪れて湯めぐりを楽しむのも良いでしょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME