写真はカメラの性能でどう変わる?カメラの種類や違いのまとめ

2018.09.04

撮りたい写真によって使うべきカメラが異なるというのはご存知でしょうか。ベストショットは目的に叶ったカメラを使ってこそ期待できます。カメラの性能の違いは具体的にどんなものを指すの?と疑問に思った人は、ここでカメラの種類や違いをチェックしてみましょう。

カメラの基礎知識

カメラの種類や性能を知る前に、カメラの歴史や仕組みを見てみましょう。カメラの基礎知識を得ることで、『撮影意識』が変わるかもしれません。

カメラの歴史

紀元前からカメラのようなものはありましたが、カメラが世界的に普及したのは19世紀にフィルムカメラが登場してからです。これ以降、誰もが気軽に写真を楽しめるようになりました。

ところが21世紀に入ってデジタルカメラが登場すると、長く続いたフィルムカメラの時代は終わります。とはいえこのデジタルカメラ人気が長く続いたかと言えばそうではなく、多くの人はスペックの高いスマホカメラで満足するようになりました。

しかし最近、高スペックな『ミラーレスカメラ』人気に牽引されて、再びデジタルカメラ市場がにぎわいを見せています。

人気の高まりに伴いミラーレスカメラに注力するメーカーも増えているので、今後はミラーレスカメラがメインストリームになるかもしれません。

デジタル画像の仕組み

デジタル画像を構成しているのは『画素(ピクセル)』です。ピンとこない人は、デジカメで撮った画像を思い切り拡大してみてください。画面が小さな四角で構成されているのがわかるでしょうか?

これは撮影した画像を等間隔に分割したもので、それぞれが明るさや色の情報を持っています。

デジタル画像を構成する画素は『dpi(dot per inch)』で表され、数値が高いほど1インチに含まれる画素数が多いということになります。より滑らかで綺麗な画像を望むなら、画素に注目しましょう。

デジタルカメラの保存形式

保存形式には『JPEG』 と『RAW』があります。それぞれを簡単に言うと、JPEGは『加工された画像ファイル』、RAWは『未加工の画像データ』となります。

2つを比較してみましょう。

JPEG RAW
1677万色 4兆3980億色
変換ソフト 不要
保存容量

RAWの色が多いのは、こちらがまだデータ状態だからです。変換ソフトを介して再現すれば、JPEGの画像と同じようになります。

つまり保存形式でRAWかJPEGかを選ぶということは、画像処理をカメラ内でするかパソコンでするかを選ぶということなのです。

それぞれのメリットは次のようになります。

  • JPEGは画像データを圧縮するため、データ容量が小さくなる
  • RAWは未加工の状態のため、色や明るさを自由に編集できる

一度JPEGで保存するとRAWには戻せませんが、RAWをJPEGにするのは簡単です。画像を自分なりに編集したい人はRAW、何もしない人ならJPEGで保存するのがおすすめの保存方法です。

ズーム

デジタルカメラのズームには『光学ズーム』と『デジタルズーム』があります。2つを比較するポイントは次のようになります。

  • 光学ズーム:レンズを動かして焦点距離を変化させる
  • デジタルズーム:レンズは動かさず、画像を切り取って拡大する

どちらの画像が良いかといえば、光学ズームの方に軍配が上がるでしょう。デジタルズームは被写体の大きさを変えているのではなく、画像を拡大処理しているだけです。処理のために画素数を減らしてしまうので、画像には滑らかさがありません。

ただし光学ズームの方がカメラは重く大きくなるうえ、値段も高めです。コストパフォーマンスを考え、自分に合ったズームを選びましょう。

ホワイトバランス

ホワイトバランスとは、簡単にいうと『白いものを白く見せてくれる機能』です。光には『色温度』があり、高くなるほど青っぽく、低くなるほど赤っぽく見えるというのはご存知でしょうか。

デジタルカメラは色温度どおりの光の色を出力するため、白いはずのものも青や赤っぽく写ってしまうことがあります。ホワイトバランスは光源に合わせてフィルタをかけ、このずれの調整をしてくれるのです。

ホワイトバランスを『オート』に設定しておけば、色調を気にする必要はありません。蛍光灯、太陽光、曇天時の撮影には手動での設定もできるので、撮影シーンによって使い分けてください。

カメラの種類の違い

デジタルカメラの種類によって、どのような違いがあるかご存知ですか?それぞれの細かいスペックやメリット等は後述するので、まずはどんな違いがあるのかを確認してみましょう。

ちなみにここでの『デジタルカメラ』は『コンパクトデジタルカメラ』と考えてください。

フィルムカメラとデジタルカメラの違い

『レンズから取り込んだ光を絞りとシャッターでコントロールして、カメラ内部に引き込む』という基本的な原理や構造は、フィルムカメラもデジタルカメラも同じです。しかし大きく異なるのはそれぞれの記録方法です。

フィルムカメラは化学変化を利用してフィルムに像を記録しますが、デジタルカメラは取り込んだ光を『撮像素子』で電気信号に変換し、メモリに保存します。

フィルムに保存した画像は現像処理が必要になりますが、データで保存しているデジタルカメラは現像不要で、その場でデータの確認ができます。

デジタルカメラと一眼レフの違い

デジタルカメラと一眼レフの違いを見る時は、次の点に注目してください。

  • 画像センサーのサイズ
  • レンズ交換ができるかどうか

画像センサーは前述した撮像素子と同義で、レンズから入ってきた光を電気信号に変換します。一般的にこの画像センサーの大きさはデジタルカメラよりも一眼レフの方が大きいとされ、光を多く取り込むことができます。

受光面積が大きい方がクリアで綺麗な画像になるため、同画素なら一眼レフの方が良い写真が撮れるでしょう。

また一眼レフの場合、被写体に合わせてレンズを使い分けできますが、通常のデジタルカメラはできません。レンズの付け替えができれば撮影の幅が広がり、ますますカメラが楽しくなるかもしれません。

一眼レフとミラーレスの違い

一眼レフとミラーレスの違いを見る際の最大のポイントは『反射鏡があるかないか』です。

一眼レフにはレンズがとらえた景色を反射させる『鏡』があり、この景色は光学ファインダーを通してそのまま見ることができます。

つまりリアルタイムで景色を確認しながらシャッターを押すことができるので、一眼レフはシャッターチャンスを逃しにくいのです。一方ミラーレスはその名の通りこの鏡がありません。

シャッターのタイミングはずれやすくなりますが、鏡がないことは軽量・コンパクトというメリットにもなります。

デジタルカメラの性能や特徴

以前と比べると勢いを失った感のあるデジタルカメラですが、よく見てみれば高スペックで使いやすいものも多数販売されています。デジタルカメラの性能や特徴を見てみましょう。

一眼レフに近いスペックの商品もある

デジタルカメラというと『そこそこのスペック』というイメージはありませんか? ところが近年では、一眼レフ顔負けのハイスペックカメラに人気が集まり、続々と新モデルが登場しています。

たとえば光学60倍ズームで遠くの被写体も綺麗に撮影できるものや、ポップアップ式の電子ビューファインダーを搭載し快適な撮影を楽しめるものなどは、従来のデジタルカメラでは不可能だった本格的な撮影ができると人気です。

デジタルカメラのメリットとデメリット

デジタルカメラのメリットというと、このようなところでしょうか。

  • 薄型でコンパクト
  • 便利な機能

コンパクトなデザインのデジタルカメラなら、バッグに入れて持ち歩いても邪魔になりません。好きな時に取り出して気軽に撮影を楽しむことができます。

また、最近ではタッチパネル式も増えており、スマホのように気軽に操作することができます。ピント合わせもワンタッチなので、スマホ世代にはピッタリですね。

他にもwifi搭載モデルや初心者用フルオート機能がついたものなど、デジタルカメラならではの使い勝手の良さがあります。一方デメリットとしては、レンズ交換ができない、室内や暗所での撮影に不向きといったことがあげられます。

スマホと一眼レフの中間として選ばれる?

現在カメラは『本格的に楽しみたい人』と『スマホカメラで十分な人』に二極化していると言われています。

ところが「スマホでは物足りないけれど、一眼レフは敷居が高い」と感じている人も少なからずおり、デジタルカメラはこのような人たちの受け皿となっています。

ハイスペックなデジタルカメラなら不足なく撮影を楽しめるうえ、価格も比較的お手頃です。

一眼レフカメラの性能や特徴

近年はデザインにこだわったモデルも登場し、オシャレな人からも注目されています。一眼レフカメラの性能や特徴を見てみましょう。

本格的な撮影はやはり一眼レフ

なぜ一眼レフが本格的な撮影に向いているかといえば、まず前述したように『画像センサーが大きい』こと、それから撮影シーンに合わせたレンズ選びができることがあげられます。

暗い場所や被写体が遠いなど、通常のカメラでは綺麗に撮りにくい状況でも、一眼レフなら満足のいく写真になるでしょう。

またカメラの三大設定と言われる絞り、シャッタースピード、感度も他のカメラを圧倒します。写真を究めたい人なら、一眼レフを選ばないわけにはいかないでしょう。

一眼レフカメラのメリットとデメリット

一眼レフカメラのメリットを見るとこのようになります。

  • ハイスペックなオートフォーカス機能
  • ファインダー撮影ができる

一眼レフカメラには高性能なオートフォーカス機能が搭載されているので、素早くピントを合わせることができ、決定的瞬間を逃しません。またファインダーを覗きながらの撮影になるので、快晴で液晶画面が見にくいといったトラブルも発生しません。

一方デメリットとしては、ハイスペックゆえに『重い』・『高価』ということが挙げられます。購入の際は実際に手に持ち、使用感や重さを確認することをおすすめします。

レトロな雰囲気が人気のタイプも

オシャレなカメラ愛好家達から注目を集めているのが、懐かしいデザインを再現した一眼レフカメラです。中でも『アート作品』とまで言われているのが『ライカ』の『LEICA M9』です。

細部のデザインまでこだわりがみられるデザインなので、コーディネートのポイントとしても活躍しそうです。専用ケースも昔風でオシャレなので、スペックも気になるけれど見た目も大事、という人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

ミラーレスカメラの性能や特徴

本格的な写真を楽しみつつ、一眼レフよりもコンパクトで軽量なミラーレスカメラは、どんな人でも使いやすいカメラです。『一眼レフよりも今後の発展の余地が大きい』と言われる、ミラーレスカメラの性能や特徴を見てみましょう。

いずれ一眼レフから置き換わると言われる

ミラーレスは『一眼レフの下位互換』という人もいましたが、現在のミラーレスはより本格的に進化しています。

ミラーレス人気が高まるにつれ各メーカーがミラーレスに注力するようになり、一眼レフにも負けないようなハイスペックカメラが登場しているのです。「いずれ一眼レフから置き換わる」ともいわれるミラーレスの進化に、目が離せません。

ミラーレスカメラのメリットとデメリット

ミラーレスカメラのメリットを確認してみましょう。

  • 一眼レフ並みの高画質
  • レンズ交換ができる

ミラーレスは光を集める画像センサーのサイズによっては、一眼レフにも負けないほど美しい画像を撮ることができます。デジカメと違ってレンズ交換もできるので、シーンごとのベストショットを狙うことができるでしょう。

一方デメリットについては、オートフォーカスが遅い、バッテリーを消耗しやすい、レンズが少ないと言ったことが挙げられます。しかし前述のとおりメーカー努力により、克服される日も近いのではと言われています。

コンパクトさが売り

ミラーレス最大のメリットといっても過言ではないのが『コンパクトさ』です。すでに述べましたが、鏡が内蔵されていないぶん、ミラーレスは一眼レフよりも軽量です。

画像にはこだわりたいけれど一眼レフの重さは無理、という女性や高齢者にぴったりです。

カメラ選びのポイント

選ぶデジカメによって、撮れる写真や操作性は異なります。自分にとってベストなカメラを見つけるには、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。

目的

カメラ選びで最も重要なポイントの1つは『どんなものを撮りたいのか?』ということです。もしも家族を撮りたいと思ったら、どんなシチュエーションで使うのかまで考えてください。

例えば綺麗な家族写真が撮りたければ『単焦点レンズ』が適していますし、動き回る子供を撮りたいならシャッター速度の速い一眼レフが適しています。最高の写真を撮るなら、場面に適したレンズやカメラがあるということを覚えておきましょう。

サイズや重量

カメラの機種や使用するレンズにもよりますが、一眼レフの場合、レンズを付けた重さは1~2kg程度になると考えてください。旅行や散歩で携行すると考えた場合、適切な重さでしょうか?

また、人の多いところで撮影するなら、大きなサイズは使いにくいかもしれません。使うのをためらってしまうようなカメラを購入しないよう、サイズや重量は事前に確認しておきましょう。

価格

カメラ選びにはやはり価格も重要です。どんなにいいカメラがあったとしても、予算をオーバーしていては意味がありません。初めから『この程度まで』と予算を決めておけば、予算内に絞ってカメラを探すことができるでしょう。

スペックが良いほど価格は高くなるので、妥協点を見つけながら自分にあったものを選びましょう。また、一眼レフやミラーレスを購入した場合、レンズやメンテナンス製品等も揃えなければなりません。

あとでカメラしか買えなかった、とならないようにレンズやアクセサリー類は別会計で予算をくんでおくことをおすすめします。

スマホカメラやフィルムカメラ

デジカメ以外のカメラとしては、スマホカメラやフィルムカメラも侮れません。特にスマホカメラはSNSを頻繁に利用する若者にとっては重要なポイントのようです。スマホカメラとフィルムカメラについて見てみましょう。

スマホ選びにカメラ性能を重視する人は多い

スマホを選ぶ際のポイントとして、多くの人が『カメラ性能』を挙げています。年代的には20~30代が多いのですが、それ以上の40~60代の人もスマホで気軽に撮影を楽しんでいるようです。スマホカメラのメリットとしては、次の2つが挙げられます。

  • 思い立ったらすぐに撮影できる
  • SNSに投稿できる

デジカメを忘れても、スマホを忘れる人はいないでしょう。いつもそばにあるからこそ、思い立った時が撮影タイムになります。また撮った写真はすぐにSNSに載せて友達と共有できるのも人気のポイントです。

性能のポイントは2つ

スマホカメラについて、注意したいポイントは2つあります。まず1つ目は『画素数』です。画素についてはすでに述べましたが、画素数が大きいほど質の高い画像になります。スマホカメラなら、2000万画素程度あれば不足はないでしょう。

そしてもう1つは『ISO感度』と呼ばれるもので、光を捉える力を現した数値です。暗い場所で撮影すると、ブレやすく感じませんか?これは光が不足していると、シャッターを長めに開くことになるからです。シャッターが開いている間に手が動くと、写真はブレブレになります。

ところがISO感度が高ければ、十分な光を素早く取り込むことができ、シャッタースピードが遅くなることはありません。暗い場所でもブレにくく、綺麗な写真を撮ることができるのです。

スマホカメラもポイントにこだわれば、ハイスペックカメラにも負けません。

フィルムカメラも健在

デジカメの登場で姿を消したかに見えたフィルムカメラですが、最近のレトロブームで再び息を吹き返しています。

特に『カメラ女子』と呼ばれるようなクリエイティブな女性たちからの注目度は高く、SNSやインスタグラムでも『あえて』フィルム写真を投稿する人が目立ちます。もしかすると今後、再びフィルムカメラブームが巻き起こるかもしれません。

カメラの特徴を知って一味違う写真撮影を

綺麗な風景に出会ったり子供の笑顔を見たりして、「ベストな画像で残しておきたい」と感じたら、カメラの買い時かもしれません。どんなカメラがいいか迷ったら、カメラごとの特徴を思い出してください。

携行性重視ならコンパクトなデジタルカメラ、とにかく画質という人は一眼レフ、軽くて高性能を狙うならミラーレスと選択肢はいろいろです。自分の目的にかなうカメラを手に入れて、今までとは一味違った、素敵な写真を撮影しましょう。

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