バイオリンの値段は初心者用でいくら?選び方や注意点も押さえよう

2019.06.28

初心者用のバイオリンの値段や選び方、注意点を紹介します。さまざまなメーカーから特色のある製品が出ているため、絞り込むための参考にしてみてください。値段の決まり方と予算の目安を覚えておけば、今後にも活かせるでしょう。

バイオリンの値段はどう決まるか

バイオリンの値段は、使っている木材の材質や加工方法などによって変化しています。特に違いが出てくる二つの部分を代表例としてチェックしてみましょう。

製造方法や素材の違い

バイオリンの価格を大きく左右するのが、『製造方法』と『素材』の違いです。バイオリンに使われている木材が、良質なものであればあるほど、価格は高くなります。

逆に、初心者用とされるバイオリンは、ボンドを使って低コストに仕上げているものや、あご当てにプラスチック素材が使われるなど、リーズナブルに提供するための工夫が施されています。

また、バイオリンの製造方法には機械で作る方法(プレス品)と、手作りで行う方法(手工品)があります。

機械で作る方法は比較的安価ですが、プロなどが使うバイオリンは手工で製造され、ビンテージのバイオリンだと高額のものあるので覚えておきましょう。

製作者や年代の違い

熟練した腕前を持ち、手工で丁寧に作られたバイオリンは、工芸品としても高い価値を持ち、もちろん音色や性能面でも高い評価を受け、高価になる傾向があります。

また、時代を超えた名品とされる『ビンテージ』もののバイオリンには、数億円で取引されるものもあります。購入することは難しいかもしれませんが、製造された年代にも目を向けると、バイオリンを見る目が養われるでしょう。

ただし、バイオリンの性能は必ずしも価格とイコールではありません。製造方法や使われている材質を丁寧にチェックして、納得のいくものを購入するのがおすすめです。

初心者用バイオリンの選び方とは?

では、初心者用のバイオリンは、どのようにして選ぶべきなのでしょうか。迷ったときにチェックしておきたい、3つのポイントを紹介するので、参考にしてみてください。

製造方法に注目

バイオリンには、製造方法によって『プレス品』と『手工品』の2種類があることは前述しました。

プレス品は機械で作られ、低価格で手軽に入手できるバイオリンです。ただし、機械でプレスして作る都合上、時間経過とともにプレスされた部分が元に戻ろうとするため、いい音が出る状態を保つのは難しいと言われています。

手工品は、職人が全て手作りしているバイオリンです。素材のよさを活かして丁寧に加工して作られるため、メンテナンスをすれば『一生使える』品と言えます。

プレス品は1万円前後、両者の中間的な作られ方の『半手工品』は5万円前後、手工品は30万円前後から販売されています。予算と製造方法で絞りこむとよいでしょう。

サイズに気をつけよう

また、バイオリンを選ぶときには、自分に合った最適な『サイズ』かどうかという点も、とても重要です。基本的には、身長145cm以上の大人であれば『フルサイズ』と呼ばれる4/4のバイオリンを選びましょう。

ただし、子供用にバイオリンの購入を検討している場合は、サイズ選びに注意が必要です。

使う子の左手を左にゆったりと伸ばし、首の付け根から手の指先までの距離を計測し、計測したサイズにちょうどよいバイオリンを選べば、正しい姿勢で弾きやすいものを選べるでしょう。

予算の目安とは?

これまでの情報も踏まえて、実際にバイオリンを選ぶときの予算の目安を紹介します。初心者、中級者、上級者に分けると以下のようになるでしょう。

  • 初心者用:1〜5万円前後。プレス式が多いが、リーズナブルかつ品質のよいものもある。バイオリンの世界に触れるには最適
  • 中級者用:10〜30万円前後。良質な素材を使っているためやや高め。バイオリンをもっと続けていきたい場合に最適な価格帯
  • 上級者用:50万円前後から数億円単位まで。音大生やプロのバイオリニストも愛用するレベルのもの。手工品がほとんどで、鑑定書や認定書などが付いている

あくまで目安であり、長く続けていきたい人は手工品をおすすめします。が、気軽にバイオリンの世界に触れてみたいと考えているときには、上記が参考になるでしょう。

値段が安いバイオリンの注意点

値段が安いからバイオリンの質が悪い、というわけではありません。良質なバイオリンの販売もリーズナブルな製品には多くあります。ただし、選ぶときにチェックしておきたい注意点だけは覚えておきましょう。

接着剤に注意

1万円前後から手に入るバイオリンの中には、ニカワと呼ばれる専用の接着剤ではなく、ボンドのような、一度貼り付けると修理のできない接着剤を使っているものがあります。

こうしたものは低価格ではありますが、木材が振動しづらく音が響かないほか、専門店が修理に対応していないこともあるため、長く使うならニカワを使ったものを選びましょう。

部品の素材に気をつけよう

弦を巻いている『ペグ』には、本来は黒壇やローズウッドといった木材が使われています。この部分にプラスチックの塗装品などが使われているものは、正確なチューニングが難しくなるため、おすすめできません。

また、『フィンガーボード』に、元から黒い黒壇ではなく、黒く塗装した木材などを使っているタイプもあります。触っていると指先が黒くなるので分かるでしょう。

以上のような部品については極端な例ですが、最初から張られている弦やチューニングに関する部分など、細かい部品の素材もチェックして選べば、低価格でもよい品に出会えます。

初心者でもバイオリンにこだわってみよう

初心者だから安いバイオリンを適当に選べばよい、というものでもありません。低価格なものでも良質なものを見抜いて購入できれば、美しい音色を奏でられ、それが続けるモチベーションにもなることでしょう。

バイオリンに対する愛着が沸くだけでなく、名器を見抜く力も身につくので、初心者だとしても、バイオリンはこだわって選ぶのがよさそうです。

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