ちゃんと結べてる?いまさら聞けないネクタイのきれいな結び方

2019.06.28

ビジネスパーソンに欠かせないスーツにとって、ネクタイは第一印象の好感度を左右する大きな要素です。ネクタイの結び方ひとつでお洒落度が上がるため、TPOにあわせて結び方を変えてみましょう。基礎的なものから上級者向けまでご紹介します。

ネクタイの基礎知識

ネクタイの結び方を紹介する前に、まずはネクタイの基礎知識から解説します。知識を深めれば、よりネクタイ選びも楽しくなるでしょう。

ネクタイの部位と名称

ネクタイの結び方を知るためには、部位の名前を知っておくと便利です。毎日ネクタイを締めている人でも、案外知らないことも多いのではないでしょうか?

『ノット』とはネクタイの結び目のことで、流行によってノットの大きさが変わることもしばしばあります。結び方の名前も『○○ノット』という名前が多いのは、結び目の違いによるものです。

『大剣』『小剣』とはそれぞれネクタイの全面と裏側にくる方の先端を、その形からこう呼びます。ネクタイの幅というと、この大剣の幅のことを指していることがほとんどです。大剣と小剣の長さのバランスも、ネクタイ結びの大切なポイントになります。

『ディンプル』は結び目の下に寄るくぼみのことです。ネクタイに立体感を出す効果があり、ディンプルを作るとよりスタイリッシュに見えます。

ネクタイの種類

ネクタイにもたくさんの種類があります。流行やTPOによってもセレクトは変わってきますが、基礎的な種類は知っておくといいでしょう。

ジャガードタイは大剣の幅が7〜9㎝の最もポピュラーなネクタイです。英国の貴族ダービー卿が競馬を楽しむ際に着用していたことからダービータイとも呼ばれます。ビジネスやフォーマルなど幅広く使えます。

リネンタイは麻を使用したもので、主に夏に市販されるネクタイです。麻独特の風合いや素材感が特徴で、涼しげな夏のネクタイは、特に季節感を出せる貴重なものです。しわになりやすいので手入れが重要です。

ウールタイはその名の通り、ウール素材で温かみがあり秋冬に活躍します。コーデュロイやフランネルなど、冬素材のスーツにプラスしてネクタイで季節感を演出すると、よりお洒落です。しわになりにくく、結びやすいのも特徴です。

他にも大剣の幅が4〜6㎝の細いタイプでタイトなスーツと相性がいいナロータイ、編み目がざっくりとした立体感のある生地と、水平にカットされた先端が特徴のニットタイ、蝶ネクタイとも呼ばれるボウタイなど、様々な種類のネクタイが販売されています。

ネクタイのきれいな結び方

ネクタイは、その結び方で印象が大きく変わります。毎日のことですが、身だしなみに関わることですので、きれいに結ぶコツを覚えましょう。

ネクタイの長さに注意する

ネクタイの理想的な長さは、ベルトのバックルにかかる程度とされています。それより短すぎても、長すぎてもバランスがよくありません。大剣の方が小剣より短くなるのも格好が悪くなるので注意しましょう。

また、自分の体格によってもバランスのよいネクタイの長さは変わります。買う前に、長さをチェックして自分に合っているか確認しましょう。体格に合うネクタイの長さは、『自分の身長-15㎝』と言われているので、これから購入する際の目安にしてください。

ネクタイの縫目を利用する

すでにネクタイをたくさん持っていて、『自分の身長-15㎝』より長いネクタイがある場合はどうしたらいいでしょうか?

ネクタイをいつも決まった長さに結びたい時は、ネクタイ裏の結び目を利用しましょう。ネクタイの裏を見ると大剣側に縫い目があるので、目印にするとうまくネクタイを結ぶことができます。

まずはネクタイを首からかけ、縫い目を探します。ワイシャツの4番目のボタンを横断できる位置に縫い目がくるよう大剣を下にずらし、その位置で結びましょう。

縫い目とボタンの位置を固定することで、いつも同じ長さでネクタイを結べます。ぜひ練習してみましょう。

長さに合わせて結び方を変えよう

上記の方法でも長すぎる場合は、ネクタイが海外ブランドかもしれません。日本製より5㎝ほど長いため、長さの調整に手間取ってしまいます。

元々が長いからと諦めずに、結び方を変えてみましょう。ネクタイを結ぶ時、巻く回数が多いほど、仕上がりが短くなります。ネクタイによって結び方を変えて、ちょうどよいバランスを見つけてください。

代表的な結び方

ネクタイの代表的な結び方を3つご紹介します。お手持ちのネクタイの長さと、自分の身長にはどの結び方がベストか試してみてください。

最もスタンダードなプレーンノット

まず最初に覚えておきたい基本的な結び方が『プレーンノット』です。シーンもシャツも選ばない、スタンダードな結び方ですが、ネクタイの種類によってノットの大きさも変化します。

  1. 首に大剣の方を長めにしてかけ、小剣の上に交差させて重ねる
  2. 大剣を小剣の下に回し、交差部分を抑えながら大剣が小剣をまたぐようにして喉元へ通す
  3. できている輪に大剣を上から下に通し、小剣を引っ張って喉元で締める

逆三角が特徴的なウインザーノット

英国王であったウインザード公が好み、流行ったとされる結び方が、『ウィンザーノット』です。結び目が大きめにできるため、長すぎるネクタイやボリュームが足りない場合に適しています。

  1. 大剣を長めにして小剣に重ね、大剣を喉元から右下へ通す
  2. その結び目を右手で押さえながら大剣を小剣のしたへ回し、前から喉元の身体側に通す
  3. できた結び目を大剣が前から横断するように後ろ喉元へ回し、できた輪の中へ入れる
  4. 形を整え、小剣を引っ張って喉元へ結ぶ

簡単かつおしゃれなダブルノット

『ダブルノット』はプレーンノットの二重巻バージョンとも言える結び方で、ノットにボリューム感をもたせながら、大きすぎずおしゃれに仕上がります。ノットの重なりが見えるようにすると、一層スタイリッシュになるでしょう。

  1. 大剣を小剣の上に交差させ、大剣を小剣の下にくぐらせ、そのまま2回巻き付ける
  2. 大剣を喉元手前に持ってきて、二重になった輪の中へ通す
  3. 小剣を引っ張り、喉元まで結び目を締める

上級者向けの結び方

ビジネスには向きませんが、結婚式などフォーマルな場やパーティなどに相応しい結び方をご紹介します。知っているといつもと同じネクタイでも、様々なお洒落が楽しめるので覚えてみましょう。

結び目が見えないブラインドフォールドノット

『ブラインドフォールドノット』は結び目のノットが見えない結び方です。手持ちのネクタイでアスコットタイやスカーフのように演出でき、結べるようになると重宝します。

  1. プレーンノットを作り、1度形と長さを整える
  2. 大剣と小剣をノットの下から上に出す
  3. ノットが隠れるように前に垂らす

プレーンノットができれば、後は全体を後ろから前に持ってくるだけなので、簡単に結ぶことができました。

織り目が前面に出るトリニティーノット

『トリニティーノット』は、三位一体という意味のトリニティーが名称の由来で、結び目が3つ絡み合ったような仕上がりになります。ストライプなど柄物を使うとよりスタイリッシュでゴージャス感が出ます。

  1. 小剣を長めにして大剣の上に交差させ、首元にくぐらせる
  2. その小剣をもう1度大剣の上に交差させ、大剣の裏にくぐらせる
  3. 小剣を喉元上に交差させ、結び目の裏にくぐらせる
  4. できた結び目を小剣で1周巻き、外側の線の間をくぐらせる
  5. さらに小剣を大剣の裏にくぐらせ、結び目の上部に通す
  6. 余った小剣は首元に残して形を整える

結び目に段が入るエルドリッジノット

『エルドリッジノット』はノットが複雑でまるで織ったように見える結び方です。こちらは柄物ではなく、無地などシンプルなネクタイに合います。折り返しが多いので、きつめに結ぶのがポイントです。

  1. 小剣を長めにして大剣の上に交差させ、大剣の裏にくぐらせる
  2. 小剣をそのまま喉元に折り返し、結び目の上から交差させる
  3. 結び目の上から小剣を1周させ、交差させる
  4. 交差させた小剣で輪を作るように大剣の上にくぐらせ、小剣の先を輪の中に通す
  5. 喉元上方に出た小剣を引っ張る
  6. 小剣を結び目上部からさらに交差させ、1周させる
  7. 反対側の結び目上部から交差させる
  8. 交差させた小剣で輪を作るように喉元の下にくぐらせ、余った小剣を輪の中に通す
  9. 喉元上方に出た小剣を引っ張り、余ったら裏に隠す

ディンプルをきれいに作ろう

ネクタイを上手に結ぶためには欠かせないのがディンプルで、ディンプルがあるのとないのでは、ネクタイの印象が大きく変わるといっても過言ではありません。

ここでは、ディンプルをきれいに作るコツをご紹介します。

ディンプルとは?

ディンプルとは、ネクタイの結び目(ノット)の下にできる、『ネクタイ中央のくぼみ』のことです。ネクタイを結ぶ時、案外ディンプルを気にしている人はいないかもしれませんが、ディンプルには種類もあり、ネクタイの生地や柄によって使い分けるとさりげないお洒落になります。

ただし、ディンプルは葬儀など弔事にはNGです。弔事ではネクタイにディンプルができないように注意しましょう。

ディンプルの種類

ネクタイを結ぶと自然にできることの多いディンプルですが、きちんとした種類があり使い分けられています。主な種類は以下の3つです。

  • センターディンプル
  • サイドディンプル
  • アシンメトリーディンプル

『センターディンプル』は真ん中にくぼみが来るオーソドックスなもので、細めから普通の太さのネクタイに合います。

『サイドディンプル』は、三つ折りのように、真ん中が盛り上がり、サイド2箇所にくぼみができるディンプルです。幅広のネクタイで作りやすく、ネクタイにインパクトが出ます。

『アシンメトリーディンプル』は、緩めに巻いて敢えてくぼみをセンターにせず、左右どちらかにずらすディンプルです。ビジネスシーンでは不向きですが、少し着崩したいときなどに向いています。

ディンプルを作るコツ

ディンプルは、1日中崩れないように作ることも大切です。なんとなくできたディンプルは、やはり崩れやすいので、しっかりとキープできるように丁寧に作りましょう。1番のコツは、ディンプルを深めに折ることです。

センターディンプルは小剣を谷折りにするとうまくできます。反対にサイドディンプルは山折りにしましょう。折る時には、ノットにかかっている部分から作っていき、ディンプルができたらノットの下の方をつぶすと崩れにくくなります。

ネクタイをきれいに結ぼう

スーツを着る仕事なら、ほとんど毎日締めるネクタイですが、少し結び方を変えるだけで、同じネクタイでも印象を変えることができます。

また、ビジネスだけでなく、パーティや結婚式などのお祝い事や、カジュアルシーンでも活躍してくれるネクタイは、結び方次第で様々なバリエーションを楽しむことができます。

シーンに合わせて結び方を変えることで相手に与える印象も違ってくるので、色々な結び方を覚えて活用しましょう。

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