音楽の父『バッハ』の代表作。華やかな協奏曲から耳に残る独奏曲まで

2019.06.26

西洋音楽界を代表する偉大な作曲家、J・S・バッハ。音楽についてあまり詳しく知らなくても、その名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そんなバッハの音楽への入り口として、彼の代表作をご紹介します。

バッハってどんな人物?

バッハの代表作について知る前に、まずはバッハがどんな人物なのかをご紹介します。その生涯や、彼の活躍した時代の背景を見ていきましょう。

ヨハン・セバスチャン・バッハ

ヨハン・セバスチャン・バッハ(Johann Sebastian Bach)は、17世紀後半にドイツのアイゼナハで生まれました。バッハ一族は音楽家の名家として知られており、その一員としてバッハも1703年ごろから音楽家として活動を開始しています。

若い頃から高い評価を受けていった一方で、教会音楽に前衛的な表現を持ち込んだり、仕事で多くのトラブルを抱えたりと、その行動力がさまざまな反響を呼びました。

バッハは宮廷音楽家や教会音楽家として数々の楽曲を作りましたが、生前はあくまでも「名家の音楽家のひとり」として名前が知られた程度でした。作曲家として知名度が高まったのは、死後半世紀以上が経った1830年代以降だとされています。

西洋音楽の基礎を作った『音楽の父』

バッハの活躍した18世紀前半の音楽は、音楽史においては「バロック音楽」と呼ばれています。バロック音楽の時代は17世紀初頭から18世紀半ばまでとされており、バッハはその中でも後期・終盤を代表する作曲家です。

バッハの音楽は後の西洋音楽の基礎を築き、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンといった後世の作曲家たちにも大きな影響を与えました。そのことから、バッハは『音楽の父』と称されています。

壮大なサウンドが魅力のバッハの代表作

まず知っておきたいバッハの代表作が、さまざまな楽器のアンサンブルが魅力的な協奏曲などです。重厚なサウンドが心を揺らす名曲を聴いていきましょう。

ブランデンブルク協奏曲第5番

『ブランデンブルク協奏曲第5番』は、バッハ最大の代表作のひとつです。きらびやかな中にも柔らかい音色が印象的なイントロは、BGMなどで多くの方が聴いたことがあるのではないでしょうか。

編成の特徴としては、「チェンバロを独奏楽器にする」という点が当時では斬新な部分でした。この編成が、バロック音楽後期から古典派音楽の前期にかけて広まった「チェンバロ協奏曲」のスタイルのはじまりと言われています。

管弦楽組曲第3番(G線上のアリア)

『管弦楽組曲第3番』の第2曲「アリア」は、ヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミによって編曲された『G線上のアリア』の名前で有名です。

シンプルながら耳に残るヴァイオリンの音色は、透き通るような静謐さと、どこか感傷的な切なさを併せ持っています。その曲調から、卒業式や追悼の場など、誰かを送る場面で使われてきた曲です。

メロディが印象的なバッハ作曲の独奏曲

アンサンブルが印象的な曲だけでなく、単独のメロディそのものが印象的なバッハの代表作も見ていきましょう。バッハの作曲とは知らなくても、誰もが一度は聴いたことがあるものばかりです。

トッカータとフーガ

バッハのオルガン曲を代表する一作が、『トッカータとフーガ』です。バッハの作品の中でも特に初期のものとして知られていて、平易ながら重厚なメロディが大きな特徴となっています。

日本では嘉門達夫によるパロディ楽曲「鼻から牛乳」で有名なので世代を問わず広く知られていますが、この曲がバッハの曲だとは知らなかった方も多いのではないでしょうか。

フーガ ト短調

『フーガ ト短調』は、「小フーガ」の愛称で親しまれているオルガン曲です。分かりやすいメロディながら緻密な構成とバランス感覚が印象的な一曲で、日本では練習曲や教材曲として知られてきました。

主題となるメロディは、『トッカータとフーガ』同様パロディ楽曲に使われたこともあるほか、X JAPANや安室奈美恵などさまざまなアーティストがモチーフとして使っており、日本では一際有名な名曲となっています。

代表作を通してバッハの世界を知ろう

曲単体で有名になっていることも多いバッハの代表作たち。作曲者が知られないまま広まるということは、それだけサウンドやメロディが多くの人の心を揺さぶっているということではないでしょうか。

曲やバッハ自身の背景を知ってから代表作を聴くと、また違った感想が芽生えたり、新しい情景が見えたりします。その奥深い世界観を、じっくりと体感してみてください。

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