卓球は、ボールとラケットさえあれば楽しめる身近なスポーツです。しかし本格的に取り組む場合は、ケースやバッグ、メンテナンス用品などさまざまなアイテムが必要になります。人気メーカーからおすすめ商品まで、卓球用品選びに役立つ情報をお届けします。
卓球用品の人気メーカー
卓球用品を製造しているメーカーは数多くあり、それぞれが独自の技術やノウハウを駆使して、製品開発にしのぎを削っています。
メーカー毎の特徴がわかれば、卓球用品を選ぶ際の参考になるでしょう。まずは人気の卓球用品メーカーを、国内とヨーロッパから2社ずつ選んで紹介します。
総合用品のニッタク
『ニッタク(日本卓球株式会社)』は、1947年に設立された卓球用品の総合メーカーです。ボールからラケット、卓球台にいたるまで、卓球に関するものなら、なんでもそろいます。
とくにボールの品質が高く『オリンピックや世界選手権などの重要な大会の公式ボールに採用』されているほどです。
リオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得した石川佳純選手や伊藤美誠選手などの、女子の人気選手がたくさん在籍しています。
とても親しみやすく、安心して卓球用品を購入できるメーカーです。
日本卓球 | 卓球用品の総合用具メーカーNittaku(ニッタク)日本卓球株式会社の公式ホームページ
国内の人気メーカーバタフライ
『バタフライ』は『高性能なラケットやラバーが人気の日本のメーカー』です。もともとはラケット専門のメーカーでしたが、現在ではボールや卓球台、ユニフォームなど、卓球用品を総合的に製造・販売しています。
水谷隼選手や張本智和選手などの男子トップ選手が在籍し、世界卓球の用具スポンサーにもなっている、世界有数のメーカーです。
ドイツの有名メーカーandro
『andro(アンドロ)』は、ドイツ国内で約40店もの卓球専門店を展開している有名なメーカーです。
ウェアやバッグ、ラケットケースなど、『おしゃれなデザインの小物類』が充実しています。人と違う個性的な卓球用品をお探しの方におすすめです。
アンドロジャパン(andro)公式サイト | ドイツのクールな卓球用品総合ブランド、アンドロの日本専用ウェブサイト!!
スウェーデンメーカーSTIGA
STIGA(スティガ)は、1944年に創立されたスウェーデンの老舗メーカーです。北欧産の天然木を使用して、職人が丁寧に作り上げた味わい深いラケットに定評があります。バッグやメンテナンス用品などの卓球用品も、どれも大変スタイリッシュです。
契約選手には、2019年4月の男子世界ランキング1位の樊振東(ファン・ジェンドン)選手や同じく2位の許昕(シュー・シン)選手といった、豪華な顔ぶれがそろっています。
卓球用ケースの選び方
試合に参加したり、練習に足繁く通ったりするときは、ラケットやボールの収納ケースがあると便利です。
ケースにもさまざまな種類があるので、利用するシーンや頻度に合ったものを選ぶようにしましょう。
卓球用のケースを選ぶコツを紹介します。
ラケットケースの材質で選ぶ
ラケットケースには、硬質ポリウレタンなどでできている『ハードタイプ』と、ナイロンなど柔らかい材質を使った『ソフトタイプ』の2種類があります。
ラケットを頻繁に持ち歩くなら、衝撃に強く、ほかの荷物につぶされる心配のないハードケースがおすすめです。
自宅やクラブのロッカーに保管しておくことが多い場合は、価格の安いソフトケースでも充分でしょう。
ラケットケースは材質のほか、形や収納量によってもいくつかの種類に分けられます。ラケットケースを入れるバッグの大きさや、ケースに入れておきたいアイテムの量を考えながら選ぶのがおすすめです。
形状や収納力で選ぶ
ラケットケースの形状には、『ポーチ型』『ラケット型』『ヘッドケース型』の3種類があります。
もっとも収納量が多いのは長方形のポーチ型です。予備のラケットやボール、クリーナーなどのメンテナンスグッズも一緒に入れておけるため、試合や合宿で重宝するでしょう。
ラケット型は、コンパクトな楕円形なので、バッグの中でかさばらないのがメリットです。ポーチ型に比べて収納量は少なくなりますが、ボールを2個程度なら入れられます。
小物用の内ポケットが付いているものや、ラケットが2本入る厚いタイプもあるので、普段の練習には充分です。
ヘッドケース型は、ラケットのヘッド部分を覆うだけのケースです。収納力はありませんが、安価でラケットの出し入れも楽なので、ラバーの保護さえできればよいという場合に適しています。
ボールケースの選び方
卓球ボールは薄いプラスチックで作られています。中が空洞なので、割れたり潰れたりしやすく、持ち運ぶときには注意が必要です。卓球ボール専用のケースに入れて、大切に扱いましょう。
ボールケースもラケットケースと同様『ハードタイプ』と『ソフトタイプ』があります。ほかの荷物と一緒にバッグに入れるなら、丈夫なハードタイプが安心です。
ソフトタイプを選ぶ場合は、バッグの持ち手やファスナーに取り付けられる、ストラップ付きのものが使いやすいでしょう。
また、ケースの中でボール同士がぶつかって傷がつくことがあるため、仕切りがあるものや、ボールが動かないタイトな形状のものがおすすめです。
卓球用バッグの選び方
卓球用バッグにも、リュックやダッフルバッグなど、さまざまなタイプがありますが、選ぶ際に重視したいのは、形よりも容量とポケットの数です。
卓球用品には小さなものが多いので、ポケットが多いほうが、効率よく収納できます。シューズやユニフォーム、ドリンクなどもまとめて入れられるように、ある程度の容量も必要です。
卓球用バッグの選び方を具体的にみていきましょう。
用途に合わせて選ぶ
卓球に限らず、スポーツ用品を入れるバッグは、荷物の量に合わせて選ぶのが基本です。試合のときと普段の練習に行くときでは、持って行く荷物の量が違うため、バッグの大きさも変わってきます。
試合では予備のラケットやユニフォーム、メンテナンス用品など、練習では使わないアイテムを持って行くので、大容量のバッグが必要です。
逆に会社の帰りに練習に寄るような場合には、通勤バッグと兼用できそうな、小ぶりのものが重宝します。用途に合わせて、大きさの違うバッグを2種類ほど用意しておくとよいでしょう。
シューズが入るものが便利
卓球用品の中でも、収納場所に悩むのが卓球シューズです。シューズは大きいので、バッグの底のほうに入れがちですが、それでは卓球場で履き替えるときに取り出しにくくなってしまいます。
メインの収納スペースとは別のシューズ専用ポケットがあれば、すぐに取り出せるだけでなく、ほかの荷物に靴底が触れる心配もありません。
いつもシューズポケットにシューズを入れておくことで、うっかり忘れてしまうことも防げるでしょう。
お手入れ用品の選び方
ラケットやラバーを長持ちさせるためには、こまめなお手入れが欠かせません。とくにラバーはデリケートなので、手入れを怠るとすぐに劣化し、性能も悪くなります。
使用後は毎回ホコリを拭き取り、シートを貼って保護しておきましょう。主なお手入れ用品の使い方や、選び方を紹介します。
クリーナーの選び方
ラバーについたホコリは、専用のクリーナーを吹きかけてから、スポンジやブラシを使って拭き取ります。
クリーナーには、泡タイプとスプレータイプがありますが、表面がなめらかな裏ソフトラバーや、アンチラバーの方はどちらのタイプでも大丈夫です。
表面に凹凸がある表ソフトラバーや粒高ラバーを使っている方は、泡タイプを使うと粒の間に泡が残ってしまうので、スプレータイプを使います。
クリーナーを拭き取るときは、裏ソフトとアンチはスポンジ、表ソフトと粒高はブラシを使います。間違えないように、ラバーを買うときにお手入れ用品も一緒に買っておくとよいでしょう。
保護シートやサイドテープを用いよう
ラバーがきれいになったら、少し乾かしてから保護シートを貼ります。保護シートにはラバーを傷や汚れから守るだけでなく、劣化を防ぎ、性能を維持する役割もあります。空気が入らないように、ぴったりとラバーに貼るようにしましょう。
ただし保護シートは使っているうちに汚れがついて、粘着力が弱まります。そのような状態で使い続けると逆にラバーを傷めてしまうので、汚れたらすぐに新しいものと交換するのが基本です。
水洗いできるものもありますが、数回洗うと使えなくなります。保護シートは消耗品と考えて、できるだけ枚数が多いものを買っておくのがおすすめです。
また、ラケットにサイドテープを貼っておくと、練習中に卓球台にぶつけたり、床に落としたりしても傷がつきにくくなります。ラバーが剥がれるのを防いでくれるうえに、ラケットの見た目もよくなります。
かっこいいサイドテープがたくさん販売されているので、使ってみてはいかがでしょうか。
おすすめケースを紹介
ここからは、おすすめの卓球用品を具体的に紹介していきます。まずはラケットケースとボールケースを合わせて三つ、みていきましょう。
ニッタク ポロメリックケース
ニッタクのポロメリックケースは、硬質ポリウレタンを使ったハードタイプのラケット型ケースです。厚みがあり、ラケットが2本入ります。
色は白しかありませんが、表面は中性洗剤で洗える合成皮革なので、汚れを気にせず使えます。
エアリング(通気孔)がたくさんあり、湿気がこもりにくいのもポイントです。
- 商品名:ニッタク ポロメリックケース
- 価格:3409円(税込)
- Amazon:商品ページ
andro 卓球 ラケットケース
androのラケットケースも、ラケットが2本入るハードタイプのラケット型ケースです。エアリングもあるので、たくさん汗をかいた直後でも安心してラケットを収納できます。
デザインのバリエーションが豊富で、個性的なラケットケースが欲しい方におすすめです。
- 商品名:andro ラケットケース
- 価格:3024円(税込)
- Amazon:商品ページ
ニッタク ボール 3個入れ用
ニッタクの3個入れ用ボールケースは、まるでペットボトルケースのようなデザインが特徴です。縦にしても横にしても、バッグの中にすっきり納まるでしょう。
白い大きな『Nittaku』のロゴが目印になり、バッグの中で見つけやすいのもポイントです。裏側には、バッグの持ち手などに引っ掛けられる金具も付いています。
カラーバリエーションはネイビー・ライトブルー・ピンク・レッドの4色です。
- 商品名:ニッタク ケース ボール 3個入れ用
- 価格:864円(税込)
- Amazon:商品ページ
おすすめバッグを紹介
次に、卓球用品の持ち歩きに便利なリュックやバッグを紹介します。おしゃれなバッグにお気に入りのラケットやシューズを入れておけば、練習に行くのが楽しみになるでしょう。
バタフライ スタンフリーリュック
バタフライのスタンフリーリュックは、卓球用品を効率よく収納できる、大容量のリュックです。外側にはファスナー付きポケットが5つ、内側にはパソコンや文具なども入る専用ポケットがあります。
背中のクッションや肩のベルトがしっかりしているので、たくさん荷物を入れて重くなっても楽に背負えます。
黒に大きな『BUTTERFLY』のロゴが入っただけの、シンプルなデザインもおしゃれです。ロゴの色は、ゴールド・シルバー・ロゼの3色から選べます。
- 商品名:バタフライ スタンフリーリュック
- 価格:5011円(税込)
- Amazon:商品ページ
バタフライ スタンフリーダッフル
バタフライのスタンフリーダッフルは、先に紹介したスタンフリーリュックと同じく、ポケットが充実した使いやすい卓球バッグです。
ロゴの色は、シルバーとゴールドの2色から選べます。ほどよい大きさで、日帰りの試合や練習に最適です。
- 商品名:バタフライ スタンフリーダッフル
- 価格:5717円(税込)
- Amazon:商品ページ
STIGA ヘキサゴンバッグ
STIGAのヘキサゴンバッグは、遠征にも使える大容量のバッグです。外側に、ボールが10個入る三角形の大きなポケットが付いています。
ネイビーを基調としたシックなデザインに、裏地のイエローがとても鮮やかです。荷室が大小2つに分かれているので、荷物をすっきり整理できます。
- 商品名:STIGA ヘキサゴンバッグ
- 価格:4388円(税込)
- Amazon:商品ページ
お手入れ用品を紹介
続いて、ラケットやラバーのメンテナンスに欠かせない、クリーナー、保護シート、サイドテープを紹介します。
ニッタク シュワクリーンSS
ニッタクのシュワクリーンSSは、裏ソフトラバー専用の泡タイプのクリーナーです。ムース状に出てくるので泡が飛び散りにくく、試合や練習の直後に手軽にお手入れできます。
ラケットケースやバッグのポケットに入れやすい、スリムな形状もポイントです。
- 商品名:ニッタク シュワクリーンSS
- 価格:930円(税込)
- Amazon:商品ページ
TSP 粘着保護シート
TSPの粘着保護シートは、粘着力が強くラバーにぴったり貼りつくため、空気が入りにくいのが特徴です。ラバーの劣化を防ぐだけでなく、剥がすときに不純物も一緒に取り除いてくれます。
汚れても水洗い可能で、洗えば粘着力も復活します。5枚入りなので、一度買えば長く使えるでしょう。コストパフォーマンスに優れた、おすすめの商品です。
- 商品名:TSP 粘着保護シート
- 価格:640円(税込)
- Amazon:商品ページ
MIZUNO エッジセイバー
サイドテープはラケットを保護するだけでなく、ドレスアップにも一役買うアイテムです。MIZUNO(ミズノ)のエッジセイバーは、強いコントラストの2色使いが特徴で、ラケットを華やかに見せてくれます。
- 商品名:MIZUNO エッジセイバー
- 価格:270円(税込)
- Amazon:商品ページ
卓球に関する便利なサイトを紹介
最近は、卓球用品もネット通販で買うという方が多いのではないでしょうか。Amazonや楽天市場などの大手通販サイトにも、卓球用品がたくさん出品されています。
最後に、卓球用品を購入する際の、情報収集に役立つポータルサイトと、中古品を買い取ってくれるサイトを紹介します。
卓球用品ポータルサイト卓球ナビ
『卓球ナビ』は、ラケットなどの卓球用品から大会情報、最新ニュースまで、卓球に関するあらゆる情報が集まるサイトです。
卓球用品を実際に使った方のレビューがたくさん掲載されており、選ぶ際に非常に参考になります。
あこがれのプロ選手の最新ランキングや、使用しているアイテムもすぐにわかり、眺めているだけでも楽しめるでしょう。
みんなで作る卓球ラケット、ラバーの評価ポータルサイト! – 卓球ナビ
通販会社が手掛ける卓球用品買取ecopon
古いラケットを下取りに出せれば、新しいラケットの購入資金になるうえに、資源の有効利用にもなります。
『ecopon(エコポン)』は、卓球用品のネット通販を手掛ける『JASUPO(ジャスポ)』が運営している買い取り専門サイトです。不要になった卓球用品を、定価の2%で買い取っています。
買い取り対象は、ラケット、ラバー、ユニフォーム、DVDの4品目です。査定金額は、JASUPOで使えるポイントとして付与されます。
買い取り強化対象商品は、査定価格が定価の5~15%になることもあるので、買い替えを検討するときに、一度はチェックしてみるとよいでしょう。
卓球 中古 買取ります。エコなピンポン – ecopon(エコポン)
卓球用品にこだわってみよう
ケースやバッグ、お手入れグッズなどの卓球用品にこだわることは、ラケットやボールといった道具類を大切に扱うことにつながります。
道具を大切にできる人は、きっと上達も早いことでしょう。この記事を参考に、こだわりの卓球用品を手に入れて、充実した卓球ライフを送ってみてはいかがでしょうか。