日本酒は腐るものなのか?その答えと正しい保存方法を紹介

2019.06.25

原料や熟成期間にこだわって作られる日本酒。長い歴史を持ち、昔ながらの製法で作られ続けられてきました。そんな日本酒は腐ってしまうことがあるのでしょうか。そこで、今回は、日本酒は腐るものなのかという疑問に答えるとともに、正しい保存方法を解説していきます。

日本酒には賞味期限がない?

日本酒をよく購入しているという人はご存知かと思いますが、日本酒のラベルをよく見てみると、製造年月日は記載されているものの、賞味期限は記載されていません。ということは、日本酒に賞味期限は存在しないということになります。

これは日本酒がその性質上長期保存に耐えられるものであるため、ほかの多くの食品とは違い、賞味期限を表示する義務がないことが理由です。

かといって、どんな日本酒をどんな保存方法で保存しても劣化しないというわけではありません。当然ながら、日本酒に適した保存方法をとらないと、たとえ賞味期限はなくとも味は劣化していきます。

日本酒は腐るの?

では、ここからこの記事の本題でもある、日本酒は腐るのかについて説明していきます。

一般的に日本酒は、未開封の状態であれば腐ることはありません。日本酒の多くは『火入れ』と呼ばれる工程により微生物の活動を止めており、それ以上発酵が進むことがないためです。また、火入れを行っていない生酒などでも、通常の発酵が進むことはあっても腐敗することはないとされています。

そもそも『腐る』とは、微生物によるタンパク質やアミノ酸の分解を表す言葉であり、アルコールを生み出す『発酵』と同じ過程をさします。その意味で、未開封の日本酒は『発酵が進む』ことはあっても、『腐る』ことはないといえます。

しかし、『良い発酵とは異なり、不純物が入ったり保存方法が劣悪だったりすることで品質が劣化すること』はあり得ます。それではどんな場合に劣化する可能性があるのかを、順に解説していきます。

劣化の原因① 酸化

日本酒を開封すると、それまで密閉されほとんど空気と触れていなかった日本酒と空気が触れることで、酸化が始まります。

酸化は日本酒の中に含まれる成分を変化させ、本来の品質からどんどん異なっていってしまいます。これが劣化の一つの原因となります。

こうした状況を防ぐためにも、日本酒は開封してから1週間以内に飲み切ることをおすすめします。

劣化の原因② 日光(紫外線)

日本酒は日光(紫外線)の影響を強くうけます。そのため直射日光などは厳禁で、日光に曝すことで品質は著しく劣化しはじめ、独特の嫌な匂いが発生します。これもまた、日本酒が大きく品質を落とす原因になってしまいます。

ちなみに、必ずしも日光だけではなく蛍光灯などでも状況によっては同様の現象が起きることがあるため、日本酒の保存方法には注意が必要です。

劣化の原因③ 温度

ほかに、温度の影響が挙げられます。日本酒は温度にも敏感に反応するお酒であり、高温の場所で長時間保管したりすると品質は激しく劣化します。また、高温は雑菌の繁殖にも好条件となりますので、たとえば開封済みの日本酒になんらかの不純物が混じった状態で高温で放置すると、腐敗することがありえます。

日本酒の保存方法

ここまでの話を踏まえて、日本酒の正しい保存方法を簡単に説明します。

日に当てない

まず一つ目は、上記でも話したように日光に当てないこと。できるだけ、日の当たらない場所に保管しましょう。

冷蔵庫で保管

冷蔵庫は日本酒にとって条件の良い保管場所の一つ。冷蔵庫に保管をすることで、日本酒の変化を穏やかにすることもできます。

生酒・生貯蔵酒は注意が必要

日本酒には、生酒や生貯蔵酒というものがありますが、保存方法に関して言えばこの2つは特に注意が必要です。この2つは火入れを行わずに作られるお酒のため、長期保存が難しいもの。保存する場合も5~6度の場所でないと劣化を進めてしまいます。

種類ごとの日本酒の保存方法を見極めることができれば、日本酒の寿命を延ばすことができるでしょう。日本酒の保存方法については、こちらの記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

その日本酒の保存方法、間違ってない?劣化を防ぐ『正しい保存方法』とは

日本酒を腐らせないようしっかりと保存しよう

日本酒は腐るのか、そして、日本酒の保存方法について紹介しました。日本酒は基本的に腐るものではありませんが、正しく保存をしないと劣化を進めてしまいます。日本酒を長期間保てるようしっかりとした保存をしましょう。

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