烏龍茶の美味しい飲み方。おすすめの茶葉やレシピも紹介

2019.06.25

烏龍茶がもっと好きになる飲み方・茶葉・レシピを紹介します。烏龍茶は種類によって味も香りも異なり、非常に奥が深い飲み物です。そのまま飲んで美味しいのはもちろん、お酒と割っても料理に入れても『よい仕事』をしてくれます。

さっぱり飲みやすい烏龍茶

代表的なお茶の種類の一つである烏龍茶は『さっぱりとした飲み心地』が特徴です。銘柄・産地・等級もさまざまで、知れば知るほど「面白い」と感じられるでしょう。

近年では市販飲料もますます進化して、烏龍茶のクオリティも上がっています。本格的な味わいを気軽に楽しんではいかがでしょうか。

烏龍茶ができるまで

烏龍茶も緑茶も紅茶も、同じ常緑樹『チャ』の葉から作られていますが、加工方法が大きく異なります。

摘みたてのチャの葉(茶葉)を加熱して、発酵しないように作られたのが緑茶です。完全に発酵させたものが紅茶になります。烏龍茶は完全に発酵させない『半発酵』で作られているお茶です。

烏龍茶の主な産地は、中国と台湾です。チャの芽を酸化発酵させてから、釜炒(かまい)りで発酵を止めると烏龍茶ができます。

中国の烏龍茶には等級がある

一部の烏龍茶には中国の基準で定められた『等級』が付けられています。等級は『銘柄』ごとに定められており、等級が上がるほど茶葉の形状なども良質といえるでしょう。

『特級』『1級~9級』の10段階に分かれており、等級の数が小さいほど上等な茶葉です。一般市場には出回らない『優級』『極品』などもあります。

等級のある銘柄は

等級がある銘柄は『鉄観音(てっかんのん)』『水仙』『色種』です。鉄観音は烏龍茶の代表的な品種である『鉄観音種』を使い、特別な製法で作られています。

水仙とは、現在日本で黒烏龍茶と呼ばれている銘柄です。水仙には『閩北水仙(みんぽくすいせん)』『閩南水仙』があり、作り方や見た目も異なります。

色種は安渓と漳州という地区で生産され、異なる品種をブレンドし、一つの銘柄を作り上げているのが特徴です。本格的な烏龍茶に興味がある人は、銘柄や等級にも注目してみましょう。

最近の市販飲料もクオリティが高い

本格的な烏龍茶も魅力的ですが、身近なペットボトル飲料にもクオリティの高い烏龍茶があります。

その一つが『日本コカ・コーラ株式会社』が約5年もの歳月をかけて開発した『熟成烏龍茶 つむぎ』です。

烏龍茶といえば中国や台湾が有名ですが、選び抜かれた『国産の茶葉のみ』が使われています。180日以上熟成した茶葉を丁寧に抽出することで、深い味わいを実現した本格派です。

開発の際には茶葉の半発酵に苦戦し、茶葉の職人達の協力を得ながら150種類もの試作を重ねました。

茶葉の栽培から選定、焙煎に至るまで自社スタッフが現地の人と連携して作り上げたこだわりの烏龍茶を、最寄りの店頭で気軽に試してみてはいかがでしょうか。

日本の烏龍茶つむぎ

烏龍茶の効能や効果は?

中国の古い文献には、烏龍茶を『薬』として飲んでいたとの記述が残っています。近年も体に嬉しい働きがあるとして注目されており、積極的に飲んでいる人も少なくありません。

そんな、古来より重宝されてきた烏龍茶に期待される効能と効果を紹介します。

ポリフェノールの嬉しい働きとは

烏龍茶は半発酵する工程で、特有の『ウーロン茶ポリフェノール』が生成されます。

このポリフェノールは、体内の中性脂肪の燃焼やエネルギーの消費を促進したり、血中のコレステロールを抑制したりと、体に嬉しいさまざまな働きが報告されている成分です。

また、脂質の分解や吸収に関わっている消化酵素『膵(すい)リパーゼ』の働きを抑える作用も報告されています。

脂質の摂りすぎは肥満や生活習慣病の原因になるため、気になっている人もいるでしょう。日々の健康管理のサポート役として、烏龍茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。

虫歯の予防になるという研究結果も

烏龍茶に含まれるポリフェノールが、虫歯の原因となる『グルコシルトランスフェラーゼ』の活性を抑えるという興味深い研究結果が報告されています。

グルコシルトランスフェラーゼは『歯垢(しこう)』のもとになるグルカンを作る酵素です。歯垢の中の細菌が増殖し、エナメル質が溶け出すと虫歯ができます。

烏龍茶を毎食中に飲むグループとミネラルウォーターを飲むグループに分けて実施された検証実験では、烏龍茶に『歯垢の沈着を抑える』作用が確認されました。

この研究は、大阪大学大学院歯学研究科・岡山大学大学院医歯薬総合研究科・サントリー食品インターナショナルと共同で行われ『日本小児歯科学会 第50回記念大会』にて発表されたものです。

ウーロン茶のデンタルプラーク沈着抑制効果を確認 2012.5.15 ニュースリリース サントリー

殺菌効果も期待できる

烏龍茶には、ポリフェノールの一つである『テアフラビン』が多く含まれています。テアフラビンはヒトの体に有害な菌への殺菌効果が期待できる成分です。

食中毒の原因となる『ボツリヌス菌』、下痢と嘔吐を引き起こす『コレラ菌』などの殺菌効果が報告されています。

烏龍茶を飲むタイミング

烏龍茶を飲むタイミングにも注目してみましょう。『今がベスト』という絶好のタイミングもあれば『避けたほうがよい』という時間もあります。

烏龍茶を上手く取り入れて、日々の生活に役立てましょう。

脂っこい食事のときに

料理と飲み物には相性があります。なかでも『肉×赤ワイン』は有名です。烏龍茶も『脂っこい料理』と相性がよいとされていますが、これには烏龍茶が持つ『渋み』が関係しています。

食事中に烏龍茶を飲むとさっぱりした感じがするのは、渋みによる『刺激』で口の中の脂っこさを軽減させているからです。

さらに、烏龍茶には『油脂を乳化する』働きも確認されています。乳化とは、水と油など『本来混じりあわない成分が混じりあう』現象です。

烏龍茶を飲むと、口腔内に残っている油脂と乳化し流してくれます。脂っこさが気になるときは、烏龍茶を飲んで口の中をリセットしてみてはいかがでしょうか。

香りでリラックスしたいときに

烏龍茶は『香り』が高いお茶で、リラックスタイムのお供にうってつけです。「香りを聞く」ともいわれるほどで、香りを楽しむために作られた茶道具や茶器も存在します。

香りが特徴的な烏龍茶もあり、中国の福建省武夷山にある『肉桂岩茶(にっけいがんちゃ)』はキンモクセイのような甘い香りがします。

広東省を代表する『鳳凰単叢(ほうおうたんそう)』は花や果実を感じさせる香りが魅力です。

カフェインが含まれるため睡眠前は避ける

就寝前に烏龍茶を飲むと、睡眠の質が低下するおそれがあります。これは、烏龍茶に含まれる『カフェインの覚醒作用』の影響です。

カフェインは、興奮をつかさどる神経伝達物質『ノルアドレナリン』の生成を促進するといわれています。

この覚醒作用によって眠気が覚めるだけでなく、人によっては疲れを感じにくくなるかもしれません。

カフェインが多く含まれている飲み物としては、緑茶やコーヒーも有名です。眠気覚まし用の清涼飲料水やエナジードリンクにもカフェインが多く含まれています。

シャキッとしたいときは重宝しますが、就寝前は逆効果です。心身の疲れをしっかり癒すためにも『就寝前』の飲用は避けたほうがよいでしょう。

基本の烏龍茶の淹れ方

烏龍茶を自分で淹れて楽しむことも可能です。手間をかけて淹れた烏龍茶は味も香りも格別に感じられるでしょう。ポイントを押さえておけば、より一層美味しく淹れられます。

茶器にもこだわって、リラックスタイムを彩りましょう。

茶器を温めてから茶葉を入れる

茶葉を入れる前に『茶器を温める』ことが大切です。このひと手間で茶葉の香りと味が出やすくなります。茶器の温め方は簡単で、茶器にお湯を注ぐだけです。

茶器が温まったらお湯を捨てて、ティーポットに茶葉を入れましょう。

熱めのお湯を注ぐ

茶葉を入れたら『熱めのお湯』を注ぎます。お湯の温度は『約70~100℃』を意識するとよいでしょう。お湯がぬるいと、お茶の色が薄くなるうえに香りも引き立ちません。

抽出時間はお湯の温度や茶葉の量によって異なります。『約3分間』を目安として好みに合わせて調節するのがおすすめです。

『好みの味を見つける』のも、自分で淹れる際の楽しみの一つになるでしょう。茶葉に合わせて試行錯誤して、納得の味に出会えたときの喜びはひとしおです。

時間になったら『茶こし』でこしながらティーカップへ注ぎます。注ぎ口に茶こしがついている急須も便利です。

油が浮くことがあるのはなぜ?

烏龍茶を入れるときに『油が浮く』ことがあります。これは、茶葉についた『ロウ物質』という脂質が原因です。茶葉に限らず植物の葉は表面を保護するためにロウ脂質に覆われています。

何も知らないと「お茶なのに油が浮いている」と驚きますが、植物由来の成分のため、そのまま飲んでも大丈夫です。

こだわりの茶器で味わう

烏龍茶を淹れる茶器にもこだわってみましょう。茶器が烏龍茶の風味をより一層引き出してくれます。

茶器はデザインもサイズもさまざまです。飽きの来ないデザインが好みなら『白磁茶器』はいかがでしょうか。ホワイト系の優しい色味で、高級感が漂っています。

テーブルが華やかになり、お茶の時間が一層楽しくなるでしょう。来客へのもてなしにもぴったりです。

  • 商品名:白磁茶器セット(牡丹花)
  • 価格:5700円(税込)
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美味しい烏龍茶の種類

烏龍茶は銘柄によって味も香りもさまざまです。銘柄の数も非常に多いため「どれがよいのかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。

そんなビギナーに向けて、美味しいと評判の烏龍茶を紹介します。

味わい深い有名な台湾茶 凍頂烏龍

『凍頂烏龍』は台湾を代表するお茶の一つです。19世紀半ばに中国から伝わった茶の苗を台湾の『凍頂山』で栽培したのが始まりで、1970年代に入ってからブランド化が進みました。

ブランド化のきっかけは、凍頂山一体が茶の生産と輸出のモデル地区として選出されたことです。現在では『台湾4大銘茶』に数えられ、アジアやヨーロッパでも人気を誇っています。

まろやかな甘味があり、黄金色の美しいお茶です。『緑茶に近い味』といわれることもあります。さわやかな香りが好きな人にもおすすめです。

  • 商品名:茶語 リーフ中国茶 凍頂烏龍
  • 価格:556円(税込)
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ふわっと桃が香る 白桃烏龍

『白桃烏龍』は、桃の香りがする一風変わった烏龍茶です。烏龍茶特有のさわやかな味わいとマッチして、上品ながらも親しみやすい風味に仕上がっています。

白桃烏龍に使われている『文山包種(ぶんざんほうしゅ)』は、台湾の文山地域で作られている銘茶です。すっきりとした味わいで、渋みが気になりません。

白桃烏龍が持つ『喉越しのよさ』の秘密でもあります。文山包種は『発酵の度合いが低い』ため、発酵させずに作る緑茶とも味わいが似ています。

飲みやすいフレーバーティーを探している人にぴったりでしょう。

  • 商品名:三井銘茶 遊香茶館 白桃烏龍
  • 価格:1713円(税込)
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まろやかで飲みやすい 安渓鉄観音

『安渓鉄観音』は中国を代表する烏龍茶の一つです。『南岩鉄観音』と呼ばれることもあります。20世紀初頭の国際品評会で優勝し、人気に火が付きました。

黄山毛峰(こうざんもうほう)・大紅袍(だいこうほう)・碧螺春(へきらしゅん)などと並んで『中国10大銘茶』に数えられています。

鉄観音の名の由来は、観音菩薩から賜った・皇帝が命名した・茶葉の見た目が鉄のように黒みがかっているからなど、さまざまです。

蘭のようなすっきりとした香りで、まろやかさな味わいを楽しめます。甘味も感じられ、飲みやすい烏龍茶といえるでしょう。

  • 商品名:烏龍茶 鉄観音茶 凤山
  • 価格:2499円(税込)
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烏龍茶とお酒はよく合う組み合わせ

烏龍茶はお酒とも相性抜群です。『スピリタス(SPIRYTUS)』やリキュールも、烏龍茶と割るとすんなり飲めるということも少なくありません。

お酒が好きな人はもちろん「お酒の味がどうも好きになれない……」という人も試してみてはいかがでしょうか。

ウイスキーの烏龍茶割り

ウイスキーは、独特のスモーキーな香りがして苦手な人もいるでしょう。そんな人におすすめしたいのが『ウイスキーの烏龍茶割り』です。烏龍茶で割ることで、やわらかな味わいに変化します。

薄めに作っても色が薄まらないため、飲み会の席でも『ちゃんと飲んでいる感じ』が出せるのも、嬉しいポイントです。

外でウイスキーの烏龍茶割りを頼む際には、オーダーの仕方に気をつけましょう。

ウイスキーを炭酸水で割った『ハイボール』と同じ感覚で『ウーロンハイ』とオーダーすると『焼酎の烏龍茶割り』が出てくる可能性があります。

「ウイスキーの烏龍茶割りをお願いします」とそのまま伝えるのが無難です。

カシスウーロン

カシスリキュールを使ったカクテルといえば『カシスオレンジ』や『カシスミルク』など、甘めで女性が好むイメージがあります。

たしかにカシスリキュールは甘味があって香りもフルーティーですが、割り物を変えるだけでさっぱりとした味わいに変化します。

カシスリキュールを烏龍茶で割った『カシスウーロン』は、アイスティーのようなすっきりとした飲み心地です。甘いカクテルが苦手な人や、カクテル初心者も飲みやすい味でしょう。

食事の味を邪魔しないため、シーンを問わず飲みやすいというメリットもあります。

烏龍茶を使って料理も楽しめる

烏龍茶は飲んでよし、料理に使ってもよしという万能選手です。烏龍茶を使うことで口の中がさっぱりして、普段とは違う味わいが楽しめます。

普段の料理に烏龍茶をプラスして、レパートリーの幅を広げてみてはいかがでしょうか。ここでは烏龍茶を使った簡単なレシピを紹介します。

烏龍茶でさっぱりラーメン

『ラーメンのスープに使う水』を烏龍茶に変えると、さっぱりとした味に変化します。こってりしたラーメンが苦手な人はもちろん、お酒を楽しんだ後のシメにもぴったりです。

ラーメンはスープの味が肝心ですが『鶏がらスープの素』と醤油があれば、簡単に美味しいスープが作れます。にんにくとしょうがを加えると、より風味が豊かになるでしょう。

にんにくとしょうがを用意するのが面倒であれば、チューブタイプを使うと手軽で便利です。ゆでた中華麺にスープをかけて好みの薬味と具材をトッピングすれば、あっという間に完成します。

香り高い豚の煮物

烏龍茶は『煮物料理』にも活用可能です。煮込む際に『烏龍茶の茶葉』をプラスすると、香り高い味わいに変化します。

豚かたまり肉の場合はたこ糸をぐるぐる巻いてから、水・烏龍茶の茶葉・しょうが・ねぎの青い部分と一緒にコトコトと弱火で煮ます。

ポイントは火加減です。『弱火で時間をかけて煮る』ことで、お肉がやわらかく仕上がります。約40分間しっかり煮て、途中で水分が少なくなったら水を加えましょう。

からしをつけて食べたり、酢醤油につけたりしても合います。細ねぎと一緒に食べても美味しいでしょう。材料さえあれば簡単に味わい深い絶品が楽しめるため、晩酌のお供にいかがでしょうか。

烏龍茶の白玉スイーツ

烏龍茶を使った白玉のスイーツも簡単に作れます。烏龍茶の濃い色と白玉のコントラストが美しく、ミントの葉を乗せるとさわやかなおしゃれスイーツに大変身するでしょう。

白玉粉は白玉粉100gに対して水100mlで作れます。水は少しずつ入れて混ぜながら調節するのがポイントです。『耳たぶより少し硬いくらい』になるまでこねましょう。

生地を小さくちぎって丸めたら約3分間ゆでて、冷水に入れて冷やします。白玉に烏龍茶と砂糖を混ぜたシロップをかけたらできあがりです。

暑い季節は冷やして、寒い季節は温めて食べても美味しいでしょう。

じっくり味わいたいお茶

烏龍茶は古来より、体に嬉しい飲み物として重宝されてきた歴史があります。脂っこい食事との相性もよく、日々の生活をすっきりさせてくれるような魅力な飲み物です。

本格的な味に興味がある人は、こだわりの茶器で淹れてじっくり味わってみてはいかがでしょうか。茶葉の種類も豊富なため、ずっと飽きずに楽しめるでしょう。

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