ダーツバレルの基礎知識。知っておきたい形状やカットの特徴

2019.06.23

ダーツバレルについて知っておきたい基礎知識を紹介します。マイダーツ選びでバレルは最も重要と言われている部分です。形状やカットの特徴、初心者におすすめのバレルや、チェックしておきたいメーカーまで紹介しているので参考にしてみてください。

マイダーツ選びでバレルは最も重要

ダーツの飛び方に最も影響を与える部分がバレルと呼ばれる金属部分です。まさにダーツの心臓部分にあたるパーツのバレルについて、まずは基礎知識からチェックしていきましょう。

バレルの役割とは

ダーツの重心を担う役割を持っており、前重心・センター重心・後ろ重心など種類によって飛び方が大きく変わります。セッティングダーツはバレルでほとんど決まると言われるほど重要な部分なので、プロモデルなど個性あふれる多種多様のバレルが販売されているのです。

よく使われる素材2種

バレルによく使われる素材が『ブラス(真鍮)』と『タングステン』の2種類です。

ブラスはとても軽い金属で、低価格で提供できることから初心者におすすめのバレルです。ただし、重さを出すためにバレルが太めになっていることが多いので、細めのバレルが良い人にはあまり向いていません。

今では、ブラスだからこそできるカラーバリエーションやさまざまな分野とのコラボ商品もあることから注目されています。

タングステンは、とても重い物質で小さく細い形状でも重量が得られることから人気がある素材です。ただし、タングステンを含む金属は希少なのでブラスよりもコスパが悪い特徴があります。

ただ、小さく細い形状でも重量が得られる特徴はタングステンならではで、多くのプロモデルにも使われるほど人気があります。

形状はさまざま

次は、バレルの形状について紹介します。バレルは素材だけではなく、その形状でも飛び方や持ち方が変わるので覚えておきましょう。

思いのままに投げられる ストレート

ストレートのバレルは、アウトラインが真っすぐでカット(刻み)以外に凹凸のないタイプのバレルです。バランスが良いので力加減や投げ方の影響を大きく受けます。初心者のころには持ち方や投げ方がまだしっかりと練習できていないことから、投げた矢がばらつくため、あまりおすすめされていません。

また、ストレートのバレルが細くなるほど、力加減や投げ方の影響を受けやすいという特徴があります。

中級者から上級者におすすめされている形状ですが、練習用に持っておくと便利な点があります。グリップ位置が定めにくいからこそ、持ち方の練習になるほか『投げ方が安定していないと綺麗に飛ばない』ので練習にぴったりなのです。

軽ければ軽いほど、安定性が失われて投げ方や持ち方の影響が強くなるため、プロでも練習用にステンレスのストレートなど軽いバレルを持っている人がいます。最初は難しいですが、ワンランクアップした技術を身に着けたいときにはおすすめです。

グリップが決まりやすい トルピード

トルピードは魚雷という意味を持ち、前方から後方にかけて徐々に細くなるバレルです。前側に重心が寄せられ、後側が細くなっていく独特の形状によって『グリップが決まりやすい』特徴があります。

同じ持ち方で持ち続けやすいほか、前側に重心を置くことで放物線を描いて飛ばしやすいことから初心者におすすめのバレルとも言われています。

砲弾、魚雷など

バレルには他にも、中心部から前側、後側にかけて徐々に細くなるスタンダードや、トルピードを反対向きにして作られた『魚雷』、トルピード型の中でも全長が短めの『砲弾』など種類豊富につくられています。

同じ形状でも素材が違えばまた違った飛び方をするのも覚えておきましょう。

まだまだあるバレルの種類

バレルの素材、形状に続いて知っておきたいのがバレルの種類です。同じトルピードでもカットが違うもの、バランスが違うもの、長さが違うものなど多種多様に用意されています。

チェックしておきたいポイントを紹介するので参考にしてみてください。

グリップを左右するカット

グリップ感を大きく左右するカットは、バレルに施された刻みのことです。デザイン性も大きく左右するカットにはいくつか種類があります。

  • リングカット・・・最も一般的なカットで、横から見たときにU字に見えるカット。掛かりが緩く、カットの消耗も少ないので初心者向け。
  • シャークカット・・・横から見ると『レ』に見えるカット。指への掛かりが強く、力を伝えやすい反面、カットの消耗が激しい。
  • ウイングカット・・・シャークカットと同じ形のカット。シャークカットより緩やかで、シャークカットで掛かりが強すぎるときにはウイングカットがおすすめ。
  • ノーグルーブ・・・刻みの全く無いタイプ。カット消耗は全く気にならない反面、指への掛かりがないので、力加減が重要。

他にも、ストーンカット(ざらざらした加工が施されたもの)や、ピクセルカット(カットに点の刻みが入ってもの)などもあります。

バランスが決まる重さ

バレルにも重さがあり、バレルによってもさまざまです。一般的にソフトダーツの場合は、バレル単体で16g〜18gが中心、ハードダーツの場合は20g〜26gが中心に使われています。

重さによっても飛び方が変わるため、実際に試投ができる店舗で投げてみるなど自分にあった重さと重心を見つけてみましょう。

飛びに影響する長さ

バレルの全長は40mm前後が一般的な長さです。バレルではこの長さも種類豊富で、一般的な長さよりも短いものをショート、長いものをロングと分類してあります。

短いバレルは力を入れなくても気持ち良く飛ばせますが、やや安定性が悪いものです。長いバレルは3本グリップや4本グリップの人は握りやすいですが、力加減が必要で『投げ方や持ち方で飛び方』が変わります。

好みにもよりますが、最初はグリップに合わせて長さを選んで調節していきましょう。

ねじ山の規格

バレルのねじ山の規格にも注意して選ぶ必要があります。ソフトダーツとして最もポピュラーな規格が『2BA』と呼ばれる『バレル側が凹・ティップ(チップ)側が凸』のバレルにティップを差し込む仕組みのものです。

他にも『4BA』という規格では、2BAとは逆のティップにバレルを差し込む仕組みのものもあります。バレルを選ぶときには、使うティップとの規格に注意して選ぶようにしましょう。

バレルの前重心、後ろ重心とは?

次にチェックしたいのがバレルの重さです。バレルには前重心・センター重心・後ろ重心の3種類があります。センター重心のバレルは前重心と後ろ重心のちょうど中間あたりの飛び方なので、前重心と後ろ重心の飛び方の違いからチェックしましょう。

前重心の特徴

前重心は、バレルの重さで前方へ引っ張られる形で飛ぶのでシャープな軌道で飛びやすいタイプです。バレルの重さで比較的飛びやすく、初心者のころには投げやすさから人気があります。

ただし、重さに頼って投げることに慣れてしまうと投げ方や持ち方への工夫や違和感への気付きが減ってしまいます。ある程度投げられるようになれば、前重心でも軽いものを選んで『重さに頼らない』で練習しましょう。

後ろ重心の特徴

後ろ重心はダーツが飛ぶ方向と反対側に重心があるため緩やかな軌道で飛びます。投げ方や持ち方によってコントロールが難しく、中級者から上級者向けと言われるバレルです。

慣れてしまえば、安定したコントロールができることからプロでも好んで使う人もいる重心です。投げていて勢いがありすぎるときには後ろ重心を試してみるのもおすすめされています。

最後に、センター重心はちょうど中間あたりの飛び方でバランスが良いタイプです。細いタイプが多いのですが、初心者の場合はある程度太めの方が投げやすいというのも覚えておきましょう。

初心者におすすめの選び方

次は、初心者におすすめの選び方をチェックしてみましょう。ダーツに慣れるためにもおすすめのバレルを紹介するので参考にしてみてください。

まずはブラス、トルピードで慣れる

初心者のころには、高価なタングステンのものを選ぶよりも、まずは安価なブラスからスタートするのがおすすめです。ブラスのバレルは、重さをだすために少し太めのものが多く、持ち方を練習するのにもぴったりな太さに仕上がっているものが多くあります。

また、投げて飛ばす感覚に慣れるためにおすすめの形状が『トルピード』です。ある程度であれば、力をそこまで入れなくても前側に重心があるので重さで放物線を描いて綺麗に飛んでいきます。まだ慣れていない初心者でも投げる感覚を掴みやすくなっています。

ハローズ シルバーアロー

ブラスの2BA規格で作られたシルバーアローは、重さも16.50gと一般的なサイズなので使いやすさもあって初心者におすすめです。トルピードタイプでカットもリングカットというベーシックなバレルは入門者にぴったりのモデルに仕上がっています。

重量違いの商品やカラーバリエーションにブラックもあるので、好みのものから選べるのもメリットです。価格もブラスなので安価なことから、練習用にも使える点は見逃せません。

  • 商品名:ダーツバレル ハローズ シルバーアロー K 18g
  • 価格:1706円(税込)
  • S-DARTS本店:商品ページ

バレルのメンテナンス方法

バレルは手で持つ部分なのでどうしても皮脂や汗などで汚れてしまいます。大切なバレルを守るためにも定期的なメンテナンスをしてあげるとより長持ちします。

気づいたときに小まめにできる簡単なメンテナンス方法を紹介するので参考にしてみてください。

乾いた布で拭く

ダーツを楽しんだ後は、乾いた布で丁寧に拭く癖を付けておきましょう。汚れや酸化を防ぐためもっとも効果がある方法です。おしぼりなどで拭く人もいますが、水分は酸化の原因になってしまうため『完全に乾かしてから』保管するようにします。

乾いた布の中でもバレルを拭くために作られた専用のクロスであれば、細かい傷なども目立たなくする効果がついているものもあります。バレルを用意するときに一緒に購入しておくのがスムーズです。

  • 商品名:ダーツ雑貨 エッジスポーツ バレルリカバリー ブルー
  • 価格:432円(税込)
  • Amazon:商品ページ

汚れてきたら洗浄を

バレルを見て、汚れが目立っている・ベタベタしているときには洗浄が必要です。特にバレルに付いてしまった黒い汚れは、汗や皮脂が原因で酸化してしまいこびりついた汚れなので中々落ちなくなります。

専用の超音波洗浄機を使い、規定時間浸けたら取り出してしっかりと乾いた布で拭き取りを行い、水気を取ります。水分は酸化の原因なので念入りに乾かすようにしましょう。

他にも、ぬるま湯に2分〜3分程度浸けて汚れを浮かせて、中性洗剤を使って洗浄する方法や、アルコールスプレーで油汚れを除去するもの、ポリデントに浸けておく方法などがあります。

どの方法でも水気は大敵なのでしっかりと乾かしましょう。バレルを長持ちさせてずっと愛用したいのであれば『専用のお手入れ用品』を揃えておくのがおすすめです。

バレルは消耗品?

金属のバレルはティップやフライトなどの部分よりも消耗が比較的少ないですが、買った当初のカットを維持するのが難しいことから『消耗品』と言えます。投げているうちにカットが徐々に削れてしまい、指ざわりが悪くなるのです。

また、バレル同士がぶつかり合う、床に落ちた衝撃が加わるなどでバレルが欠けてしまったり割れてしまうこともあります。タングステンであれば欠けや割れは起きにくいですが、ブラスでは少なからず心配な部分なので同じものをいくつか用意しておくと安心です。

長く愛用してきたバレルで交換したことがないとなかなか劣化には気づきにくいですが、『新品』と比べてみると分かりやすいのでチェックしてみましょう。

どんなバレルメーカーがある?

最後に、数あるバレルメーカーの中から代表的なメーカーを紹介します。それぞれに特徴があるので自分好みのメーカーを見付けて愛用してみるというのもおすすめです。

こだわりの品質と性能 DMC

国産のダーツブランドとして長くダーツ業界を牽引してきた老舗ブランドが『DMC(ディーエムシー)』です。こだわりの高品質と高性能なバレルは、プロのトッププレイヤーも愛用するほどの商品を生み出し続けています。

高いデザイン性と性能は長年培われた技術力によって生み出されるもので、高級ダーツに相応しいブランドとも言えます。バレル以外にも多数のダーツ製品を取り扱っているので、1度はチェックしておきましょう。

DMC Japan Official Smartphone site | ダーツメーカー

フィットフライトで有名 コスモダーツ

どのブランドも真似できない品質の提供をし続け、こだわり抜いた製品のフィットフライトで有名なコスモダーツは、バレルでも見逃せないブランドです。

バレルではタングステンを90%以上使用することで、強度や細さを品質として高めたものが多く取り扱われています。スタンダードなモデルから、プレイヤーモデル、最高品質のコンペティションモデル(競技専用モデル)など幅広いジャンルから選べるのも利点です。

自分に合うものを選びやすいほか、細かいセッティングで使いやすいように『バレルごとで重さやカット配置の違うもの』を揃えているのもポイントです。

COSMO DARTS[コスモダーツ]ダーツ製品全般の製造販売

個性派デザインが人気 エスフォー

大胆で個性的なデザインのダーツアイテムを豊富に取り揃えているのが『S4(エスフォー』です。楽しさを詰め込んだ魅力的な商品の数々は、自分の趣味に合うものが見つけやすく、自由にダーツをカスタマイズする楽しさにあふれています。

取り扱っている商品の中には、スタートシリーズがあり『お手頃価格でダーツの入門者にぴったり』なものも多くあります。タングステンへのステップアップまでに最適なものも取り揃えられているので、個性派商品からスタンダードまで豊富なラインナップからぴったりのものを探してみましょう。

ダーツブランド S4(エスフォー) – Enjoy!ダーツを楽しむ全ての人へ

オーダーメイド制作を行う キングスジャパン

比較的新しいブランドの『キングスジャパン(King’s JAPAN)』は自社工場による国内生産も行う数少ないブランドです。オーダーメイド作成も取り扱っており、自分だけのダーツアイテムを作り上げることができます。

また、元々金属加工がメインの会社なので加工技術は一級品と言われ『素材も国内最高峰』と名高いブランドでもあります。

オーダーメイド以外に注目されている点は、取り扱っているバレルの特殊さです。穴あきバレルと呼ばれる特殊なバレルは、やや高価ですがまた違ったバレルの楽しさと使いやすさを持っています。より個性的なバレルを持つならおすすめのブランドです。

King’s JAPAN オーダーメイドオリジナルバレル製作

素材や性能の違いを楽しもう

素材や重さ、形状などで性能の違いのあるバレルは、自分にぴったりなものを見つけるまで何度も試行錯誤を繰り返す楽しみがあります。プロプレイヤーでも、バレルを変えてみたり、こだわりのポイントを追加してみたりと試行錯誤は続けているのです。

多種多様なバレルの中から、自分にぴったりなバレルを見つけて、ダーツの奥深い世界を味わってみてはいかがでしょうか。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME