「マンネリ化してしまうスーツのコーディネートをなんとかしたい!」と思っている人も多いことでしょう。スーツの着方や選び方、お洒落な着こなし方やおすすめのブランドスーツなどを紹介します。スーツの着こなしで困っている人は参考にしてください。
ビジネススーツの基本
まず、ビジネススーツの基本からおさらいしていきましょう。
基本的な着こなしを復習して、『スーツとはこういうものだ』ということを再認識しましょう。
ジャケットのボタンの留め方
ジャケットのボタンには『アンボタンマナー』という留め方のマナーがあります。
ジャケットには2つ~4つほどのボタンがありますが、男性の場合『基本的に一番下のボタンは留めません』。
例えば、3つボタンがあれば、真ん中1つか上2つだけを留めるようにします。下のボタンはただの飾りです。2つボタンなら、上のボタンだけを留めるようにしましょう。
ちなみにベストのボタンは、基本的にすべて留めます。また、ボタンを留める際は、立ち上がる時にさりげなくボタンを留めるのがスマートです。
シャツは袖や襟が少し見えるように
スーツを着こなすには、シャツの見え方にもこだわっておきたいところです。シャツはジャケットの袖や襟から出すぎない、隠れすぎないようにしましょう。
シャツはジャケットを汚れから守る役割があります。元々は、下着のような感覚で着用されていました。シャツが袖や襟に隠れてジャケットが直接皮膚に接すると、汚れがダイレクトに付着してしまい、シャツ本来の用途を果たせません。
また、シャツを袖や襟から少し出しておくことで、袖や襟まわりがすっきりと見せることができます。
既成スーツ購入時はサイズ確認が重要
スーツを購入する際、お店でサイズを測ったり、試着してピッタリなものを選んだりする人が多いのではないでしょうか。最近ではネットでもサイズを確認できるお店も増えています。
スーツはサイズ選びが重要になってきます。大きすぎたり、小さすぎたりすると見た目に違和感が出てくるからです。サイズはしっかり確認しておきましょう。
必ず肩幅が合っているかチェック
サイズを測る際は必ず『肩幅』をチェックしておきましょう。肩幅のサイズで見た目が大きく変わってきますから、スーツ選びで最も重要な項目だと言っても過言ではありません。
大きすぎると肩パットをしているように見えますし、小さすぎると窮屈なイメージになり印象が良くありません。選んだジャケットが自分に合うかどうかは肩幅のサイズで決まります。
『自分の肩幅サイズの+1cm』がベストなジャケットと言えます。
お尻のラインが少し見える程度の着丈
もう1つは『着丈のサイズ』です。着丈とは、ジャケットの襟、付け根から裾の下までの長さのことです。このサイズが合っていないことでも印象は大きく変わります。サイズが合っていないと、後ろ姿がカッコ悪くなってしまいます。
着丈の長さは、カジュアルに着るジャケットと一緒の感覚で選ぶのはおすすめできません。目安としては『お尻のラインが少し見えるような長さ』です。
自分の着丈を計算する式は、自分の身長から25cm引いた数字を2で割ります。最後に1cmマイナスすれば自分の着丈がわかります。『(身長-25cm)÷2-1cm=着丈』です。この式を覚えておくと良いでしょう。
パンツの裾は靴を履いても短すぎないように
パンツの裾は丁度良い長さに調整しておきましょう。わざと靴下を見せるスラックスの着こなしもありますが、ビジネススーツに適用するのはやめておきましょう。
裾の長さはパンツのタイプで変わってきます。太めのパンツだと少し長めが良いでしょう。履いて立った時に靴のかかとが少し隠れるくらいが目安です。短いと裾がぱたぱたとはためいてしまいます。
細めのパンツなら、裾は少し短めにしておきましょう。目安はくるぶしが隠れる程度の長さです。長いと余った裾が足元でもたつくのですっきりと見えません。
ビジネススーツの色の選び方
次に、ビジネススーツの色について説明していきます。ビジネススーツの色は何色をイメージしますか?あなたがイメージした色が実は間違っている可能性もあります。
ネイビーやグレー、ブラウンなど
ビジネススーツは『ネイビー』『グレー』『ブラウン』といった落ち着いた色が好ましいとされています。この3色を中心に選ぶと問題ないでしょう。
ネイビーはビジネススーツの定番カラーです。清潔感があるのでルーキーや若手におすすめの色です。グレーとブラウンは落ち着いた大人の男性を演出できる色といえます。
ネイビーは堅い職業、グレーは柔らかい職業というイメージがあるともされています。
ブラックはビジネススーツ向きではない
「黒色のビジネススーツはダメなの?」と思った人は要注意です。ブラックは基本的に『NG』な色となっています。冠婚葬祭のイメージが強いのでビジネススーツ向けではありません。
ビジネススーツでブラックを着ていると少々着飾りすぎだと思われるでしょう。街中を歩いていても浮いてしまいます。「今日結婚式・葬式だったの?」と聞かれるかもしれません。
どうしてもブラックが良いという人は、冠婚葬祭で着るような真っ黒スーツではなく、ビジネススーツ向きのブラックカラーを選びましょう。少しストライプが入ったスーツなどがおすすめです。
お洒落なビジネススーツのコーディネート
ビジネススーツの基本がわかったところで、お洒落に仕上げる着こなしで他のビジネスマンと差をつけましょう。
春夏は裏地部分が少ないジャケットを
春夏のビジネススーツ、特に夏のスーツスタイルはかなり暑くなります。
通気性の良い素材が使われていることはもちろん、中でも『裏地部分』に注目してみてください。裏地は通気性が低いので春夏用のスーツは裏地を極力小さくしてあります。
春夏用定番の裏地『半裏仕立て』は背中に熱気がこもりにくい作りになっています。他にも、背裏と肩の部分が薄く作られている『背抜き仕立て』、芯地や増芯を減らしたり完全に取り除いたりしたものが『アンコン仕立て』と言います。
裏面の生地の作りや処理が丸見えになるという不都合な点もありますが、そこをしっかりと処理、仕立てが出来ているスーツが良品といえます。
オシャレで爽やかな着こなしを
春夏のスーツスタイルに取り入れたい要素は『清潔感』です。ネイビーやアイボリーに白を合わせると清潔感がグンと上がります。
ネイビーと白で海のようなイメージが出来上がります。清涼感があってとてもクールに見えます。中でも白シャツにアイボリーのスーツは、爽やかで都会的な印象になります。
また、ストライプ柄のスーツで涼しげな印象を取り入れるのもポイントです。ストライプ柄のスーツはインパクトがあるので、小物には気を使ってください。あまりガチャガチャしているかえってマイナスになります。
秋冬はやや重量のあるウールのジャケットを
秋冬のビジネススーツでは重量のある『ウール生地』のジャケットがおすすめです。生地には重量があり、生地1メートルあたりの重量がgで表示されています。生地を選ぶ際には参考にしてください。
春夏用は約230g以下、秋冬用は260g以上とされています。特に『ウール100%』の生地は保温性に優れており、厚みがあります。秋冬の肌寒さを乗り越えるには必須生地です。また季節感もあってお洒落さもアップします。
色もブラウンなどの温かみのある色を取り入れるとさらに良いでしょう。
チェック柄などの英国スタイルがおすすめ
秋冬コーディネートには英国スタイルを取り入れましょう。ここでのポイントは英国調を全面にだすのではなく、『英国テイストを取り入れる』という感覚です。小物や生地、柄などで表現していきましょう。
例えば、チェック柄やストライプ柄は英国テイストを感じさせてくれます。また、スリーピースやダブルジャケットにすると英国紳士のような印象を与えてくれるでしょう。
シャツにくっきりとしたストライプをチョイスするのもおすすめです。アクセントとして1枚持っておいても良いでしょう。秋冬でのスーツカラーはグレーやネイビーでも問題ありません。
オールシーズン対応のコーディネートは?
春夏用のスーツを購入しても着る機会がないと勿体ないですね。毎日スーツを着て仕事をするビジネスマンや、たまにしか着る機会がない人はオールシーズン対応できるスーツがおすすめです。
オールシーズン対応のコーディネートは、なんと言っても『シンプル』が一番です。柄物は控えてどこでも対応できるツーピースのスーツ、そして色はネイビーやグレーが好ましいでしょう。
夏場や冬場でシャツを変えてみたり、コートを羽織ってみるなどして温度調整ができます。
ドラマSUITのクールな着こなしを参考に
人気海外ドラマの『SUIT』から着こなし術を学びましょう。SUITはニューヨークの大手法律事務所の弁護士ハーヴィーと天才的な頭脳を持つマイクがさまざまな訴訟に挑むドラマです。
2人は常にスーツを着用しており、ドラマ内でもスーツのことに関するセリフなども出てきます。敏腕弁護士のハーヴィーは、スリーピースのスーツやダークブラック、ネイビーを好んで着ています。
まさにアメリカで成功した男といったエレガントな印象です。白シャツに太めのネクタイとクラシック要素が強めとなっています。
一方マイクは、若さ溢れる着こなしが特徴的です。シルエットを重視した細めのスーツを好んで着ています。参考になるのでチェックしてみてください。
結婚式参列シーンでのスーツ着こなし術
結婚式参列にもスーツは必要不可欠です。そこで結婚式での着こなし術を紹介します。
ベストを着ると紳士度UP
ベストを着用するとフォーマル感が全体的にプラスされて、紳士度がグンと上がります。ベストは結婚式にぴったりです。色はスーツに合わせた色が無難でしょう。
また、ベストを着用することで発生するメリットもあります。それは暑くなったらジャケットを脱げるということです。そして防寒対策にも最適です。寒い場合はセーターという手もありますが、結婚式ではあまり好まれません。
ベストであれば、細いシルエットでスタイルを良く見せてくれるのもポイントです。結婚式にはいろんな出会いがあります。少しでもスタイル良く見せておくと何かしらの展開が待っているかもしれません。
ダークカラーにネクタイで遊びをプラス
結婚式では基本的にダークカラーのスーツがマナーとされています。ブラック・ネイビー・ダークグレーなどがオススメのスーツカラーです。
みんな同じようなスーツカラーになるので『ネクタイのカラー』で他と差をつけてみてはどうでしょう。シルバー系のネクタイでまとまりを持たせたり、華やかなネクタイでアクセントをつけたりとさまざまなコーディネートがあります。
おすすめのオーダースーツブランド
ビジネススーツ、冠婚葬祭用のスーツなど、しっかりと自分のサイズに合わせるにはオーダースーツがおすすめです。最近では格安でオーダーメイドができるお店が増えています。
コスパ最高のビッグヴィジョン
質と値段に定評がある『ビッグヴィジョン』は、2万9000円からオーダーでき、コスパが良く、商品の品揃えも豊富です。
2・3ピース、ジャケット、スラックス、ベストなどあるので、単品注文もできます。また、イベントやセールなども実施しているので、公式サイトは必ずチェックしておきましょう。
高品質とファッショナブルさが魅力
ビッグヴィジョンが取り扱っているブランドは決まっておりません。時代の流れや流行に合わせてベストなブランドを選定しています。生地選びに一切妥協しないところもポイントです。
主に、イタリアブランドといった海外ブランドを扱っているので、スーツの品質やファッショナブルさが魅力となっています。もちろんアメリカや日本の生地もあります。
納品時のサイズお直しが無料 FIVEONE
全てのスーツが自社ファクトリーでのハンドメイドとなっているのが『FIVEONE』です。オーダーメイドを究極に追求したお店なので、ジャケットのデザインや体型仕様、ボタンや裏地までこだわってオーダーができます。
製作は自社ファクトリーですべて行うので、オーダーメイドのコストダウンを実現しました。また、納品後1ヶ月以内であればサイズ直しにも対応してくれます。万が一、サイズが合わなかった場合は助かりますね。
FIVEONE(ファイブワン) | オーダースーツブランド【銀座・大阪・福岡】
こだわりの強い人に BOTTONE
有名人も利用しているというこだわり派のオーダーメイドスーツサロン『BOTTONE』です。1着が10万2千円からと若干高めですが、完全予約のサロンなのでじっくりと打ち合わせが可能です。
スーツのデザインやコーディネート、アフターケアまでスーツコンシェルジュが担当してくれるのも嬉しいポイントです。こちらの意見を尊重して親身に対応してくれます。
スーツの生地やデザイン、コーディネート、体型など全てにこだわりたい人向けのお店となっています。
オーダースーツ 東京 ボットーネのスーツコンシェルジュサービス
おすすめのリーズナブルなスーツショップ
あまりにオーダースーツにこだわらない人や、毎日着るので安く丈夫なもので十分だという人は、以下のリーズナブルなスーツショップがおすすめです。
洗えるスーツが買える スーツカンパニー
1万9千円からスーツが購入できるのが『スーツカンパニー』です。セールなど頻繁に行っているのでさらに低価格で購入できます。安くとも質の高いスーツを取り扱っています。
また、スーツカンパニーの特徴としては『洗えるスーツ』を取り扱っているところです。スーツをクリーニングに出して取りに行ってというのが面倒な人は、洗えるスーツを試してみてください。
スーツ小物もお洒落なスーツセレクト
お洒落なシャツや小物を多く取り扱っているのが、こちらの『スーツセレクト』です。スーツはもちろん、全体のコーディネートにいたるまで全部揃えられます。
ネクタイの種類が豊富で、お洒落なものからユニークなものまで取り揃えています。またネクタイピン、カフス、バッグ、ベルトなどの小物も多く扱っています。まとめて購入できるのも魅力です。
SUIT SELECT | スーツセレクト公式ブランドサイト
体型とシーンに合った紳士的なスーツを選ぼう
スーツ選びはサイズがとても重要です。自分の体に合った体型仕様を選んでください。また、シーンに合わせたスーツ、コーディネートをしておかないと周りから浮いてしまうので注意しましょう。
スーツの基本を押さえたら、色柄にも自分なりのこだわりを取り入れてみてください。クールに着こなして周りと差をつけましょう。