釣りをするなら潮汐情報は要チェック!奥深い魚の動きとの関係とは?

2019.06.23

潮汐(ちょうせき)と魚の釣れやすさの間には、深い関係があります。この関係を理解しておくと、初心者でも釣りの好機がわかり、もっと釣りを楽しめるようになるでしょう。釣果を上げるための潮汐情報の見方と活用方法、便利なアプリを紹介します。

釣りと潮汐の関係

潮汐とは、月や太陽の引力によって海面の高さが変化する、自然現象のことです。1日のうちに起こる海面の変化には『干潮』と『満潮』があり、これは地球が自転するときに月に面した海の水が、月の引力で引っ張られることで起こります。

干潮時と満潮時の潮位の差は、地球・月・太陽の位置関係によって約2週間周期で変化します。干満の差がもっとも大きいときが『大潮』、小さいときが『小潮』です。

最初に、大潮や小潮などの潮の干満差と、釣果の関係についてみていきましょう。

潮汐とは?釣りに影響するのか

魚は潮が動いているときほど活性が上がり、餌の食いつきがよくなります。つまり、干満差が大きいと、潮の流れが強くなるため、いろいろな魚が釣れやすくなるのです。

逆に干満差が小さく潮があまり動かない時期は、魚の活性が下がりまったく釣れないとも言えるでしょう。潮汐は、釣果に大きな影響を及ぼしているのです。

大潮のときは、こんな状態なら狙いやすい

海釣りに行くなら、大潮を狙うのが基本とされています。大潮の日は、潮がダイナミックに動いてさまざまな潮流ができ、潮流同士がぶつかる場所には潮目ができます。

潮目には浮遊している海藻などが集まり、栄養分が豊富なためプランクトンが大量に発生します。その結果、餌を求めて多くの魚が集まってくるのです。

また、沿岸部では水棲生物の産卵が盛んに行われるようになり、その卵を食べるために魚が寄ってきます。大潮のときにこのような状態を狙えば、大きな釣果が期待できるでしょう。

ただし場所によっては、干潮時に潮が引きすぎて干潟になってしまったり、潮の流れが強すぎたりして、すぐに魚がいなくなることもあります。大潮だからといって、油断は禁物です。

中潮、小潮のときは?

干満の差がもっとも小さな小潮の時期は、潮がほとんど動かないため釣果もあまり期待できません。しかし大潮では釣りにくい遠浅の浜や、潮の流れが速すぎる場所では、逆に小潮のほうが釣れることもあります。

釣りに行ける日が残念ながら小潮だったという場合、こうした場所を選んでみるのもおすすめです。また、小潮と大潮の間の中潮の時期は、ある程度潮の流れがあることから、大潮の次に狙い目と言われています。

上げ三分、下げ三分は魚が釣れる?

次に、1日の潮位の差が釣りに及ぼす影響をみていきましょう。一般的には、干潮や満潮から潮位が三分ほど変化した頃に、魚の活性がもっとも高まり釣れやすくなるとされています。

この時間帯は『上げ三分』『下げ三分』などと呼ばれ、釣りのタイミングを決める目安となっています。

上げ三分はどのタイミングか

ここでいう三分とは、潮が動き始めてから止まるまでの潮位の差を10等分したときに、ちょうど三分目となる頃合いのことです。3分後という意味ではないので、注意しましょう。

上げ三分は、干潮時の潮位をゼロとしたときに、3割ほど満ちてきた頃合いを指します。ただしどのくらい満ちてくると三分なのかということは、目で見ただけではわからないため、干潮からの経過時間を参考にします。

干潮と満潮は1日2回ずつ、計4回あるので、干潮から満潮になるまでは約6時間かかります。したがって、干潮時刻から2時間ほど経過した時間帯が、上げ三分ということになります。

下げ三分は?

一方の下げ三分は、満潮時の潮位をゼロとして、3割ほど潮が引いた頃合いのことです。こちらも上げ三分同様、満潮時刻から約2時間後となります。

ちなみに上げ三分も下げ三分も、満潮時と干潮時のどちらをゼロとするかによって呼び方が変わります。満潮時をゼロとして上げ七分・下げ三分とするときもあれば、干潮時をゼロとして上げ三分・下げ七分と呼ぶこともあります。

どちらにしても、干潮や満潮の時刻から2時間前後と覚えておくと、わかりやすいでしょう。

良いタイミングは魚の種類により異なる

大潮が良く釣れる、または上げ三分が狙い目などの情報は、あくまでも一般的なものです。魚の種類によって、釣れやすいタイミングは違います。アジや根魚、イカを例に、狙い時を見ていきましょう。

アジングは当て潮が狙い目

ルアー(疑似餌)を使ってアジを釣るアジングでは、大潮や中潮の潮が動く時期に、沖から釣り場に向かって流れてくる『当て潮』を狙うのがおすすめです。

潮と一緒に小魚などが流されるため、当て潮になると釣り場近くに小魚目当てのアジがたくさんやってきます。自分が釣る場所が、どの時間帯に当て潮になるのかを事前に調べておくとよいでしょう。

干潮でも狙える根魚

メバルなどの、海底や海藻の間に居座って移動することが少ない根魚は、ほかの魚がいなくなる干潮時でも充分狙えます。

水深50cm程度になっても残っている魚も多く、干潮を利用して沖のほうまで行けば、大きな根魚が釣れることもあります。

エギングは干潮前後を待って狙う

エギングとは、エギと呼ばれるルアーを使い、アオリイカを釣る手法のことです。エギングの場合、潮が活発に動いているときよりも、潮が止まる前後のほうが釣れやすいと言われています。

干潮と満潮のどちらが適しているのかは、釣る場所によって変わります。たとえば満潮時に、仕掛けがイカのいるエリアまで届かないような場所では、干潮の前後が狙い目となります。

釣果アップに。潮汐を意識しよう

釣果を上げるには、狙う魚の生態と、釣り場の潮汐情報をセットにして作戦を練ることが大切です。潮汐の調べ方と、手軽に見られるアプリを紹介します。

潮汐の見方は?

潮汐は月の動きと連動しています。満月や新月のときは大潮、上弦・下弦の月が出ていれば小潮です。潮の干満差については、このように月を見るだけである程度わかります。

ただし1日の干満の時刻や具体的な潮位は、地域によって大きく変わるため、計算するのは簡単ではありません。釣り場付近の潮汐がわかる、潮見表を参考にすると良いでしょう。

潮見表は海上保安庁や気象庁が発行しており、ウェブサイト、新聞などで見られるほか、釣り場でもらえることもあります。

潮見表にはその日の干満差、干潮・満潮の時刻及びそれぞれの潮位のほか、日の出・日の入り時刻も記載されています。時間毎の潮位がグラフで表示されているタイプなら、上げ三分などの目安が分かりやすく、便利です。

簡易的に潮汐情報がパっと見られるアプリ

時間や場所に関係なくすぐに潮汐情報を調べたいときは、スマホのアプリ『潮汐なび』を使うのもおすすめです。

よく行く釣り場をブックマークに登録できたり、潮位グラフに現在時刻が赤線で目立つように表示されたりと、アプリならではの便利な機能がついています。

カレンダーメニューには月の形とともに大潮や小潮の期間が表示され、釣りの予定を立てるときにも役立ちます。

ただしあくまでもレジャー用に開発された簡易的なアプリなので、実際の潮位と違うこともあります。参考程度に使用するとよいでしょう。

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潮汐は釣りに欠かせない情報のひとつ

海釣りでは、潮汐を意識するかどうかで釣果が大きく変わります。しかし潮汐ばかり気にして魚の習性を忘れては、上手く釣ることはできません。

ほかにも天候や風向き、釣り竿や餌の使い方など釣りに必要な情報はたくさんあります。その中のひとつとして潮汐情報を使いこなし、釣果アップにつなげてください。

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