意外と間違えやすい?タイピンを付ける正しい位置とは

2019.06.23

ビジネスシーンだけでなく、パーティーや結婚式などでも着用できるタイピンをつける正しい位置はどこなのでしょうか?タイピンをつける位置は、デザインや装着するシーン、服装によって異なります。それぞれに適した装着位置について紹介します。

タイピンのメリット

ネクタイと一緒に使用するタイピンですが、近年では、つけている人が減りつつあります。しかし、タイピンをつけるメリットはたくさんあります。まずはタイピンの役割についてまとめていきます。

ネクタイが汚れるのを防止する

タイピンには、ネクタイを固定する役割があります。それにより『ネクタイが汚れることを防ぐ』効果が得られます。

例えば、タイピンをつけていないと、食事の際に器の中にネクタイが入って、食べ物やソース、たれなどがついてしまう可能性があります。

オフィス街の定食屋などでよく目にするのは、ネクタイを肩にかけて食事をする人や、シャツの胸ポケットにしまう人々ですが、タイピンをつけておけば、そのようなことをしなくてもネクタイが汚れる心配がありません。

風が吹いてもなびかない

タイピンをつけるもう一つのメリットが『風が吹いてもなびかない』ことです。タイピンをつけていない状態だと、風が吹いたときにネクタイがいろいろな方向に暴れてしまいます。

強風に煽られたネクタイが、すごい勢いで自分の顔に当たってしまった経験がある人も少なくないはずです。自分の顔に当たる分には、百歩譲ってよしとしても、人混みで他人に当たってしまうのは避けたいものです。

タイピンをつければシャツとネクタイを固定できるため、風が強い日でもしっかりとした格好をキープできます。

おしゃれに見える

『おしゃれに見える』というのもタイピンをつけるメリットの一つです。紹介してきたように、タイピンをつけていないと、ネクタイが乱れてなんとなくだらしないイメージになってしまいます。

しかし、タイピンをつけておけば常に同じ位置にネクタイを固定できるため、キチンと身だしなみが整ってクリーンな印象になります。

基本となるタイピンの位置

タイピンの役割やメリットについてまとめてきましたが、実際に装着するときには、どのようにつければよいのでしょうか?

実は、タイピンには『基本的につける位置』が決まっています。ジャケットを着ているときと脱いでいるときとでは、つける位置が異なるので、それぞれの位置をチェックしておきましょう。

ジャケットありの場合

ジャケットを着ている状態でタイピンをつけるときは、上に着たジャケットから少し顔を覗かせる程度の位置にタイピンを装着しましょう。

ジャケットの『第1ボタンの少し上あたり』が、基本の位置です。ジャケットの合間からチラッと見えるタイピンが、控えめにおしゃれを演出してくれます。

そして、タイピンをつけるときに気をつけたいのが、ネクタイとシャツ両方をまっすぐに整えることです。

その上でタイピンを指すときには、真横に取り付けましょう。そこが曲がっていると不恰好になってしまいます。

ジャケットなしの場合

ジャケットを着ていないときは、ジャケットを羽織っているときよりも少し下の方に装着することでスマートな印象に仕上がります。

ジャケットを羽織っているときと比べて下の方につける理由は、前かがみの姿勢になったときや食事の際に、ネクタイがぶらぶらしてしまうのを防げるからです。飾りとしての効果に加え、『実用性』が増します。

スリーピースなどベスト着用時

スリーピースなどのベストやカーディガンを着用しているときは『ネクタイピンをつけない』のが基本です。理由は、ベストやカーディガンがネクタイを固定する働きも兼ねるため、タイピンが必要ないからです。

その他のタイピンの位置

タイピンの位置は、ネクタイの種類によっても微妙に変化していきます。通常のネクタイの場合は、先ほど紹介した位置が基本的ですが、その他のネクタイを使うときのタイピンの位置についても知っておきたいです。

アスコットタイとクロスタイ。二つのネクタイでタイピンを使うときの方法についてまとめていくので、合わせてチェックしていきましょう。

アスコットタイの場合

主にモーニングコートなどを羽織るときに着用するネクタイが『アスコットタイ』と呼ばれる、通常のものよりも幅が広めのネクタイです。

モーニングコートとは、男性が着用する昼の最上級正装の一つで、背中側のジャケットの裾がV字の中央が割れているような形状をしています。同じようなデザインに燕尾服(テールコート)が挙げられますが、これは夜の最上級正装として知られています。

そんな最上級正装に合わせるアスコットタイですが、近年では、簡略化したアスコットスカーフというものをカジュアルな場で着用することも増えました。

アスコットタイにタイピンを合わせるときは、結び目や結び目のすぐ下など、『首元に近い位置』に装着するのが一般的です。

クロスタイの場合

蝶ネクタイを簡略化した十字架状のネクタイのことをクロスタイと呼びます。このネクタイでタイピンを使うときは、十字にクロスさせたネクタイの『真ん中の位置』にピンを指して装着しましょう。

アスコットタイやクロスタイで使用するタイピンには、スティックピンと呼ばれるタイピンを使用します。

スティックピンとは、針状になっているタイピンを指して、後ろ側を金具で固定するタイプです。もともと王族や貴族が礼装の際に身につけていたアイテムなので、真珠や宝石などが装飾されていることが多いのも特徴です。

結婚式やパーティーでのタイピン

タイピンをつける位置は、着用するシーンによって変わってきます。顕著な例が結婚式やパーティーの際に着用する場合です。

このような華やかなシーンでタイピンを着用するときは、どのくらいの位置につけるのがよいのでしょうか?ビジネスシーンの位置と合わせて知っておくとよいでしょう。

少し高めの位置が流行り

結婚式やパーティーなどの華やかな場所でタイピンをつけるときは、少し高めの位置に装着するのがトレンドです。具体的に説明すると、『シャツの第3ボタンのすぐ下』くらいの位置が目安です。

この位置に装着することで、タイピンが目立ち、華やかな印象がプラスされます。ビジネスシーンで活用しているタイピンをそのまま使ってもよいですが、デザイン性の高いものを選択するのもおしゃれさを演出する一つの方法です。

斜めにつけておしゃれに

ネクタイピンを装着する際は、地面に対して水平につけるのが一般的ですが、先端を少し斜め下に傾かせて装着する『斜め挿し』という方法もあります。

通常のつけ方よりも、上級者向けのおしゃれな方法になります。また、通常よりもネクタイが細めのときに使える手法でもあるので、覚えておくと便利です。

斜め挿しをするときも、通常の位置よりも少し高めに装着するのが一般的ですが、この装着方法は、くだけた印象になるため、ビジネスシーンでは取り入れないようにしましょう。

デザインを変えて華やかさを演出

タイピンにはいろいろなデザインがあり、それぞれに特徴が異なります。そのため、デザインを変えて華やかさを演出するのも一つの方法でしょう。

例えば、先ほど紹介したスティックピンを使うのも、普段と違うおしゃれさを演出する一つの方法です。ビジネスシーンでは装着しづらいデザイン性溢れるタイピンをつけることもできるので、いろいろなタイピンを装着して楽しみましょう。

その他シーン別のタイピン

華やかなシーンやビジネスシーンにぴったりのタイピンについて、付け方や種類を紹介してきましたが、他にもシーン別に適したタイピンがたくさんあります。

その場ごとに適したタイピンについてまとめていくので、合わせてチェックしていきましょう。

葬式の場合

葬式に参列する際、一般的にはネクタイピンを装着することは『マナー違反』だとされています。ネクタイピン以外のアクセサリーの装着も原則NGとなっていて、結婚指輪以外は時計なども装着しないのが正式なマナーです。

しかし、女性が葬儀に参列する際に身につけてよいアクセサリーとして、例外的に一連の真珠のネックレスが挙げられます。これは、真珠が悲しみの涙を表すジュエリーだからだそうです。

そのため、男性も真珠のタイピンであれば例外的に着用が認められています。どうしてもタイピンをつけたいというときには、真珠の装飾がついたタイピンを装着するようにしましょう。

就活の場合

就職活動では、第一印象が非常に重要な要素となります。そこで気になるのが身だしなみです。ネクタイや時計などを身につけるのは基本的ですが、タイピンの装着に関してはどうなっているのでしょうか?

就活では、タイピンを装着しなくても『問題ない』とされています。理由は、現在のタイピンが、ファッションアイテム的要素が強くなっているからです。

昔に比べ、スーツの形状が変化したことも関係し、タイピンの利用用途も変わっています。もちろん、装着しても問題ないですが、タイピンの有無で面接時の良し悪しは変わりません。

タイピンを就活で利用する際は、先ほど紹介したように、ジャケットの少し上の位置に来るように装着しましょう。上の方につけすぎるとカジュアルな印象になってしまうので注意が必要です。

もう一つ注意しておきたいのが、タイピンのデザインです。タイピンにはいろいろなデザインのものがありますが、就活の際には、フォーマルなデザインのものを装着しましょう。

フォーマルなデザインとは、『シルバーを基調にして派手な装飾がついていないもの』を指します。せっかくつけるとしても、悪い印象を持たれないように気をつけましょう。

タイピンを正しく取り付けよう

タイピンには、汚れを防ぐなど、実用的なメリットがあります。また、身だしなみを保つ便利な機能に加え、おしゃれさをアップする効果も発揮してくれます。

いろいろなネクタイピンが登場しているので、自分が気にいるデザインを選んで、スーツスタイルを整えましょう。

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