ウーロン茶のカフェイン量は?意外と知らないカフェインの正しい知識

2019.06.23

コーヒーに多く含まれるカフェインは、ウーロン茶にも含まれています。カフェインに弱い人は注意が必要です。ウーロン茶には、どれほどのカフェインが含まれているのでしょうか?カフェインの基礎知識とウーロン茶のカフェイン量について解説します。

カフェインの基礎知識

『カフェイン』という言葉には聞いたことがあるけれども、いったいどんなもの成分なのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか?

カフェインそのものは体に悪いものではありませんが、人によっては体に悪影響を及ぼす危険性もあるので、気をつけなくてはなりません。

カフェインの基礎知識を理解し、正しいカフェインの摂取量や自分に合った摂取方法を知っておきましょう。ここでは、カフェインの基礎知識を解説します。

カフェインとはどのようなもの?

カフェインとは、コーヒー豆、茶葉、カカオ豆、ガラナなどに天然に含まれる食品成分の一つです。

カフェインは、体内に入ると血管を拡張します。その結果、血液循環量が増えるため利尿作用をもたらし、神経伝達物質が増加することで、気分高揚、覚醒作用、交感神経刺激による基礎代謝の増進などの作用があります。

また、覚醒作用の裏返しとして、睡眠の質の低下や、胃酸の分泌過剰による胃への負担増など作用もあるため、摂り過ぎには注意が必要です。

強い人と弱い人がいる

カフェインには強い人と弱い人がいます。アルコールが強い人と弱い人がいるのと同じように、カフェインも分解能力に『個人差』があるということです。

妊婦は要注意

カフェインに弱い人だけでなく、『妊娠中の女性』は、特にカフェイン摂取には注意が必要です。

2001年にWHOが公表した『Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding (Booklet For Mothers)2001』では、胎児へのカフェインの影響はまだ確定していませんが、妊婦はコーヒーの摂取量を1日3~4杯までにすべき、と発表しています。

また、妊婦がカフェインを過剰に摂取すると早産・流産・低体重児が生まれる可能性があるという報告もあります。あくまで可能性の話ですが、気を付けておくことに越したことはないでしょう。

カフェインが含まれる飲料とは

カフェインが多く含まれる飲料と言えば、コーヒーが有名です。しかし、コーヒー以外にもカフェインが含まれる飲料は多くあります。

自分でも知らないうちに、カフェインを摂取しているかもしれません。ここではカフェインが含まれる飲料と、その含有量について解説します。

コーヒーだけではない

カフェインを含む主な飲料と、100mlあたりのカフェインの含有量は下記の通りです。

  • 烏龍茶:約20mg
  • コーヒー:約67mg
  • 紅茶:約20mg
  • 緑茶:約20mg
  • コーラ:約10mg

ウーロン茶は緑茶と同じ程度の含有量

烏龍茶には、緑茶や紅茶と同じくらいのカフェインが含まれています。一般的な飲料の種類のなかでは、比較的含有量は少ない方です。

カフェインの許容量

欧州食品安全機関(EFSA)では、成人が摂取しても体に影響がないとみられる1日あたりのカフェインの最大摂取量を設定しています。

体重によっても多少異なりますが、成人ならば1日400mg、子供(体重30kg)であれば1日90mg、妊婦や授乳中の人は1日200mgです。

コーヒー1カップあたりに約100mgのカフェインが含まれているので、成人ならば、1日4杯程度までということになります。

カフェインを摂るメリット

カフェインは、一概に身体に悪いというわけではありません。適切な摂取の仕方、適度な摂取量によって、カフェインを摂取しないときよりも良い作用をもたらすこともあります。

カフェインによるメリットは、たくさんありますが、ここでは、そのうち主要なもの2点を紹介します。

代謝を促す

カフェインを摂取すると『基礎代謝が上がる』という研究結果が、1980年にスイスのネスレ中央研究所によって報告されています。

空腹のとき、コーヒー3杯程度の摂取量で、基礎代謝は約12%上がるとされています。また、長期間カフェイン摂取をしている人は、摂取していない人と比べて、わずかながら体重に減少傾向がみられるという報告もあるようです。

眠気の抑制

カフェイン摂取は、『眠気の抑制』作用があるとも言われています。これは、カフェインが、アデノシンという脳内の睡眠物質の活動を抑制するためです。

カフェイン中毒に気をつけよう

カフェイン摂取は、適量であれば先ほどのようなメリットがありますが、一日の適量摂取量を超えて慢性的に摂取することで『カフェイン中毒』になる危険性が高まります。

日本中毒学会によれば、急性カフェイン中毒については、成人ならば1時間以内に6.5mg/kgの摂取で全体の約半分の人が急性症状を発症し、3時間以内に17mg/kgの摂取ならばほぼ全員が発症すると言われます。

たとえば、体重60kgの成人の集団であれば、1時間以内に390mgでその半数が、1020mgで全員が急性中毒になる計算です。目安としては1時間以内にコーヒー9~10カップ程度で、急性カフェイン中毒の危険性があることになります。

カフェイン中毒の症状とは

では、カフェイン中毒になると具体的にどのような症状が表れるのでしょうか。主要な症状としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 吐き気、嘔吐
  • 手足のしびれ
  • 動悸
  • 悪寒
  • 意識消失
  • 心肺停止

カフェインを頻繁に摂取することで、身体がカフェインに対して反応しにくくなっていき、常にカフェインを摂取していないと眠気や疲労感、集中できなくなるなどといった『離脱症状』が表れます。やがて依存状態になり、離脱症状を回避するために1回のカフェイン摂取量が増えることで、これらの中毒症状が出てしまうのです。

治療には時間がかかる

一度カフェイン中毒になってしまうと、治療に時間がかかります。依存状態から抜け出すすためには、カフェイン無しでも大丈夫な体に戻さなくてなりません。

しかし、カフェイン中毒の場合、カフェインを摂取し続けないと離脱症状に襲われます。離脱症状は、中毒の度合いによっても重症度が異なります。

中毒症状の治療には、この離脱症状に耐えなくてはならないのです。一般的には、数日~1週間で離脱症状が出なくなると言われていますが、個人差があります。中毒にならないように、適量摂取を心がけましょう。

カフェインレスのウーロン茶はある?

では、カフェイン量を気にせずに安心して飲める『カフェインレス』のウーロン茶はあるのでしょうか?

カフェインレスとは、カフェインが少しだけ含まれている飲み物のことです。まったくカフェインが含まれていないわけではありませんが、少量なのでカフェインに弱い人でも飲みやすいと言えるでしょう。

例えば、カフェインレスコーヒーやカフェインレス紅茶は、コーヒー豆や茶葉から特殊な方法でカフェインだけを取り除いて作られています。

いまのところほとんど存在しない

コーヒーや紅茶などは、近ごろ積極的にカフェインレスの商品が展開されていますが、ウーロン茶に関しては、いまのところ、ほとんどカフェインレスの商品はありません。

どうしてもカフェインを抑えたウーロン茶が飲みたい人は、以下の方法で自分で作ってみるのというのも、一つの方法かもしれません。

カフェインを抑える作り方はある

カフェインは、温度が高いお湯により抽出されやすい性質があります。逆に言えば、『冷たい水』でウーロン茶を作れば、カフェインをできるかぎり抑えたウーロン茶が作れるのです。興味のある人は下記の4つを用意し、試してみましょう。

  • ウーロン茶の茶葉 5g
  • 水 500ml
  • 氷 500g
  • 熱湯 少量

低カフェインのウーロン茶の作り方は下記のとおりです。

  1. 茶葉を冷水ポットに入れる
  2. 少量の熱湯をポットに入れ、すぐにお湯を捨てる
  3. ポットに氷を入れて水を注ぐ
  4. 冷蔵庫に約2時間入れて完成

最初に熱湯を茶葉に注ぐことで、茶葉が開いてウーロン茶の成分が抽出しやすくなります。出てくるカフェイン量は少ないため、ウーロン茶特有の苦みが軽減され、さっぱりとした味わいが楽しめるのも特徴です。

ウーロン茶に代わるお茶を探そう

カフェインをできるかぎり摂取したくない人は、カフェインの入っていない『カフェインフリー』のお茶を代わりに飲んでもいいでしょう。カフェインフリーのお茶には、下記のようなものがあります。

  • ルイボスティー
  • 麦茶
  • コーン茶

ルイボスティーは、抗酸化作用を持つフラボノイドをたっぷり含んでいます。ただし、妊娠中に大量摂取すると、胎児の心不全を発症する危険性があるとも言われているので、注意しましょう。

麦茶は、昔から日本の家庭で飲まれているお茶です。赤ちゃんから大人まで安心して飲めるので人気があります。

利尿作用に効果的なカリウムが豊富なコーン茶は、とうもろこしの香ばしい香りとほのかな甘味が感じられます。

カフェインに気をつけてウーロン茶は適量を

カフェインは、適度な摂取量、摂取方法を守れば、メリットがたくさんあります。ウーロン茶のカフェイン含有量はコーヒーと比較すると少ないですが、カフェインレスにしたい場合にはご紹介した淹れ方をぜひ試してみてください。

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