本格的なカヌレ作りの必需品「カヌレ型」の選び方とは?代用品も紹介

2019.06.23

カヌレは、濃い焼き色と、深い縦溝が特徴のおしゃれな焼き菓子です。ほかのお菓子の型を使っても作れますが、カヌレ専用の型があれば、より本格的な仕上がりになります。カヌレ型を選ぶポイントと、おすすめ商品を紹介します。

カヌレの型の選び方とは?

最初に、カヌレ型の選び方をみていきましょう。カヌレ型には、素材やサイズによって様々な種類があります。作りたいカヌレの大きさや、個数はもちろん、オーブンの大きさや保管場所に合わせて選ぶことが重要です。

大中小をしっかり確認

カヌレ型には大・中・小の3種類のサイズがあります。大は直径約53mm、中は約45mm、小は約30mmです。

メーカーによって多少違うので、購入時には型の直径を必ず確かめましょう。ちなみにほとんどの場合、高さは直径と同じサイズです。

カヌレの魅力は、外側のカリカリした食感と、中身のもちもちした食感のバランスにあります。もちもちした食感を存分に楽しみたいなら大きいサイズを、カリカリした食感がお好みなら、小さいサイズをおすすめします。

また、大きい型ほど一度に焼ける個数が少なく、焼き時間も長くなります。手早くたくさんのカヌレを焼きたいなら、小さいほうがよいでしょう。

たくさん作ることを想定した方がお得

カヌレは小ぶりな焼き菓子なので、1度に5~10個の型を使って焼くのが一般的です。カヌレの型は1個ずつ売っていることが多く、初めて買うときは、一度に焼きたい個数分を揃える必要があります。

このため、型を1個ずつ買うよりも、単価の安いセット商品や、まとめ買いすると送料が無料になる店を探すほうが、お得に購入できるでしょう。

カヌレ型の材質について

続いてカヌレ型の材質についてみていきましょう。カヌレは本来、銅製の型を使って焼くお菓子です。洋菓子店のカヌレには、ほぼ銅製の型が使われていると考えてよいでしょう。

しかし銅製品は高価で扱い方が難しいため、家庭用として手軽なテフロン加工や、シリコン素材の型も人気です。それぞれの特徴とメリット、デメリットを紹介します。

定番の銅製

銅は『熱伝導率』が高いので、オーブンの熱が素早く均等に伝わります。このため濃くきれいな焼き色がつき、外側はカリッと、内側はもっちりとした、メリハリのある仕上がりになります。

使い込むほどに油が馴染んで、どんどん使いやすくなっていくのも銅製品の良い点です。高価ですが、最初にきちんと空焼きをして、メンテナンスを欠かさなければ長く使えます。価格に見合うだけの価値は、あると言ってよいでしょう。

ただしオーブンの火加減が難しく、ある程度お菓子作りの経験がなければ、使いこなすのは困難です。銅につきもののサビである、緑青(ろくしょう)への対策も欠かせません。

カヌレや焼き菓子を何度か作り、オーブンや型の扱いに慣れてから挑戦することをおすすめします。

簡単に焼けるテフロン加工

初めてカヌレに挑戦する方には、『テフロン加工』の型がおすすめです。カヌレ作りでは、焼きあがったカヌレを型から外せないというトラブルがよく起こります。無理矢理外そうとすると、形が崩れて残念な出来栄えになってしまいます。

また、銅の型は溝の部分に生地がこびりつきやすく、なかなか汚れが落ちません。カヌレのチャームポイントでもある縦溝ですが、12本もある上に、底面も凸凹しているので、きれいに洗うのは一苦労です。

しかし内側がテフロン加工されている型なら、簡単に外せて、汚れもするりと落とせます。

銅の型のように微妙な温度調節をしなくても、きれいな焼き色がつき、初心者でも上手に焼けるでしょう。銅に比べて、価格が格段に安いのも大きなメリットです。

たくさん焼くにはシリコン

シリコン製の型は、たくさんの型が『シート状』につながっているタイプが多く、一度に多くのカヌレを焼けるのがメリットです。銅やテフロン加工の型をたくさん揃えるよりも、型の購入費用を抑えられます。

柔らかいので、型から外すのも、洗うのもとても簡単です。ただし銅やテフロン加工に比べると熱伝導率が低いため、焼くのに時間がかかり、焼き色もあまり濃くなりません。場所によって、焼き加減にバラツキがでることもあります。

溝の形も、ほかの素材ほどクッキリと出ないので、本格的な仕上がりは期待できないものと考えておきましょう。子どものおやつや毎日のデザートに、手間をかけずに作りたいときにはおすすめです。

型がない場合の代用品

見た目にこだわらなければ、カヌレはほかのお菓子の型でも作れます。ここではカヌレ型がないときの、代用アイデアを紹介します。

今すぐカヌレを作りたい方や、型を購入するほど頻繁に作るかどうかわからないという方は、試しにこれらの方法を試してみてはいかがでしょうか。

カップケーキの型を使う

100円ショップなどで安く手に入るカップケーキの型は、お菓子作りの練習に最適です。ギザギザのある紙製のものを使えば、見た目も多少はカヌレに近くなります。使い捨てなので、洗う手間が省けるのもメリットです。

ほかにもシリコン製や金属製など、色々な素材のカップケーキ型があります。大きさのバリエーションも豊富なので、焼き加減や使いやすさなど比べてみて、カヌレ型を選ぶときの参考にするのもおすすめです。

マフィンの型を使う

マフィンの型も、カヌレ型の代用品として充分使えます。金属製やシリコン製のマフィン型なら、ハチミツやバターを塗りやすく、意外に本格的な焼き上がりになります。

カヌレ特有の溝はありませんが、シンプルな形を活かしてトッピングやデコレーションで変化をつけるのもおすすめです。大きめのマフィン型で焼いて、切り分けて食べると、また違った味わいを楽しめるでしょう。

この場合、生地に抹茶を入れたり、ココアを混ぜてマーブル状にしたりすると、断面がきれいです。

カヌレ型で色々なお菓子を作る

色々なお菓子を作りたくても、お菓子の種類ごとに型を用意するのは大変です。費用がかかる上に、収納場所も確保しなければなりません。

しかしカヌレ型なら、ほかの焼き菓子や、冷たいデザート作りにも使えます。活用例を紹介するので、お気に入りのカヌレ型を手に入れたら、ぜひ挑戦してみましょう。

マドレーヌ

熱伝導率の高い銅やテフロン加工のカヌレ型は、マドレーヌやフィナンシェなどの『焼き菓子』作りにもおすすめです。とくにテフロン加工の型なら、型離れがよく、見た目もきれいに仕上がります。

マドレーヌなどを焼くときは、生地を冷蔵庫で1時間ほど休ませ、型に柔らかくしたバターを薄く塗るのがポイントです。

本来は貝殻や円などの型で作る平たい形をしたマドレーヌも、カヌレ型で焼くと高さが出て、いつもと違う雰囲気になります。

ババロアやムース

シリコン製のカヌレ型は、冷蔵・冷凍ができるため、ババロアやムース、レアチーズケーキなどの『冷たいお菓子』作りにも使えます。

たくさん作ってもそのまま冷凍保存でき、1個ずつ取り出せるので、盛り付けも楽です。溝や凸凹を活かして、フルーツや生クリームで、おしゃれにデコレーションしましょう。

牛乳やジュースを凍らせれば、アイスクリームやシャーベットができます。1個ずつ違うジュースを入れておけば、日替わりで楽しめるでしょう。

また、ゼリーやプリンを2~3個作るだけなら、テフロン加工のカヌレ型が便利です。皿に取り出すと縦溝が入ったかわいい見た目になりますし、そのまま容器として使ってもおしゃれです。

ボンボンショコラ

小さなカヌレ型をお持ちの方は、『ボンボンショコラ(一口サイズのチョコレート)』にチャレンジしてはいかがでしょうか。

溶かしたチョコレートを型に流し込んで冷やすだけで、とても簡単に作れます。中にアーモンドやガナッシュ、マシュマロなどを入れるのもおすすめです。

シリコンのシート状の型なら取り出しやすく、仕上がりもきれいになります。等間隔の溝が入った個性的なボンボンショコラは、プレゼントにしても喜ばれるでしょう。

おすすめのカヌレ型

最後に、銅、テフロン加工、シリコンの各素材から、おすすめのカヌレ型を1点ずつ紹介します。素材の特徴や使用頻度などを検討して、ぴったりの型を選びましょう。

富澤商店 銅カヌレ型 小

富澤商店の『銅カヌレ型』は、小と大の2サイズがあります。小は直径45mm、大は53mmです。国産の銅製品で、1個2000円以上と非常に高価ですが、きちんとメンテナンスを行えば長く愛用できます。

高級感あふれるデザインは、キッチンに並べて置くだけでも気分があがりそうです。ぜひパティシエ気分で、カヌレ作りに本腰を入れてみましょう。

  • 商品名:富澤商店 銅カヌレ型 小
  • 価格:2138円(税込)
  • Amazon:商品ページ

馬嶋屋菓子道具店 テフロンカヌレ型

馬嶋屋菓子道具店の『テフロンカヌレ型』は、内側をテフロン加工した使いやすい商品です。熱伝導率の高いブラックスチールを使用しているので、家庭でも手軽に本格的な焼き上がりを楽しめます。

1個270円と、銅製のものに比べてとても安く買えるのも魅力です。シックな黒い外見と直径58mmと大きめのサイズで、プリンやゼリーの容器としても充分使えるでしょう。

カヌレ5個分のレシピが同封されているので、あらかじめ材料を用意しておけば、届いてすぐに作れます。

  • 商品名:馬嶋屋菓子道具店 テフロンカヌレ型
  • 価格:270円(税込)
  • Amazon:商品ページ

シリコマート ミディアムカヌレ

シリコマートの『ミディアムカヌレ』は、直径45mmの中型カヌレを一気に15個焼ける、シート状のシリコン型です。軽くて柔らかいので扱いやすく、食器洗浄機にも対応しています。

マイナス60℃の低温から、230℃の高温まで耐えられる食品用純シリコン製で、カヌレ以外の用途にも幅広く使用可能です。

  • 商品名:シリコマート ミディアムカヌレ
  • 価格:2600円(税込)
  • Amazon:商品ページ

型なしでも作れるし、あれば幅広く活用可能

カヌレ独特の焼き色や、ドレープのような溝が入ったかわいい形を楽しむなら、ぜひ専用のカヌレ型を揃えることをおすすめします。幅広く使えるカヌレ型があれば、お菓子作りのレパートリーが広がります。

紹介したカヌレ型を使って、美味しいカヌレやデザート作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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