ホロホロ食感のショートブレッド。濃厚バターの味を自宅で堪能

2019.06.23

ショートブレッドというお菓子を知っていますか?パッと思い浮かばない人も多いでしょう。今回は、ショートブレッドの魅力について紹介していきます。ホロっと口の中で溶けるショートブレッドを、ぜひ食べてみてください。

ショートブレッドの基本

まずはショートブレッドとは何かという基本から知っていきましょう。お菓子の成り立ちを理解しておくことで、食べたときに感じる美味しさも格別なものになることでしょう。

ショートブレッドはイギリス伝統のお菓子

ショートブレッドはバターと砂糖、小麦粉を練り合わせてオーブンで焼き上げた『イギリス・スコットランド地方伝統の焼き菓子』で、イギリス名物の紅茶との相性も抜群です。

ショートブレッドの発祥はスコットランドで、16世紀半ば、スコットランド女王メアリーがショートブレッドを放射線状にカットしたペチコートテイルを気に入り、それが庶民の間にも広まったといわれています。

見た目や味の特徴

ショートブレッドの見た目は、3種類に分けられます。

先ほど紹介した円形のペチコートテイル、お土産物屋や輸入食品店などでよく見かけ、一番馴染み深いのが穴のぽつぽつとあいたバー状のショートブレッドフィンガーズ。そしてペチコートテイルより小さな円のショートブレッドラウンドです。

口に入れた瞬間、『ふわっと香るバターの風味とほろほろとこぼれるテクスチャが特徴』のビスケットで、紅茶とよく合います。

クッキーとの違い

クッキーと似たようなイメージのあるショートブレッドですが、実は大きく異なります。ショートブレッドは『ビスケット』であり、そもそもクッキーとは原材料が違います。

また、ショートブレッドは、一度焼いたパンが余ったときに、生地に甘みをつけて2度焼きしたことに始まっており、クッキーとは全く異なる成り立ちだということがわかるでしょう。

ショートブレッドのカロリー

おいしくてついつい食べ過ぎてしまいそうなショートブレッドですが、気になるのはカロリーではないでしょうか。おいしく健康に食べられるよう、1つでどれくらいのカロリーがあるお菓子なのかも知っておきましょう。

100gで480kcal前後

ショートブレッドはシンプルな材料ながら、バターを使うことによって、おいしさを引き出しているお菓子のため、100gに換算すると約481kcalと非常に高カロリーです。

ビスケット100gはおよそ361kcal、白米1膳(160g前後)で約269kcalなので、比較しても高いことがわかります。

食べ過ぎには注意、小分けで食べよう

さくさくと軽い触感で食べやすいとはいえ、高カロリーであることには変わりません。カロリーの摂り過ぎ防止や健康維持のためにも、一度にたくさん食べないように注意が必要です。

そのため、一度開けてしまうとシケってしまう大袋タイプではなく、小分けになっているショートブレッドを選ぶと、ついつい食べ過ぎてしまうことの防止になります。

ショートブレッドを購入するには?

ビスケットであるショートブレッドは一体どのような味なのでしょうか。実際に、ショートブレッドを購入する方法を紹介します。

輸入食品店、スーパーなどで購入可能

日本国内で購入する際は広くメジャーになっている商品なので、スーパーでも購入ができます。特に、海外のお菓子に力を入れている店舗なら売っている確率が高いでしょう。見つからない場合は、輸入食品店で購入が可能です。

最も有名 ウォーカーショートブレッド

最も有名なメーカーが、『ウォーカーショートブレッド』です。ウォーカー社は「世界最高のショートブレッドを作ること」を理念に、1898年に設立されました。

ウォーカー社が製造するショートブレッドは、赤字にタータンチェック柄のパッケージが目印で、日本国内でも販売数が多く40ヵ国以上にファンを持つスコットランド随一のショートブレッドメーカーなのです。

当時から原材料は小麦粉・バター・砂糖・塩のみ。創業から100年以上経った現在でも、このシンプルで伝統にレシピを続け、世界中で愛されるショートブレッドを作り続けています。

その他のショートブレッドメーカー

ほろっ、さくっが特徴のショートブレッドに一石を投じた、とろけるショートブレッド『DEAN’S(ディーン)』も有名です。

DEAN’Sは、高品質なショートブレッドやビスケット、ケーキを作っているベーカリーで、1975年スコットランド北部の街住む主婦のキッチンから始まりました。

こちらのショートブレッドは独特の触感が特徴で、「melt in the mouth(口の中でとろける)」とたちまち評判になりましたが、事業拡大した現在もファミリービジネスで運営しています。

日本では、スーパー、書籍・雑貨店等で購入が可能です。

おすすめのショートブレッド商品

ここからは、おすすめのショートブレッド商品を紹介します。どれもおいしいものばかりですので、見つけたら購入して、友人や恋人、家族と一緒に食べてみてください。

ウォーカー ショートブレッドフィンガー

ショートブレッドの有名なメーカー、ウォーカーの送り出す定番の『フィンガー』は、一度試してほしい商品の一つです。

スコットランド伝統のショートブレッドを踏襲した長方形の厚みがあるショートブレッドで、中までしっかり焼けるよう、表面には二列に穴が開いています。

無駄な甘みもなく、バターの香りが鼻にすっと抜けていきます。シンプルですが、その素材の味を楽しめる濃厚なショートブレッドなのです。

  • 商品名:ウォーカー ショートブレッドフィンガー#110 250g
  • 価格:734円(税込)
  • Amazon:商品ページ

シンプリーコーニッシュ・ショートブレッド クロテッドクリーム

シンプリー・コーニッシュは、さまざまなフレーバーのショートブレッドを出していて、中でも地元特産のクロテッドクリー ムとバターをたっぷり使っている『クロテッドクリーム』がおすすめです。

口に入れると、サクサクと解ける食感がおいしいショートブレッドなので、開けたら密閉容器などに移しておきましょう。

  • 商品名:シンプリーコーニッシュ・ショートブレッド クロテッドクリーム
  • 価格:950円(税込)
  • Amazon:商品ページ

江崎グリコ シャルウィ? 発酵バターが薫るショートブレッド

日本産のショートブレッドが食べたいなら、江崎グリコのショートブレッドがおすすめです。市販品で使われているショートニングやマーガリンを使用しないなど、原料や製法にこだわって作っています。

風味豊かなバターをたっぷり使い、シュガーバター製法にマカダミアナッツパウダーを加えてさっくりと焼き上げた贅沢な味わいを手軽に楽しめます。

  • 商品名:江崎グリコ シャルウィ? 発酵バターが薫るショートブレッド 11枚×5箱
  • 価格:1328円(税込)
  • Amazon:商品ページ

簡単レシピでショートブレッド作りに挑戦

市販品だけではなく、自宅でも手作りのショートブレッドを味わうことができます。レシピはそれほど難しくないので、自分なりのアレンジを加えてみたい人はぜひトライしてみてください。

準備する材料

まずは、材料を準備しましょう。

  • 発酵バター(無塩):100g
  • グラニュー糖:45g
  • 塩:小さじ1/3(1g)
  • 薄力粉(ドルチェ)または(クーヘン):180g
  • バニラビーンズペースト:小さじ1/2

バニラビーンズペーストは風味づけに使用するので、ない場合は無理に準備しなくてもいいでしょう。また、薄力粉の半量を強力粉に変更するとよりサクサク感が楽しめますので、お好みで変更してください。

無塩バターが手に入らず有塩バターを使う場合は、塩気が強く出やすくなります。塩の分量を少し減らして作りましょう。

下準備

バターを常温に戻しておきましょう。時間がない場合や、戻すのを忘れた場合は耐熱容器に入れ、ラップをせずに電子レンジで30~40秒加熱して柔らかくしてもOKです。

さらに、薄力粉をふるって粉を細かくしておきます。生地を焼き始める時間に合わせてオーブンを160℃に予熱するのも忘れないようにしてください。このとき、天板を温めてしまわないよう、オーブンから出しておくといいでしょう。

基本の作り方

次に基本の作り方です。

  1. 常温バターをクリーム状にする
  2. ほかの材料をよく混ぜ、生地をひとまとめにしておく
  3. その後、形を板状に整えてから冷蔵庫で1時間以上冷やす
  4. 生地を棒状にカットしてフォークで穴をあけ、オーブンで25から30分ほど焼けばでき上がり

バターを混ぜたりこねたりするのは、多少の手間はかかりますが、非常にシンプルな作り方で手の込んだことは必要ありません。

また、薄力粉と塩は1度ふるってから使いましょう。空気を含ませながら、しっかりふるいにかけておくことで仕上がりの食感に差が生まれます。

そして、天板に生地が張り付いてしまうのを防ぐため、クッキングシートを敷くのを忘れないようにしましょう。

ショートブレッド作りのポイント

基本の作り方をマスターしたところで、ショートブレッドを手作りするときのポイントについて見ていきます。

コツさえ押さえれば、よりおいしいショートブレッドが自宅で楽しめるようになるはずです。しっかりチェックしていきましょう。

焼き上がりは崩れやすいので注意

ショートブレッドは水分を使わないで作るため、焼き上がりはとても柔らかく崩れやすくなっています。少し触っただけでも崩れてしまうほどのもろさなので、焼き立てではなく、しっかり冷めてから味わうようにしましょう。

高温で一気に焼き上げず、低温で焼くことで、焼き目のない本場のショートブレッドに近い仕上がりになります。

バターは溶かさない

慣れてきたら、バターは溶かさずに作るとさらに食感がアップします。冷えたバターを細かく切って、指先で薄力粉と一緒につぶしながら『ポロポロした生地』を作りましょう。

バターが溶けてしまったり、生地を練りすぎたりするとサクッとした食感がなくなり、どこか重たい仕上がりになることもあります。バターを溶かさずに使うことで、さくさく感が増して、よりおいしいショートブレッドができ上がります。

バターを代えればカロリーオフに

バターがたくさん入っていることでおいしさが上がるショートブレッドですが、カロリーが気になるという人は、バターの量を少し減らしてオリーブオイルを入れるアレンジもおすすめです。

本来のショートブレッドよりもカリッと香ばしい仕上がりになり、いつもとは違った食感が楽しめます。

ショートブレッドのアレンジレシピ

最後に、ショートブレッドのアレンジレシピを紹介します。定番のショートブレッドに一工夫加えるだけで、味や食感がガラッと変わります。

友人を呼んでパーティーを開くときなど、たくさんの種類を作っておもてなしをしてはいかがでしょうか。

ココアパウダーでココア風味に

ふわりと広がるココアの風味と心地よい食感がおいしいアレンジレシピを紹介します。バターの中に漂うカカオの香りとちょっとの塩味が効いた『大人の味わい』です。

材料(直径12㎝の円形約1枚分)は以下のとおりです。

  • 薄力粉:85g
  • ミルクココア:25g
  • 食塩:小さじ1/4
  • 無塩バター:50g
  • 強力粉(打ち粉として):適量

ここからは作り方を見ていきます。

  1. ボウルに薄力粉とミルクココア、食塩をふるわずに入れてよく混ぜます。
  2. カードなどで細かく刻んだ冷えたバターを加え、指先でこすり合わせるようにしてさらさらの状態にし、こねずに全体をまとめます。
  3. 打ち粉を振った直径12㎝の円形台の上に乗せ、めん棒で伸ばします。台がなければ、後程成型するのでオーブンぺーバーの上に直接のせましょう。
  4. ナイフでケーキ状に軽く切れ目を入れます。ペーパーの上に載っている場合は、ふちの部分を指先でつまむようにしながら丸く整形します。
  5. フォークで表面に穴をあけます。
  6. 160℃に温めておいたオーブンで約25分焼き、温かいうちに切れ目に沿ってカットします。

最後にカットするときは、ショートブレッドがもろいので注意しながら切りましょう。また、冷えて固まってしまうと切った際に周辺もボロボロと崩れてしまうので、暖かい焼き立てのうちに仕上げるのがおすすめです。

抹茶や小豆を使った和風テイスト

抹茶の風味が広がる、香ばしく焼き上げた和風ショートブレッドもおすすめです。チョコチップを入れる要領で小豆を入れてもおいしいく仕上がります。

材料を見ていきます。

  • 抹茶:大さじ3
  • 薄力粉:80g
  • 砂糖:50g
  • バター:50g
  • 牛乳:少々
  1. 下準備として、バターは1cm角に切って冷蔵庫でよく冷やしておきます。
  2. 抹茶、薄力粉、砂糖は合わせてふるい、ボールに入れ、オーブンは160℃に温めておきましょう。
  3. 粉類を入れたボールに冷えたバターを入れ、手でバターをすりつぶしながら粉と混ぜ、そぼろ状にします。少しずつ牛乳を加えて練り、しっかりとまとめていきますが、このとき、牛乳の入れすぎには注意しましょう。
  4. オーブン用シートの上に2を移し、手のひらでのばしながら板のような形を作ります。包丁で横半分に切り、それぞれ縦6等分に切り分けて形作りは完成です。
  5. 生地がよく焼けるよう、フォークで表面に穴をあけておきます。
  6. オーブンの天板にオーブン用シートを敷き、3を並べ、160℃のオーブンで20から25分ほど焼きます。熱いうちは崩れてしまうので、粗熱を取ってからいただきましょう。

この抹茶や小豆を使った和風テイストのショートブレッドは、1個分78kcalと普通のショートブレッドよりも大きく低カロリーです。夜に小腹が空いたときにつまめるので、カロリーを気にする女性にもおすすめです。

米粉を使ったショートブレッド

米粉が入ることでさっくり焼き上がり、歯触りがほろっと崩れるショートブレッドに仕上がります。濃厚なミルクティーにぴったりの、さっぱりとした味わいです。

次に、8切れ分の材料を用意します。

  •  バター:100g
  • 砂糖:50g
  • 薄力粉:140g
  • 米粉:30g
  • 塩:少々

それでは実際の作り方です。

  1. 室温に戻したバターをボウルに入れ、砂糖を加えてすり混ぜます。
  2. 1にふるった薄力粉と米粉・塩を加え、ひとまとめになるまでさっくりと混ぜていきましょう。
  3. しっかりまとまったらラップをして、冷蔵庫で1時間ほど休ませます。
  4. 生地が落ち着いたら、円形や四角など、好みの形に伸ばしていきます。包丁などで薄く放射状に8等分の切れ目を入れ、生地全体にフォークで空気穴をあけましょう。
  5. 天板の上にオーブン用シートなどを敷き、160度のオーブンで20から25分ほど焼いてできあがりです。

イギリス生まれの濃厚お菓子を味わおう

ショートブレッドは、バターの風味が濃く、いつまでも変わらぬ美味しさで人々を魅了するお菓子です。

シンプルな作り方なので、それをベースにさまざまなアイデアを生み出しやすい焼き菓子でもあります。現代では、チョコレートチップやラベンダー、ナッツに干しぶどう入りなど、たくさんのバリエーションが登場しています。

自分なりのアレンジショートブレッドレシピを見つけて、自分だけのお気に入りにするのもいいですね。

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