その日本酒の保存方法、間違ってない?劣化を防ぐ『正しい保存方法』とは

2019.06.19

日本酒が大好きという人は多いと思いますが、意外と困るのがその保存方法についてです。お店で売られているときは常温が多いですが、どこにおいておけばいいのか、冷蔵したほうがいいのかなど、正しい保存方法について悩むことも多いはず。今回は、そんな日本酒の保存方法についての詳しく解説します。

日本酒の保存方法

それではさっそく、日本酒の正しい保存方法について解説していきます。

ポイントは「温度」と「光」

日本酒の保存方法で最も重要となるのは、『温度』と『光』です。日本酒はこれら2つの要素に弱いという性質があり、酒蔵などが薄暗くひんやりとしているのはこのためです。

温度について

温度に関しては、日本酒の種類によってもベストな温度帯は異なりますが、とくに気を付けたいのが「高温」と「温度変化」です。あまり高温すぎてはいけませんし、温度が急激に変化するのも望ましくありません。『4~15度くらいの気温を、一定に保つことができる場所』が、日本酒の保存場所としてはベストになります。

高温になりすぎるところで保管すると、独特の嫌な臭いが発生し、日本酒本来の味わいを楽しむことができません。ちなみにこの臭いは「老香(ひねか)」と呼ばれ、日本酒の劣化を表す表現として代表的なものです。

光(紫外線)について

光に関していえば、たとえば直射日光の当たる場所などに保管するのは厳禁です。直接日本酒に強い紫外線を浴びさせてしまうとことになり、「日光臭」とよばれる独特の不快な臭いの原因になります。

また、直射日光でなくとも、蛍光灯などから出る紫外線も劣化の原因となるため、保管の際はできるだけ暗所を選ぶのがよいでしょう。

どこにしまえばいいの?

上記のような条件から、日本酒をしまう具体的な場所としてベストなのは、冷蔵庫または(常温であれば)地下室などがよいとされています。もちろん自宅に地下室がある人はあまり多くはないでしょうから、そんな人は床下収納などで代用するとよいでしょう。

どちらもないという人は、キッチンの戸棚などの暗所にしまっておくというのもOK。ただし、キッチンは火を使う場所であるため、温度変化が激しく、さきほど挙げた「温度が一定」という条件を満たすのが難しいこともあります。保管する場所はできるだけ戸棚の奥の方にして、温度変化の影響をうけづらくなるよう工夫しましょう。

また、専用のワインセラーや日本酒セラーを活用するのもひとつの手です。かなりお値段は張りますが、どうしても自宅で最高の状態の日本酒を楽しみたいこだわり派にはおすすめです。

種類によって保存方法も異なる

日本酒の保存方法について上記で簡単に説明をしましたが、実は、日本酒の種類によって保存方法は異なります。ここで種類別にその保存方法について説明していきます。

生酒や吟醸酒は冷蔵庫で

一般的に、生酒や吟醸酒は冷蔵庫での保存が望ましいとされています。

生酒は、「生」という言葉からもわかるとおり、製造工程で通常行われる火入れ(加熱処理)をせずに作られるお酒です。加熱処理がされていないということは、その分酵母が生きているということ。発酵が止まっていない状態ですので、他の日本酒と比べると劣化速度も速くなってしまうのです。

一方の吟醸酒は、精米歩合60%以下に米を磨き、長期低温熟成させた日本酒です。吟醸酒の魅力の一つはそのフルーティーで華やかな香りですが、高温で保存をすることで熟成が進み過ぎてしまい、香りを損なう原因にもなります。

こうした理由により、この2種類の日本酒は、冷蔵庫で保存することをおすすめします。

純米酒・本醸造酒・古酒は常温で

続いて、純米酒・本醸造酒・古酒については、常温での保管がよいとされています。

この3つの日本酒は、生酒や吟醸酒にくらべると品質が安定しているため、常温での保存が可能となっています。特に古酒については、常温で保存することでさらに熟成をすすめ、独特のうまみを引き出すことができます。そのため、さきほど挙げた注意点に留意しながら常温保存をしておきましょう。

保存の向きは縦向き?横向き?

日本酒を保管するときに、瓶の向きはどうするのがベストなのでしょうか。そこまでは考えたことがないという方も多いと思いますが、日本酒を保存する場合は、『縦向き』がベストとされています。

その理由は「酸化を防ぐ」という点にあります。横向きの場合、日本酒が瓶内の空気に接する面積が広くなり、酸化がより進んでしまいます。縦向きに置いておくことで、空気との接地面積を最小限にすることができ、日本酒の味わいを保つことができるのです。

ちなみに栓がコルクでできているワインの場合は、『横置き』が正解です。これは横置きにすることでコルクにワインを触れさせておくことができ、これがコルクの乾燥を防いで品質を保つことができるためです。日本酒とワインでは保管方法が異なるため、豆知識として覚えておきましょう。

日本酒は種類によって保存方法も異なり味わいも変わる

日本酒の保存方法について紹介しました。日本酒は、種類よって保存方法は異なります。また、保存の期間によっては熟成されるスピードも変わり、味わいに変化をもたらしてもくれます。正しい保存方法を守り、美味しい日本酒を楽しみましょう。

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