ココアに含まれるカフェインの量とは?コーヒーや紅茶と比較してみた

2019.06.19

『ココア』は、日常生活の中でホっと一息つきたいときに飲むことが多いものです。古く愛される飲み物ですが、細かい成分の含有量などを知る人は少ないでしょう。今回は大人が飲んで最適なココアに含まれる『カフェイン』の量について調べてみました。

ココアにカフェインは入ってる?

『ココア』にも微量ではありますが、カフェイン成分が入っています。

ココアに含まれるカフェインの量は、コーヒーの1/10程度と、はるかに少ない数値ですが、カフェインの摂取量が気になる人は、注意が必要です。

ココアには2種類ある

『ココア』には、カカオから脂肪分を除き、自分で甘みやミルクの量を調整する『純ココア(ピュアココア)』と、砂糖やミルクなどの成分が調合されていて、お湯に溶かせばすぐに飲むことができる『調整ココア(ミルクココア)』の2種類があります。

『純ココア』はストレートで飲む以外、自分の好きな配分で味を調整をしたり、お菓子や料理の材料としても適しています。

一方『調整ココア』は、はじめから味が整えられており気軽にココアを楽しめるタイプです。各メーカーや銘柄により甘味やミルクの配分量は異なるので、好きな味を見つけましょう。

純ココアにはカフェインが含まれる

2種類のココアにカフェインはどれくらい含まれるのでしょうか。まずは『純ココア』を見ていきます。

粉末100gあたり約200mg程と微量ながらもカフェインが含まれています。ココア1杯当たりに換算してみると、10mg程度となります。

調整ココアにも微量がある

『調整ココア』にもカフェインは含まれていますが、『純ココア』に比べると、さらに微量な数値に抑えられているものがほとんどです。

ちなみに、この微量とは、成分としては検出されますが、ごくわずかな量しか含まれていないことをいいます。そのため調整ココアのカフェイン量は、とても少ないといえるでしょう。

他の飲み物とのカフェイン比較

次に、『ココア』のカフェイン含有量を、それ以外の飲みものと比較します。

ココア1杯(ピュアココア粉末5gをお湯で溶かした場合)での含有量は10mgとされています。100mlあたりのコーヒーでは40~60mg、紅茶が30mg、煎茶で20mgなので、ココアに含まれるカフェイン量がいかに少ないのかがわかります。

コーヒーのカフェイン量が最も多い

コーヒーのカフェイン含有量は約100mlに対して40~60mg程度含まれています。先述の通り、さまざまな飲み物と比べても高い数値です。

カフェインは過剰摂取しすぎると、震えやめまい、心拍数の増加、下痢や吐き気などの身体的な症状が出るだけでなく、精神的にも不安を感じたり不眠になることがあるので、ココアだけでなくコーヒーも飲むという人は、全体の摂取量に注意が必要です。

ココアは適量なら問題なし

ココアのカフェイン含有量は比較的微量なため、カフェインによる影響はほとんどないと考えられます。

しかし、ココアにはコーヒーや緑茶などには含まれていない『テオブロミン』という成分が含まれています。

テオブロミンは、ココアの原材料となるカカオに含まれている有機化合物の一種で、ココア独特の苦味成分です。

テオブロミンは自律神経を調節し、リラックス効果をもたらしますが、一方で中枢刺激作用があるので、カフェインの作用と似た利尿作用にもつながります。

ただし、コーヒーなどのカフェインを多く含んだ飲み物とは比較してもその量は少なく、微細な影響しかないので、適量を飲んでいれば問題はありません。

大人が飲むカフェインの適量

カフェインの作用は身体の大きさや年齢により個人差があるため、はっきりとした上限を定めることは難しいですが、世界保健機関(WHO)の調査などでおおよその平均的な適量が発表されているので紹介します。

1日あたり400mg以下が目安

健康な成人の場合、カフェインの1回の摂取は約200mg以下程度がよいとされています。

また、1日あたりでは約400mg以下であれば問題がないとされています。コーヒーであればマグカップで3杯程度までという目安で、ココアの場合はそれよりも少し多く飲んでも問題はないでしょう。

カフェインを摂取してもよい時間帯は?

『カフェイン』は、ドーパミンやノルアドレナリンカフェインなど脳を興奮、覚醒させる成分を放出させ、眠気を抑え集中力を高める覚醒作用があるといわれています。

そのため、朝起きたときの目覚めのカフェイン摂取はいい働きをします。目を覚ますだけでなく、仕事に集中するためにはとても重宝する飲み物です。

一方、夕方以降にカフェインを摂取すると寝つきが悪くなるなどの弊害を及ぼす可能性があるので、快適な睡眠を保ちたいのであれば夜に飲むのはなるべく控えた方がいいでしょう。

カフェインの働きは個人差が大きいので、自分に合った分量を知ることがカフェインとうまく付き合うコツといえます。

飲み過ぎの場合はカフェインレスを

健康志向の高まる近年では、ノンシュガーはもちろんのこと、カフェインレスの商品も多く販売されるようになりました。

『調整ココア』にもいくつかカフェインレスの商品が発売されています。ついついココアを飲みすぎてしまう傾向にある人やカフェインを摂取したくない人は、一度試してみてはいかがでしょうか。

妊婦のカフェインの摂取量

妊娠中は胎児のことを考えると、特に食品選びに慎重になるものです。カフェインを含んだ飲料をなるべく控えている人も多いのではないでしょうか。

ここではココアに含まれるカフェインが母体と胎児、また生後の赤ちゃんへ与える影響や注意点について紹介します。

赤ちゃんへの影響を考える

ココアに含まれるカフェインは、コーヒーやお茶にくらべてとても低いので、結論からいうと、『妊娠中や授乳期でも適量を守って飲めば』問題はありません。

ただ、注意したいのは赤ちゃんに与えるときの影響です。赤ちゃんの肝臓や腎臓の機能は未熟であるため代謝や排泄機能が低く、体内にさまざまなものが蓄積しやすい状態です。

カフェインには中枢神経を刺激する作用があるので、摂取しすぎると影響を受けやすくなるので、注意しましょう。

また産後、授乳する赤ちゃんの母親が多量にカフェインを摂取した場合、赤ちゃんの寝つきが悪いなどの影響がみられるようです。

いずれにしても、妊娠中や授乳期にあまり多くのカフェインを取ることは避け、コーヒーやお茶のようなカフェインの高いものではなく、ミルクココアなどを適量飲むようにするといいでしょう。

妊婦の場合は1日あたり200mg程度まで

妊婦の場合、1日にコーヒー3~4杯程度(200mg程度まで)であれば赤ちゃんに影響はないとされています。これはWHOやFSA(英国食品基準庁)の推奨する値であり、ある程度は信頼してよいでしょう。

ただし、より気をつけるのであればカフェインが少ない『調整ココア』をおすすめします。

また、生後3週未満の赤ちゃんへの授乳期はカフェインの影響が出やすいといわれているので、適量をきちんと守ってほどほどに飲むことが大切です。授乳期間は水分をたくさん必要とするため、よく口にする飲み物のカフェイン量を知っておくと安心です。

カフェインが入っているからといって、『ココア』を飲みたいのに全く飲まないというような我慢は逆にストレスを溜めることになってしまい、よくありません。適量を知ることで、安心してココアを楽しめるので、そうした環境作りを意識することも大切です。

調整ココアの糖分にも注意する

ココアにはカフェイン以外にも注意したい点があります。それは『調整ココア』の糖分です。

あらかじめ砂糖やミルクが含まれている調整ココアは、甘くて口当たりも良いですが、飲みすぎると糖分やカロリーの取りすぎにつながります。

銘柄にもよりますが、『調整ココア』には糖度などに含有量を明記されている商品もあるので、確認してから購入することをおすすめします。

適量のカフェインでおいしいココアを

大人だけではなく、繊細な赤ちゃんや子ども、そして妊娠中の人にもカフェインの作用は気になるポイントでしょう。

誰でも気軽に楽しめる『ココア』には、微量ながらもカフェインが入っています。ですが、その含有量などを知っておくことで、1日に飲める適量がわかり、より正しい『ココア』の飲み方ができるようになります。

『ココア』と『カフェイン』の安全な関係を知り、安心してココアを楽しみましょう。

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