世界一美しいと評される、ウィーン美術史美術館に併設されたカフェ。

2019.06.18

数あるヨーロッパの有名美術館の中でも、ウィーンにある美術史美術館は、所蔵作品もさることながら、中にあるカフェの美しさも有名。時には「世界一美しい」と称えられるほどです。そんな美術史美術館について、ご紹介します。

美術史美術館のカフェは、世界一美しいと評判

オーストリア・ウィーンにある美術史美術館は、世界的に見ても素晴らしい名画の宝庫として名高い美術館です。ネオゴシック様式の美しい建築の中に、ヨーロッパ美術史を彩ってきた数々の名画が飾られている様子は、おもわず息をのむほどの感動を覚えます。

そんな美術史美術館には、建物内にカフェが併設されていることでも有名。美術館の優雅さそのままに、豪華で洗練されたウィーンのカフェ文化そのものが体験できる場として人気を集めています。

300年以上続くウィーンのカフェ文化

1683年、トルコ軍が撤退するときに多量にコーヒー豆を残したことが、ウィーンのカフェ文化の始まりと言われています。それから300年以上、ウィーンのカフェ文化は、王室文化と融合しながら洗練されていき、一大文化となったのです。

その歴史を継承した美術史美術館内のカフェは、絵画展示フロアの中央ドームの真下に位置し、ビロードのソファ、色大理石の柱、豪奢な装飾などすべてが美しく、ウィーン伝統のカフェ文化を存分に継承した憩いの場となっています。

メニューは豊富。喫茶から朝夜の食事まで

壮麗な雰囲気はあるものの、メニューはかならずしも特別なコース料理だけではありません。街のカフェ同様、カフェとザッハトルテなどのケーキから、ヘルシーな朝食、週替わりのディナーなど、リーズナブルなものがたくさん。

美術館と同じ営業日時、時間となっており、英独語のみですがオンライン予約もできます。

ハプスブルグ家由来の作品たち

世界一美しいカフェも素敵ですが、美術史美術館に所蔵されている作品のことも知っておきましょう。

美術史美術館は、1871年、ハプスブルク家皇帝フランツ=ヨーゼフ1世の命により建設がスタートし、1891年に開館しました。12世紀からヨーロッパ各地で頭角を現し、一時はヨーロッパ領土の多くを手中に収めていたハプスブルグ家のコレクションが元になっています。

豪華壮麗で重厚な美術館

華美な天井画や壁画をもつネオ・ルネサンス様式の建物は自然史博物館と対をなし、「双子の美術館」と呼ばれています。

古代のものから19世紀にいたるヨーロッパ各国の工芸品や美術品などを約7000点を所蔵し、とくに、16世紀のヴェネツィア絵画、17世紀のフランドル絵画、初期のオランダ絵画とドイツのルネサンス絵画が有名です。

ブリューゲルは世界一のコレクション数

16世紀に、農民たちの市井の人々の姿や風景画を描いたピーテル・ブリューゲルは早世し、その作品はあまり残っていません。彼の作品の魅力は、『農家の婚礼』『雪中の狩人』『子供の遊戯』など、登場する人物の生き生きとした姿。また、当時の暮らしぶりがわかる緻密な表現にも驚かされます。

そのほか、誰もが見たことがあるブリューゲルの代表作『バベルの塔』なども、ソファに座って鑑賞することができます。一画面に何百人も小さな人物が描かれていることもあるブリューゲルの作品、座ったり立ったり、近づいたり離れたりしながら、鑑賞することもおすすめです。

ルーベンス、クリムト…中世から近代の名作まで

ピーテル・ブリューゲル以外にも、巨匠と言われる作品はまだまだあります。美術史を俯瞰できる名作の数々を見ていきましょう。

若きクリムトが描いた天井画にも注目

スペインの宮廷画家・ベラスケスが書いた『青いドレスのマルガリータ王女』、フェルメールの『絵画芸術』は必ず抑えておきたい名作です。また、宗教画の雄・ルーベンスは、ブリューゲル同様一つの部屋にまとめられており、多くの作品が収集されています。

また、エントランス階段上の天井画は、オーストリア出身のグスタフ・クリムトが描いたもの。19世紀末美術の巨匠の作品が、この建物に、とてもマッチしています。

王室由来の工芸品も見逃せない

美術館の中には、ハプスブルグ家由来の工芸品や生活にまつわる装飾品も展示されています。王冠や装飾品、金で出来た小物など、ヨーロッパ王室ならではの豪華さです。

ヨーロッパ貴族の雰囲気を楽しめる美術館

美術史美術館は、ただ名作を鑑賞するだけでなく、ハプスブルグ家が統治したオーストリアの残り香を感じながら、ヨーロッパ貴族文化を追体験できる施設ともいえます。ウィーン観光にいくことがあったら、絶対に外せない観光スポットといえるでしょう。

そしてそんな美術史美術館の作品を見た後は、ぜひ併設の『世界一美しいカフェ』で名画の余韻に浸ってみてください。素晴らしい美術館体験ができること間違いなしです。

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