プディングとプリンって何が違うの?イギリス流プディングのレシピ

2019.06.18

『プディング』はイギリスの伝統的な料理です。プディングと聞くと日本人ならプリンを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、プディングとプリンの違いは何でしょうか。ここでは両者の違いやプディングのレシピについて具体的に紹介します。

プディングとは?

『プディング』はイギリスの家庭料理として昔から頻繁に食べられていました。ローストビーフなどのメインディッシュの脇に添えられ付け合わせとして出される場合もあれば、季節や行事に合わせた食べ物として提供される場合もあります。

また海外では、プディングを自宅で作る場合もあります。それではプディングとは具体的にどういったものなのでしょうか。ここからはプディングの内容や材料、作り方などについて紹介します。

イギリスの蒸し料理の総称

イギリスにおけるプディングとは、小麦粉や卵や牛乳を加熱して固めた料理の総称です。いわゆる『蒸し料理』のことを一般的にプディングと言います。プディングといえばお菓子のプリンを想像しがちですが、イギリスでは牛肉や豚肉、野菜を使った料理のプディングが一般的です。

イギリスでは古くからプディングが食べられていました。5世紀ごろには、卵や牛乳を使った簡単なプディングがつくられており、現在のプディングの原型となっています。その後貴族階級や修道院などで、ラム肉や果物などを使った蒸し料理が提供されるようになりました。

材料や作り方は家庭によってさまざま

プディングは日本でのプリンのイメージとは全く異なり、イギリスでは『食事』としてカテゴライズされています。

プディングの材料や作り方も家庭ごとに違っていて、ナッツやドライフルーツ、肉などを詰め込んでオーブンで焼いて作るプディングもあれば、パン生地を使って砂糖や卵と混ぜ合わせて同じくオーブンで焼いて作るプディングもあるのです。

一言でプディングと言っても、立派な食事としてのプディングからスイーツとしてのプディングまで、その種類や作り方は数多く存在します。

プディングの歴史

プディングの歴史は想像以上に古く、作り方や食材がシンプルであることから昔から手軽に作られていました。日本では昔からお菓子として食べられていたのに対し、イギリスでは日常の食卓に並ぶ『おかずの一つ』として、プディングは常に身近な存在だったのです。

今でこそ日常生活に溶け込んでいるプディングですが、その起源は意外な場所にありました。ここでは、プディングの歴史について具体的な紹介します。

元は船乗りの食料

プリンの元となる料理である『プディング』がイギリスで生まれたきっかけは、16世紀の戦時下の状況にあると言われています。当時イギリス海軍はとても強い力を持っており、スペインの無敵艦隊を破り世界中の海へと進出していました。

航海中、イギリス兵士の頭を一番悩ませたのが食事です。戦争中であったため簡単に食材を調達できなかったことから、手持ちの食材を有効に活用する必要があったのです。そこで余り物を一緒に蒸して卵で固めて作ったのが、現在の『プディング』の始まりだったのです。

その後陸上でも食べられ進化

そんなイギリスの船乗り達が船の上で食べていたプディングが、やがて陸の上でも作られるようになりました。

最初は脂身の残り物やフルーツ、ナッツ、パンくずというような余り物を使って作られていましたが、次第に米や肉、パンなどを混ぜ混んだ立派なおかずとして作られるように変化します。

これらがさらに進化を続け、中に何も具材を入れないスイーツとしての『プリン』になっていったのです。

イギリスの代表的なプディング

プディング発祥の地イギリスには、家庭的なプディングから珍しいプディングまで様々な種類のプディングがあります。季節によって使う食材を変えて作ることもあり、さらにイベントや行事などによっても作り方を変えてさまざまなプディングを楽しんでいるようです。

バラエティ豊かなプディングの中で、ここではイギリスの代表的なプディングを三つ紹介します。どれもおいしいおすすめの食べ物なので、ぜひイギリスを訪れる機会があればこれらのプディングを試してみるといいでしょう。

ヨークシャープディング

『ヨークシャープディング』とは、ローストビーフなどの肉料理のメインディッシュの脇に添えられる軽い付け合わせのことで、主な材料は卵や小麦粉です。

イギリスのヨークシャー地方で誕生した家庭料理の一つであり、シュークリームの皮のようなふわふわとした食感を楽しめます。

ホースラディッシュやグレービーソースや肉汁などをたっぷり吸わせて、ローストビーフと一緒に食べるのがイギリス流なのです。

サマープディング

『サマープディング』はイギリスでも人気の夏の定番デザートです。しかし普通のプディングのつくり方とは違うので注意しましょう。

旬のフルーツやと砂糖を煮詰めたソースをボウルに流し込み、そこに食パンを敷き詰めます。パンでフタをし、ラップをして冷蔵庫で数時間寝かせるとできあがりです。

ボウルごとお皿の上でひっくり返せば、綺麗なドーム状のサマープディングが完成します。ホイップクリームなどをたくさんトッピングすると、とても美味しく食べられるのでおすすめです。

クリスマスプディング

イギリスにおける定番のプディングといえば、『クリスマスプディング』です。伝統的なクリスマスケーキとして、クリスマスの時期にはあらゆるお店で販売されています。

またクリスマスプディングを作る家庭も多くあります。プラムや小麦粉や卵、ナッツ、ドライフルーツなどの材料をしっかり混ぜ合わせてオーブンで蒸し焼きにします。

ヴィクトリア王女が英国王室のデザートとして採用するなど、聖夜のクリスマスの食卓を飾る食材としてクリスマスプディングはイギリス国民には欠かせない一品なのです。

家族で手作りしたプディングの中からコインが出てくるとラッキーだといった話は、日本でも耳にしたことがあるでしょう。

プディングとプリンの違いは?

一見すると『プディング』と『プリン』は同じものと思われがちですが、実はこの両者には違いがあります。日本ではどちらも同じ意味合いで使われることが多いようですが、その認識でギリスに行くと、イメージと違うものが出されて驚いてしまうかもしえません。

ここではプディングとプリンの違いについて具体的に解説します。

プリンはプディングのスイーツ

イギリスで一般的に振舞われているプディングは、小麦粉や卵や牛乳を温めて固めて作る料理です。

いわゆる『蒸し料理』の総称としてプディングと広く呼んでいるようです。日本でいう『プリン』は、そのプディングの中でもスイーツとして作られたプディングだと理解するとよいでしょう。

日本にいる時と同じ感覚でプリンと発音しても、イギリスでは違った意味に捉えられる可能性があるので注意しましょう。

プリンは日本の造語

日本で『プリン』と呼ばれて親しまれているお菓子は、カスタードにカラメルソースをかけたものであり、イギリスでは『カスタードプディング』にあたります。いわゆるプリンという言葉は本場イギリスにはなく、日本だけで使われている造語なのです。

イギリスに行ってレストランでプリンと注文すると、日本で一般的に呼ばれているプリンとは違った食べ物が運ばれてくることになるので注意しましょう。

プリンはカスタードプディングを指す

日本でプリンと呼ばれているデザートは、イギリスでは『カスタードプディング』を意味します。ちなみにカスタードプディングの『カスタード』とは、牛乳や卵、砂糖や香料などを混ぜ合わせて調理したものです。

キャラメルプディングやキャラメルカスタードと注文してもプリンが出てくることでしょう。しかしながら、日本でイメージしているプリンとは同じものが出てくるとは限りません。

海外ではflanと呼ぶことも

海外ではプリンのことを『flan』と呼ぶ場合もあります。

Flanはもともとスペイン発祥のデザートで、いわゆるプリンと同じようにカラメルを流した器にサラサラした生地を入れて蒸して作ります。通常のプリンよりも卵の量が多めで、硬くてしっかりとした食感が特徴です。

Flanにはバニラエッセンスやコンデンスミルクが加えられていることから、カスタードプリンよりもやや甘めのプリンといった味わいになります。

カスタードプディングの作り方

シンプルな具材だけで簡単に作ることができる『カスタードプディング』は、世代を問わず人気の高い定番の洋菓子です。

プロが作ったカスタードプディングをお店で買ってもいいのですが、たまには自分で作って食べてみるといつもと違った味を楽しむことができます。

自宅で思ったよりも短時間で簡単に作ることができるカスタードプディングの作り方を紹介します。

プリン生地を煮詰める

ボウルに牛乳とバニラビーンズを入れて、さらに溶き卵と砂糖を加えてかき混ぜましょう。

泡立てないように注意して混ぜることがポイントです。混ぜ終わったら鍋が焦げ付かないようにヘラで混ぜながら約50度まで煮詰めます。

表面の泡を取るのがポイント

鍋で煮詰める際には表面に出てくる泡をこまめに取ることがポイントになります。泡を取らずにそのままにしておくと、プリン生地を型に流し込んだ際もその泡が残ってしまい、固まった後に気泡となって見た目が美しくないからです。

煮詰める際もあまり温度は上げすぎず、表面にできた泡はゆっくりとアクを取るようにスプーンですくって取るといいでしょう。

カラメルを作る

厚手の鍋に砂糖と水を少々入れて、砂糖が茶色くなるまでゆっくりと温めます。薄く色がつき始めたら、鍋をゆっくり揺すりながら混ぜます。焦げた匂いがし始めて全体が濃い茶色になったら水を大さじいっぱい入れて火を止めましょう。

人によって好みもありますが、少し苦いくらいがカスタードに合っておいしく感じられます。

焼き上げ

カラメルを耐熱容器に移し、その上からプリン生地を流し込みます。160度に予熱したオーブンに入れて天板の半分ほどお湯を注いで、30分前後蒸し焼きにしましょう。

焼きあがった後は粗熱を取り、冷蔵庫に入れて冷やしてください。約半日ほど寝かすと味がまろやかになり、おいしいカスタードプリンが完成します。

おすすめのプリン専門店

日本において『プリン』は定番のスイーツとして、小さい子供からお年寄りまで幅広い年代の人々に受け入れられています。

コンビニエンスストアやスーパーなどで手軽に購入できるプリンから、高級スイーツ店で販売されている限定プリンなど、たくさんの種類のプリンが販売されているのです。

ここでは、一度は訪れる価値のあるおすすめのプリン専門店を紹介します。機会があればぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

テレビでも紹介された 浅草シルクプリン

東京の下町にあるプリン専門店『浅草プリン』では、素材にこだわって作られたさまざまな種類のプリンが販売されています。おすすめは北海道産の低温殺菌牛乳や生クリームなど、こだわりの材料を使って作られた『プレミアムシルクプリン』です。

他にもチーズプリンやキャラメルプリン、コーヒープリンや黒ゴマプリンなど工夫を凝らした多くの種類のプリンが販売されています。

  • 店舗名:浅草シルクプリン
  • 住所:東京都台東区浅草1-4-11
  • 電話番号:03-5828-1677
  • 営業時間:10:0021:00
  • 定休日:不定休
  • 公式ホームページ

日替わりプリンのお店 プーサン

大阪にお店を構えるプリン専門店『日替わりプリンのお店 プーサン』ではとことん素材にこだわり、製品に含まれる全ての食材が表記されています。

食品添加物を一切使用せず、30種類のプリンの中から毎日日替わりで14種類のプリンを入れ替えて販売しているのです。

夏の暑い時期は『プリンかき氷』を提供しており、安全な自家製シロップとともにおいしくいただくことができるのでおすすめです。

  • 店舗名:日替わりプリンのお店 プーサン
  • 住所:大阪府大阪市西区新町3-4-2 ミーネ新町館1F
  • 電話番号:06-6533-1007
  • 営業時間:10:0020:00
  • 定休日:日・祝(月曜のみ)第1火曜
  • 公式ホームページ

通販で買えるお取り寄せプリン

おいしいプリンはわざわざお店に行かずとも、通信販売を利用すれば自宅にいながら購入して手に入れることができます。プリンを通信販売するお店はたくさんありますが、今回は特におすすめのお取り寄せプリンを三つ紹介します。

どれも非常に人気がありこだわりのあるおいしいプリンなので、機会があればぜひ一度購入することをおすすめします。

マーロウ 北海道フレッシュクリームプリン

昭和59年に創業したビーカープリン専門店のマーロウでは、安心かつ安全な昔ながらの焼きプリンを製造し、販売しています。その中でもおすすめのプリンが『北海道フレッシュクリームプリン』です。こだわり抜いた材料で作った人気の商品なのです。

北海道フレッシュクリームプリンは通販サイトである楽天市場で購入することができます。

  • 商品名:北海道フレッシュクリームプリン5個セット
  • 価格:4,050円(税込)
  • 販売元:公式ページ

musubi-cafe 有機豆乳プリン

京都で数店舗のカフェを運営しているmusubi-caféが提供している『有機豆乳プリン』は、動物性の食材を一切使わず、豆乳やてんさい糖を使用した植物性食材のみで作っています。卵アレルギーの方やベジタリアンでも安心して食べることができるおすすめのプリンです。

有機豆乳プリンは楽天市場で購入可能です。保存料を使わないプリンなので製造日から4日が賞味期限と比較的短めです。届ける場所によっては配達まで日数がかかるケースがあるので、注文する際は確認してから注文するようにしましょう。

  • 商品名:有機豆乳プリン3個セット
  • 価格:2,580円(税込)
  • 販売元:公式ページ

nabemitsu 名古屋コーチン卵のプリン

名古屋にあるNEWSHINE株式会社が運営するnabemitsuの『名古屋コーチン卵のプリン』は、有名な鶏である名古屋コーチンの卵が練りこまれた濃厚なプリンです。通常プリンはスプーンで食べますが、このプリンはフォークで食べるのが特徴です。もちもちとした食感が新しく、ほかのお店ではなかなか味わえないと評判の商品です。

有名なテレビ番組でも取り上げられており、この名古屋コーチン卵のみを使用した贅沢なプリンは楽天市場にて購入することできます。

  • 商品名:名古屋コーチン卵のプリン
  • 価格:1,296円(税込)
  • 販売元:公式ページ

日本のプリンはプディングの一種

日本ではスイーツの定番とも言える『プリン』は、海外特にイギリスでは、プディングと呼ばれている蒸し料理の中の一つであるカスタードプリンのことを指します。日本のプリンはプディングの一種なのです。

イギリスに行くとさまざまなプディングを楽しむことができるので、いわゆるカスタードプリンしか食べたことのない日本人は、最初は驚くかもしれません。しかし日本ではなかなか味わうことができないプディングが海外にはたくさんあるのです。

食事のおかずとして楽しめるだけでなくデザートとしても味わうことができるので、これらを知ることでさらに食生活が豊かになることでしょう。

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