アロマに関する検定は様々な種類の試験がありますが、中でも『アロマテラピー検定』はアロマ初心者に人気のある資格です。アロマオイルや香りに関する基礎的な知識が身につきます。アロマテラピー検定の概要と、試験対策について解説します。
アロマに関する資格に挑戦
アロマに関する資格の中でも合格率が高く、比較的敷居が低い『アロマテラピー検定』について、概要を紹介します。
AEAJ アロマテラピー検定とは
アロマテラピー検定試験は、アロマテラピー関連で唯一の公益法人である『日本アロマ環境協会(AEAJ)』が実施しています。
家庭だけでなく、ビジネスシーンや医療・介護の現場でも注目されるアロマテラピーについて知識の習得を図り、様々な場面で植物の香りを役立てられる人材育成を目指して実施される試験です。
自分や家族の健康維持に役立てたい人、アロマテラピーを体系的に学びたい人、さらに上位の資格を習得したい人、現在の仕事の幅を広げたい人などに向いています。
試験概要と合格率
アロマテラピー検定試験は、年齢や経験などの制限なしに誰でも受験できます。試験形式は全て選択解答式(マークシート)です。
受験級は1級と2級の2種類があり、受験料はどちらも税込6480円です。何級からでも受験可能で、同じ日に両方同時に受験することもできます。
出題数は1級が70問、2級が55問で、合格基準は正答率80%です。受験者の合格率は1級と2級とも約90%と言われています。公式テキストをしっかりと学習すれば十分に合格を目指せる試験です。
独学でも合格を目指せる?
アロマテラピー検定の問題は、『アロマテラピー検定公式テキスト』から出題されます。公式テキストの内容をしっかり勉強し頭に入れておけば、合格の可能性は高まるため、独学でも十分に合格を目指せるといえます。
また、試験問題の中には、実際に香りを嗅いで精油名を答える『香りテスト』も出題されますが、香りテストの対象となる精油があらかじめ決められているため、独学でも対策が立てやすい問題です。
より幅広い知識を得たい場合や、上級の資格取得まで目指す場合は、認定スクールや通信教育を受講する選択肢もあります。
アロマテラピー検定2級の内容
アロマテラピー検定2級で学習する内容は、『アロマテラピーを自分で楽しみ、健康維持のために用いる知識』です。
アロマテラピー検定試験は2級を経ずにいきなり1級を受けることも可能ですが、1級試験に受かるか不安な場合やアロマを基礎から学びたい場合は、2級からの受験がおすすめです。
精油の使い方などの知識が問われる
出題元となる2級の公式テキストは全部で7章から構成され、2章『精油の基礎知識』、3章『精油のプロフィール』、4章『精油の使い方』の計3章で、精油に関する知識が記載されています。
アロマテラピーを正しく生活に取り入れるための知識が問われるため、特に精油に関連する知識は重点的に学習する必要があるでしょう。
その他、アロマテラピーの安全性や、『芳香浴法』などアロマを活用した実践方法などが出題される傾向があります。
香りテストは基本的な精油が出題される
学科試験と併せて、香りを嗅ぎ精油名を解答する『香りテスト』があります。2級での香りテストの対象精油は以下のアロマです。
- スイートオレンジ
- ゼラニウム
- ティートリー
- フランキンセンス
- ペパーミント
- ユーカリ
- ラベンダー
- レモン
- ローズマリー
対象となる精油は、試験実施年度により変更される可能性があります。柑橘系やハーブ系など、香りの種類のなかでも代表的な精油が主に出題の対象となります。
アロマテラピー検定1級の内容
アロマテラピー検定1級で学習する内容は、『精油を目的によって使い分け、効果的に生活に取り入れるための知識』です。
公式テキストでの独学で十分に合格を目指せますが、2級よりも問題数が15問多く、香りテストの対象となる精油の数も増えるため、その分難易度が高いといえます。
メカニズムや活用についての知識が問われる
1級では、2級の主な出題内容である精油の知識に加え、アロマの目的に合わせた使い方や、アロマを生活に取り入れるための知識が問われます。2級がアロマの基礎に関する試験とすると、1級はアロマの応用を問う試験といえるでしょう。
精油のプロフィールに関する問題においては、2級では11種類の精油が対象なのに対し、1級では30種類の精油が対象となります。また、アロマテラピーのメカニズムや歴史、法律に関する問題も出題されます。
より多くの精油の香りを覚える必要がある
1級の香りテストの対象となる精油は以下の通りです。
- イランイラン
- クラリセージ
- グレープフルーツ
- ジュニパーベリー
- スイートオレンジ
- スイートマージョラム
- ゼラニウム
- ティートリー
- フランキンセンス
- ペパーミント
- ベルガモット
- ユーカリ
- ラベンダー
- レモン
- レモングラス
- ローズマリー
- ローマンカモミール
対象となる精油は、試験実施年度により変更される可能性があります。1級で出題対象となる精油数の約2倍が対象です。
香りテストの対策
アロマテラピー検定の中で実施される『香りテスト』は、香りに関する検定ならではの独特なテストといえます。香りテストで確実に加点できるようになるための、学習のコツを紹介します。
精油を入手する
香りテストで出題される香りを覚えるためには、対象となる香りを実際に嗅ぐ必要があります。しかし、対象となる香りの中には比較的高価なアロマオイルも含まれ、試験対策のためだけにオイルを購入すると、それなりに費用がかかります。
香りテストの対策としては、検定に対応した香りセットの購入がおすすめです。1級と2級それぞれに対応したオイルのセットや、両方の香りを全て揃えたセットが販売されています。
比較的高価なオイルも含め、全ての香りが数mlずつ容器に入っているため、試験対策として活用できる香りがお得に購入できて便利です。
- 商品名:生活の木 (公社)日本アロマ環境協会資格試験対応セット 検定2級対応
- 価格:1715円(税込)
- Amazon:商品ページ
香りとイメージを関連づけて覚える
香りを覚える作業は、学科試験などの一般的な暗記作業に比べ感覚的であるため、コツをつかむことが大事です。
まずは、香りが特徴的で分かりやすいものから覚えるようにしましょう。ラベンダー・スイートオレンジ・ペパーミントなどは、香りが独特で覚えやすく、始めに取り掛かる香りとして向いています。嗅いだ経験のある香りも知識として早いうちに身につけましょう。
覚えにくい香りは、イメージと関連づけて覚えると効果的です。目を閉じてリラックスし、その香りから何がイメージできるかを自分の思いついた想像に結びつけて、そのイメージを広げていくことで覚えていきましょう。
鼻に残った香りをリセットする方法
香りを覚えるために様々な香りを嗅いでいると、香りが分からなくなることがあります。鼻に残った香りをリセットする方法としては、コーヒーの匂いを嗅ぐ方法が有効です。
コーヒー豆や挽いた粉、淹れた後のコーヒー、インスタントコーヒーなど、コーヒーの匂いであれば嗅覚に残った匂いを取り除いてくれる効果が期待できます。
アロマテラピー検定の勉強に役立つ本
アロマテラピーの検定の学科試験対策に独学の教材として使える本を紹介します。
アロマテラピー検定公式テキスト
『アロマテラピー検定公式テキスト』は、試験を主催するAEAJが発行する公式のテキストです。アロマテラピー検定試験の出題元となるテキストであるため、受験する上で欠かせない教材といえます。
全部で八つの章から構成され、検定1級と2級のどちらもカバーする内容です。かわいいイラストや良質な写真が所々に入り、文体や内容も読みやすくまとめられています。
- 商品名:アロマテラピー検定公式テキスト 1級・2級
- 価格:2155円(税込)
- Amazon:商品ページ
アロマテラピー検定1級・2級テキスト&問題集
『アロマテラピー検定1級・2級テキスト&問題集』は、テキストと問題集がセットになった教材です。赤シートが付いており、重要語句や練習問題の解答を隠して覚えられます。取り外しが可能な別冊用語集を使えば、場所を選ばずに暗記の勉強ができます。
書き込み式の精油ワークシートと香りのイメージシートが収録され、検定の重要ポイントである精油と香りに関する知識が定着しやすいのも特徴です。
一問一答や力試し、全4回の模擬試験も収録され、試験の直前期に予行演習を兼ねた最終チェックができます。
- 商品名:アロマテラピー検定1級・2級テキスト&問題集
- 価格:1728円(税込)
- Amazon:商品ページ
アロマテラピー検定1級2級 テキスト&問題集
『アロマテラピー検定1級2級 テキスト&問題集』は、公式テキストの情報を元に教材として整理された、試験対策用のテキストと問題集です。最新の内容に対応する理解しやすい解説と模擬試験問題を掲載しています。便利なチェック用の赤シート付きです。
精油のプロフィールは、1級と2級で出題が予想される香りが30種類網羅されています。科目別の解説に加え、試験前30分の対策として活用できる重要ポイントもまとめられています。
問題集には300問を超えるマークシート用の問題が掲載され、復習に使える一問一答や試験本番対策の模擬問題4回分も収録済みです。
- 商品名:アロマテラピー検定1級2級 テキスト&問題集
- 価格:1512円(税込)
- Amazon:商品ページ
知識が増えるたびに、アロマの虜になる
アロマの検定としては、AEAJが主催するアロマテラピー検定が、難易度の観点から初心者におすすめです。アロマテラピー検定なら、参考書や問題集を活用し、独学で十分に合格を目指せます。
また、アロマテラピー検定を通して、アロマに関する正しい知識を身につけられます。アロマオイルを目的によって使い分け、効果的に生活に取り入れることが可能となるでしょう。