チーズにカビが生えてしまった。原因や対処法・注意点を解説

2019.06.17

一部のチーズに最初から当たり前のように発生しているカビですが、これはどういう仕組みで作られているものなのでしょう?また食べても良いカビなのでしょうか?この記事では白カビや青カビも含めた「チーズに生えるカビ」のあれこれについて解説します。

チーズのカビはなぜ生える?

前提として、意図的に繁殖させているチーズのカビは食べても無害なのでご安心ください。では食べられないカビはどんなものなのでしょうか?

もともと生えているカビは食べても無害

販売時点でチーズに生えているカビが食べられるのは、人体に害を及ぼさないカビを人工的に発生させているからです。代表的なものが、白カビカマンベールなどの白カビタイプにみられる真っ白なカビです。また、ブルーチーズにも無害でおいしいカビが含まれています。青カビの中でも安全なタイプのものを選んでチーズに添加しているからこそ、ブルーチーズのあの独特な風味や香りが発生するのです。

ちなみに雑カビなど、健康に害を及ぼしそうな種類のカビであっても、大量摂取しない限り人体に深刻な影響は出ないと言われています。本来カビの毒素というのは非常に弱いもので、人間のように抵抗力が一定程度ある動物であれば、ある程度は耐性が備わっているそうです。

食べると危険なカビは?

逆に、安全でないカビとは、次にあげるようなチーズに生えるカビです。

  • チーズの水分量が多いフレッシュチーズ
  • 加熱処理をして良い菌を死滅させたプロセスチーズ

上記に限らず、要は「後から生えてくるカビ」に注意が必要です。これらは体に有害な可能性が高いので食べるのは避けておきましょう。ちなみに、後から生えたチーズのカビには苦味があったり、風味が落ちているので、おかしいと感じた時には食べないように注意してください。

チーズに生えるカビの種類

より具体的にチーズに生えるカビの種類をご紹介します。

白カビ

白カビタイプは表皮全体を覆うカビであり、基本的に無害です。むしろ白カビに守られることでチーズ自体を悪いカビや微生物から守ることができるのです。

白カビチーズの作り方は、白カビの胞子をミルクの段階で付与する方法と、熟成する前のチーズの表面に塗布する方法のどちらかで行います。

白カビはチーズの表面でタンパク質分解酵素を出し、チーズの熟成を促してマッシュルームに似た香りを発生させます。出来上がり時点では、白いじゅうたんを被せたような外観になるはずです。

青カビ

ブルーチーズに生えているカビは「ペニシリウム・ロックフォルティ」と呼ばれるものです。青カビをミルクの段階で入れる方法と、チーズの型に詰める前のそぼろ状のチーズの素にカビ菌を振りかける方法などで添加されます。

チーズの表面に繁殖させる白カビと反対に、青カビはチーズの内部で育てるのが特徴です。熟成している間のチーズに多数の空気穴を開けることで酸素を取り入れ、内部の青カビを繁殖させます。青カビが育ってきたらアルミなどでチーズを包むか、チーズに表皮をつくることで空気孔をふさいで完成です。

チーズの有害なカビを食べたらどうなる?

カビは少量であれば食べても体に影響はないと言われています。もし間違えてカビを食べてしまっても、胃酸がカビ菌を消し去ってくれるようです。仮に症状が出るとしても、軽い腹痛や下痢などの症状で自然治癒するケースが一般的とされています。大量に、もしくは継続的に食べない限り大きな問題はなさそうです。

症状がひどい場合はすぐに病院へ

カビ菌を食べてしまったことで軽い下痢を起こしている場合は、症状が緩和されるまで下痢止めの薬などは使わない方が良いと考えられています。下痢はもともと体内の毒素を排出するための症状で、毒素を出し切るために必要なものなので、あえて下痢止めでカバーしない方が良いという考え方に基づいているためです。

しかし、下痢が続くと脱水症状を起こしやすくなる為、常温か温かい飲み物は定期的に摂っておきましょう。そして何より下痢や腹痛などの症状がひどい場合は、すぐに病院で診てもらうようにしてください。

最初から添加されてるカビなら安全

食べても良いチーズのカビや避けた方が良いカビの違いをご紹介してきました。製造過程で添加されるカビなら基本的には安全ですが、冷蔵庫などに入れっぱなしにして後から発生したようなカビはできれば食べないように注意するようにしましょう。

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