トリュフチョコレートのトッピングや中身に使われているガナッシュクリーム。あのまろやかな口溶けを、自分の手で再現してみたいと思っている方もいることでしょう。この記事ではガナッシュクリームの基本知識や簡単な作り方などについてご説明していきます。
ガナッシュクリームとは?
ガナッシュクリームとはどんなものなのか、まずはガナッシュクリームの基本的な知識をご紹介します。
チョコと生クリームを混ぜて作る
ガナッシュ(ガナッシュクリーム)は、一般的に生チョコレートより柔らかめのチョコレート菓子のことを指し、チョコレートと生クリームを混ぜて作るのが基本的な作り方です。溶かしたチョコレートに生クリームを加えるか、温かい生クリームにチョコレートを溶かし込んで作るので、優しい口溶けと甘さが特徴です。
ガナッシュ作りに使用するチョコレートの種類別の基本的な割合はこのようになっています。柔らかくしたい場合は生クリームの割合を少し増やしても良いでしょう。
- ダークチョコレートと生クリームの場合…3:2の割合
- ミルクチョコレートと生クリームの場合…2:1の割合
- ホワイトチョコレートと生クリームの場合…3:1の割合
また、使うチョコレートのカカオ配合量分の目安は次の通りです。これらのチョコを使用すれば、乳脂肪分が分離せず失敗しにくいのでおすすめです。
- ダークチョコレート…55~60%
- ミルクチョコレート…32~40%
- ホワイトチョコレート…33〜36%
ガナッシュの保存期間は?
ガナッシュは生クリームが入っているお菓子なのであまり日持ちはしません。基本的には保存せず早めに食べてしまうのがベストです。
保存する場合は冷蔵庫(10℃以下)で保存するようにしてください。保存して食べられる期間は、だいたい3〜4日程度です。
ガナッシュクリームの簡単レシピ
ここからはガナッシュクリームの基本的な作り方をご紹介していきます。
ガナッシュを作る時のポイント
ガナッシュ作りに使用する生クリームは、総脂肪分35%位の低脂肪タイプがおすすめ。油分が多くなると分離しやすくなるという点に注意です。沸騰させた生クリームを、溶かしたチョコレートに混ぜてガナッシュを作り、そこにやわらかくしたバターを加えていく方法もおすすめです。
簡単なガナッシュの作り方
少ない手順で簡単に美味しいガナッシュが作れるレシピです。
- 生クリームとチョコレートを一緒にレンジで温め、一度取り出します。
- 取り出した生クリームとチョコレートをスプーンでかき混ぜます。
- 生クリームとチョコレートがなじんできたら、再びレンジで温めます。
- 再びレンジから取り出して、形を分け、冷蔵庫で冷やして完成です。
レンジで温めてから混ぜるのを繰り返すだけなので楽ですね。完全に生クリームとチョコレートが溶けた後、ラム酒を少々入れても良いでしょう。
生クリーム以外で作るガナッシュのレシピ
基本的にガナッシュづくりには生クリームを使用しますが、実は生クリームを別のものにしても作ることができるので、生クリームが無い時のためのアレンジレシピをご紹介します。
クリー三クリーム以外でもガナッシュは作れる
生クリームの代わりにクリームチーズでガナッシュを作ると、甘さ控えめな仕上がりになります。甘さ控えめに作りたい方にはぴったりで、ホワイトチョコとも相性が良いです。レモンマーマレードとも相性が良く、こちらは少し酸味のある爽やか風味のガナッシュに仕上がります。
オレンジマーマレードガナッシュのレシピ
オレンジマーマレード、もしくはレモンマーマレードとチョコレートを合わせたガナッシュのレシピです。
- 溶かしたチョコレートとマーマレードを混ぜます。割合は1:1くらいで。
- 柔らかくトロトロの状態から、冷えて少し固まってきた段階で、クッキングシートの上にスプーンですくって落としていきます。
- そのまま冷蔵庫で冷やして完成です。
このレシピは簡単に短時間でガナッシュを作ることができます。チョコレートに柑橘類を足すと、ほろ苦さ・甘さがうまく合わさり、エレガントな香りも付与されるので、大人向けのガナッシュが仕上がります。
まずはガナッシュの基本の作り方をマスターしよう
ガナッシュ作りのポイントは、チョコを生クリームに混ぜる前にきちんと湯煎で溶かしておくことと、材料および分量を間違えないことです。特に生クリームを植物性脂肪のホイップクリームなどで代用してしまうと、うまく混ざらないこともあるので、作り慣れるまでは、無難に製菓用チョコと純正の生クリームを使うのがおすすめです。ぜひガナッシュの基本の作り方をマスターして、ご自宅でもガナッシュを楽しんでみてはいかがでしょうか?