人気カクテル『ラムコーク』のレシピ。自宅でラムカクテルをつくろう

2019.06.13

ラムコークはすっきりした味わいがクセになる、人気のカクテルです。材料も作り方もシンプルなので、自宅でも手軽に楽しめます。ラムコーク作りにおすすめのラム酒選びからレシピまで、美味しく味わうための基礎知識を紹介します。

ラム酒の基礎知識

ラムコークは、ラム酒とコーラを使った『ロングカクテル』の一つです。ロングカクテルとは氷の入った大きなグラスで飲むカクテルを指します。氷により冷たさをキープすることで、時間をかけて飲めるというのが呼称の由来です。

まずはラムコークのベースとなるラム酒について、原料や製造方法、種類などの基礎知識を紹介します。

ラム酒はサトウキビのお酒

ラム酒はサトウキビから作られる、甘くて少し苦みのある風味が特徴のお酒です。そのまま飲むのはもちろん、カクテルのベースやスイーツの香りづけに、幅広く活用されています。

ラム酒作りには、サトウキビそのものではなく、搾り汁や、砂糖を精製するときに出る『モラセス』と呼ばれる糖蜜が使われます。

発祥の地はキューバやジャマイカなど、カリブ海周辺の国とされています。この地域には、もともとサトウキビは自生していませんでしたが、コロンブスがアメリカ大陸を発見したのをきっかけに持ち込まれ、盛んに栽培されるようになりました。

香りや風味による分類

ラム酒は、発酵させた原料を蒸留した後、樽に入れ、一定期間熟成させて作ります。蒸留方式や熟成期間によって風味が変わり、『ライトタイプ』『ミディアムタイプ』『ヘビータイプ』の3種類に分類されています。

お酒の蒸留方式には連続蒸留と単式蒸留があり、連続蒸留のほうが不純物の少ない、クリアな仕上がりになります。

連続蒸留で蒸留し、樽で短期間熟成させたものがライトタイプです。雑味のない柔らかな口当たりと、軽い香りを楽しめます。

一方のヘビータイプは単式蒸留で、樽で長期間熟成させて作るため、風味が強いのが特徴です。

ミディアムタイプは製品によって蒸留方式が違います。中にはライトタイプとヘビータイプをブレンドして作られるものもあり、バラエティに富んでいます。

色による分類

また、ラム酒は色によって、透明な『ホワイトラム』、淡い褐色の『ゴールドラム』、濃い茶色の『ダークラム』に分類されます。

ホワイトラムは、ライトタイプのラム酒を活性炭でろ過して透明に仕上げたものです。クセが少なく無色なので、カクテルのベースに向いています。

ゴールドラムは、ホワイトラムをろ過する前の状態のものです。ほどよい風味で飲みやすく、さまざまな用途に使えます。

ダークラムはヘビータイプのラム酒を、中を焦がしたオーク樽で3年以上熟成したものです。木の色や香りが深く浸透するため色が濃く、芳醇な風味を楽しめます。そのまま飲んだり、スイーツに入れたりするのに適しています。

似て非なる?キューバリブレというカクテル

ラムコークは、別名『キューバリブレ』とも呼ばれています。どのようにして、特定の国の名前が、カクテルの名前に使われるようになったのでしょうか。キューバリブレの由来についてみていきましょう。

ラムコークとの違いは?

キューバリブレは、ラム酒をコーラとライム果汁で割って作ります。ラムコークと非常に似ていますが、実際違うのは名前だけで、見た目や味は同じです。

ライム果汁を入れないものや、ライムの代わりにレモンを使ったものを、キューバリブレと区別するためにラムコークと呼ぶこともありますが、はっきりと決められているわけではありません。

もともとはキューバリブレという名前で登場したものが、世間に広まるうちに、材料名をとってラムコークと呼ばれるようになったと考えられます。

キューバリブレという名の由来

キューバリブレは、長年スペインの植民地だったキューバが、アメリカの助けにより独立を勝ち取ったときに誕生したカクテルです。

当時キューバの独立に関わったアメリカ人の将校が、ハバナのバーで飲んでいるときに、キューバで愛されているラム酒とアメリカの人気飲料、コーラをミックスさせたカクテルを思いつきます。

これがほかの将校の間でも評判となり、乾杯のときに皆で『Viva Cuba Libre(キューバの自由万歳)!』と叫んだのが、名前の由来と言われています。

ラムコークを作ってみよう

そんな由緒あるカクテルが、名を変えて現代の日本でも親しまれているというわけですが、そのレシピはどんなものでしょうか。詳しい分量や作り方など、自宅でラムコークを楽しむための知識を紹介します。

用意する材料

ラムコーク1杯分の材料と分量は、以下の通りです。ラム酒は基本的にはホワイトラムがおすすめですが、コーラの色が濃いのでダークラムやゴールドラムでも問題ありません。ダークラムを使うと、コクのある味わいになります。

  • ラム酒:45ml
  • コーラ:120~150ml
  • ライムジュース:10ml

コーラの量は、ラム酒の3倍程度が適量です。カロリーが気になる方は、ダイエットコーラを使ってもよいでしょう。

ライムジュースはお酒売り場にあることが多いので、ラム酒を買うときに一緒に調達しておきましょう。もちろん生のライムを搾っても、ライムの代わりにレモンを使っても大丈夫です。

作り方

グラスに氷を入れ、ラム酒、ライムジュース、コーラの順に注ぎます。コーラは一気に入れると泡が出てあふれてしまうので、少しずつゆっくり注ぎましょう。

注ぎ終わったらマドラーなどを使って、下のほうから軽く数回かき混ぜます。グラスの縁にカットしたライムやレモンを飾ると、見た目が爽やかになります。

度数はどれくらい?

ラムコークのアルコール度数は、12~13%です。ベースとなるラム酒の度数には40~50%と幅があり、コーラの使用量によっても多少変わってきます。あくまでも目安として覚えておくとよいでしょう。

ちなみにビールのアルコール度数は5~6%と、ラムコークの半分程度です。ラムコークは、ビールのようにのど越しがよく、飲みやすい割には度数が高いので、飲み過ぎには注意しましょう。

ラムコークにおすすめのラム酒

ラム酒にはさまざまな銘柄があり、それぞれ色や風味が違います。ラムコークを始めとする、カクテルのベースに使いやすい、おすすめの銘柄を紹介します。

バカルディ スペリオール

バカルディ社は、キューバがまだスペインの植民地だった時代に創業した、老舗のラム酒メーカーです。キューバリブレに使われたのがバカルディ社のラムだったことから、ラムコークにはもっとも適した銘柄といえるでしょう。

スペリオールは、バカルディラムの中でも、もっともカクテルベースに適したホワイトラムです。フルーティーな香りとライトな甘さが特徴で、ラムコークはもちろん、さまざまなカクテルに使えます。

  • 商品名:バカルディ スペリオール(ホワイト) ラム 750ml
  • 価格:1990円(税込)
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アプルトン ホワイト

アプルトン社は、ジャマイカでもっとも古い歴史を持つラム酒メーカーです。同社のホワイトラムは、じっくりと時間をかけて活性炭でろ過しているため透明度が高く、すっきりとしたキレのある味わいを楽しめます。

バカルディのスペリオールと比べて安く買えるので、たくさん飲みたい方や、いろいろなカクテルを試してみたい方におすすめです。

  • 商品名:アプルトン ホワイト ラム 750ml
  • 価格:1242円(税込)
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キャプテンモルガン スパイスト ラム

キャプテンモルガンのスパイスト ラムは、キリンビールが販売しているラム酒の銘柄です。プエルトリコ産のゴールドラムに、バニラスパイスと、いちじくやアプリコットなどのフルーツフレーバーをプラスしています。

甘くトロピカルな味わいで、コーラやジンジャーエールなどの炭酸飲料によく合います。

  • 商品名:キャプテンモルガン スパイスト ラム 750ml
  • 価格:1922円(税込)
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知ればもっと楽しいラムコーク

最後にラムコークにまつわる豆知識を3点紹介します。知っていれば、もっとラムコークを楽しめるでしょう。

やっぱり飲むなら夏

熱帯地域原産のラム酒は、もともと暑い季節によく合うお酒です。とくにラムコークには、夏の飲み物というイメージが強くあります。

コーラの炭酸やライムのおかげで涼しく感じられるのはもちろんですが、キューバリブレの誕生が夏だったことも、理由の一つといえるでしょう。

夏の夜に、植民地支配から独立した当時の、キューバの熱気や解放感を想像しながら味わってみてはいかがでしょうか。

本場キューバのコーラTuKola

ラムコークは、キューバのラム酒とアメリカ生まれのコーラのコラボレーションによって実現したカクテルです。しかし1961年にアメリカはキューバとの国交を断絶し、さまざまな経済制裁を実施します。

このため、キューバでは長い間、アメリカのコーラを飲めませんでした。2015年に国交が回復し、経済制裁が緩和されたのもつかの間、トランプ大統領は再び制裁を強化する方針を打ち出しており、コーラの入手も容易ではない状況です。

その代わりキューバでは、『TuKola』という、コーラに似た飲料が作られています。もし渡航する機会があれば、キューバ版のラムコークの味を試してみてはいかがでしょうか。

まさかの料理への活用も

ラムコークは、なんと煮込み料理の味付けにも活用できます。ラム酒は料理酒の代わりになりますし、コーラの甘さや香りは残らず、むしろ炭酸によって肉が柔らかくなります。

ここでは豚バラ肉と根菜を使った和風の煮込みレシピを紹介します。分量は2人分です。

  • 豚バラブロック肉:180g
  • ゴボウ:1/2本
  • レンコン:100g
  • ラム酒:大さじ2杯
  • コーラ:50ml
  • 醤油:大さじ1杯

肉を1.5cm角に切り、フライパンで全面に焼き色をつけます。鍋にラム酒、コーラ、醤油を入れてひと煮立ちさせたら肉を入れ、20分ほど煮ます。

一口大に切り、水にさらしたゴボウとレンコンを加え、柔らかくなるまで煮込んだら完成です。皿に盛りつけ、お好みでマスタードを添えましょう。

親しみやすくて奥深い

ラムコークは身近な材料で簡単に作れる、とても親しみやすいカクテルです。コーラの種類を変えてみたり、たっぷりとライムを搾って爽やかな喉越しを楽しんだり、好きなようにアレンジできます。

別名のキューバリブレ誕生の経緯に思いを馳せながら、『自由』なカクテル、ラムコークを味わってみてはいかがでしょうか。

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