レコード針は音質維持に重要な部品!メンテナンス時期や方法を解説

2019.06.13

レコード針は、適切な時期にメンテナンスや交換をすると音質の低下を抑えられます。ずっと使い続けられるものではないため、音飛びなどが起こったときは交換を検討しましょう。針だけでなく、カートリッジごと替える方法も紹介します。

レコード針の手入れや交換は必要?

レコード針は、1回使って捨てるような消耗品ではありません。しかし、使っているうちに劣化はしてきます。

状態によっては音飛びなどの原因にもなるため、定期的にメンテナンスが必要です。調整だけではどうにもならないときは、交換も検討しましょう。

基本的には、何らかの『異常を感じたときが交換の目安』です。

ホコリや磨耗は音質劣化や音飛びの原因

レコード針の周りにホコリがたまるなど、物理的なトラブルで音飛びが起こります。ホコリが原因の場合は、ホコリを取り除くだけでレコード針のパフォーマンスは改善するでしょう。

音飛びが気になったときは、針の周囲に汚れが溜まっていないか確認が必要です。

また、単なる汚れだけではなく、摩擦によってレコード針のパフォーマンスが落ちることもあります。

何度もレコードをかけて針が回ると、少しずつ摩耗が起こります。レコード針を使い始めて時間が経っている場合は、摩耗による音飛びも考えましょう。

針がすり減っている場合は、交換が必要です。見た目では分からないことも多いものの、摩耗が起こっていると音質が変化してゆきます。

レコード針の交換時期はいつ?

レコード針は、はっきりとした交換時期を知るのが難しい商品です。メーカーや針の形状によって耐久度が異なり、本体や針に使用時間が表示されるわけでもありません。

交換の目安としては、音質の低下や、耳で判断できるトラブルがあれば交換を考えましょう。

レコードを聴いた時間が数百時間程度に達しており、寿命が近づいていることがわかる場合は、明確なトラブルがなくても交換して構いません。

摩耗したレコード針を使っていると、アナログならではの音源も質が低下してしまいます。定期的にメンテナンスや交換をして、よい音を聴けるように整えておきましょう。

自宅で出来るレコード針の掃除方法

レコード針は、自宅でも掃除できます。特殊な業者に頼むことなくメンテナンスができるため、経済的です。

レコードをよく聴くなら、掃除の方法も知っておきましょう。掃除の方法さえ知っておけば、消耗していない針を無駄に交換してしまう問題も起こりません。

用意するものとやり方

レコード針をメンテナンスするには、クリーニングに使う薬剤が必要です。液体タイプや粘着タイプがあるため、好みのものを選びましょう。

針はとても小さく、指先でホコリや繊維を取り除くのは難しいものです。

仮に汚れが見えたとしても、クリーニング剤と専用のブラシなどで汚れを取り除きましょう。他のものを使った場合、針を傷つける可能性があります。

メーカーから専用の薬剤が販売されていることが多いため、取り寄せてみましょう。通販でも販売されています。

ナガオカ レコード針クリーナー ハイクリーン AM-801/2

『ナガオカ』のレコード針クリーナー『ハイクリーン』は、針を優しく洗浄してくれる薬剤です。使い方は簡単で、洗浄液がついたブラシで軽く針を拭くだけで汚れが取れます。

単にブラシだけで汚れを取るよりも、洗浄液の成分が効率的にホコリやチリを取り除いてくれるため、針の劣化も防げるでしょう。

ブラシはやわらかく、針を傷つける心配もありません。

ただし、ブラシの動かし方には注意が必要です。カートリッジや針の向きなどによって多少変化しますが、一般的なものであれば前方に向かって動かします。

逆向きに動かすと、針が傷む可能性があるため危険です。

  • 商品名:ナガオカ レコード針クリーナー ハイクリーン
  • 価格:550円(税込)
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オーディオテクニカ スタイラスクリーナー AT617a

『オーディオテクニカ』の『スタイラスクリーナー』は、粘着タイプのゲルが汚れを取り除いてくれるタイプです。カートリッジの針先にゲルを当てるだけで汚れが取れるため、簡単に使えます。

強くこすりつける必要はなく、そっと当てるだけで問題ありません。粘着力があるため、ホコリなどはきちんと取れます。

汚れが付着したゲル部分は、水で洗うと繰り返し使えます。経済的で、簡単にクリーニングができるのでおすすめです。

  • 商品名:オーディオテクニカ スタイラスクリーナー
  • 価格:3682円(税込)
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交換針の選び方と付け方

交換針は目的に合わせて、必要なものを選びましょう。カートリッジや針にはいろいろな種類があります。

針の形によって音質や、耐久度が異なります。自分好みの音を出してくれる針先を選べば、満足のいく音楽が聴けるでしょう。

付け方も簡単で、古い針を取り外して新しい針をはめ込むだけです。向きなどは気をつける必要がありますが、慣れれば問題ないでしょう。

カートリッジの種類

レコード針は単体で取り付けるのではなく、カートリッジ部分にはめ込んで使います。カートリッジの種類は主に2種類です。

一般的に普及しているタイプは『MM型』と呼ばれ、針の付け替えも簡単にできます。MM型と同じタイプでも、オーディオテクニカが特許を持っているタイプは『VM型』です。

内容は変わらないため、どちらでも針の付け替え方法に悩むことはないでしょう。

もう一つは『MC型』と呼ばれます。値段が高い物が多く、専用のアンプなどに取り付けて使われるタイプです。

丸針

スタンダードな丸針は、低価格で使いやすいタイプです。外見は丸みのあるペン先のような雰囲気で、レコードを傷つけにくくなっています。

寿命は200時間程度が目安です。どちらかといえば低音重視の人に向いている形状でしょう。

丸い形状でレコード盤に入り込みにくく、レコードを聴くときだけでなくDJがキューイングするときにも愛用されやすい針です。

楕円針

丸針に比べると、先が細く楕円形になっているのが楕円針です。細長い形状であることからレコード盤の奥まで針が入ります。

そのため、高音を聴きたいときに適した針といえるでしょう。

針先が薄くなっており摩耗が起こりやすいため、丸針よりやや寿命が短くなります。それでも、目安として150時間程度は問題ありません。

超楕円針

超楕円針は、寿命が長く高音域に強い針です。レコード盤に触れる面積が少ないため、400時間程度保ちます。

普通の丸針と比べると倍の時間使えて、さらに音質も良好です。

長く1本の針を使い続けたい人には最適でしょう。高価であっても音質にこだわりたいという人におすすめです。

4ch針

特殊な4chレコードに対応した針が、4ch針です。もちろん、普通のレコードも聴けます。

4ch対応のレコードを聴くには、普通の針でも問題ありませんが、4ch対応のレコードに4ch針を使用すると、音に深みが出ます。

より音楽を楽しみたい人や、こだわりが強い人に適しているでしょう。

保有しているレコードに4ch対応の物があれば、試す価値があります。4ch針の名称ではなく『シバタ』などのメーカー名で表示されていることも多いでしょう。

素材はダイアモンドが一般的

針の素材は、ダイアモンドが主流です。硬く、レコード盤に負けない硬度を持った素材がレコード針に適しています。

ダイアモンドのような硬い素材を使っても、ほとんどの針は数百時間で摩耗するため、他の素材ではなかなか代替がききません。

稀に、サファイア針など他の宝石を使った物も流通しています。ただし、レコード針自体の流通量が昔よりは減っているため、ほとんど見かけることはないでしょう。

カートリッジの交換方法

レコードの調子が悪いときは針だけでなく、カートリッジごと交換することも考えられます。その場合、メンテナンスのときと用意するものと取付方法が異なるため、注意しましょう。

カートリッジは、本体のアームにしっかり接続されています。手でそのまま取り外しができるものではありません。

用意するものと取り付け方

カートリッジの交換には、ラジオペンチとマイナスドライバーが必要です。ラジオペンチは小型のものを選ぶか、ピンセットのようなものでも代替えできます。

本体のアームからカートリッジを外し、リード線を抜いたら、新しいものに付け替えましょう。

取り付けるときは、カラーやアルファベット別に分かれている端子に、対応するリード線をはめていきます。

カラー別の場合は、そのまま対応する色の場所につなぐだけで問題ありません。アルファベットが書かれている場合は、赤とR・白とL・緑とER・青とELが対応しています。

メーカーごとに少しずつ違う設定の場合もあるため、説明書などを見るか取り外し前の状態をチェックしておくと確実です。

針圧を調整して針飛びを防ぐ

カートリッジの針圧調整メモリを動かすと、針圧の調整ができます。適当に動かすのではなく、針の種類ごとの推奨値に合わせて設定しましょう。

針飛びを防ぐには、針に合った圧をかけることが大切です。まずは説明書などを見て、適正値を確認しましょう。

メモリを合わせて試しにレコードをかけ、針飛びが起こるか見ます。問題があれば少しずつ調整しましょう。

軽い圧の場合は音も軽くなり、重い圧をかけると低音が響きます。針飛びが起きるときは、少し圧を重くして様子を見ましょう。

良い音を出すためには針の管理をしっかりと

レコードには、デジタル音源にはない魅力があります。レコードや音にこだわるなら、針の管理もしっかりしておきましょう。

メンテナンスや交換の内容によって、音質は大きく変わります。音飛びなどが起きるようになってきたら、交換の時期です。

針の交換は外して取り付けるだけで簡単にできるため、音質が気になっているときは試してみましょう。

ホコリなどが原因の場合は、クリーニングで改善する場合もあります。

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