成城石井で人気沸騰中。スペイン生まれのスイーツ『ポルボローネ』とは?

2019.06.13

ポルボローネは、口に入れて、溶ける前にポルボロンと3回唱えられたら願い事が叶うと言われている、スペインの伝統的なお菓子です。ほろっとした食感が特徴的なクッキーで、日本でも人気があります。ポルボローネの基礎知識などについて見ていきましょう。

ポルボローネとは

ポルボローネは、スペインで昔から幸運を呼ぶお菓子として伝わるクッキー『ポルボロン』をさします。

日本では、ポルボロンよりもポルボローネという名前の方が知られています。口に入れるとほろっと溶けてしまう粉雪のような口どけと優しい甘さは、あとをひく美味しさです。

ここでは、ポルボローネについて解説します。

パウダーを意味するスペインのクッキー

前述したように、『ポルボローネ』は、スペイン生まれのクッキー『ポルボロン』のことです。

ポルボローネは口に入れるとほろっと崩れるような食感と、シンプルな味わいが特徴です。その粉雪のような口どけを、スペイン語でパウダーを意味する『polvo(m)』と表現したのが名前の由来です。

ポルボローネの名前の由来については諸説あります。一つ目は、ポルボロンの複数形polvoronesから語尾のsだけが抜けてpolvoroneとして日本に伝わったという説です。

また、ポルボロンが日本で日本人の好みに合うようにアレンジされたものが、ポルボローネであるという説もあります。

どちらの説においても、スペインの伝統菓子であるポルボロンが元であるため、日本ではポルボロンをポルボローネと呼ぶようになったと考えてよいでしょう。

ポルボローネのカロリー

ポルボローネは、一口サイズの小さなクッキーです。材料に小麦粉や油脂、アーモンドなどを使っています。

気になるポルボローネのカロリーは、商品によっても異なりますが1個50kcal前後のものが多いようです。

ポルボローネの特徴

日本で見かけるポルボローネには、一口サイズの丸いドーム状のものもありますが、この形は、本家スペインのポルボローネではまず見られません。スペインのポルボロンは、円形や楕円形をしているのが特徴です。

使用している材料や作り方に関しては、ポルボロンもポルボローネも全く同じです。

ここでは、ポルボローネの特徴について紹介します。

薄力粉をオーブンで焼いてから使う

ポルボローネは、使用する薄力粉をオーブンで一度焼いてから使うのが大きな特徴です。

薄力粉をはじめとする小麦粉には『グルテン』と呼ばれるたんぱく質が含まれています。このグルテンは、『水と力』を加えることで、粘弾性のある『固い物質』に変化します。

ポルボローネの材料であるラードにも水分が含まれているため、そのまま薄力粉を使ってしまうと、ほろほろとした食感が出ません。

しかし、グルテンは熱を加えることで分解されます。そこで、一度薄力粉を焼いてグルテンを無くすことで、ほろほろとした食感に仕上がるのです。

ポルボローネと同じ材料で作れるポルボローネによく似たクッキーに『スノーボール』があります。このスノーボールは、薄力粉を焼かずに作るため、ほろほろとした食感ではなくサクっとした食感が特徴です。

バターではなくラードを使う

ポルボローネは、バターではなく『ラード』を使います。溶けて形がなくなる口どけの良さには、ラードが最適だからです。

どうしてもラードが苦手という人はバターでも代用可能ですが、口どけの良さは劣ります。

ポルボローネの歴史

古くからスペインで幸運のお菓子と言い伝えのあるポルボローネは、いつ頃、どこで、誰が考案したのでしょうか?

ここでは、ポルボローネの歴史について解説します。

修道院で生まれ現在はクリスマスの祝い菓子

ポルボローネは、約1200年前のイスラム時代からスペインのアンダルシア地方に続く伝統的な焼き菓子です。スペインのお菓子の多くは、カステラの原型である『ビスコチョ』のように、古くから修道院で作られていました。ポルボロンもその一つです。

口どけの早さから、クッキーを口のなかに入れ、崩れる前に『ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン』と3回唱えられたら幸運が訪れるという言い伝えがあり、スペインでは、クリスマスのお祝いには欠かせないお菓子として知られています。

幸せの象徴であるポルボロンは、今でも特別な1日を彩るのに最適なお菓子として、クリスマスだけでなく、お正月などの特別なパーティーや、ウェディングシーンでも人気です。

周辺諸国や元植民地の国にも伝わる

ポルボローネは、本場スペインの周辺諸国であるフランスや、スペインの元植民地の国々にも伝わっています。

たとえば、16世紀半ばにスペインによって300年以上支配されていたフィリピンにも、ポルボローネはあります。現在では、フィリピン人ならば誰もが知っているであろう代表的なお菓子の一つです。

フィリピンのポルボローネは、本家スペインのポルボローネとは若干の違いがあります。それは、材料にラードではなくバターを使う点と、粉末ミルクを入れる点です。

フランスではブール・ド・ネージュという

スペイン周辺にあるフランスにも、ポルボローネは伝わりました。フランスでは、ポルボロンではなく『ブール・ド・ネージュ』という名前で親しまれています。

ブール・ド・ネージュとは、フランス語で『雪の玉』という意味があり、雪のように口のなかで溶けることから、このように名づけられました。

ただし、ブール・ド・ネージュは、ポルボローネのように薄力粉を焼いてから使用するのではなく、スノーボールと同様に、焼かずに薄力粉を使用して作ります。

ポルボローネはこうして作られる

幸運が訪れるポルボローネを作ってみましょう。お店で購入するポルボローネも美味しいですが、作り方はさほど難しくなく、手作りすることも可能です。

ポルボローネに必要な材料は、下記の5点のみです。

  • 薄力粉
  • アーモンドパウダー
  • 無塩バター
  • 粉糖
  • トッピング用粉糖 適量

本来のポルボローネはラードを使用しますが、無塩バターならば手に入りやすいため、より手軽にポルボローネが作れるのでおすすめです。

ここでは、『初心者にも作りやすい』ポルボローネのレシピを紹介します。

材料を混ぜて生地を作る

まずは、材料を混ぜて生地を作りましょう。生地の作り方の手順は下記のとおりです。

  1. オーブンペーパーを敷いた天板の上に薄力粉を広げる
  2. 200℃に予熱したオーブンで12〜15分間焼く(薄いきつね色が目安)
  3. 常温に戻したバターをボウルに入れ、ゴムべらでクリーム状になるまで練る
  4. 粉糖を入れて混ぜる
  5. ローストした薄力粉とふるったアーモンドパウダーをボウルに加える
  6. 生地がなじむまでゴムべらでよく混ぜる
  7. ポロポロとした生地になれば生地の完成

生地を冷蔵庫で休ませてから型で抜く

ポロポロとした生地も、冷やして休ませることで、まとまりが良くなるので、しっかりと冷蔵庫で休ませましょう。生地の型抜き方法は下記の手順で行います。

  1. 生地をラップに包んでギュッとまとめてから、冷蔵庫で2時間〜1晩休ませる
  2. 生地を冷蔵庫から取り出し、めん棒1cmの厚さに伸ばす
  3. 3cmくらいの丸い型で生地を抜く
  4. 余った生地をまとめて、再度1cmに伸ばしてから型で抜く

冷えている生地の方が型抜きしやすいため、型抜きをしているあいだに、生地がだれてきてしまったら、冷蔵庫で冷やすと良いでしょう。

オーブンで焼いて砂糖を振る

最後は、型抜きした生地をオーブンで焼いて粉糖をかけます。焼成~完成までの手順は下記のとおりです。

  1. オーブンシートを敷いた天板に型抜きした生地を並べる
  2. 150℃に予熱したオーブンで20分間焼く
  3. そのまま天板の上で冷ます
  4. 茶こしなどで粉糖を振りかける

焼きあがったばかりのポルボローネはとても柔らかいため、天板の上に置いたまま冷ますようにしましょう。

成城石井のポルボローネが人気

ポルボローネ好きの人ならば、『成城石井』のポルボローネは外せません。成城石井のポルボローネは、フランス産の小麦粉を使用し、ほろっとした口どけの良さと、バリエーションの豊富さで人気です。

ここでは、成城石井のポルボローネを紹介します。

メープルシュガーのポルボローネ

『成城石井desica メープルシュガーのポルボローネ』は、フランス産の小麦粉に、カナダ・ケベック州産の有機メープルシロップとメープルシュガーを使用して作られたポルボローネです。

ほろほろと口どけの良いポルボローネと、メープルの優しい味わいが楽しめます。

  • 商品名:成城石井desica メープルシュガーのポルボローネ 90g
  • 価格:486円(税込)
  • 楽天市場:商品ページ

有機アールグレイのミルクティーポルボローネ

『成城石井desica 有機アールグレイのミルクティーポルボローネ』は、フランス産の小麦粉に、有機アールグレイの茶葉を配合して作った香り高いポルボローネです。

爽やかなベルガモットの香りと、ミルクのコクが楽しめます。ミルクティーとの相性も抜群です。

  • 商品名:成城石井desica 有機アールグレイのミルクティーポルボローネ 90g
  • 価格:486円(税込)
  • 成城石井オンラインショップ:商品ページ

宇治抹茶のポルボローネ

『成城石井desica 宇治抹茶のポルボローネ』は、フランス産小麦粉に香り高いことでも知られる京都産宇治抹茶を贅沢に使用した和風のポルボローネです。

濃厚な抹茶の香りとほろ苦さに、アカシア純粋はちみつが加わって、まろやかな甘さが楽しめます。

紅茶やコーヒーだけでなく、緑茶と一緒にポルボローネを楽しみたい人に最適です。

  • 商品名:成城石井desica 宇治抹茶のポルボローネ 100g
  • 価格:486円(税込)
  • 楽天市場:商品ページ

和三盆ポルボローネ

『成城石井desica 和三盆ポルボローネ 120g』は、フランス産小麦にサトウキビを原料にして結晶と糖液に分離せずに作られている含蜜糖の『和三盆』と、アカシア純粋はちみつで作られたポルボローネです。

一粒口に含むと、その上品でまろやかな甘みに懐かしさを感じる人も多いでしょう。どんな飲み物とも相性も抜群です。

  • 商品名:成城石井desica 和三盆ポルボローネ 120g
  • 価格:486円(税込)
  • 楽天市場:商品ページ

ポルボローネが買えるおすすめのお店

成城石井以外にも、美味しいポルボローネを販売しているお店がたくさんあるので、どのお店のものを購入しようかと迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?

ここでは、美味しいポルボローネが買えるおすすめのお店4店を紹介します。

スペインの老舗ブランド Mallorca

『Mallorca』は、1931年にスペインのマドリードに創業したポルボローネの本場スペインの老舗ブランドです。お店でMallorca(マヨルカ)島の伝統的な菓子パン『エンサイマーダ』を販売することから、店名を『Mallorca』と名付けました。

Mallorcaのポルボロンは、伝統的なプレーンタイプのアーモンドフレーバーのほか、甘さ控えめなコーヒーフレーバーや季節限定のココナッツフレーバーが販売されています。

Mallorcaの店舗は、現在、東京の二子玉川しかありません。しかし、ポルボロンは、店舗だけでなく公式オンラインショップでも購入可能なので、ぜひ本場の味を試してみたい人は購入してみましょう。

  • 店舗名:Mallorca(マヨルカ)
  • 住所:東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット2F
  • 連絡先:03-6432-7220
  • 営業時間:9:00 – 21:00
  • 定休日:なし
  • 公式HP

出来立てが食べられる 成城アルプス

『成城アルプス』は、1965年の創業以来、鮮度にこだわったお菓子作りに定評があるパティスリーです。

成城アルプスのポルボローネ『ポルボロ』は、キャンディーのように包まれた紙を開くと漂う、シナモンの香りが特徴です。口に含むとほろほろと崩れ、粉糖の甘さと小麦の香ばしさが広がります。

ポルボロは店舗、公式オンラインショップから購入可能です。

  • 店舗名:成城 ALPS(セイジョウ アルプス)
  • 住所:東京都世田谷区成城6-8-1
  • 連絡先:03-3482-2807
  • 営業時間:9:00〜20:00
  • 定休日:平日の火曜
  • 公式HP

おしゃれな雰囲気の レピドール

『レピドール』は、落ち着いた街並みの田園調布に1973年に創業した、洋館風の建物が特徴的な老舗パティスリーです。

レピドールのポルボローネ『ポルボローネス』は、シナモン、抹茶、ゴマの全3種類があり、いずれも甘すぎず、上品な甘さです。口に入れるとふわりととけて、深い味わいが広がります。

店舗のほか、公式オンラインショップで購入可能です。

  • 店舗名:L’e’Pi D′or(レピドール)
  • 住所:東京都大田区田園調布3-24-14
  • 連絡先:03-3722-0141
  • 営業時間:9:00~19:00
  • 定休日:水曜
  • 公式HP

京都ならではの味 京嵯峨寶楽庵

京都と言えば、抹茶が特産です。京都・嵐山に拠点を持つ『京嵯峨寶楽庵』では、その抹茶を使ったポルボローネを販売しています。

『京都宇治抹茶 和三盆のポルボローネ』は、まろやかで風味と豊かな香りで知られる京都産宇治抹茶と、口どけの良さや高級砂糖の和三盆を使っている点が特徴です。

この宇治抹茶と和三盆を素材を贅沢に使い、日本人が好む上品な味わいに仕上げています。

京嵯峨寶楽庵はオンラインショップが無いため、京都へ訪れた際はぜひ購入してみましょう。

  • 店舗名:京嵯峨寶楽庵(キョウサガホウラクアン)
  • 住所:京都市右京区嵯峨天竜寺造路町31
  • 連絡先:075-693-5066
  • 問い合わせ可能時間:9:00~17:00
  • 定休日:土・日・祝、隔週木曜
  • 公式HP

通販で買えるポルボローネ

店舗に行く時間がない人や、近くにポルボローネを販売しているお店が無い人は、通販を活用しましょう。

通販でも、美味しいポルボローネを取り扱っているお店がたくさんあります。ここでは、通販で買える美味しいポルボローネを二つ紹介します。

ドゥルセ・ミーナ ポルボロン15個セット

スペインでお菓子の修業を4年間したシェフが作るドゥルセ・ミーナのお菓子は、スペインの特産物であるアーモンドをたっぷりと使用して作られたお菓子が多く見られます。日本にいながら、スペインと同じ味を楽しめると人気のお店です。

『ドゥルセ・ミーナ ポルボロン』は、本場スペインの味わいをそのまま再現した伝統的なポルボローネです。シナモンのほか、ほのかな甘さを感じさせる独特の香味が特徴の『アニス』が加えられています。

アニスは、スペインではお菓子によく使われるスパイスの一つです。そのためアニスを加えたポルボロンは、本場スペインと同じ味わいに仕上がっています。ほろほろとした食感と、香ばしい小麦粉とアーモンドの香りを味わってみましょう。

  • 商品名:ポルボロン 15個セット
  • 価格:3078円(税込)
  • 公式オンラインショップ:商品ページ

沖縄土産 琉球ぽるぼろん

沖縄土産のお菓子と言えばちんすこうが定番ですが、新しい定番土産として『琉球ぽるぼろん』も注目されています。

琉球ぽるぼろんは、スペインの伝統菓子であるポルボローネを、沖縄風にアレンジした商品です。

スペインのポルボローネ材料であるラードをオリーブオイルに変え、沖縄名産のサトウキビから作られた『きび砂糖』を加えて作っています。

口どけの良さはそのまま、サトウキビの甘さとコクが楽しめるポルボローネです。

  • 商品名:琉球ぽるぼろん きび糖味 10個入
  • 価格:1950円(税込)
  • 楽天市場:商品ページ

ポルボローネは祝いのお菓子

ポルボローネは、古くからスペインでは幸運を呼ぶお菓子としてお祝いのシーンでは欠かせないお菓子として愛されています。日本でも、ここ数年でポルボローネが知られるようになりました。

口に入れるとすぐに崩れるくちどけの良さと、優しい甘さは、ティータイムにもぴったりです。いろいろなバリエーションのポルボローネが販売されているので、お気に入りを見つけてみましょう。

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