大人の男性を中心に人気のウォッカは、世界4大スピリッツの一つです。アルコール度数が高く、クセのない味わいのウォッカは、そのまま飲むだけでなく、カクテルベースの定番としても知られています。ウォッカのおすすめカクテルと作り方を解説します。
ウォッカの基礎知識
ウォッカは、ジン、テキーラ、ラムと並ぶ世界4大スピリッツの一つです。スピリッツとは、発酵によってできたお酒を蒸留して、アルコール度数を増した蒸留酒を意味します。
蒸留の過程で白樺の炭でろ過されているウォッカは、クセのないすっきりとした味わいが特徴です。ここでは、ウォッカの基礎知識と選び方のポイントを紹介しましょう。
ウォッカは何のお酒?
ウォッカは、『大麦、じゃがいも、ライ麦』などを原料として作られたお酒です。同じく世界4大スピリッツである『ジン』も原料はほぼ同じです。
しかし、ウォッカは蒸留して作られたお酒をろ過するのに対し、ジンは蒸留するとき、ジュニパーベリーやボタニカルと呼ばれる薬草成分を加えるため、独特の香りや切れ味があるなどの違いがあります。
ジンとウォッカの違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
選ぶときのポイント
ウォッカは、アルコール度数40%程度と非常に強いお酒です。そのため、特に寒い地域である、ロシアや中東欧地域で人気があります。
東欧、北欧、ロシアなど幅広い地域で生産されているため、商品の種類も豊富です。数あるウォッカの種類は、大きく下記の2タイプに分けられます。
- ピュアウォッカ
- フレーバードウォッカ
ピュアウォッカは、無色透明なクセの無いウォッカのタイプです。フレーバードウォッカは、ピュアウォッカをベースにハーブや果実などの味や香りをつけたタイプです。
まずは、この2種類のウォッカのうち、自分の飲み方に合っている方を選びましょう。それから銘柄を選べば、失敗なく好みのウォッカを見つけられます。
ウォッカのおすすめ銘柄を紹介
ウォッカにはたくさんの種類、商品が展開されています。なかでも、人気の銘柄は、世界中のバーに置いてあるほどです。ここでは、ウォッカのおすすめ銘柄を3品紹介します。
スミノフウォッカ
『スミノフ』は1864年にロシアで生まれたウォッカの銘柄です。皇帝御用達の品にも選ばれた実績を誇ります。
スミノフを代表する商品『スミノフウォッカ』は、すっきりとした味わいが特徴のアルコール度数40%の正統派ピュアウォッカです。
クセのないきりっとしたウォッカ本来の味わいをストレートで楽しんだり、また、さまざまなカクテルのベースとして使ったりと、多種多様な使い方ができます。
- 商品名:スミノフ ウォッカ 750ml
- 価格:1,457円(税込)
- 商品ページ
アブソルートウオッカ
『アブソルート』は、スウェーデンの蒸留所で製造から管理まで徹底して行われているウォッカのブランドです。『アブソルートウォッカ』は、小麦を原料としているため、ほのかな穀物の香りとドライフルーツのような香りが楽しめます。
究極のプレミアムウォッカとも言われるほどに雑味がほとんどなく、ウォッカ本来の味わいが楽しめるため、ストレートで味わいたい人にも人気が高い銘柄です。
アルコール度数は40%と、ウォッカの中でも標準的なので、初心者にも向いています。
- 商品名:アブソルート ウオッカ 750ml
- 価格:1,419円(税込)
- 商品ページ
ベルヴェデール
『ベルヴェデール』は、いわゆる「ラグジュアリーウォッカ」と言われる銘柄の代表格ともいえる存在です。そのこだわりの製法と高い品質は、他の追随を許しません。
その秘密は、ウォッカにとって何よりも重要といえる水へのこだわりにあります。井戸からくみ上げた水を繰り返し精製し、硬度(※水にふくまれるミネラルの含有量)を限りなくゼロにまで近づけた『超軟水』を使用することで、雑味の一切ない「これぞピュアウォッカ」ともいえる味わいを実現しているのです。
ちなみにこちらの『ベルヴェデール』は、2014年にあの『007シリーズ』とのパートナーシップを結んでいます。007シリーズとウォッカといえば、主人公ジェームズ・ボンドが頼む「ステアではなくシェイクしたウォッカマティーニ」という名ギミックですよね。
このパートナーシップをうけて、2015年に公開されたシリーズ第24作『007 スペクター』においてボンドが頼むウォッカマティーニは、この『ベルヴェデ―ル』をベースにしています。この銘柄でウォッカマティーニを作れば、憧れのボンド気分に浸れること間違いなし。ぜひ試してみてください。
- 商品名:ベルヴェデ―ル 750ml
- 価格:3,693円(税込)
- 商品ページ
人気のウォッカカクテル
クセのないすっきりとした味わいのウォッカは、カクテルのベースとしても最適です。ここでは、人気のウォッカカクテルを3種類と、それぞれのレシピを紹介します。
スクリュードライバー
『スクリュードライバー』は、ネジ回し(ドライバー)の意味があります。油田の労働者たちが、ウォッカとオレンジジュースをネジ回しをマドラー代わりに使ってかき混ぜて飲んだことから、この名が付けられたと言われています。
クリアなクセの無い味わいのウォッカと、爽やかな甘みと酸味のオレンジジュースを組み合わせているため、口あたりのよいカクテルとして人気です。スクリュードライバーは下記の手順で作れます。
- 氷を入れたグラスにウォッカを45ml、オレンジジュース105mlを入れる
- マドラーで軽くかき混ぜて完成
モスコミュール
『モスコミュール』は、ジンジャーエールとライムの爽やかな飲み口で、ピリッとした刺激のあるウォッカカクテルです。
程よい酸味が効いているため、夏になると飲みたくなる人も多いのではないでしょうか? モスコミュールの作り方は下記のとおりです。
- グラスにカットライムを1切れ分絞り、そのままライムの果実もグラスに入れる
- グラスに氷を入れ、ウォッカ45ml、ライムジュース15ml、冷えたジンジャーエール90mlを注ぐ
- マドラーで軽く混ぜて完成
ロングアイランドアイスティー
『ロングアイランドアイスティー』は、1980年代初頭、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドで生まれました。
紅茶を一滴も使わずに、アイスティーの味わいや色味を出しています。ロングアイランドアイスティーの作り方の手順は、下記のとおりです。
- クラッシュドアイスを詰めたグラスに、ウォッカ、ドライジン、ホワイトラム、テキーラ、ホワイトキュラソーを15ml、レモンジュース30mlを注ぐ
- シロップ大匙1杯と、コーラ45mlを注いだら、マドラーで軽く混ぜて完成
ウォッカマティーニ
『ウォッカマティーニ』とは、言わずと知れたカクテルの王様『マティーニ』の派生カクテルです。通常のマティーニはベースにジンを使用しますが、これをウォッカに変えたのがウォッカマティーニです。
先述の通り、映画『007』シリーズに登場するジェームズ・ボンドが愛飲するカクテルということで一躍その名が有名になりました。なお、通常はマティーニ同様ステアで作るのが一般的ですが、ボンドはあえて「シェイクで」頼んでいるのがまた心憎いですね。
基本となるレシピは以下の通りです。
- ウォッカ45ml、ドライベルモット15mlをミキシンググラスに入れる。
- ステアしてカクテルグラスに注ぐ。
- レモンピールを絞り、最後にピンに刺したオリーブを飾って完成。
材料も多くなくシンプルですが、だからこそ作り手の力量が試されるカクテルともいえるでしょう。また、飲み口もマティーニ同様非常にドライで、甘く飲みやすいカクテルを想像していると痛い目を見ます。このような特徴から、マティーニは「作り手を試し、飲み手を試すカクテル」といわれるほどです。
ウォッカマティーニについては、こちらの記事でより詳しく紹介されていますので、参考にしてみてください。
ウォッカベースの多彩さを楽しもう
ウォッカは、アルコール度数が高く、クセのないクリアな味わいが特徴のお酒です。そのため、ウォッカを使ったカクテルはバリエーションが豊富にあり、楽しめます。
おしゃれなウォッカカクテルを自分で作って、自宅でもバー気分を味わってみましょう。