レコードの音質維持の秘訣は?レコードクリーナーの使い方やおすすめ

2019.06.10

レコードを聴いていてノイズが気になるのは、レコードに付着した汚れが原因かもしれません。レコードには、適切な方法による定期的なお手入れが必要です。おすすめのクリーナーと詳しいメンテナンス方法のほか、自前クリーナーの作り方も紹介します。

レコードは定期的なメンテナンスが必要

滑らかで艶のある、アナログならではの音質が楽しめる『レコード』は、近年になって人気が再燃しています。

しかし、デジタル音源と違って、レコードは定期的にメンテナンスしなければいけません。レコードには音溝と呼ばれる音を記録した溝があります。この溝にホコリなどの汚れがたまると、針が通ったときにノイズを発生させるのです。

チリチリしたノイズが混ざってしまうと、アナログ音源ならではの味わいも半減してしまいます。レコードは日々お手入して、ホコリが付いていない状態をキープしておきましょう。

扱い方や保管方法も大事

『熱』や『湿気』もレコードを傷つける原因です。樹脂でできたレコードは、高温により変形することがあります。特に、センターレーベル部分は紙でできており、湿気に弱いため注意が必要です。

レコードは必ずビニールに入れてからジャケットにしまい、直射日光の当たらない場所に立てて保管しましょう。

持つときは、レコードに『指紋』や『手の脂』が付かないように注意が必要です。脂が付くと汚れるだけではなく、カビの原因になってしまいます。レコードを扱うときは、両手で端の方を支えるように持つのがポイントです。

簡単、レコードクリーナーの使い方

レコードのメンテナンスには、『レコードクリーナー』を使いましょう。レコードクリーナーには『乾式』と『湿式』の2タイプがあります。

乾式はサっと使えてホコリを取ってくれる、手軽に使えるタイプのクリーナーです。湿式は、乾燥から静電気の起りやすい冬場のお手入れに向いています。

使い方はそっと拭き取るだけと簡単です。湿式はレコードにクリーナーを数滴垂らします。拭き取りに使う布は柔らかい素材のものの中から、自由に選びましょう。専用のクリーナークロスや拭き取りパッドなどだと扱いやすいでしょう。

使い方とコツ

レコードクリーナーを用意したら、以下の手順に沿ってクリーニングを始めましょう。

  1. 平らな場所にレコードを置く
  2. レコードにクリーナーを数滴垂らす
  3. 溝に沿って拭き取る

レコードはプレーヤーにセットした状態だと拭きやすいでしょう。クリーナーを垂らしたら、布で伸ばすように拭いていきます。最後に乾いた布で余分な水分を拭き取りましょう。

コツは、レコードの溝に沿って『優しく撫でるように』拭くことです。溝を無視したり、余分な力を入れて拭いたりすると、溝に傷がついてしまうことがあります。内側から外側に拭くCDとは拭く方向が違うので、注意が必要です。

ION Audio レコードクリーニングキット Vinyl Alive

『ION Audio』のレコードクリーニングキット『Vinyl Alive』は、クリーナーとクリーニングパッドのセットです。

ほんの数秒で汚れを取り除き、レコードをベストな状態へ戻せます。中古で状態の悪いレコードであっても、びっしり付いたホコリやカビもすっきりときれいにできるでしょう。

クリーニングパッドはレコードを一気に拭けるサイズです。木製ハンドルが握りやすく、なめらかなベルベットが溝を優しく吹き上げてくれます。

  • 商品名:ION Audio レコードクリーニングキット Vinyl Alive
  • 価格:1274円(税込)
  • Amazon:商品ページ

オーディオテクニカ レコードクリーナー AT-6012

もうひとつ湿式クリーナーでおすすめなのが、『オーディオテクニカ』の『レコードクリーナー AT-6012』です。

こちらは乾式でも使えるため、一つ持っておくと日常の拭き取りから念入りなメンテナンスにまで対応できます。使い勝手のよさからリピーターの多い製品です。

セットの中には、ベルベットについたホコリを取るパーツが付属しているので、クリーナーのお手入れも簡単です。

  • 商品名:オーディオテクニカ レコードクリーナー AT-6012
  • 価格:3800円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ナガオカ レコードクリーナー クリアトーン558 SP558

洗浄液を垂らして使うタイプのほかに、スプレータイプのクリーナーもあります。『ナガオカ』の『クリアトーン558 SP558』はレコード専用のクリーニングスプレーです。

ナガオカはレコードの老舗メーカーです。ほかのクリーナーで落ちなかった頑固な汚れがあれば、クリアトーンを試してみましょう。

クリーナーがセンターレーベルに付いてしまうと、変色することがあるため注意が必要です。また、噴き付け方にムラがあると、ところどころクリーナーが溜まってしまうこともあります。

勢いよく噴き出すので、うまくスプレーする自信がなければ、拭き取り用の布にスプレーして拭くとよいでしょう。

  • 商品名:ナガオカ レコードクリーナー クリアトーン558 SP558
  • 価格:1066円(税込)
  • Amazon:商品ページ

レコードクリーナーは自作できる?

専用のクリーナーは使い勝手もよく、ホコリをきれいに取り除いてくれるため便利ではありますが、清掃用品としては安いものではありません。コストダウンできる方法があれば、実践してみたいものです。

基本的に専用のクリーナーを使うのがベストですが、レコードをメンテナンスする際に絶対に専用クリーナーを使わなければいけないという決まりはありません。手作りしたクリーナーでメンテナンスを行っているレコード専門店もあります。

用意するもの

クリーニングに必要な道具は以下の4点です。

  • 消毒用エタノール
  • 精製水
  • スプレーボトル
  • 拭き取り用の布

精製水は不純物のない蒸留水を使います。また、レコードが溶ける可能性があるため、エタノールの代わりに燃料用アルコール類を使うのはNGです。スプレーボトルは、100均などで売っている、ごく普通のボトルで間に合います。

ちなみに、中古で手に入れたレコードや、長年メンテナンスしていなかったレコードなど、油汚れやカビのひどいものは水洗いする方法もあります。その際には、水で薄めた食器用洗剤をクリーナーとして使いましょう。

作り方

消毒用エタノールと精製水は1:3の割合で混ぜ、スプレーボトルに入れます。十数枚程度のレコードであれば、手のひらサイズのスプレーボトルに半分も作れば十分でしょう。

コストダウンはしたいものの、自作するとなると材料をそろえてイチから作るのは面倒そうだなと思いますよね。しかし、今回紹介する自作クリーナーには、特別な材料は必要ありません。

手軽に手に入れやすいものだけで簡単にできるので、興味があれば作ってみましょう。

ティッシュペーパーは使用NG

拭き取りに使う布は、柔らかくレコードを傷つけない素材であることが絶対条件です。『ガーゼ』や『タオル』などの木綿製品が適しています。

『ティッシュペーパー』も、柔らかく身近にあるのでつい使いたくなりますが、ティッシュは木材パルプからできています。レコードを傷つける可能性があるため使用は控えましょう。

効果大で簡単、自動レコードクリーナーとは

クリーナーを使っても、いまいち音がきれいにならないのであれば、『自動レコードクリーナー』の購入も視野に入れてみましょう。驚くほど音質がよみがえります。

マシンにかけるだけで、あとはノータッチでメンテナンスが完了するため、扱う人が不器用だろうが大雑把だろうが問題ありません。

自動クリーニングマシンには、『超音波式』と『バキューム式』の2タイプがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、自分に合うタイプを見極めましょう。

超音波式の特徴

超音波式では、装置の中に溜めた水を超音波により細かく振動させながら、ブラシで汚れを取り除きます。

メリットは複数のレコードを一度に洗浄でき、騒音もほとんどないので夜中に作業できる点でしょう。設置スペースもわずかで、洗浄に使うのは精製水などの蒸留水なのでコストもかかりません。

デメリットとしては、多くの水を必要とするため、一定の耐荷重のある棚に置く必要があります。また、洗浄したあとはレコードを乾燥させるスペースが必要です。

バキューム式の特徴

バキューム式では、洗浄液を垂らしたレコードを回転させながら、バキュームでホコリを吸い取ります。

メリットはマシンを設置してしまえばいつでも気軽に使える点です。準備が楽なので1枚だけ洗浄したいというときにも便利でしょう。洗浄液を吸い取るので、洗浄が済んだ時点でレコードが乾燥しているのもポイントです。

デメリットは、バキュームの騒音が大きいため、使用する時間を選ぶということです。掃除機くらいの騒音が出ます。洗浄液は専用のものを使う必要があり、そのたびにコストがかかります。

超音波式とバキューム式のおすすめクリーナー

クリーニングマシンはさまざまな製品があります。手持ちのレコードの状態や、必要な機能、価格面を考慮しながら最適なものを選びましょう。

クリーンメイト IQ1100A

『クリーンメイト IQ1100A』はクリーニングマシンとしては安価ながら、洗浄機能は十分と、高コスパなバキューム式マシンです。

洗浄液で効果的に汚れを浮かし、吸引アームで強力に吸い上げたあとは、ビニール管を通して排出します。また、『除電アーム』によって静電気を除去し、ホコリが付きにくい状態に仕上げてくれます。

  • 商品名:クリーンメイト IQ1100A
  • 価格:9万9360円(税込)
  • 楽天:商品ページ

ベルドリーム 超音波レコード洗浄機

『ベルドリーム 超音波レコード洗浄機』は、ステンレス製のシンプルなマシンです。洗浄時間は約1分、ヒーターにより加温しながら洗浄することもできます。

センターレーベルは付属のカバーで保護しましょう。本体やブラシのみ購入することも可能ですが、モータードライブがなければ十分にその真価を発揮できないため、セットでの購入をおすすめします。

  • 商品名:ベルドリーム 超音波レコード洗浄機 US-60V4点セット
  • 価格:21万3509円
  • Amazon:商品ページ

Hannl MERA PROFESSIONAL RB

『Hannl(ハンル)』の『MERA PROFESSIONAL RB』は、バキューム力に焦点を当てた、徹底的にレコードを洗浄できるマシンです。

洗浄には必ず新しい洗浄液を使用し、循環利用は一切しません。洗浄液の使用量や回転スピード、吸引力など細かな設定が可能です。また、設定は自動的に記憶され、次回の洗浄に反映されます。

  • 商品名:Hannl MERA PROFESSIONAL RB
  • 価格:69万1200円
  • 楽天:商品ページ

レコードクリーナーでしっかりお手入れ

レコードは繊細な音源です。ホコリや脂汚れが付いていないかチェックし、丁寧に扱いましょう。

クリーナーを使うと効果的に汚れを取り除けます。クリーニングしてもいまいち音が良くならないときは、洗浄効果の高い自動クリーニングマシンの購入を考えてみてはいかがでしょうか。

定期的に適切なお手入れをして、アナログレコード本来の深みのある音を楽しみましょう。

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