落語が聞ける寄席まとめ。東京・大阪はじめ全国の定席を一挙紹介

2019.06.10

日本の古典芸能「落語」。デジタル化の波はついに落語にまで浸透しつつあります。今までは音源のみでしたが現代では’’寄席’’をスマホやパソコンで気軽に楽しむことができます。しかし、やはり一度は落語を生で楽しみたいと思ったことはないでしょうか?この記事ではそんな方のために全国の主要な寄席をまとめて紹介します。

寄席ってどんなところ?

まずはそもそも寄席とはどんな場所なのかを詳しく解説していきます。

いつでも生でプロの落語が聞ける場所

寄席は落語を生で楽しむことができる場所です。そもそもの始まりは落語ではなく、江戸時代に流行していた人形浄瑠璃などを催す場所でした。その後落語の人気拡大とともに演目の大半が落語となり、多い時では江戸に350〜400件ほどの寄席があったという記録が残っています。現在の寄席では漫談などのいわゆるお座敷芸を挟みながら最後のトリとして落語が催される場合がほとんどです。また寄席に登場する噺家(はなしか)に全員が落語関係の5団体のいずれかに所属しているプロです。

寄席の仕組みとスケジュール

基本的に寄席は、映画館のようなクッションチェアーで、予約制度はなく全てが自由席です。またほとんどの寄席では売店が併設されていて、アルコールを含む飲食物の持ち込みことが可能です。開演するとそれぞれ15〜20分程度の持ち時間で、様々な演者達が入れ替わり立ち替わりでパフォーマンスをします。一般的な寄席は、開演から終了まで4時間ほどで、半券を持っていれば出入り自由です。

「ホール落語」と「寄席」のちがい

落語の興行場所には、寄席以外にも「ホール落語」というものが存在します。主に寄席のようなお座敷芸を催すことを目的とした場所ではない一般のホールなどを貸し切って行われるものであり、演目もお座敷芸などはなく全て落語で構成されています。また出演する噺家たちは様々な団体に加え、江戸落語・上方落語も入り混じっており、純粋に落語だけを楽しみたい方はホール落語に足を運んでいるようです。

東京・神奈川で落語が聞ける寄席

江戸落語の本場である東京、神奈川近辺は古くから多くの噺家が住んでいて、数多くの寄席が存在していました。現在では時代とともにその数は減少してしまいましたが、全国の中では東京は寄席の密集地帯であることに変わりありません。そのため関東圏内に住んでいる方や旅行に来た方であれば気軽に寄席へ足を運ぶことができます。ここからは東京、神奈川付近にどのような寄席があるのかご紹介します。

寄席といえばここ

東京近辺の中でも定番の寄席は「鈴本演芸場、浅草演芸ホール、池袋演芸場、新宿末廣亭」の4つです。それぞれが長い歴史があり、現在ビル形式となっている鈴本演芸場が創立されたのは1857年、歓楽街の中にある浅草演芸ホールは1964年、映画館と併設されていた過去がある池袋演芸場は1951年、寄席としては珍しい深夜枠がある新宿末廣亭は1897年と、1番若い池袋演芸場ですら開場から半世紀以上の歴史があります。迷った際にこの4つの寄席のいずれかに行けば外れないでしょう。また日本が誇る伝統芸能の大舞台「国立劇場」の一角にも「国立演芸場」として寄席の暖簾が掲げられています。

立川流や円楽一門会の落語も聞ける寄席 *お江戸上野広小路亭、日本橋亭、両国亭、亀戸梅屋敷、横浜にぎわい座

江戸落語界隈では「7代目立川談志」創設の立川流や、円楽一門会などの前述した主要な寄席では見ることができない団体が存在します。この系列の落語を鑑賞できる主要な場所は「お江戸上野広小路亭、日本橋亭、両国亭、亀戸梅屋敷、横浜にぎわい座」などがあります。これらの寄席は、近年開場したものが多く、落語の他にも、数多くの出演枠があるため落語以外の様々なお座敷芸を楽しむことができます。

初心者でも気軽に楽しめる、若手中心の寄席

ここまでは一般的な噺家に加え、大御所が出演するメジャーな寄席を紹介してきましたが、初めて寄席に行く際にベテランの興行を「初めてで楽しめるだろうか」と不安がある方もいるかもしれません。そんな方には気軽に寄席デビューできるライトな興行を行なっている寄席をご紹介。中でも「神田連雀亭、池之端しのぶ亭、渋谷らくご、らくごカフェ」などは比較的若手の噺家が多く出演するため、身構えずに足を運ぶことができるでしょう。

大阪・兵庫で落語が聞ける寄席

江戸落語同様に歴史のある関西地方の上方落語。沢山の寄席があるので、その中から定番の寄席をご紹介します。

上方落語の定席といえばこの3つ

江戸落語同様に長い歴史をもつ上方落語ですが、今回ご紹介する3つの寄席は近年設立されたものが多く、最新設備で快適に落語を楽しむことができます。「2006年開場の天満天神繁昌亭、2008年開場の道楽亭、2018年開場の神戸新開地・喜楽館」は、オープン以来高い人気を博している寄席です。休日の興行になると満席状態なので、チケットは早めに購入することをおすすめします。

いつもじゃないけど定期開催の演芸場

上方落語は、寄席以外にも定期的に同じ場所で「ホール落語」を催しており、こちらの興行も非常に人気が高いことで有名です。ホール落語が催されるのは小規模な会場がほとんどです。中でも有名なのは、大阪市中央区にある上方ビル4階の「トリイホール」や近代上方落語の名人「笑福亭松鶴」の住居跡に建てられた小規模な寄席「帝塚山無学」などがあります。定期興行については公式サイトに詳しい情報が掲載されているので、気になる方はチェックしてみてください。

その他全国の落語が聞ける寄席

江戸落語、上方落語のおすすめの寄席を紹介してきました。ここからはその他の地域にあるおすすめの寄席をご紹介していきます。

ふらっと立ち寄れる、全国の定席

東北の定番の寄席として広く知られるのが、2018年に開場した「花座」です。東北の伝統芸能を幅広く披露しつつ、しっかりと落語も楽しめる寄席であり、仙台に旅行で訪れた際には訪れてほしい場所です。

続いて東海地方における定番の寄席は1965年開場の「大須演芸場」です。落語の他にも様々な目的で借り出されている場所でもあります。

寄席が無ければ呼べばいい。落語出張サービス

近くに寄席がない場合、頼りになるのが落語出張サービスです。「出前落語」とも呼ばれる制度であり、パーティはもちろん市役所の会議室などを借りて落語を楽しむことができます。気になる料金も比較的に抑えめな場合が多いので、落語好きにはおすすめのサービスです。様々な一門で催されているので、気になった一門のサービスを利用するのが良いでしょう。

落語の面白さに触れてみよう

あまり知られていませんが、落語家の人数は約800人と江戸時代以来過去最高となっています。これに伴い、かつて閉館が相次いだ寄席も21世紀に入ってすこしずつ増加の傾向にあります。休日に気軽にぶらっと立ち寄って、肩肘はらず自由に楽しめるのが寄席のいいところ。CDやDVDで落語に触れたなら、次は生の寄席をいちど体験してみてはいかがでしょうか。

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