バイク乗りのヘルメット選びガイド。種類や特徴、便利なアイテムまで

2019.06.10

ヘルメットには、頭部をすっぽり覆うフルフェイスや、着脱しやすいハーフキャップなどいくつかの種類があります。ヘルメットを選ぶときは、走行場面に適しているか、安全性が確保できるかを考えましょう。国内人気メーカーのおすすめも紹介します。

まずは知っておきたいヘルメットの種類

ヘルメットは形状や機能性などの違いから、いくつもの種類に分けられます。ここでは、代表的な4つのタイプをピックアップして説明します。

開放感と着脱がしやすい ハーフキャップ

『ハーフキャップ』は『ハーフヘルメット(通称・半ヘル)』とも呼ばれるヘルメットで、頭部の上半分だけが覆われるのが特徴です。

通気性がよく開放感があり、着脱がしやすいのがメリットでしょう。他のヘルメットと相対して、夏の快適さはずば抜けて高いです。

一方、頭部が半分しか覆われないため飛び石や虫が顔を直撃することが多く、事故時は頭部全体を守れない恐れがあります。

125cc以下の小型バイクの安全規格でつくられており、中型や大型に適していない点に注意しましょう。

開放的で安全性も高い ジェットヘルメット

『ジェットヘルメット』は、フルフェイスとハーフキャップのちょうど中間的な位置づけで、程よい開放感と安全性を兼ね備えています。

帽体はハーフキャップよりも大きく、頭部をすっぽりと覆う形ですが、あごの部分だけはカバーされていません。顔全体はシールドで覆うことができ、フルフェイスよりも視野がぐんと広いのがメリットです。

白バイ隊員がかぶっているのはこのタイプで、ヘルメットをかぶったまま、さまざまな作業がしやすいのもポイントでしょう。

デメリットは、あごや口まわりの安全性が確保しにくいのと、下からの風に弱いことです。特に真冬は寒風が吹き上げるので、ネックウォーマーは必須でしょう。

最も安全性が高い フルフェイス

『フルフェイスヘルメット』は全ヘルメットの中で最も安全性が高いと言われるタイプです。あごはもちろん、頭部や顔全体がすっぽり覆われるので、あらゆる車種・走り・競技に適しています。

デザインやカラーバリエーションが豊富で、バイクやウェアに合ったヘルメットが選べるのもメリットでしょう。

デメリットは、頭部や顔が覆われるため、快適性が妨げられる点です。視野が狭くなり、人によっては圧迫感を感じることもあります。

最近は、ベンチレーション(風通し)を考慮し、通気性や透湿性を高めたタイプも出ています。価格はやや高めですが、快適性を求めるなら機能性が優れたものを選ぶといいでしょう。

新しいタイプ システムヘルメット

『システムヘルメット』は、フルフェイスとジェットヘルメットの両方の良さを合わせた新しいタイプです。一見、あごまでしっかり覆われたフルフェイスの形状ですが、前面のシールドを上げるとジェットヘルメットになります。

シールドを上げると、休憩中にヘルメットを脱がなくても飲み物が飲めますし、道を聞いたり地図を確認したりする際も顔まわりが楽です。

安全性はフルヘルメットとほぼ変わらないため、高速道路の走行も問題なくできるでしょう。形状に手がこんでいるので、価格が高いのがデメリットです。

ヘルメット選びのポイント

ヘルメットに求められる第1の条件は『安全性』です。ヘルメット選びの際は、規格に基づいているか、走行シーンに適しているかを確認しましょう。

自分の利用シーンに合わせて検討しよう

ヘルメットはいろいろな種類・形状があるので、自分が利用するシーンに応じて選ぶのが理想です。

たとえば、頭部や顔全体を覆うことができるフルフェイスは安全性が最も高く、レースから街乗りまであらゆるシーンにおすすめできます。特に、高速道路を使ったロングツーリングには欠かせないアイテムとなるでしょう。

近・中距離の走行やツーリングで、地図を見たり写真を撮ったりする機会が多い人は、視野が広いジェットタイプやシステムタイプが便利です。

一方で、ハーフキャップは安全性がやや低く、スピードの出る走行には向いていません。50ccのスクーターや125cc以下の原付など、小型バイクで近距離に出かけるときに利用するといいでしょう。

サイズはメーカーによって異なるため注意

ヘルメット選びは、メジャーで側頭部の周囲を測るところからはじめます。

額と後頭部の出っ張っている部分、そして耳のすぐ上を通るラインにメジャーを巻きつけましょう。この長さが自分のサイズになります。

サイズは、XSからXXLまで幅広くありますが、メーカーごとにサイズが異なる点に注意してください。たとえば、ヘルメットメーカーの『アライ』のSサイズは頭部周りが55~56cmなのに対し、『ショウエイ』では55cmです。

SやMなどの表記だけを見るのではなく、必ず自分のサイズを確認するようにしましょう。購入時はフィッティングを行い、違和感がないか、視野は狭すぎないかなどをチェックします。

安全性を決める規格もチェック

ヘルメットの安全性は見た目だけでは分からないため、一定の『安全規格』をクリアしたものを使用しなければなりません。

  • PSCマーク(消費生活用製品安全法に基づいた規格)
  • SGマーク(一般財団法人製品安全協会)
  • JIS規格(工業標準化法に基づいた規格)

日本国内で販売・陳列されている乗車用ヘルメットには必ず『PSCマーク』が付けられています。他の規格の表示があっても、PSCマークがなければ乗車用ヘルメットとしてはNGです。

『SGマーク』は、規格内容自体はPSCと同じですが、第三者機関による審査が義務づけられているのが大きなポイントです。日本国内にあるほとんどのヘルメットにはPSCマークとSGマークの2つが表示されていると考えましょう。

その他、JISマークは日本の工業製品に関する規格などが定められた国家規格で、製品の安全性に特化したものではなく、工業標準化の促進を目的としています。

さらに、ヘルメットの安全性を高めるために活動している非営利機関・SNELL財団の『SNELL規格』などもあります。

ヘルメットの代表的なメーカーは?

バイク乗りに圧倒的な人気を誇るヘルメットのメーカーやブランドがあります。知名度の高いメーカーはデザインが良いだけでなく、安全性をしっかりクリアしているので、多くのライダーの信頼を勝ち得ているのです。

世界ナンバー1のシェア ショウエイ

『ショウエイ』はヘルメット市場でトップシェアを獲得する東京のメーカーです。

1954年にポリエステル加工メーカーとして創業しましたが、1960年からはオートバイ用ヘルメット生産に着手、その後、アメリカやフランスなどの海外に拠点を広げるなど、めざましい成長を遂げました。

ヘルメットのデザインや開発はすべて自社で行っており、風洞実験や実走行テストなどで何度も安全性能を確認しています。

トップライダーのリクエストや意見をフィードバックしているので、先進的で革新的な製品を多く生み出しているのもショウエイの魅力と言えるでしょう。

ヘルメット SHOEI

安全性へのこだわり アライ

国内2大ヘルメットメーカーと言えば、先述した『ショウエイ』と『アライ』です。前身は1902年に創業した帽子店で、のちにオートバイや乗用車、公営競技用のヘルメットの製造に移行していきます。

とりわけヘルメットの安全性には強いこだわりをもっており、衝撃吸収性において厳格な基準を定める『SNELL規格』を全モデルがクリアしているのが特徴です。

安全規格を超えるほどのプロテクションと衝撃をかわす性能は、多くのライダーの信頼を得ています。

主力製品はフルフェイスとオープンフェイス、オフロードなどで、ハーフキャップは一般向けには販売されていません。

ARAI HELMET | 株式会社アライヘルメット 

抜群のコスパ オージーケーカブト

『オージーケーカブト』は大阪府東大阪市に拠点を置く会社で、オートバイヘルメットから児童用の自転車ヘルメットまで幅広い製品を手掛けています。

製品開発においては『かぶるヘルメットから、着るヘルメットへ』のコンセプトを掲げ、マーケティングデータに基づいた検証を行いながら、さまざまなデザイン・カラーリングのアイテムを生み出しているのが特徴です。

もちろん、安全性能に対するこだわりも強く、社内では常に数多くの衝撃吸収試験が行われています。

高いクオリティを保ちながら、ずば抜けたコストパフォーマンスを誇るので、あらゆる年代・用途の利用者に愛されていると言えるでしょう。

OGK KABUTO

おすすめのフルフェイスヘルメット

バイクデビューを果たした初心者にぜひおすすめしたいのが安全性の高い『フルフェイス』です。フルフェイスの製造にはどのメーカーも重点を置いているので、デザイン・性能ともに素晴らしいものが見つかるでしょう。

大人気モデル ショウエイ フルフェイス GT-Air

『ショウエイ』の『GT-Air』は機能とデザインを1つの形にした『新世代のツーリングフルフェイス』と呼ばれています。周囲環境に適応する能力・安全性をキープしながら、不必要に帽体が大きくならないスマートさが特徴です。

シールド内の曇りを防止するサイトレーションシステムや騒音や疲労を軽減する静音設計など細部にもこだわりがあり、バイク初心者からベテランまで幅広い層に対応しています。

  • 商品名:ショウエイ フルフェイス GT-Air
  • 価格:3万9586円(税込)
  • amazon:商品ページ

徹底した安全性能 アライ フルフェイス RX-7X

『アライ』のヘルメットは、事故の衝撃をかわす性能に長けていますが、『RX-7X』にはその性能をさらに進化させた世界発のシールドシステムVASが搭載されています。

帽体は、軽量で耐久性に優れたスーパーファイバーが主体で、内部はディフューザーType12やICダクト5、エアーチャンネルインテークシステムなど、吸気効率や換気性に特化した機能が満載です。

また、あご下からの巻き込み風を防ぐESチンカバーをヘルメットの下部に取り付けているので、耳障りな風切音が軽減されています。高速道路などでは、その効果がより感じられるでしょう。

  • 商品名:アライ フルフェイス RX-7X
  • 価格:4万4340円(税込)
  • amazon:商品ページ

コスパ最強 オージーケーカブト フルフェイス KAMUI2

『オージーケーカブト』には、インナーサンシェードが内蔵されたモデル『KAMUI』がありますが、それをさらにバージョンアップしたのが『KAMUI2』です。

メガネ対応スリット付き内装や脱着スムーズフォルムなど、従来の機能はそのままに、広い視界を確保するCF-1Wシールドやワンタッチで脱着・微調整ができるダブルアクションタイプマイクロラチェットバックルなどが新採用されているのがポイントです。

2万円台のリーズナブルな価格ながら、安全性と高いクオリティを備えたヘルメットです。

  • 商品名:オージーケーカブト フルフェイス KAMUI2
  • 価格:2万1545円(税込)
  • amazon:商品ページ

おすすめのジェットタイプヘルメット

安全性と快適さの両方を重視する人は、ジェットタイプヘルメットがおすすめです。帽体の形や機能はメーカーごとに個性があるので店舗に足を運んでチェックしましょう。

シンプルでかっこいいデザイン ショウエイ ジェットJ・O

『ジェットJ・O』はオーソドックスな形状にダックテールシェイプをほどこしたデザインで、クラシカルな中にも個性が感じられます。

J・O専用設計のCJ-3シールドは、開閉角度を調節することで、巻き込み風が効果的に抑えられるのがポイントです。チンストラップカバーを含むすべての内装が取り外しできるので、定期的なクリーニングで清潔な状態をキープしましょう。

  • 商品名:ショウエイ バイクヘルメット ジェットJ・O マットブラウン M(頭囲 57cm)
  • 価格:2万4634円(税込)
  • amazon:商品ページ

UVカットシールド付き オージーケーカブト ジェット ROCK G1

オージーケーカブトの『ROCK G1』は開閉シールド付きジェットヘルメットで、街乗りに適したおしゃれで親しみやすいデザインが魅力です。

シールドにはUVカット加工が施されており、夏の強い日差しから目をしっかりガードしてくれます。オプションでスモーク、ライトスモークなどのシールドに変更も可能ですよ。

帽体には衝撃に強い高性能樹脂原料が使用され、内側には取り外し可能なインナー・チークパッドが内蔵されています。

  • 商品名:オージーケーカブト ジェット ROCK G1 ホワイトブラック
  • 価格:1万1258円(税込)
  • amazon:商品ページ

サンバイザー搭載が嬉しい ヤマハ バイクヘルメット ジェット YJ-14 ZENI

『ヤマハ』の『ジェット YJ-14 ZENI』は、開閉式サンバイザーを標準装着したジェットヘルメットで、日差しの強い季節のツーリングや街乗りで大活躍してくれます。

帽体には、丈夫なポリカーボネイト複合素材が採用され、チンストラップはワンタッチで着脱が可能です。

シンプルで飽きのこないデザインとどんなファッションにも合うカラーバリエーション、そして1万円前後で購入できる手ごろな価格も魅力でしょう。

  • 商品名:ヤマハ バイクヘルメット ジェット YJ-14 ZENI
  • 価格:9324円(税込)
  • amazon:商品ページ

合わせて用意したいヘルメットホルダー

『ヘルメットホルダー』とは、バイク駐車時にヘルメットを収納するためのホルダーです。ヘルメットを車体にしっかりと取り付けられるので、盗難防止にも役立ちます。

固定と固定しない2タイプがある

ヘルメットホルダーは、バイクに『固定するタイプ』と『固定しないタイプ』の2種類があります。

『固定するタイプ』は工具を使ってバイク自体に取り付けるので見た目がよく、ヘルメットがよりしっかり固定できるメリットがあります。

『固定しないタイプ』は、カラビナやワイヤー状で、取り付けに工具を要しません。手軽で汎用性が高く、価格がリーズナブルです。暗証番号で鍵をあけるものと、鍵付きのものがあります。

キジマ ヘルメットロック

ボルトで固定する頑丈なヘルメットロックで、バイクに元から付いていたようなスマートな見た目に仕上がります。固定金具はM6ボルト1本のみなので手間がかかりません。

材質は剛性の高いスチール(鋼)で、どんな車体にも違和感なく馴染むブラックカラーです。

  • 商品名:キジマ ヘルメットロック
  • 価格:1767円(税込)
  • amazon:商品ページ

シージーシー ヘルメットロック

『シージーシー』のヘルメットロックはどんな車種にも取り付け可能な非固定タイプで、直径22cmと25cmのハンドルに対応しています。ハンドルに取り付ける際はネジを強く締める必要があるので、ドライバーを用意しましょう。

重めのヘルメットをしっかり支える抜群の安定感と、シンプルなデザインが評価されています。

  • 商品名:シージーシー ヘルメットロック
  • 価格:2072円(税込)
  • amazon:商品ページ

ヘルメットのカスタムは?

自分専用のヘルメットを購入すると、ついやりたくなるのが『ヘルメットのカスタム』です。ちょっと手を加えることで、ヘルメットのデザインががらりと変わり、自分らしさが演出できます。

ステッカーを貼ってお手軽カスタム

ハンドルを付け替えたり、色を変えたりできるバイクのカスタムとは違い、ヘルメットのカスタムはできることが限られています。

工具不要で手軽にできるカスタム方法と言えば『ステッカー』です。お気に入りのステッカーをヘルメットに貼るだけで印象が変わり、気分に応じて自由に貼り換えできるのもメリットでしょう。

バイクメーカーのシールでバイクと統一

お気に入りのステッカーを使うのもいいですが、バイクメーカーのシールを使い、バイクとヘルメットをお揃いに仕上げてみましょう。

各バイクメーカーでは、ロゴなどをかたどった大きめのデガール(装飾用のシート)を提供しています。

車体にはデカール、ヘルメットには小さめのステッカーを貼れば、見た目的にも統一感が生まれますし、何よりバイクへの情熱を表現することができるでしょう。

スタイルに合ったヘルメットを選ぼう

日本国内で販売されているヘルメットは最低限度の安全基準を満たしています。メーカーによっては、2つ、3つと厳しい基準をクリアしているものもあるので、ヘルメットを選ぶときの参考にしましょう。

セレクトに迷ったときは、ここで紹介した信頼できる国内メーカーの中から選ぶのもおすすめです。

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