ガムの賞味期限はいつまで?ガムの正しい賞味期限表示の見方

2019.06.07

市販の多くの食品には、『賞味期限』が明記されています。しかし、ガムには賞味期限が見当たらないことがあります。では、賞味期限表示のないガムはいつまで食べられるのか、賞味期限の概要とガムを食べられる期間について調べました。

ガムの賞味期限はいつ?

ガムは購入してすぐ食べるのではなく、購入してからしばらく食べないこともあるはずです。ガムをおいしく食べられる賞味期限について解説します。

ガムには賞味期限が書いてない

忘れた頃に以前購入したガムを発見し、食べられるかどうか賞味期限をチェックしてみると、表示が見当たらないという経験はないでしょうか。

チョコレートやスナック菓子など、通常の菓子には賞味期限が明記されていますが、実は市販のガムの多くには、『賞味期限が表示されていません』。

ガムの原料

なぜガムに賞味期限が表示されていないのかというと、その理由はガムの原料にあります。ガムは噛んだ後に残る『ガムベース』のほか、香料や糖類が原料となっています。

これらの原料は経時的に安定した性質を持っています。さらに、ガムは水分量も非常に少ないこと、密封性の高いパッケージで包装されているため、劣化しづらいのです。

以上の理由から、長期間の常温保存でも問題なく食べられることが多いため、賞味期限の表示の省略が認められています。

なお、ガムと同様の理由から、『アイスクリームや砂糖、酒類』なども賞味期限が省略されています。

保管環境によっては劣化が早いので注意

長期間保存しても劣化しづらいガムですが、どの程度品質を維持できるかは保管する環境によって異なってきます。

例えば、直射日光の当たる場所や高温多湿の場所で保管していると、ガムの品質は劣化しやすく、味や食感も異なってくることがあります。

冷暗所に保存していたとしても、時間の経過とともにわずかでもガムの品質は落ちることがあります。賞味期限の表示がないガムでも、遅くとも、『製造日から2年以内』に食べましょう。

賞味期限の表示があるガム

一部のガムには、賞味期限が表示されている場合があります。賞味期限表示があるガムとないガムにはどのような違いがあるのか、見ていきましょう。

キシリトールガムには賞味期限がある

賞味期限が表示されているガムは、キシリトールガムである場合が多いことに気づくでしょう。キシリトールガムをはじめとする『特定保健用食品』に認可されているガムにはすべて、賞味期限が表示されています。

特定保健用食品は、『許可を受けた健康機能を担保する目的』により、賞味期限の表示が義務付けられています。そのため、キシリトールガムなどの機能性を持つガムには、賞味期限の表示があるのです。

特定保健用食品とは?

略して『トクホ』と呼ばれることも多い特定保健用食品とは、「食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品」とされています。

この表示をするためには、国による有効性や安全性についての調査を受け、消費者庁長官からの許可を受ける必要があります。

特定保健用食品として認可されているガムには、キシリトールの他にも虫歯予防効果が期待できる複数の製品があります。

ガムの賞味期限は1年半ほど

特定保健用食品のガムの賞味期限は、製造後約1年半が一般的です。他の菓子と比較すると、かなり賞味期限が長いといえます。

しかし、一度開封したガムは密封性が低くなり、香りがなくなってしまうことがあります。保存環境によっては乾燥したり吸湿したりするので、開封済みのガムはなるべく早いうちに食べきってしまうべきでしょう。

メーカー別のトクホガム例

菓子メーカー各社では、虫歯の予防などに効果が期待できる成分を配合したガムで特定保健用食品の認可を受け、製造・販売を行っています。

ロッテ、江崎グリコ、モンデリーズ・ジャパン各社が販売するトクホのガムは、以下のような特徴を持つ製品です。

ロッテのガム

トクホに認可されているロッテのガムは、『キシリトールガム』、『キシリトール オーラテクトガム』の2種類です。

キシリトールガムは、樺の木などから抽出される天然の甘味料『キシリトール』を配合した、日本歯科医師会の推薦を受けている製品です。

食べ物や飲み物の糖類を栄養として増殖する虫歯の原因菌は口の中を酸性にして歯の成分を溶かしてしまいます。

しかし、2粒を約5分、1日あたり7回キシリトールガムを噛むと、酸で溶けた歯の再石灰化を促してくれる効果が期待できます。

ロッテのキシリトールガムはフレーバーが多彩なので、さまざまな味を楽しみたい人にもおすすめです。

キシリトール オーラテクトガムは、ロッテ独自のユーカリ抽出物を配合したガムで、歯垢の生成抑制と歯ぐきの健康を保つ効果を持つとされる、トクホガムとしては史上初の機能性を備えた製品です。

歯ぐきの健康が気になる30歳以上の人に、特に推奨されています。

江崎グリコのガム

江崎グリコのガムは、『ポスカム』がトクホとして認可を受けています。こちらは初期虫歯対策ができるという『POs-Ca成分』が配合されたガムで、ロッテのキシリトール同様、日本医師会の推薦を受けています。

POs-Ca成分とは、『リン酸化オリゴ糖カルシウム』のことで、唾液に溶けやすく、虫歯の原因の酸を作らない素材です。

口の中を虫歯ができにくい中性化にし、歯にしみこみやすいカルシウムを歯に補給することにより初期虫歯を再結晶化できる効果が期待できます。

モンデリーズジャパンのガム

モンデリーズ・ジャパンのトクホガムは、先述のリカルデントガムです。

リカルデントガムには、虫歯の始まりを抑制する効果が期待できる牛乳由来成分『CPP-ACP』が配合されています。

CPP-ACPに含まれるリン酸カルシウムが、酸による歯のミネラル分が溶け出すのを防ぎながらすでに溶けたミネラルを補って再石灰化します。

これらの働きにより、歯のエナメル質が溶けにくい丈夫な歯にしてくれる効果があるとされています。

賞味期限切れのガムは食べられる?

特定保健用食品のガムには必ず賞味期限が表示されていますが、比較的長期間保存が可能なガムを長い間食べずに保管し、気がついたら賞味期限が切れていた、ということもあるかもしれません。

賞味期限が切れたガムは食べても問題がないのか、調べてみました。

味は落ちるが食べられる

トクホ以外では賞味期限が特に設定されておらず、長期間保存ができるガムですが、開封後・未開封の状態では製品の状態が異なります。

未開封であれば、『賞味期限は5~10年』が目安です。保存環境が良ければ、長期間保管していたとしても品質を保ちやすいのが特徴です。

トクホガムの賞味期限は先述のように1年半程度に設定されていますが、これはあくまでも『おいしく食べられる期間』です。

もし賞味期限を過ぎたとしても、食べても健康に害はないといえます。しかし、賞味期限切れのガムは、本来の風味や噛みごたえが変わっている可能性があるので、購入当初の味と食感を維持できるとはいえないでしょう。

開封後は早めに食べた方がベター

上の項目で紹介したように、未開封のガムの賞味期限は非常に長いものです。

しかし、一度開封をしたガムは賞味期限が短くなると考えられます。特にボトルタイプのガムは個包装がされておらず、食べる前のガムを直接手で触れる機会も多いものです。

ボトルタイプ以外のガムであっても、衛生面を考えると開封後はできるだけ早いうちに食べきるのがベターです。

賞味期限と消費期限の違い

賞味期限または消費期限は、販売されている食品のほとんどに表示されています。この二つは異なる期間を表していますが、一見似通った意味と捉えられることも多いため、違いがわからない人も多いでしょう。

賞味期限と消費期限は、どちらも農林水産省で定められた基準を元に、各事業者が設定しています。以下では、それぞれの違いと意味について解説します。

賞味期限はおいしく食べられる期間

『賞味期限』とは、おいしく食べられる品質を維持する期間を指します。経時的に品質劣化が少ない食品に付けられるもので、ガムについてもトクホのガムについては賞味期限が表示されています。

ガム以外では、賞味期限はインスタント食品やカップラーメン、スナック菓子など、加工食品をはじめとする多くの食品に表示されています。

賞味期限として年月日を表示している製品が多いですが、3カ月以上品質維持が可能な食品に関しては、年月のみの表示に省略されていることも少なくありません。

賞味期限は、あくまでも『おいしく食べられる期間』です。賞味期限を多少過ぎていたとしても食べても問題ない場合が多いですが、賞味期限から月日が経過している場合は、味が劣ってしまうことも多く見られます。

また、賞味期限記載の食品は、保存方法が関わってくることがあります。冷蔵保存と記載がある食品の場合は、保存方法を守った上での消費期限が設定されています。もし常温保存をしていた場合、消費期限まで品質を維持できなくなるでしょう。

以上の理由から、賞味期限はそれぞれの食品の保存方法を守った上でのおいしく食べられる期限ということが大前提です。

消費期限は安全に食べられる期間

消費期限は、『安全に食べられる期間』を指します。生ものや弁当、ケーキなど、傷みやすい食品に表示されています。そのため、消費期限は賞味期限よりも短く設定されており、製造・加工後5日以内が目安です。

消費期限は安全に食べるための目安なので、表示されている日を過ぎたものは、口にするべきではありません。

ガムはおいしい間に食べよう

トクホ以外のガムには賞味期限が特に設定されていないものが多いですが、時間の経過と共にガム本来の風味や食感はわずかずつでも劣化していきます。

日持ちしやすい食品でも、できるだけ早く食べた方がおいしい状態を楽しめます。ガムはあまり長期間保管するよりも、おいしいうちに食べることをおすすめします。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME