バイクでのツーリングには、手荷物をまとめて携帯できるウエストバッグが便利です。ウエストバッグは必要な小物類をぴったり身につけて持ち運び可能なので、安全面から考えても優秀なアイテムでしょう。バイカーたちに人気のウエストバッグの特徴を紹介します。
ウエストバッグとは
一般的なモデルのバイクは、荷物を収納するスペースがありません。それでは、バイクを運転するときに、財布や携帯などの小物はどのように持ち運べばよいのでしょうか?
最近、多くのバイカーたちに人気のバッグが『ウエストバッグ』です。まだ、よくウエストバッグがどういったものがわからない人のために、ここでは、ウエストバッグの特徴を紹介します。
腰に巻くタイプのバッグ
ウエストバッグとは、その名の通りベルトのように『腰に巻くタイプ』のバッグのことです。
ウエストポーチ、または、バッグ自体を後ろに回して使うものはヒップバッグとも呼ばれています。体にフィットするため機動性が高く、バイクでのツーリングにも欠かせない便利なアイテムです。
小物を入れるのに便利
ちょっとバイクで出かけるときにもちょうどよいサイズ感で、携帯電話やお財布などの小物を入れるのに便利です。
また、ウエストバッグは種類が豊富で、コインケースやグローブホルダーを備えているものもあります。ツーリングの補助バッグとしても活用できるサイズもあり、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
長年低迷していたウエストバッグの人気
ウエストバッグは、一昔前に流行していたこともあり、親しみを感じる大人の男性も多いのではないでしょうか?
しかし、その流行後は『おしゃれでないバッグ』との位置づけになり、流行に敏感な若い世代には人気がありませんでした。
なぜ、ウエストバッグは人気が低迷してしまったのでしょうか?ここでは、従来のウエストバッグの人気が低迷した理由を紹介します。
かさばる、蒸れる
従来のウエストバッグは、ナイロン製のものが多く、長時間装着しているとベルト部分が蒸れてしまうことがありました。
また、ショッピングや食事などのシーンではかさばることも人気が低迷した理由の1つでしょう。
デザイン性のある商品が少ない
最近は、ハイブランドからも新作バックとしてウエストバッグが展開されています。花柄やメタリック素材などデザイン性のある商品が豊富です。
しかし、一昔前のウエストバッグは柄物やお洒落なデザインの商品はあまりなく、ファッションの一部として取り入れることが難しかったことも理由として挙げられます。
いつ使えばよいかわからない
ベルトタイプのウエストバッグは、ウエストポーチとも呼ばれるように小さなサイズのものが多く、財布や携帯以外のものがあまり収納できません。
また、普段使いとしては、財布や携帯以外を持ち運ぶシーンもあるため、いつ使えばよいかわからない人も多くいました。
バイク乗りがウエストバッグを使うメリット
バイク乗りがウエストバッグを使うメリットは何でしょうか?
ウエストバッグは、ファッション性に優れたタイプ以外にも、バイク用に開発された商品も多数展開されています。これらのバイク用に開発されたウエストバッグは、デザインも豊富で、より快適にツーリングを楽しめるようにさまざまな工夫が施されており、バイカーたちに人気です。
バイク乗りがウエストバッグを使う主なメリットを3点紹介します。
物を落とす心配がない
ウエストバッグは、ベルトで腰にバッグを装着するため、肌身離さず持ち運べます。そのため、ベルトさえしっかりと止めておけば、ツーリング中でもバッグが落ちることはありません。
また、ほとんどのウエストバッグは、ファスナーによる開閉式なので高速道路を走行しているときや、ワインディングロードなどの凸凹のある道でも、バッグのなかから物が落ちる心配もありません。
両手をあけることができる
『両手をあけることができる』という点は、ウエストバッグの最大のメリットとも言えるでしょう。
バイクは、左右の手でしっかりとハンドルを握って走行します。どちらか片方の手や肩にバッグをかけて走行すると、運転の邪魔になり安全に走行できません。
ウエストバッグは、腰部分に装着し、着脱や物を取り出す以外のときは手でバッグを支える必要はありません。
着脱の手間がかからない
ワンタッチのベルトで着脱できるので、ウエストバッグは手間がかからないこともメリットの1つです。
また、リュックなどのバッグとは違って、取り出したいものがあれば、バッグをわざわざ取り外すことなく、装着したままの状態で必要なものを取り出せるので非常に便利です。
バイクでは、立ったまま、もしくはライディング姿勢のまま物を取り出すシーンが多くあります。少しでも手間が省けるのは魅力でしょう。
ウエストバッグを選ぶポイント
ウエストバッグならばどんなものでもOKというわけではありません。自分が使うシーンに合った特徴のウエストバッグでなくては、せっかく購入しても使い勝手が悪くなってしまいます。
ウエストバッグを選ぶポイントは、まず、自分がどのようなシーンで使うことが多いのかを想定することです。その中で自分の好みの商品を見つけることが、失敗なくウエストバッグを選ぶ方法です。
ここでは、ウエストバッグを上手に選ぶポイントを3点紹介します。
容量、ポケット数
まずは、どれくらいの荷物を入れたいのかを決めましょう。財布・携帯・キーなどの貴重品だけを収納するのであれば、3L以内のコンパクトなサイズのもので十分です。
また、貴重品以外にもドリンクやタオルなども収納するのであれば5L程度が目安です。そこまで大きくないので、機動性を確保できます。
また、メインの収納ポケットだけでなく、いくつかポケットがあるものを選びましょう。メインンポケットだけでは、ポケット内が乱雑になりがちです。サブポケットがあれば、整理して収納できるので取り出しやすくなります。
防水性
バイクでの走行中は、急な天候の変化によって、バッグなども雨に濡れてしまうことも考えなくてはなりません。ウエストバッグのなかに収納した携帯が、雨に濡れて壊れてしまう危険性も低くありません。
そのため、バイクでのツーリングなどでは、防水機能が付いたウエストバッグを選ぶこともポイントです。また、生地には防水機能が付いていても、チャックなどの部分は防水機能が付いていない商品もあります。
そういった場合には、雨カバーを使用するなどの工夫も必要です。
革小物ならオシャレ度もアップ
ナイロン製で防水機能が付いたウエストバッグは、雨に濡れても安心です。しかし、普通のウエストバッグでは満足できない大人の男性には、革製のウエストバッグもおすすめです。
革製ならば、オシャレ度もアップするためこだわりのある大人の男性もきっと満足するのではないでしょうか?
革製なので、もちろん、防水性はありません。しかし、革小物は丈夫で使い続けていくうちに深い革の色合いが楽しめるのも魅力です。
特にアメリカンタイプのバイクには、革製のライダースジャケットやライダーブーツなどと合わせて、革製のウエストバッグもマッチするアイテムの1つでしょう。
目的に合わせほかのバッグも活用できる
バイク乗りに人気の高いウエストバッグですが、バイクの運転中に活用できるバッグはそれだけではありません。
宿泊込みで出かけるツーリングでは、シティーライドとは違って持って行く荷物の量も自然と多くなります。このように、目的に合わせたバッグを活用すれば、より快適なツーリングを楽しめるはずです。
バイク乗りが使用するバッグには、大きく分けると『バイク車両に取り付けるバッグ』と『ライダーが身につけるバッグ』の2種類があります。
ここでは、2種類それぞれのバッグの特徴を紹介します。
バイク装着用バッグ
一般的なバイクは、手荷物などを収納するスペースが作られていません。そのため、ツーリングバッグと呼ばれるバッグを車両に取り付けます。
ツーリングバッグには、シートに取り付ける『テールバッグ』と、アメリカンバイクでよく見かける振り分けタイプの『サイドバッグ』、そしてタンクに取り付けるタイプ『タンクバッグ』があります。
テールバッグは、タンデムシートに装着してしようするため、安定感がある反面、タンデムができなくなるデメリットもあります。
サイドバッグは、取り付けてもタンデム可能ですが、車種によっては取り付けられない可能性もあるので、購入前に事前に確認しましょう。
タンクバッグは、地図な度を重ねて収納したり、小物やレインウェアを入れたりできる小さめの収納バッグです。
リュックサック、ヒップバッグ
バイク乗りが身につけるバッグには、ウエストバッグのほか『リュックサック』や『ヒップバッグ』が挙げられます。
リュックサック・ヒップバッグのどちらも、肩や体にぴったりと装着して持ち運べるため、両手を開けられるのが特徴です。
リュックサックは、デイパックとも呼ばれています。特に、バイク用に設計されたリュックサックは、ライディングスタイルでのライダーの動きを妨げることが無く安全かつ快適に走行ができるように考えて作られています。
ウエストバッグよりも収納力があり、また、種類も豊富に展開されているため、予算や好みに合わせたものを選びやすいです。
ヒップバッグは、いわゆるウエストバッグとリュックサックの特徴を併せ持ったタイプのバッグです。腰のベルトで固定するだけでなく、補助として肩にストラップをかけるタイプが主流です。
ウエストバッグの活用で快適なバイクライフを実現
ウエストバッグは、多くのライダーたちに愛用されているバイクでの必要アイテムの1つです。国内外のメーカーから、さまざまなタイプのウエストバッグが販売されており、一昔前とは違いデザイン性などにこだわった商品も多数あります。
目的や利用シーンに合ったウエストバッグを装着して、安全で快適なツーリングを楽しみましょう。