ボールペンのインクトラブルの対処法。インクの落とし方も解説

2018.07.31

かすれやインク漏れなど、ボールペンに不具合が起こったとき、あなたはどう対処しますか?ボールペンの種類別にトラブルの原因と対処法を解説します。また、インクが物に付いてしまったときの消し方についても紹介しています。

インクがかすれるボールペンの直し方

インクの残量は十分なのに、ボールペンが急にかすれて書けなくなることはよくあります。

そんな時、振ったり、息を吹きかけて温めたりして再びボールペンを使えるようにしようとする人もよく見かけます。一見根拠がないように見えるその方法も、実はあながち間違いではありません。

インクがかすれる3つの原因と対処法を解説します。

ペンの先のごみを取り除く

かすれの原因に多いのがペン先にごみやほこりが溜まって、インクの出を妨げているケースです。

ペンは、ペン先についているボールがクルクルと回転することで適量のインクが出る仕組みになっています。このボールとボール保持部の隙間はごくわずかで、非常に繊細な構造になっています。

汚れやほこりで妨げられたボールの回転を良くするため、まずはペン先のごみをティッシュでふき取って下さい。それでもインクが復活しない場合は、たばこのフィルター(吸い口)を使います。

ペン先をたばこのフィルター部分にねじ込み、しばらくグリグリ回してみましょう。ティッシュよりも細かい繊維のフィルターにあてることで、ペン先の細かい汚れが綺麗になり、インクが出るようになるはずです。

ペン先のインクを柔らかくする

ボールペンの先にインクが溜まり、乾燥して固まってしまうことがあります。この場合、インクを温めて柔らかくすると復活することがあります。

インクはそれほど高温でなくても柔らかくなるので、ペン先を指でつまんで温めてみて下さい。

ドライヤーやライター、熱湯などを使って温めることはNGです。高温でペン先が変形したり、ボール部分が回転しなくなったりする可能性があるので、くれぐれも行わないようにしましょう。

また、インクが乾燥しないように、ペンを使い終わったら忘れずにキャップをしてください。

インクの中の空気抜きをする

インクの中に空気の層ができると、ペン先にインクが供給されなくなります。

空気の層ができてしまう原因はさまざまですが、ペン先を下に向けないで、横に寝せたようにして使うと、ペン先から空気が入ります。すると、ペン先とインクが離れてしまうのです。

空気を出すには、ペンの後ろからペン先に向けて、強い圧力をかける必要があります。遠心力を利用してペン先にインクを集めましょう。

ビニール袋にペンを入れて力いっぱい回す、またはペンに輪ゴムをつけてぐるぐる回すなどの方法を試してみて下さい。

しかし、ペンに一旦空気が入ってしまうと、なかなか回復することは難しいです。できるだけ空気が入らないように、普段からボールペンは立てて使いましょう。

ボールペンのインク漏れの原因と予防

ボールペンのインク漏れで多いのが『リフィルの後ろ側からインクが逆流する』という現象です。

「服やカバンがいつの間にか汚れてしまった…」ということがないように、気をつける必要があります。

リフィルに入ったインクの逆流

通常はインクが逆流したり、外に流れ出したりすることはありません。しかし、稀にリフィルの後ろから、インクが漏れてしまう現象が起こります。これは、インクの中に空気が入ってしまったことが原因です。

壁に貼ってある紙や、片手で持ったメモ帳に対し、ペンを上向き気味の角度で使ったり、横に寝せたまま置いておいたりすると、ペン先から空気が入ります。すると、空気が入った分、インクが後ろに押し出されることになります。

この状況が何度も続くと、やがてリフィルからインクが漏れてしまうのです。

ペン先が上を向かないようにして予防

対処法としては、普段からペン先が上を向かないように保つことが1番です。

ボールペンは置かず、ペン先を下に立てて保管する、カバンの中に無造作に入れずに、手帳などに挟めて立てて入れる、ポケットに入れたまま座らない、などの工夫をしてみましょう。

もし、壁に貼った予定表などに書き込むことが多い場合は、『上向き筆記が可能なボールペン』を使いましょう。

ボールペンのインクが出過ぎる原因と対処法

もう1つ、ボールペンのトラブルで多いのが『ペンの先端からインクが出過ぎる』ことです。ペン先に触れて、いつの間にか手が汚れていた、書いた文字が滲んだ、という経験は誰にでもあるでしょう。

ペンは基本的に、ペン先が何かに触れると、中からインクが引き出される仕組みになっています。糸くずなどの繊維、ティッシュなどは、インクをより吸い取りやすい素材です。

たとえば、ペン先をしまわずに胸ポケットに入れていると、布にインクが吸われ、どんどん漏れていきます。

また、何らかの理由でボール部分が破損していると、ペン先に触っただけでインクが出てくることがあります。

ペン先が太いボールペンを使用している

ペン先はとてもデリケートで、ちょっと力を入れたり、床に落としたりすると、先端が破損してしまう可能性があります。

必ずしも、ペン先が太いボールペンがインク漏れするとは限りませんが、細いものに比べ、漏れるインクの量が多いのは確かです。

油性のボールペンを使用している

油性ボールペンは、ペン先端のボールが回転し、紙面にインクが転写されます。

油性のインクは、粘度が高めです。使い続けているとボールが紙に接していない部分にインクが溜まりはじめ、紙に落ちることがあります。これを『ボタ』といいます。

油性ボールペンを使い、且つボールが一定方向にのみボールが動くような使い方をしていると、ボタが起こりやすくなります。

また、インクの特質上、どんな油性ボールペンにもボタは起こる可能性があります。

ペン先が細い種類や水性タイプに変える

ペン先からのインク漏れを防ぐ方法は2つあります。

まず、ペン先が細いものを使うことです。店頭にはボール径が、0.18~1.5mmとさまざまなものがありますが、油性ボールペンは0.7mm、水性ボールペンは0.5mmぐらいが通常径です。

突然のインク漏れが気になる人は、0.3~0.5mmぐらいの細さを試してみてはいかがでしょうか。

もう1つは、油性ボールペンではなく、水性ボールペンまたは、同じく水性のゲルインクボールペンを使うことです。

水性ボールペンも、油性ボールペンと同じような先端の仕組みですが、粘度が低く、インク溜まりしにくいのが特徴です。当然、ボタが起こることも少ないでしょう。

衣類に付いたボールペンのインクの落とし方

万が一、衣類にボールペンのインクがついてしまった場合、どうすればよいでしょうか?慌てて水で洗い流す前に、インクが水性なのか、油性なのかを確認して下さい。

成分が水性のボールペンの場合

成分が水性ボールペンの場合、インク落としに使うものは以下の通りです。

  • 布またはペーパータオル(汚れていないもの)
  • 洗濯石鹸

最も簡単な方法は、インク部分を水で濡らし、その上に布またはペーパータオルを敷いて、汚れを浮き上がらせるやり方です。擦らずにトントンと叩いて汚れを落としましょう。汚れが落ちるまで何度か繰り返して下さい。

もう1つは、汚れた部分を水と洗濯石鹸で揉み洗いする方法です。綺麗になるまで何度もすすぎましょう。

成分が油性のボールペンの場合

油性ペンや油性ボールペンは、『落ちにくい・消えにくい』ことをウリにしているので、水性ボールペンよりも落とすのに時間がかかります。準備するものは以下の通りです。

  • 消毒用エタノールまたは除光液
  • 布(汚れていないもの)

汚れた部分に消毒用エタノール、または除光液を少しずつ垂らします。あて布をし、裏からトントンと軽くたたくようにして汚れを浮き上がらせて下さい。

汚れがあて布に転写されるので、布を綺麗なものに替えて何度か繰り返します。

この際、ゴシゴシと擦らないようにして下さい。擦ると繊維の中に汚れが染み込んでしまい、汚れが落ちにくくなります。繰り返し行い、あて布に汚れが付かなくなったら、通常通りの洗濯をします。

紙に付いたボールペンのインクの落とし方

布製品や瀬戸物と違い『紙』に付いたインクは水で洗って落とすことはできません。表面を削り取って落とす方法が有効です。具体的な方法を見ていきましょう。

砂消しゴムを使う

みなさんも一度は『砂消しゴム』を目にしたことがあるのではないでしょうか?砂消しゴムは、ゴムに研磨砂を混ぜたもので、サンドペーパーのように紙を削ることができます。

砂消しゴムはもともと、普通の消しゴムでは消せないボールペンのインクを消すために作られたものなので、この方法が最もてっとり早いといえるでしょう。

砂消しゴムで擦った部分は紙が薄くなっていくので、力を入れず、円を描くように優しく動かしていくのがコツです。

最近は、ペン型の細い砂消しゴムもあります。

インク消しを使って消す

文房具店には『ボールペン専用のインク消し』があります。これはボールペンのインクを化学変化によって消す仕組みです。相性のよいインクとそうでないインクがあるので、全てが綺麗に消えるとは限りません。

液体を使うので、細かい部分は液が染みて難しいかもしれませんが、試してみる価値はあるでしょう。

カッターナイフの刃先を使う

砂消しゴムと同じような仕組みで、紙の表面をカッターナイフで削り取る方法です。一般的な砂消しゴムは、面が広いため、1文字、句読点だけをピンポイントで消すのは難しいかもしれません。

しかし、カッターナイフの先端を使えば、細かいところも綺麗に削ることができます。ポイントは、新しい刃を使い、力を入れずに根気よく削ることです。刃はしっかりと立てて動かしましょう。

少しでも力を入れれば紙に穴が開いてしまうので注意が必要です。

ボールペンのインクトラブルは解決できる

ボールペンのインクが出なくなったからといってすぐに新しいものに替える必要はありません。まずは自分でできる対処法を試してみて下さい。

また、ボールペンのインクトラブルの多くは『保管方法』が原因です。ペン先は乾燥させない、保管するときは水平を保つ、などを普段から心がけましょう。

たとえ100円のボールペンであっても、最後まで使い切りたいですね。

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