チェダーチーズと聞くと皆さんはどんなチーズを連想するでしょうか。オレンジ色で、ちょっと固くておいしいチーズというイメージはあっても、どんなチーズなのか正確に理解している人は少ないはず。今回は、世界で生産量が一番多いチーズ『チェダーチーズ』の魅力をご紹介します。
チェダーチーズとはどんなチーズ?
チェダーチーズはどのようなチーズなのでしょうか。チェダーチーズの特徴を見ていきましょう。
チェダーチーズはイギリス生まれ
チェダーチーズはハードタイプの、イギリスが発祥とされるチーズです。現在は欧米を中心に世界各地でも作られており、その生産量はチーズの種類の中では世界で最も多いともいわれる、いわば定番のチーズです。
元々はクリーム色をしているのですが、オレンジ色に着色されているものもあります。これはレッドチェダーと呼ばれ、アナートという色素を加えて色をつけているだけなのでオレンジ色でも味に変化はありません。
チェダーチーズのかたい表面は、チーズを守るためのものなので、食べるときにはそぎおとします。そのまま食べるときには常温で30分くらい待つとちょうどいいかたさになります。
チェダーチーズのカロリーや栄養は?
チェダーチーズのカロリーは100gあたり約423カロリーとなっています。カロリーは少し高めですが、ビタミンやミネラルがたっぷりと含まれています。
とくに良質なたんぱく質がたくさん含まれており、ビタミンBは疲労回復を助けたり、皮膚や粘膜を健康な状態にたもってくれたりと、体のさまざまなサポートをしてくれます。骨や歯を強くしてくれるカルシウムなどのミネラルも豊富です。
チェダーチーズの味はシャープ?マイルド?
チェダーチーズは食べやすくクセのないチーズですが、酸味があるのが特徴です。チェダーチーズは熟成期間が長ければ長いほどコクが増してシャープな味になります。
ちなみに、発酵食品であるチーズの世界にも、ウイスキーなどのように『熟成期間』というものが存在します。一般的なチェダーチーズの熟成期間はおよそ6カ月くらいから食べることができますが、若いものは比較的マイルドな味です。
一方15カ月以上熟成する場合もあり、クセの強いハードな味わいとなっています。このような長期熟成のチェダーチーズは、『ストロングチェダー』や『エクストラ・マチュア・チェダー』と呼ばれ、価格も高くなる傾向にあります。
チェダーチーズの食べ方が知りたい
チェダーチーズはもちろんそのままでも食べることができます。大人はおつまみとして、子どもならおやつ感覚で食べられるチーズですが、他にもおいしい食べ方はあるのでしょうか?
パスタやサラダにも
チェダーチーズのアレンジは様々。たとえば同じく乳製品であるクリームソースのパスタにチェダーチーズを使うと、見違えるほど濃厚で本格的な味になります。チェダーチーズで作るカルボナーラは、たまごをそえるとさらに濃厚で絶品です。
またオレンジ色のチェダーチーズはサラダのうえにのせても色鮮やかできれいです。小さく切ってポテトサラダに混ぜるのもおすすめで、黄身のようにきれいな色は食欲も増します。
さらに、薄く切ったチェダーチーズをサンドイッチにはさむと、切ったときの断面がまるで海外の映画に出てくるサンドイッチのようになり、素敵な気分を味わえます。
チェダーチーズソースがおいしい
チェダーチーズはお肉やポテトなどとも相性が抜群です。チェダーチーズと牛乳、ガーリックパウダー・塩・黒コショウだけでおいしいチェダーチーズソースが完成します。
チキンナゲットやポテトフライにつけてもおいしいですし、ハンバーグの上にのせるととろけるチーズハンバーグが完成します。とてもお手軽にリッチなトッピングつくることができるので、ぜひ試してみてください。
チェダーチーズは何でも使える万能チーズ
チェダーチーズは何でも使える万能なチーズです。酸味が苦手という人は、そのまま食べるよりも、ソースにしたり、トーストの上にのせたり、熱を加えた方が食べやすいです。何もつまみがないというときもチェダーチーズさえあればお酒もすすみます。チェダーチーズは乾燥には弱いので、冷蔵庫で密閉して保管してくださいね。