夏目漱石の代表作を一挙紹介!生い立ちから作風まで

2019.06.04

お札にもなったことがあり日本人なら誰もが知っている作家’’夏目漱石’’。皆さんは彼が残した作品をどの程度ご存知でしょうか?実はまだ一度も読んだことが無いという方に向けて、この記事では夏目漱石の人物像や名作をご紹介します。

夏目漱石という人物

夏目漱石は、現在においても最も名の知れた日本の作家のひとりです。紙幣に肖像画が乗っていたこともあり、名前と顔の両方が知られていることでしょう。初めに夏目漱石の人物像についてその生い立ちを踏まえてご紹介します。

病弱な秀才

江戸時代にあたる1867年に新宿で生まれた夏目漱石の幼少時代は、養子に出されては出戻りを繰り返すなど決して環境的に恵まれてはいませんでした。また体も弱く天然痘や結核、糖尿病など多くの病気を抱えていたことでも知られています。

そのためあまり運動をすることはありませんでしたが、その分勉学に励み、現在の東京大学にあたる帝国大学に入学。そこで親友となる俳人の正岡子規と出会います。大学卒業後は講師として働きながら多くの名作を発表し、現在でも知られている夏目漱石その人となっていくのです。

夏目漱石の代表作

余裕派と称される夏目漱石の作品は、どれも達観した視点で描かれるものが多く、良い意味で緊張感がないため読んでいて疲れないのが特徴です。ここからそんな作品の中でも特に有名なものをピックアップして紹介してきます。

吾輩は猫である

吾輩は猫であるは夏目漱石が初めて執筆したいわば’’処女作品’’です。俳句雑誌であった「ホトトギス」に連載された本作は、雑誌の売り上げに大いに貢献したと言われています。そのストーリーは英語教師に飼われている猫が語り手を務め、家庭で起こる問題や人間関係を猫視点で描く独特なものとなっています。

こゝろ

こゝろは夏目漱石の作品の中で最も売れたとされた長編小説です。その連載は朝日新聞の連載ページにおいて行われ、当時の購読者を魅了しました。ストーリーは主人公である「私」が出かけた先で「先生」と出会い、仲良くなり交流を持ちつつ、自身の父親の病状などのプライベートな葛藤を交えながら「先生」の秘密に迫っていく様を3部作形式で描いています。

坊ちゃん

坊ちゃんは、我輩は猫であると同様に俳句雑誌「ホトトギス」で連載された中編小説作品です。問題ばかり起こしながらも、曲がった事を嫌う主人公の坊ちゃんが、教師として赴任した先の学校で起こる不祥事などに対して真っ向から挑んでいく様をコミカルに描いています。なおこのストーリーは夏目漱石自身の体験を元にしていることでも知られています。

実は俳句も

夏目漱石は小説家であるのと同時に俳人でもありました。これは学生時代からの友人である正岡子規の影響が大きく、正岡が病気で入院している際に励まし目的で読んだホトトギスに関する句は、2人の文化人の友情を表すものとして現代においても有名です。

主題は人の内面

小説家の多くは、執筆の際や創作全般において全体的なテーマ’’主題’’を持っています。夏目漱石が掲げていた主題は’’個人主義’’や’’近代化’’であるとされています。

余裕を持って人間の内面を描きながら、移り変わっていく時代の流れを描写する夏目漱石自身の達観した価値観を垣間見ることができます。

人間関係で迷った時に手にとってみる

人間の内面性や人間関係をリアルに描いた夏目漱石の作品。自分と向き合いたい時や人間関係に疲れた時、漱石の作品に触れることでヒントが得られるかもしれません。まだ読んだことが無い方はぜひチェックしてみてください。

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