奥深い香水の歴史。文化が根づいた変遷や伝統ある香水ブランドを紹介

2019.06.04

普段何気なく使っている香水。その歴史はとても古く、さまざまな改良や使い方を経て現在に至ります。この記事では香水誕生の背景や時代とともに変化していった香水の使われ方をご紹介します。

香水の歴史は長い。誕生した時代や国は?

香水は香料とアルコールを混ざり合わせて作ったもの。香水という商品として使われるよりも前から、世界的に香料そのものは使われてきました。実際にどのくらい前から香水・香料が使われていたのかを見てみましょう。

香料の歴史は紀元前3000年頃

香水の原料となる香料。世界で初めて香料が生まれたのは、紀元前3000年ごろのメソポタミアと言われています。

神様への捧げものとして使われた他、王様など位の高い人の葬儀、さらにはミイラ作りなどに使われていたようです。

香水が製造されたのは古代ギリシア時代

香料の製造が盛んになって流通量が増えると、より香料を使う人々も増加していきました。入浴後に体に香料(香油)を塗る習慣から始まり、浴室や寝室、調理時にまで使われるようになったのです。

16世紀末には香水が作られるようになり、19世紀には合成香料の製造が発展。現在の香水により近いものとなりました。

クレオパトラのバラ風呂も香水の一種かも

香料や香水とは言えませんが、香りを生活の中に取り入れることは昔から行われていました。たとえば、かの有名な古代エジプトの女王クレオパトラ。彼女はバラを浴槽いっぱいに広げ、バラ風呂として楽しんでいたという逸話があります。

香水の歴史はどう変わった?今と昔の使い方

ファッションや身だしなみのアクセントとして使われている香水。歴史的に香水の成り立ちを見てみると、現在とは違った使われ方を知ることができます。

体臭消しに使われていた

香水が使われるようになったのは体臭を消すためでした。昔は毎日シャワーを浴びたり、浴槽のお湯につかることはなく、体臭を気にする人が多かったのです。それを隠すために使われたのが香水でした。現代は制汗剤などがありますが、当時はそのようなものもなかったため、強いにおいで体臭をごまかすようにしていたようです。

特にフランスでは病気になると思われていた

昔のフランスでは、水は病気を引き起こす原因として認識されていたため、入浴の習慣は根付いていませんでした。また、街の悪臭によっても病気になるのではないかと懸念する人が多かったため、香水が多用されるようになったと言われています。

現在はファッションの一環に

現在は入浴が当たり前の習慣になっており、清潔な体に加えるアクセントとして香水の香りが使われています。香りの強い香水だけでなく、ほのかな香りの香水、持続時間の短い香水が人気になったのもその習慣の変化ゆえでしょう。

香水ブランドとして歴史が長いメーカー

香水はフランスをメインに、ファッションアイテムとして流行しました。そんな数ある香水の中でも、歴史ある香水ブランドが存在します。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

シャネル

シャネルは、1910年にココ・シャネルこと、ガブリエル・ボヌール・シャネルによって作られたブランド。当初は帽子専門店としてオープンしたお店でしたが、シャネルはファッション、コスメラインにも積極的に進出していきました。

シャネルで最も有名な香水は「No.5」。女優マリリン・モンローが愛用した香水としても有名で、シャネルはファッションブランドとしてだけではなく、香水ブランドとしても有名です。

ブルガリ

ブルガリは1884年に開業した宝飾品(ジュエリー)ブランド。1993年に香水のブランドラインを立ち上げて以降、「オ・パフメ オーテヴェール」などの多くの香水を世に送り届けています。スキンケア製品などにもラインナップを拡充するなど、美容アイテムも取り揃えているので、これからも香水の種類は増えていくことでしょう。

クリスチャン・ディオール

クリスチャン・ディオールは1946年に作られたファッションブランド。ファッション界で高い地位を確立したディオールは、1947年に香水ブランドラインを展開するためのパルファン・クリスチャン・ディオール社を設立しました。誰もがうっとりするようなものを、というコンセプトで香水が作られています。

エルメス

初代ティエリ・エルメスがブランドを立ち上げたのは1837年。当初は高級馬具のブランドでした。1900年近くになると、ファッションアイテムを展開。1961年にエルメス初の香水「カレーシュ」が販売して以降、現代に至るまでさまざまな香水を発売。現在も有名香水ブランドとして、確固たる地位を堅持しています。

ジバンシィ

1927年にファッションブランドとして立ち上げられたジバンシィ。1957年に香水ラインを設立。ブランドのミューズでありジバンシィの親友でもあった、女優オードリー・ヘプバーンに捧げられた「ランテルディ」で一躍有名に。現代でも男女ともに愛されるハイブランド香水として人気を博しています。

香水の歴史を学ぶことができる本3選

香水─香りの秘密と調香師の技

エルメスの専属調香師によって書かれたこの本は、調香の仕事内容のほかにも、香水市場についてもまとめられています。エルメスの香水についてだけではなく、香水そのものの知識も深まるであろう一冊。

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パルファム紀行~香りの源泉をもとめて

世界に唯一無二の最高の香水を作りたい、という目的がテーマのエッセイ。世界各地を旅しながら数えきれないほどの香料と出会います。エッセイですので気軽に読むことができ、かつ、世界中を旅しているような楽しい気持ちも味わえます。

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フォトグラフィー香水の歴史

香水の歴史や時代背景を軸に、有名ブランドの香水や瓶のデザインなどを紹介するペーパーブック。美しい写真でまとめられているので、写真集を見る感覚で香水の知識を取り入れることができます。

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香水は歴史を知ることでより楽しめる

普段使っている香水の起源を知ることで、より香りの奥深さを楽しむことができるようになります。好きな香りがどのように生まれたのか、どのような思いで作られたのかは、ファッション好きとして取り入れておきたい知識ですよね。ぜひ好きな香水の成り立ちに着目してみてはいかがでしょうか。

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