同じお酒とは思えない!?ラム酒の種類別の特徴を解説

2019.06.04

同じサトウキビを原料とするラム酒でも、製造方法や熟成のさせ方によって種類が分かれ、色・味・香りがそれぞれ大きく異なります。この記事ではラム酒の種類とそれぞれの特徴を解説します。ぜひ自分好みのラム酒を選ぶ参考にしてください。

ラム酒の特徴と主な産地

ラム酒とは主に糖蜜(砂糖精製時の副産物で糖分を含んだ黒褐色の液体)、またはサトウキビの搾り汁を原料とするスピリッツ(蒸留酒)で、独特の甘い香りと味わいが特徴です。アルコール度数は3550%が中心ですが、中には75%と高いものもあります。

コロンブスがアメリカ大陸を“発見”した後、ヨーロッパ人が持ち込んだサトウキビの栽培がカリブ海の島々で盛んになり、そこからラム酒が生まれたと言われています。そのため今でもジャマイカやキューバ、プエルトリコ、トリニダード・トバゴ、ベネズエラなどカリブの国々が主産地ですが、日本でも小笠原諸島や鹿児島、沖縄の酒造メーカーでラム酒が製造され、世界のラム酒マニアから高い評価を受けています。

色で分類されるラム酒の種類

ラム酒は種類が豊富で、香りや味が銘柄によって異なるため、何をどう選べばいいのか分からないという人も多いようです。そこで、まずは分かりやすい見た目の「色」を手がかりに、ホワイト、ダーク、ゴールドの3種類のラム酒についてご紹介します。

ホワイトラム

活性炭でろ過して造られている無色透明なラム酒。別名シルバーラムとも呼ばれています。味や香りが控え目でクセも少ないのが特徴です。カクテルのベースとして世界中でよく使用されており、「モヒート」や「ダイキリ」などが人気です。

ゴールドラム

樽やタンクで3年未満熟成させた後に瓶詰めした、透明感のある金色のラム酒。別名アンバーラムとも呼ばれています。色合いも味わいもホワイトラムとダークラムの中間にあり、カラメルのような甘みと香りがバランスよく付いているため、カクテルでもストレートでも楽しめます。

ダークラム

樽で3年以上の長期にわたって熟成させた後に瓶詰めした濃褐色のラム酒。風味も香りも非常に強く、焦がしたような苦みと甘みを含んだ独特のクセが特徴です。ロックやストレートで飲まれることが多いですが、その持ち味を生かして、お菓子作りにもよく利用されています。

製法で分類されるラム酒の種類

次に、製造方法の違いによるライト、ミディアム、ヘビーの3種類のラム酒についてご紹介します。

ライトラム

連続式蒸留器で蒸留した後、樽やタンクでの熟成期間が短いラム酒。樽熟成のまま出荷するとゴールドラム、熟成後に活性炭でろ過するとホワイトラムになります。口当たりが柔らかく、甘みや香りが軽いのが特徴。カクテルベースによく使用されます。

ミディアムラム

ライトラムとヘビーラムの中間に当たるラム酒。バランスのとれた甘い香りと味わいが特徴です。蒸留は連続式蒸留器を使う銘柄もあれば単式蒸留器を使う銘柄もあり、ライトラムとヘビーラムをブレンドして造る製法もあります。

ヘビーラム

糖蜜を自然発酵させて単式蒸留器で蒸留した後、内側を焦がしたオーク樽で長期間(3年以上)熟成させたラム酒。色で分類したときのダークラムとほぼ重なっており、味と香りの強い独特のクセが特徴です。

種類ごとの特徴を知ることで広がるラムの楽しみ方

ここでご紹介した以外にも、バニラなどのスパイスで香り付けをしたり、フルーツやハーブを漬け込んだりしたスパイストラム(フレーバーラム)というラム酒もあり、濃厚な甘い香りが女性に人気です。その日の気分や好みで飲み比べできるのも、ラム酒ならではの楽しさ。ぜひそれぞれの個性の違いを味わってみてください。

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